絶対にありふれてはいけない職業は世界最恐 作:ムリエル・オルタ
そんな訳でエクスカット!(対城宝具?)
既に色々と原作からずれていますがそこまで酷い乖離は起きていません。恐らく奈落らへんで大きな乖離が起こると思います(ボソッ)
後、後半は私の独自解釈が入ります。不快な描写が個人的にあるのですがご容赦を。
戦いは圧倒的だった。赤い斬撃がぶつかり合い、地面を砕いて相手に飛びかかる。互いの剣が交差するたびに火花が散り、甲高い音が鳴る。一種の舞の様に動き周囲を魅了しながら戦い続ける。剣だけでは決着は付かず、格闘戦も混ぜ込まれていく。
結局、決着は付かず(本気を出せば僕が勝てるけどその場合はクローリー君の生死をガン無視しているため出来ない)また今度に持ち越された。
翌日、改めてクラスメイトのステータス確認が始まった。僕はと言うとその横で魔方陣を書いていた。まぁ、召喚陣なんだけど。媒体とか無いし、適当に運任せで進めていこう。一応手には銃型の鬼呪装備があるので咄嗟には動けるだろう。僕の近くにはハジメが居る。しかし、ハジメは一度も魔方陣を見ない。何やら「過去の傷が…………」と言っていたのできっと中二病の事を言っているのだろう。
それは兎も角、僕としては隠密に優れたアサシンと遠距離攻撃の強いアーチャー、理性は無いけど攻撃力は莫迦高いバーサーカーを呼び出したいと思っている。バーサーカーは御しきれるか不安は残るがそれでもある程度知人も居るだろう。その縁に掛けるしか無い。
そんな諸々の事を考えている間に騎士団長は僕以外のクラスメイトにステータスについて説明し終わっていた。そして、天之河何某のステータスが王道の勇者でステータスも僕を除けば一番高い事が分かって盛り上がっていた。
そしてついに僕の近くに居たハジメの番になり、ハジメは騎士団長に気まずそうにしながらステータスプレートを渡した。騎士団長も先程まで恐らくそれなりのステータスを見てきたのだろう期待の籠った目でハジメのステータスプレートを見たが、見た瞬間その顔にはなんとも言えない顔になり、しきりに目をこすりそしてハジメのステータスプレートを凝視している。それには僕も少し気になり横から覗いてみた。するとそこには全ての能力値が10と表記され、職業は生産系の錬成師。技能の部分もパッとしない物が並んでいた。そんな状況に一人の男子生徒(名前を憶えていない)
「おいおい、南雲。もしかしてお前、非戦系か?鍛冶職でどうやって戦うんだよ?メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」
「……………いや、鍛冶職の10人に1人は持っている。国のお抱えの職人は全員持っているな」
「おいおい、南雲~。お前、そんなんで戦えるわけ?」
「………………さぁ、やってみないと分からないかな」
「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボい分ステータスは高いんだよなぁ~?」
「っ!」
そう言われ怯んだハジメからその男子生徒はステータスプレートを奪い取り中身を見る。それを横目で見ながら私は魔方陣を書き終わる。
そして男子生徒に向かってゆったりと歩み寄る。
「ぶっはははっ~、何だコレ!完全に一般人じゃねぇか!」
「ぎゃはははは~、寧ろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」
「ヒャハハハ~、無理無理!直ぐ死ぬってコイツ!「少し黙ることを憶えようか?」っ!」
「「ッ!?」」
弱者を馬鹿にしないといけない病気に罹っている哀れな人間に忠告してあげよう。
「先程から聞いていれば他人を馬鹿にしないと死んじゃう病気なんですかぁ?所詮は初期値、これからどうなるかは分からないんですよぉ?もしかしたら貴方は成長値が低くてハジメは高いかもしれないんですよ?まだレベル1の状態で良く莫迦に出来ますねぇ、えぇ。僕には出来ない芸当ですよ」
「あぁ!?何が言いたいんだよ、バートリー!」
昨日の話を聞いていたのか。聞いていたとしても莫迦らしいと信じなかったのか。そんな事は僕にはどうでも良い。
僕に凄んでいる男子生徒に出した白虎丸を向け、引き金に指を掛ける。此方の世界の人間はコレが何か分かっていないのか反応はしないが分かっている地球組は揃って悲鳴を上げる。
「不愉快なんだよ。もう十分、はしゃいだだろう?」
「ひっ!?」
そう言って睨むと男子生徒は腰が抜けたのかその場にへたり込んだ。
それを横目で見た後、へたり込んだ際に落としたハジメのステータスプレートを取り、ハジメに返す。
「さぁ、ハジメのステータスプレートだよ。僕はこれからちょっと召喚するから。邪魔しないでね~?」
「え?あ、う、うん」
そんなやり取りの間へたり込んだ男子生徒が此方を睨むように凝視していたが気にせず放置した。一部また頬を赤くしている現地の人間とクラスメイトが居たがコレは無視に限る。
「さて、召喚陣は書き終えた。媒体は無いが…………………まぁ、僕の剣で良いだろう」
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には星の意思。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
「―――――
「――――――告げる」
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
その言葉と同時に魔方陣が光り輝き、クラスメイトや現地人から驚きの声が聞こえる。
光は直ぐに収まり、そこには1人の女性が跪いていた。跪いていた女性はゆっくりとした動作で起き上がり、僕を見つめる。
「こんにちわ、いえ、お久しぶりです。サーヴァント、セイバー…………あら?あれ?私セイバーでなくて……………まぁ!源頼光と申します。大将として未だ到らぬ身ですがどうか、よろしくお願いしますね?ふぇりどさん」
「えぇ、此方こそよろしくお願いしますね頼光さん。僕としても貴方が来てくれればとても心強い!ついでに、後2人ほど召喚したいので退いてくれません?」
「あら?それは申し訳ありませんわぁ。ささっ、続きをどうぞ」
「えぇ、では」
周りが唖然としている内に話は進み2人目に移った。この時、頼光の母性の証の揺れに男子生徒達が前屈みになってしまい、それを女子生徒達がゴミを見るような目で見ていたのは完全に余談である。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には星の意思。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
「―――――
「――――――告げる」
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」×2
またもや光が起こり、魔方陣には2人の人影があった。
片方は期待していたとおりだがもう片方に問題があった。
「アサシン。ジャック・ザ・リッパー。よろしく、
「ヤッホー!相変わらずのんびりとした顔をしているわね!でもホッとした、貴方はそうでなくちゃ。さて、私と同名のクソ爺は何処かしら?今すぐにでも消し飛ばしたいんだけど」
アサシンは本人が言ったとおりジャック・ザ・リッパー。ロンドンの切り裂きジャック。正体は生まれることも出来なかった胎児の霊と生まれても捨てられた子供達の霊の集合体。酸の霧を出したり、記憶を改竄できるなど出来る子である。
もう片方、アーチャーとして顕現したのはなんとイシュタル。先程注ぎ込んだ魔力では神霊は召喚できないはず。にもかかわらず出て来たと言うことはあのイシュタル(同名の爺)にかなりご立腹のようだ。
僕はジャックを抱き上げながらイシュタルに向き直る。
「それは正直困るからやめて欲しいんですけどねぇ。それに、僕の予想ではエミヤ君かトリスタン当たりが来てくれると思っていたんですけど」
「あぁ、それは私が無理矢理間に入ったからよ。流石にアレは自分の手で下さないと気が済まないわ!」
「それで良いんですかねぇ。金星の女神様」
「なによ。文句ある?」
「僕、それ以上暴走するならエレシュキガルも召喚しますよ」
「………………………大人しくしていてあげるわ。感謝しなさい」
金星の女神こと、イシュタル。ギルガメッシュに笑っちゃうほど思いっ切り振られた女神。僕の中に居るギルガメッシュは「ブハッ!まさか、遠坂のうっかり娘に憑くとはなぁ………………………これは絶好の肴よなぁ……………………フハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」と、テンション最高潮である。
僕と僕が召喚したサーヴァントの声だけが広場に響く。僕はジャックに向き直り、あらかじめ考えていたことを話す。
「良いかい?ジャック、無闇に女性を切り裂いちゃ駄目だよ?僕としても、心苦しいからね」
「うーん?頑張るね!」
「出来れば、頑張るじゃ無くて分かったっていって欲しいね」
そう言っている内にクラスメイト達が動き出した。頼光にガン見する男子達、イシュタルを興味深そうに遠巻きに見る女子生徒。ジャックと戯れる僕を見て和むその他。
そんな時、僕に近づいてくる人物がいた。天之河何某である。
「ん?どうしたんだい?僕はジャックと親睦を深めるのに忙しいんだけど。あ、ジャック飴いる?」
「いる!」
「フェリド君、君はこんな幼い少女を召喚するなんて酷いことをするんだ!」
僕はそう言われて一瞬何を言っているのか分からなかった。そして暫くしてようやく合点がいった。つまり、彼から見れば僕は危険な世界に幼女を拉致した外道に見えるのだろう。まぁ、何も知らない人間から見ればそうだろう。
「成る程、しかしその文句は見当違いですね。ジャックはかつてロンドンを賑わした切り裂きジャック。英霊である彼女の存在意義は戦いにある。最も、僕としては戦い以外も知って欲しいけどね」
「それでも、間違っている!それに、ジャックちゃん?だったかい?君だって人殺しは嫌だろう?」
「なんでそんな事を聞くの?私達は私達が生き残るために解体するしか無いのに」
純粋無垢とも言える目で言い返され一瞬動きを止める。
しかし、直ぐに動き始めてまたもや無意味な説得を始めた。
「それでも、殺すことは駄目なことだよ。話し合う事で互いに理解できるかもしれないだろう?」
「ふぅん?じゃあ僕からも聞こう。かつては今ほど出生率も高くなく、子を宿すことを女性達は喜んでいた。しかし、喜ばない女性達も少なからず居るわけだ。例えば娼婦とかね。そう言う人間達は何をしたと思う?捨てたのさ、生まれて間もない赤子を。生まれるまえの生命をそこら辺のゴミ溜めに排水路に。
そして君には分かるか?親に捨てられた子供の気持ちが。明日がある事が当たり前な君たちとは違い明日は不透明今日の食事すら危うい孤児達の気持ちが。盗みを殺しを時には体を売って、地べたを這いずり泥水を啜りながら意地汚くも美しく生きていた子供達の気持ちが。君は分からないだろう。
相手の環境も考慮せずただ頭ごなしに否定することしかしない君には。只生きていたかった。母の温もりが、愛が欲しかった。なんで自分たちは死なないといけないのか。そう思いながら死んでいった子供の無念等分からないだろう。
純粋無垢故に歪められてしまった根本を存在自体を否定している君には……………………ね。僕は召喚士だ。過去の英霊や逸話の元にした過去の人物を召喚する召喚士だ。僕と縁を持つ者達を召喚する召喚士だ。つまり、彼女も僕と深く関わりある。そんな彼女への暴言は僕は看過できないね」
「僕はそんなつもりは……………!それに、そんなの間違っている!」
無理だな。僕には理解できない
「そうですか。でも、コレだけは言わせて貰いますよ。君は何時かその甘ちゃんな思想が原因で死ぬ」
「甘ちゃんじゃ無い!フェリド君、君はやはり間違っている!」
これが、僕と天之川何某の決別を決定付けた出来事だった。
ジャックだが、途中から僕の腕の中で眠っていた。イシュタル暇なのか(暇だろうなぁ)空を縦横無尽に飛んでいた。頼光は僕の後ろでニコニコと微笑んでいた。ただ、頼光の笑みには何故か威圧感を感じたのだが、ジャックはまだ子供だぞ?
召喚の詠唱はバーサーカーとその他クラスで違うので(と言っても一部だけですが)二回書きました。×2って書いたのは面倒だから。ルビ振り本当に面倒ですから(ぶっちゃけた)