Fate /World Record~樹海聖杯探索~ 作:片倉 陸翔
何とか書いていきたいです。
では、どうぞ('ω')ノ
「誰?」彼女が聞いてきた。
しかし、ウェイバーはそれを答えるまでに時間がかかてしまった。
理由は、彼女の背後にいる、サーヴァントではなく、それを拘束している紐である。
かつて、彼が見たものとどこか似たような雰囲気を感じさせた。
「ねえ。ちょっと」
彼女の声で現実に戻される。
「あ、ああ。すまない」
「ふん。私の質問に答えないなんて、大分変った人ね、あなた」
大分傲慢なようだ。
「それで、貴方は?」
「ウェイバー・ベルベット。今は」
「今は?」
「悪いな。少々事情があるんだ。君はサーヴァントだな?」
「サーヴァント?なるほど、これはそういう形の召喚なのね」
「?君は何を言っているんだ」
「こちらの話よ。それで、貴方の問いに対する答えはYesよ。クラスはキャスターということに
なっているわ」
「もしかして、君は召喚されたことがないのか?」
「その話はおいおいしましょ。それで、貴方は何をしてほしいの?」
「早速なんだが、この場所から逃げたい」
「逃げる?何から?」
「君が後ろで拘束しているサーヴァントからだよ」
彼女が振り向いてそれを見る。
「こんなのから?笑わせないでくれる」
そして、盛大に罵ったのだ。
「こんなのとは言うな。相手はサーヴァントだ。しかも見たところ日本の英霊だぞ」
「あなた、私が誰だかわからないの?」
彼女があきれたように聞いてくる。
「あいにく、確信を得るための宝具も何も見ていないからな。触媒もないし」
「ふーん。じゃあ見せればいいのね」
そういうと、彼女は腕を右に振った。
すると、彼女の左横から、黄金の剣が飛び出してきた。
それはそのまま、敵に向かって飛翔し、見事、首をはねたのである。
「・・・・・・・・・」
時間はそれほどかからなかった。
「どう?これで解った?」
「いや、すまない。そういった宝具の持ち主は絞ることはできるが、まだ多い」
「はあ、もう名乗っていいかしら?」
「ここではやめてくれ、敵マスターが控えている可能性がある」
「じゃあ、どうするの?」
「サーヴァントは時間が経てば消える。だから放置で構わない。一端集合場所へ戻る」
「集合場所?」
「今回の聖杯戦争での協力者だ」
「そ。ならいきましょ。ここにいる用もないし」
ウェイバーは彼女の言葉に何か引っかかったのか、苦笑すると、その場所に向かったのである。
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其の頃。バーサーカーが倒れているところには、その契約者がいた。
「あ~らら。きれいに切られちゃって」
男の言動には失望感は無い。
「にしても、あのおっさん鋭いな。俺がいたこと解ったのかな?」
隠れて敵サーヴァントの真名を聞き出せると思ったのだが、当てが外れてしまった。
「まあ、いいか、敵のマスターが誰かはわかったしな。情報だともう一人いるらしいから探さない
とな」
男は振り返ると、別荘が並ぶほうへと歩き出した。
「おい、いつまで寝ているんだ。狸寝入りもほどほどにしておけ」
顔だけを後ろに向けて言い放った。
すると、さっきまで首を切られていた、サーヴァントはゆっくりと立ち上がった。
首と胴体はきれいにつながっている。
「はあ。呪力の消費がでかいな。死なないのはいいことだがな」
と、愚痴をこぼしながら、彼は夜の闇に消えていった。
今回は短いです。
時間があれば書いていきたいんのでよろしくお願いします。
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