抹殺された神の愛し子   作:貴神

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のんびりと確実に投稿はしていきたいと思います。


2話

4/3 8:50

 

東京某所

国立魔法大学付属第一高校 講堂前

『『『納得いきません(いかない)(できません)!!!』』』

 

声を聞こえる範囲にいた人間は声の主の方向に視線を送る。

その先には、この高校の制服を着たこの春より入学する生徒 神夢(守夢) 達也が年下の男女に責め立てられている様子であった。

 

達也『この高校では、そういう評価方法なのだから仕方ない。そして、ここは魔法の様々な可能性の幅がある生徒が評価の基準になるのだから。魔法実技の基準はそういうものだ、耐えてくれ。』

 

そうすると、男の子が反論する。

恭也『それでもおかしいです。兄上が筆記で高得点では間違いないですし、いくら魔法実技の基準が変えられないとしても、二科生なのは間違ってます。』

 

この反論する男の子の名は 神夢(守夢) 恭也 (かみゆめ きょうや) 次期 神夢(守夢)家の当主である。

 

恭也が放った「二科生」という言葉の意味は時を少し遡る

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

神夢(守夢) 恭也 には、目標があった。

1つが予知の家系として立派に成長し、次代に繋ぐこと。

そして、2つ目が今、目の前に僕を起こしに来てくれたであろう義兄 達也兄上を助けられる人間になること…なのだが。

 

達也『……くくくっ』

 

笑われている。それもそのはず。僕は双子の姉達の目覚ましの襲撃を受け、と茫然していたのが、達也の笑いのツボにはまった。

 

双子『『恭也(恭ちゃん)起きろ―(起きなさい)!』』

 

恭也『ぐふっ』

 

こんなことをしてくるのは、姉達しかいない。しかし、もう一つの気配が笑いを堪えているように感じる。

 

その気配の主を探すと、扉の横で顔を背けて手で口を押えている憧れの義兄がいた。

おそらくだが、自分の寝顔にツボが嵌ったのだろう。(どんな顔をしているのかは知りたくもないが。)

珍しいがそれどころではなかった。

 

恭也『達也兄上、こちらも恥ずかしいのでそれ以上笑うのは勘弁してください!』

 

達也『いや、すまない。結那と加蓮の襲撃の恭也の反応が…くっく』

 

恭也『兄上~!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビング

 

凛『恭也、そろそろ機嫌をなおしなさい。浩也さんも何か仰ってください。次期当主がこんなことでどうしますか。』

 

神夢 凛 (かみゆめ りん) 恭也・結那・加蓮の母親

 

浩也『凛、そうは言ってもな。本人次第でもあるし、恭也が継がないならば、別に無理強いはしないし、結那や加蓮のどちらかでも良いし、最悪継がないという…』

 

神夢 浩也 (かみゆめ ひろや) 神夢家 現当主 恭也・結那・加蓮の父親 達也の後見人でもある。

 

凛『浩也さん!現当主が何を仰いますか。ああぁ、若かりし頃は怒れる虎とまで言われ、武闘派でもあった貴方がここまで老いるとは。』

  

わざとなのか、本意なのか泣きマネまでして浩也を追い詰める。

 

 

 

浩也『あれは、私の黒歴史だから勘弁してほしいのだが。まあ、とにかく恭也。あまりいじけていると置いていくぞ?今日は達也の入学式なのだから。』

 

凛『逃げましたね?浩也さん。まあ、私としては、結那か加蓮が達也さんを婿にしてこの由緒ある神夢家を引き継いでもらうのも…。』

 

達也『母上、恭也が継ぐと言っていますし、そのための努力も怠ってはいません。それに結那と加蓮には、俺よりもっとふさわしい相手がいます。』

 

凛『あら?達也さんは、娘達に政略結婚をしろと仰って?言っておきますが、家の家系は自由恋愛でこの代まで栄えていますのよ?それを好きでも無い者に嫁がせるなどと達也さんは鬼であって?』

 

やばい。地雷ほを踏んだと達也が思った。俺の2人目の母親である凛さんは、怒ると手に負えない。ニコニコと笑顔のようだが、目が笑ってない。いや、一応嗤っているのだ。

こういうときは、素直に負けを認めるのが一番ということを学んでいる。

 

達也『申し訳ありません。他意はありません。ただ、あの2人が婚約者を選ぶのは些か早くまだ、時期尚早ではないかと思っただけです。』

 

何を自分でも言っているのか解らないが、とにかくこういう時は逆らいませんと表すのが安全である。

 

凛『まあ、次代云々は置いておいてそろそろ行きましょうか。入学式に遅刻なんて恥ずかしいですものね。それに達也さんの新生活の始まりですから。』

 

と穏やかな笑みで俺を見る。

 

浩也『そうだな、今から出れば、8時30分過ぎには到着するな。達也がここまで成長してくれて嬉しく思うよ。』

 

こちらもまた、嬉しそうな表情で語りかけてくる。この2人には頭があがりそうにないよ。

 

達也『ありがとう。義父さん、義母さん。神夢の家に恥じない姿を見せないとな。』

 

 

恭也『兄上はどんなときでも素晴らしいお姿を見せてくれます。』

結・加『『そうそう。達也(さん)はいつでもかっこいいです!』』

 

と義弟と義妹の応援が俺の心を温めてくれる。

 

 

達也『さて、学校の周りも見学したいし、出発するか。』

 

 

 

 

 

 

8:40

国立魔法大学付属第一高校

 

 

 

浩『相変わらず、大きいな。』

 

感嘆をもらす

 

 

凛『そういえば、浩也さんもここを通われていたんですよね。懐かしの母校は如何ですか。』

 

 

恭『父上もこちらに通われていたのですか。』

 

浩『そうだ、できてすぐの校舎だったよ。』

 

結『お父様はここで魔法の勉強をされていたのですね。』

 

浩『勉強と言っても、1期生だからな。設備も不十分だったし、講師陣も少なく、独学のようなものだったよ。ただ、今のような1科生(ブルーム)と2科生(ウィード)などと差別は存在しなかったし、それぞれの得意分野を教えあったりして切磋琢磨していたよ。』

 

浩也は懐かしむように語る

 

加『そんな差別が今のこの高校にはあるんだね。そういえば、達也は1科生?』

 

 

 

穏やかな空気だったが、この何気無い質問が爆弾に火をつけることになる

 

 

達『いや、俺は2科生だよ。』

 

 

 

恭・結・加『えぇ?!』

 

双子と長男がありえないもの見るかのように達也を見た

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

達也『何を驚いているんだ?俺の魔法力を考えれば、当然の結果だろう?』

 

 

結那『達也さんが2科生なんてありえないです。何か学校側の間違いか、どこかの家の妬み、妨害です。抗議してきます。』

 

そう言うと職員室がある方向に歩き出して行く結那

 

それを達也は慌てて引き止める

 

達也『それだけは止めてくれ、頼む。この学校では、むやみに目立ちたくないんだ。』

 

 

恭也『兄上、何を仰っているのですか。おそらくですが、すでに兄上はある人種には興味を持たれているかと思いますよ?』

 

達也の願いを打ち砕く一言が発せられる

 

 

達也『ある人種?』

 

恭也『この学校の教師陣です。』

 

音符マークが付きそうなほど笑顔で恭也が言い放つ

 

 

達也『……どうゆうことだ?』

 

恭也『そのままの意味です。兄上の入試での筆記試験の結果はダントツで1番ですから。』

 

これまた、いい笑顔で返された

 

 

何故、俺の入試の成績がばれているのか

ふと、俺の一族を思い出す

 

神夢家は日本古来より予知の家系であり、その存在は秘されているもののその力は絶大である

 

何せバックは日本である、一人の高校生の成績など容易い

 

そこに思い当たり、義理の両親を睨む

 

凛はニコニコとしており、浩也にあたっては、苦笑いである

 

なるほど、この二人にかかれば機密など無いに等しい

 

 

達也『成績の内容が漏れたのは、置いておこう。だが、入試の筆記試験がダントツであろうとこの学校では、魔法力が重視される。お前たちが俺の事を高く評価してくれるのは有難いが、俺個人としては、俺の魔法力でよく合格出来たと思っているよ。しかも、ここは魔法科高校だ。実技(魔法力)が筆記より重要視されるのは当然だ。』

 

達也が3人を宥める

 

恭也『しかし、それは実技の評価方法が兄上に合っていなかっただけです。実際はあれw…『恭也。』…すみません。兄上、失言でした。』

 

達也が恭也が言わんとしていることを遮る

 

達也『恭也、結那、加蓮、ありがとうな。その気持ちだけで十分嬉しい。気に病むことは無い。これからもお前たちの誇れる兄でいるように頑張るよ。』

 

これで3人からの理不尽極まりないやつあたりを回避できたと思ったが、そうは問屋は降ろさなかったらしい

 

加蓮『ということは、達也は私達の理想とする人物になってくれるってことでいいのよね?』

 

と加蓮が畳み掛けてきた

 

 

達也『何を考えているか、だいたい想像はつく。あえてその期待には応えないぞ。あまり目立ちたくないからな。』

 

加蓮『そんなぁ、私の達也はこの高校でどんな相手でも片っ端から蹴散らしてくれるかっこいい人なんだけどなぁ。』

 

何故か、自身の願いを悉く打ち砕いてくる。

 

 

結那『あら、加蓮。今達也さんを私のものと言ったかしら?あなたのではなく私の達也さんですよ?勝手に盗らないでくれる?』

 

珍しく結那から助け舟が入ったと思われたが、全く違った流れになった

 

 

加蓮『誰も盗んだ覚えはないわよ。元々、達也はわたs結那『私の旦那様です!』…まだ、結婚してないのに、妄想が激しいねぇ。(笑)』

 

結那と加蓮が睨み合う

 

とりあえず、宥めなければ、入学式の時間になる

 

達也『2人共そろそr『達也(さん)は黙ってて!!』…何故、逆に怒られた。』

 

どうやら、恒例の冷戦?に突入しそうな勢いである

 

 

 

 

 

 

 

 

??『そろそろ開場時刻ですが、どうかされましたか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく、あの人の出番をつくることができました。では、また次回。
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