「собака!!!!」
アナスタシアは激怒した。かの卑劣な悪魔を除かねばならぬと決意した。
「もう1回!もう1回よ!」
「お、落ち着けよ皇女さm──」
「Закройте!!!いいから黙って発電しなさい!」
「クソ、なんで僕がこんな……!」
カドックは怒りと涙が混じった激情を糧に自転車を漕いだ。簡素な自家発電機…冷たいロシアの城の一角で今、激しい戦いが繰り広げられていた。
「あのさぁアナスタシア」
「何かしら?」
「なんでそいつを選んでんだよ?別のキャラ居るだろ?」
「アレクサンドルは英雄よ。古い武器を手に戦い抜いた精鋭…というだけで滾ってくるの。それが分からないなんて……」ヤレヤレ
「いや、だからってなんでタチャンカをチョイスしてんだよ!?カプカンとかヒューズとか居るだろ!?」
「チッチッチッ、それだから甘ちゃんって言われるのよ」
説明しよう!タチャンカとは、如何に強固な耐久型キャラでも胴撃ち3発で倒せる強力な“固定式”LMGを持った火力最強の鈍足耐久型キャラなのだ!……と、ここまでは聞こえはいいが、実際は
●LMGを撃つ際にわざわざその場に展開・固定してから使う
●LMGを使用中はその場から動けないという性質上、ドローンで見られると非常に高い確率で決め撃ちをお見舞いされる。また、同様に設置場所に気を付けないと容易に壁抜き(床抜き)されてしまう。同様にフラググレネードにもかなり弱い。
●そして何より少人数(5vs5)での屋内戦主体で、流動的なゲームシステムの本作とは相性が悪い
というどうしようもない最弱キャラなのだ。
「対戦相手は……げぇ、使用率トップキャラばっかじゃん!勝てんの?」
「……英雄になる気は無いわ。必ず失敗する」(キリッ
「(嘘付け)」
そろそろ足が疲れてきたカドックだが、ちょうどのタイミングで試合が始まった。
「私は防衛側だから、敵の上がりやすそうな場所に有刺鉄線を置くわ。味方の_okki-さんが防弾チョッキを用意してくれたからまずは装備…っと」
「悠長にやってて大丈夫か?」
「心配無いわ。敵が上がってくる事を考慮するとこれくらい鈍臭くても問題無───Не будьте глупыми!!!」
「……見事に窓際に居た隙を突かれて狙撃されたな」
「なんでよぉおおおおおおおおおお!!!なんてことしてくれたのよ_gdo!」
「…そのまま負けたね」
アナスタシアは熱いメッセージにキレッキレの返信をしながら次の試合の準備を進める。だが……
「почему!!!!!」(クソエイム合戦に敗北
「Demon! Дьявол!」(スマホ操作中に死亡
「Вы должны лгать!!!」(ヘッドショットで即死
全く勝てず、カドックの努力がひたすら無駄になっていく。
「ゼェ…ゼェ……そろそろ休ませて」
「嫌よ。私が1kill出来るまで続けるわよ!」
1kill出来る日はいつなんだ…カドックはそう思いながら自転車を漕ぎ続けた……。
虹六ノー知識で最初に触ったのがタチャンカでした(笑)