Fate /World Record~樹海聖杯探索~ 作:片倉 陸翔
では、どうぞ('ω')ノ
ガーネットと別れ、二人はまた特急に乗って、目的地を目指した。
乗り込む途中ウェイバーはロザリアの顔が曇っていることに気が付き、出発したと同時に
聞いてみた。
「どうした?浮かないな」
「あ、はい。なんか、一気に大量の情報を教えてもらったので、ウェイバーさんはわかりました
か?」
「まあ。私は大丈夫だったが...そうか、君はあれだけ教えてもらったが、まだ根本的に知らな
いところがあるのか?」
「はい、すみません」
「いや、私がうかつだった。今でも遅くない、答えられることは限界があるが、君が気になること
を聞いてくれ」
すると、ロザリアの顔がぱあっと輝いた。
「いいんですか!!!」
嬉しさのあまり席を立ちあがってしまう。
そんな彼女の行動に、ウェイバーは苦笑すると、彼女に着席を促す。
周りの目に気付いた彼女は顔を赤くして席に座った。
「うう、すみません」
「勉強熱心はいいが、ほどほどにな」
と、彼女の落ち着きを取り戻したところで、彼女が口を開いた。
「ええっと、そもそも聖杯とはなんでしょうか?」
「ふむ、なかなか難しいな」
「あ、すみません」
「何、気にするな。そもそも、アインツベルンが創った聖杯は伝承になるものとは違う。それはわ
かるな?」
「はい、聖杯は万能の願望機であり、魔術師達はそれを巡って争うんですよね?」
「まあ、大まかにはそれでいいかもしれない。だが、その裏の事情というものがある」
「裏の事情?」
「そうだ。聖杯戦争では七騎のサーバントの召喚が行われる。建前のルールでは其の内の六騎を倒
したマスターが願いを叶える。ではそれはどうやるかだ」
「ええと。それは、さっきのお話だと、ホムンクルスに集めさせたと...」
「そうだ。そうすれば自衛が可能だからな。1940年頃に行われた聖杯戦争までは、伝承に伝わる
聖杯の形をしたいわゆる小聖杯というものが、サーヴァントを集めていた。しかし、第三次聖杯
戦争でその小聖杯が破壊され、大聖杯は盗まれてしまった。そこでさっきの話の通りだと、アイ
ンツベルンが突貫工事で造った聖杯が第四次聖杯戦争で使われたんだ。その時に小聖杯の代わり
をしたのがホムンクルスの心臓だ」
「そ、そうだったんですね。でも確かにそれなら安全ですね」
「表向きはな」
「え?」
「魔術協会が現在調査を進めているのだが、第五次聖杯戦争で参加していたアインツベルンのマス
ターがいた。彼女を調べたところ、かなり弱っていたらしい。このことから、第四次聖杯戦争に
いたあのホムンクルスも同様にサーヴァントが消え、彼女たちに取り込まれる代わりに、彼女た
ちは人間性を失っていくという考察が出された」
「そんな...」
「当然と言えば当然だ。ホムンクルスとは言え、彼女たちも一回の生命体だ。いきなり人一人分そ
れもかなりの魔力の集合体がどんどん入ってくるんだ。それで人間性を保てというほうが難し
い」
「・・・・・・・・」
「では、ここで質問だ。もし、七騎全てが取り込まれた場合、どうなる?」
「え?それは...」
しばらく考え込むロザリア、そして...
「六騎が取り込まれるのと、七騎取り込まれる。この違いはまず願いの質に比例すると思います。
六騎の場合、言いてしまえば、億万長者になりたいとか、そのような願いなら叶います。しか
し、七騎の場合はそれ以上、
か?」
その答えにウェイバーはふっと微笑む。
「ほう、なかなかできるじゃないか、この質問に答えられる奴はそうはいない」
「あ、ありがとうございます」
突然の誉め言葉に顔を赤くし照れてしまう。
「言った通りで
「それは...」
「......いや、これは言わないほうがいいだろう」
「え!?どうして」
「そうだな。お前がもう少しいろいろ受け入れる器ができたらだな」
「う~~~~~~~~~そんなにですか?」
「そんなにだ。お前にはまだ早い。いくら才能があってもまだ若い。年は?」
「十八です」
「そうだろう。だからまだ、早いんだよ」
ウェイバーは窓の外に視線を向ける。まるで、何かを懐かしむように、否何かを思い返すように。
(早く知りすぎた故に自滅した男がいるからな)
もちろんこれは聞いた話だ。もちろん嘘か本当かは彼もわからない。
ただ、彼のサーヴァントと娘とは並々ならぬ因縁がある。
その時彼が自分を覚えているだろうか?そんなことを考えてしまう。
「・・・・さん。ウ・バーさん。ウェイバーさん」
「ん?ああ、すまない。考え事をしてしまった」
「はあ、ところで、私たちはどこで降りるんですか?」
「そうだな。ガーネットから貰った情報からして、終点まで行く」
「わかりました」
すると、ちょうどその駅に着くアナウンスが流れる。
「いくか」
「はい!!」
二人は電車の出口に向かい電車の到着を待った。
今回は文字数が少ないです。
頑張って書いていきます。
今回も原作ネタが出ました。
間違ってたらごめんなさい。
誤字の指摘ありがとうございました。
これからもがんばります。
読んでくださりありがとうございました。