Fate /World Record~樹海聖杯探索~   作:片倉 陸翔

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お久しぶりです。
時間がなかなか取れませんね


真夜中の散策

 

   夜の街は静かである。

   とはいっても、自然とそうなっているわけではない。

   それもそうだろう。この光景を見て、自然といえる人間は誰も居ない。

  

   一切の人がいない道路。

  

   明かりのない街灯。

 

   物静かな家。

  

   誰がこんなことをしたのか。ウェイバーは頭を悩ませていた。

  (この静けさ、異常だ。何が起きようとしている)

  「ちょっと」

  (しかし、こんな短時間でここまでの魔術が扱えるのか?)

  「ねえってば」

  (やはりあちら側の、では誰が)

  「あなた聞いているの?」

   大きい声を耳下で聞かれはっとなる。

  「すまない。考え事をしていた」

  「ふーーん。私がいるのにもかかわらず、よくそんなことできるわね」

  「そうは言ってもな。この様子だ。何もないと思うが」

  「ええー。ちょっと何かないの?」

  「こちらの土地勘は残念ながら皆無でね」

  「つまらないわ」

   頬を膨らませる彼女をみて、半ば呆れてしまう。

   ちょうど湖の畔を歩いていると、不意に彼女が立ち止まった。

  「どうした?」

  「これは...ふーん」

   何かを呟く彼女を不思議に思っていると...

  「飛ぶわよ」

  「は?っ!!」

   突然襟をつかまれると、空中に引っ張られた。

  「おい!!何を...」

   言いかけた瞬間先ほどまでたっていたところが盛大に爆発した。

  「これは...」

   そのことにウェイバーは思考が追い付かなかった。

   最初に悔しさが込みあがってきた。

   彼とて時計塔のロードである。

   今回のような術式があることに気づけなかったことは

  屈辱的だった。

   と、

  「別にあなたが解らないのも当然じゃなくて」

   キャスターが行ってきた。

  「あなた、ヨーロッパあたりから来たんじゃない?」

  「そうだが」

  「私もそっちの方だけど、あれは私たちが使う魔術とは

   別の種類ね」

  「では、なぜわかった」

  「あなたと違って、魔力的なものの流れを掴むのは得意なの」

  「つまり私は鈍感だと言いたいのか」

  「それは否定しておく。私とあなたは根本的に違うでしょ?」

  「・・・・・・・助かった」

  「あら、お礼を言ってくれるの?」

  「少なくとも、その価値はあるということだ」

  「ふふ。あなた見かけによらずかわいいところもあるのね」

  「言ってろ。それよりおろしてくれ」

  「はいはい」

   キャスターが彼を下す(落とす)と彼女自身も着地した。

  「お前は優しくという言葉を知らないのか?」

  「ふふふ」

  「・・・・・・・もういい」

   あきらめたように、息をつくと、

  「ところで、気が付いているか」

  「ええ、まったく、二人の逢瀬くらい邪魔しないで欲しいわね」

  「いつからそうなった」

   いら立ちが消えないまま、前方を見る。

   そこには、

  「今日、いや時間的には昨日振りか」

  「ええ、そうですね」

   そこにいたのはホテルの入口であった、あの女性だった。

 




短めですが、ご容赦を。
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