月が揺蕩う復活譚   作:マスター冬雪(ぬんぬん)

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短い。
ネタが枯渇してる……というかネタ表紛失したという
22ヶ月目の話。


第27話

今年は遂にツナ達も中学生である。

13歳……、遠い昔ではそろそろ成人として認められる頃合の年齢だ。

だがまあ、現代ではまだまだ未成年。

 

「という訳であけましておめでとう、ツナ。お年玉だぞー」

「わっ、マサ兄ありがとう!」

 

まあ、奈々嬢の分もあるのだが。

 

 

 

 

 

初日の出を見、充分日が昇った後着流し姿でひょっこりと沢田家に顔を出した。

奈々嬢の勧めでおせち料理を一緒に食べる事になったのだ。俺自身も幾つか料理を持ち寄っている。その後2人と一緒に並盛神社へ初詣に向かう予定である。

 

ツナと少し話し、厨にいる奈々嬢に持ち込んだ料理を持っていく。丁度受け皿に料理を盛り付けている最中だった。

 

「失礼するぞ、奈々嬢」

「まあ、マサくんいらっしゃい!」

 

ツナと遊んでいる内に奈々嬢からの呼び名もこうなった。「まるでツッくんと兄弟みたいね!」だそうだ。……母とはこういうものなのだろうか、と少し。さも身内だ、というような小さな一つひとつは、酷く心地好いものだから。人の言う繋がりは何とも輝かしいと深く思う。

もう少しでおせちの準備が出来るそうなので、奈々嬢の好意に甘えてツナと共に待つ事にする。うむ、世話をされるのは好きだ。

 

 

 

「では改めて」

「あけましておめでとう!」

「今年もよろしくお願いします!」

 

 

此処で過ごす正月は今年で2度目。今年も平穏無事でいてほしいと思うが、まあ、そうはいくまい。

染まるにしろ呑まれるにしろ、この地が戦場となるのだろう。常々思うが、ああ、堪らなく惜しい。この町にも多く若い芽が、今後も大きく枝葉を伸ばすだろうに。

……まあ、まだそう(・・)なるとは決まった訳では無いか。年初めに気を落としては縁起が悪いよな。

刀剣の神に縁起が云々あるのかという事は置いておいて。

 

そんな事より雑煮が美味い。

小さめの重箱に綺麗に収められたおせちの料理の数々に、俺は大分幸せである。ルッス嬢の手作りも良いが、やはり日本食が恋しくなるものよなぁ。

 

「マサさんってホント……美味しそうに食べるよね」

「うふふ、そうね。いっぱい食べてね、マサくん」

「うむ。ありがたく頂こう」

 

 

 

並盛神社は並盛の地で古くからある神域である。

町の人々との親和性は高く、神霊は穏やか且つ人の営みをただ眺めるのみであり、齎す恩恵は相応のもの。 勿論悪し様にすれば神罰が下るが、神としてはかなり温厚な部類に入る。

 

3人揃って神前にて二拝二拍手一拝。

因みにこの土地神とは友である。参拝客を屋根の上から眺めている時、決まって俺に向けて手を振るくらいには友好的だ。

 

「ねえ、マサさんは何をお願いしたの?」

「ん?そうさなぁ……」

 

俺は唯新年の挨拶に来たようなものだし、願い事はしていない。言うなれば寧ろ叶える側である。

 

「ツッくん、願い事は口に出して言っちゃダメよ?神様に叶えてもらえなくなっちゃうわ」

「はっはっは、まあ、そうだな」

「えー……」

 

不服そうなツナを御神籖でも引こうと誘導して、3人して籤を引いた。これもまた初詣の醍醐味だ。

 

「並盛神社の神籤は当たると評判があるらしいぞ」

 

この神社の主の言だ、信憑性はかなりのものだ。

向こう1年~3年までの未来予知、予言の類にもなれば、少し運気が上がる程度にもなる。

神は常に見守っているのである。

 

 

「あら、大吉だわ〜」

「中吉……」

「む、俺も中吉か」

 

何と3人共通して出会い有りと書かれていた。

 

「健康……難あり?!怪我に気を付けられたし……うっそー?!」

「でもツッくん、一生物の友が得られるってあるわ。不幸な事ばかりじゃないのよ」

「学業も良し、新しき師に出会えるともあるな」

「学業でも怪我に注意ってどういう事……」

 

今年中学に上がるのに、と不安いっぱいのツナに俺と奈々嬢は顔を合わせ、同時に笑いを零した。

 

「な、なんなんだよ……!」

「ツナ、こういうものは良い事だけ信じ、悪い事はなるべく気を付ける、という程度でいいのだぞ」

「そうそう。あんまり信じ込んで怖がっていたらなんにも出来ないわ」

 

当たるも当たらぬも、というやつで、結局道を切り拓き人生を歩むのは自分自身なのだから。

 

挑戦は大事な事よ、という奈々嬢の言葉に顔を曇らせながらも頷く。

「……よし、少し早いが何処かで食事でもするか。馳走するが、何処がいい?」

「まあ、いいの?マサくん」

「うむ。遠慮はせんで良いぞ?日頃から世話になっておるしな」

「じゃあ……」

 

素直に頷いたツナの頭をぽんぽんと軽く撫で叩く。

引いた神籤を懐に仕舞い、神社に一礼して石階段を降りて、近場の食事処に徒歩で向かった。

 

 

 

「待人、来るとも遅し。粘り強く待て……か、」

 

仕舞い込んだ1枚の紙切れに、俺は静かに笑みを深めたのだった。

 

 

 

 

 

「……それは真か?」

《おう゛、潜入させた部下からの情報だぁ゛》

 

三日月は声を潜め、孤月の浮かぶ瞳を細めた。

 

《日本の候補者に最低限の自衛手段を持たせる為、と銘打っちゃいるが、実質次期ボス候補に対する教育の前段階だぁ゛》

 

書斎のチェアに深く腰掛け、話を促す。

 

《本部への監視は相変わらずだが、この7年は無駄じゃねぇ゛。奴ら、すっかりオレ達を下に見てやがる!オレ達が時間なんざで諦める程潔い筈がねぇのによぉ゛》

「はは、そっちは相変わらずのようだな。……自衛手段を持たせる、という事だが。それはボンゴレから人員が遣わされるのか?」

《ああ゛。現段階で決まっている候補としては、1人を除いて無難なところだ》

「その者は……」

《特SSランク。……最強の殺し屋と謳われる、アルコバレーノの1人》

「む、」

 

アルコバレーノ、という言葉。三日月はヴァリアーに入隊後、ルッスーリアやスクアーロ、マーモンらからこの世界の重要事項を勉強会と称して学んでいる。

その中で最優先事項として教わった事のひとつ。

それぞれ7色のおしゃぶりを持つ7人の赤子、(アルコバレーノ)の名を戴く、"呪われた赤ん坊"だ。

古く、知れず代替わりが行われているらしい。7人が7人とも凄まじい才覚と能力を持ち、その内6人は不老なのだとか。

 

マーモンもその1人であり、三日月本人もマーモンではないアルコバレーノの1人と面識がある。

 

「ふむ……殺し屋とすれば、黄色だな?」

《ああ。そいつの名は黄色いおしゃぶりを持つアルコバレーノ、》

 

─────殺し屋(ヒットマン)リボーン。

 

 

 

観察記録・其ノ弐拾弐

 

監視対象に異常無し。

現地協力者は治安の維持に尽力している模様。現段階では争いの火種は起こりえない。現地独自の秩序となり、現地民に受け入れられている事から、現地民は適応能力に長けていると見て良い。

 

報告は以上、監視を継続する。

 

 

 

 

「おい、段々適当になってねぇかぁ゛?!」

《2年も平穏な場所で毎月報告など、題材が枯渇するに決まっておるではないか。はっはっは》

「はっはっは、じゃねぇ゛!!捻り出せぇ゛!!」

《無理な事は言うものではないぞ?》

 

 

 




お久しぶりです僕だよ!
ようやっと退院した後の整理が落ち着いたんで皆が忘れた頃に顔を出してきたよ!ノコノコと、
前々から退院したら匿名解除するって決めていた……ッ(スンッ)

あと4話書いたら原作なんで頑張る、

沢田家に馴染んでいる
何気に並盛神社に土地神がいる
漸くリボーンの名前が出てくる

そんな感じでしたとさ(遠い目)
短ぇ(愕然)

ホント、原作綱吉はしょっちゅう怪我してるよなぁ……
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