天災二人と馬鹿一人   作:ACS

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無印ダークソウルリマスター版のネットワークテストに参加してたので一話更新です。

明日も同じネットワークテストがあるので恐らく更新は出来ないと思います、誠に申し訳ありません。


小学一年生 17

––––昨日は篠ノ之と雪合戦してたから学校に遅刻して一緒に先生に叱られてしまった。

 

俺の横で篠ノ之が『なんで私まで……』とかグチってたけど、流石にちょっと悪かったかな?

 

でもまぁ今日はそんな心配は無い、何故なら!!

 

……今俺は風邪ひいて病院だからね。

 

雪合戦で服がびしょ濡れになったのが悪かったのかなぁ? それとも凍った水溜りで滑って遊んでたからかなぁ? 夕方に家に帰ったらなんか身体が怠かった。

 

んで朝起きたら熱出てるし、頭ぼーっとするし、咳が出るしフラフラするしで気が付いたら病院行き。

 

注射打たれて散々な目にあったよ本気で……。

 

母さんからは『治ったらお説教ね』と地獄の宣言を食らって今は寝てる所、学校に行けないってこんなに暇なんだな。

 

冷えピタ貼ってベッドに横になりながらテレビを点けてても面白いアニメやってねーし、ゲームも頭がぼーっとしてるからやる気ねーんだよなぁ。

 

仕方ないから漫画に手出したんだけど、なんか俺の漫画なのに知らない栞が挟まってる、あれ?

 

えっ? 何これ? 怪奇現象? 俺の部屋幽霊でも住んでんの!?

 

ペラペラとページめくってたら丁度キャラクター同士の一騎討ちの場面に挟まってる、なんとなーく見覚えがあるなと思ったら織斑がちょくちょく読んでる漫画だった気がする。

 

アイツもクールな顔してこーいうの読むんだよなー、普通女の子って少女漫画じゃねとは思ったんだけど、まぁ本人が好きなんだし俺も話し相手が出来て良いんだけどねー。

 

このまま次はスーパーロボットを教えよう、飛ぶパンチとか目からビームとか……いや待てよ?やっぱリアル系もいーなぁ、色々ロマンが詰まってるしやっぱりロボットは最高だぜ!!

 

変形合体に超合金、悪の軍団と戦う正義のスーパーロボットは最強無敵!! 全てを弾き返す硬い体にどんな相手も一発で倒すパワー、やっぱ男ならスーパーロボット一択!!

 

熱でおかしな方向に頭が行ってるとは思うけど止めてくれる人が居ないから止められない、興奮して立ち上がった瞬間に思わずクラっと来たけど、DVDを見たくてたまらない。

 

待ってろ俺のスーパーロボット!! 風邪ひいて丸一日休みだからずーっと見られる!! はーっはっはっは!!

 

 

……とか言ってたら電池切れになったみたいに身体の力が抜けて眠たくなって来た、ちくしょう。

 

 

––––眠気に負けた俺が次に目が覚めたのは夕方になってからだった。

 

せ、せっかく丸一日アニメが見れる貴重な日だったのに、織斑に見せるスーパーロボットを選べなかったぞクソッ。

 

気を取り直して今度こそDVDを再生しようとしたら、部屋の扉が開いて篠ノ之が中に入って来た、何故に?

 

「ふーん、風邪ひいたって聞いたけど元気そうじゃん」

 

「すまんな、病み上がりに」

 

「なんでさんぼーと織斑がいんの?」

 

「プリント持ってけって言われたんだよ、まったくなんで私が……」

 

ぶつぶつと文句を言う篠ノ之と申し訳無さそうに部屋に顔を出す織斑、暇してた俺はベッドから起き上がって二人の方を向いて篠ノ之からプリントを受け取った。

 

内容は宿題だったからとりあえず机の上に放り投げて、暇そうにしてる篠ノ之とさり気なく漫画に目が行ってる織斑に向かって手に持ってたDVDを渡した、男のロマンを理解させたいだけだからあんまし渡した理由は無い。

 

「は? 何コレ」

 

「何ってDVD」

 

「いや、それは分かるんだが……何故私と束に?」

 

「織斑……コレには男のロマンが詰まってるって親父が言ってたんだ、だからお前らにもロマンを知ってほしくて……」

 

「……普段君がロマンロマンって言ってる理由はお父さんかよ」

 

疲れたように肩を落とした篠ノ之だけど、コイツは少し迷った上で俺の差し出したDVDを受け取ってくれたし、織斑も何の抵抗もなかったので俺の目的はひとまず達成出来たわけだ。

 

「いっとくけど、別に私は断ってもしつこく渡そうとするだろうから受け取っただけだからね? 興味本位で見るわけじゃないから勘違いするなよ」

 

「ん? 別にんな事考えてねーけど?」

 

「あっそ、ならとっとと寝て風邪治したら? 毎日プリント届けに来るとか束さん嫌だからね」

 

 

そう言って篠ノ之は部屋から出てった、もー少し話したかったんだけどなぁ。

 

ま、でてったもんはしゃーないので織斑に話し相手になって貰おうかと思ったらコッチもランドセルの中にDVDをしまって帰る準備をしてた。

 

「なんだよ織斑、お前ももう帰っちゃうのかよー」

 

「すまんな、私は束の付き添いで来ただけだから用事も無い」

 

「あー、クラス別だしなぁ」

 

「ああ、だから早く風邪を治せ、束も普段騒がしいお前が居なくて暇してたからな」

 

織斑はそう言ってクールな笑いを浮かべながら部屋を出て行った、時間的に学校が終わって直ぐにこっちに来たんだろうけど、帰るのもはえーなー。

 

ちょっとした寂しさを感じながら俺は別のDVDを見ようとしたんだけど、篠ノ之達と入れ替わるように他の友達がお見舞いに来てくれた。

 

あーなるほど、篠ノ之はあんまり他の人が好きじゃねーもんな、だからさっさと来てさっさと帰ったんだな、納得したわ。

 

 

––––こうして俺の風邪の日は終わるのだった。

 

 




主人公が見ようとしたスーパーロボットはマジンガーシリーズとゲッターシリーズです。

そしてお見舞いに来てくれた兎さん、この作品は発言の裏を深読みする作品ですから彼女の内心はご想像におまかせします(白目

原作7巻までがどちらの会社かのアンケート(今後の描写に関わる為)

  • MF文庫J
  • オーバーラップ

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