最近職場に新人さんがやって来ました。流石に経験者さんは覚えが良くてとても嬉しい。
けど古参が2人も部署異動しちゃうのはどうなの。どうなんの新元号年。そんな感じです。
繋ぎ回。テコ入れともいう。ぬんぬんは隠さない(露骨)
久し振りに夕御飯を食べに来てもいいのよ、と奈々嬢が誘ってくれたので、折角だから頂きに行く事にした。
《えっ、明日家に来るの?!》
「ああ。丁度奈々嬢の料理が食いたくなってな」
ご相伴に預かる、と。
ツナの声色の隠そうとして隠し切れぬ喜悦に俺も嬉しく思う。本来なら家族団欒に俺のような者が同席して良いものかと思うのだが、奈々嬢直々に
まあそんな訳で、最近の騒動の中心でもある沢田家に訪れた。
手土産には定例となっていた夕餉のおかずを2品。
チャイムを鳴らせば出迎えたのは沢田家の長男であるツナだった。
「いらっしゃい、マサ兄」
「うむ。来たぞ、ツナ」
頬を緩ませればツナは少し照れたようにはにかんで玄関扉を大きく開いた。
「母さんってば、マサ兄が来るからって張り切っちゃって」
「おや、ふふ。嬉しいな」
奈々嬢の料理は好物なのだ。
知ってるよ、とツナは小さく笑った。
軽く頭を撫でると子供扱いに拗ねたように口を尖らせながら、早く上がりなよと荒く言う。
「はっはっは。では、邪魔するぞ」
食卓の場に居合わせたのは4人。奈々嬢にツナ、そして。
「ちゃおっす!また会ったな八朔政宗」
「うむ。数日ぶりだなリボーン殿」
「えっ、2人共知り合い?!(つーかリボーン
互いに含んだ内心はあろうものだが、今宵ばかりは平和的な晩餐会で済ます予定である。折角の奈々嬢の手料理だ、後ろ暗い会食なぞ誰も求めておらんだろう。
というか俺自身そもそもそういった話はリボーン殿にするつもりが無い。怪しかろうがのらくらと逃れるつもりでいる。なに、疑われるのは慣れているのでな。リボーン殿も今日何やらを話すつもりではないようで、その笑顔に毒はない。……うむ、思えば思う程に見た目と思考力が異なるな。短刀達を思い出す。
「ついこの前知り合ってな。ツナの話ですぐに分かったぞ」
「オレの方もよく聞いてたしな」
「う……」
バツが悪そうな顔で頬を掻いてそっぽを向いたツナは口が軽くて悪かったよ、とでも言いたげに黙した。
「まあ、良いものだと俺は思うぞ?それも縁というものよ。それがあったが故にこうして知り合えたとしても過言ではなかろう。少なくとも俺は、リボーン殿との出会いは良きものであると思っているしな」
横に座るリボーン殿はくいっ、と口角を上げた。
「本来なら殺し屋の詳細を話した奴と聞いた奴は生きて帰さねーが……お前が生徒で命拾いしたな。ツナ」
「こ、こえぇ……!」
どうやらリボーン殿に随分扱かれているらしいなあ。
侮る事無く、然れど恐怖に身を竦ませる事無く。……いや、まあ。ある意味身を竦ませているが、そういった絶望的な顔でもない。ツナ自身後に引くような体罰を受けている様子はないし、以前と比べれば寧ろ顔色は良い。
やはりリボーン殿は裏社会の人間といえど信用に足る人物だ。確かにやり方は荒っぽそうだが、ツナが次期10代目候補ともなれば荒っぽいのも仕方がないのである。
「はーい、お夕飯出来たわよ〜」
「む。配膳を手伝おう」
「あ、いいよいいよ。マサさんは座ってて。……母さん、手伝う」
「まあ!いつもはしてくれないのにねぇ」
「ちょ、それ今言わないでよ!」
「うふふ、男の子だもの。憧れのマサくんに良いとこ見せたいのねぇ。ありがとう」
「だから余計なこと言わないでってば……!」
俺は空気の読める
うむ……ふう。
溢れ出す吐息を抑える事無く。
口に合う物は口に含むと心が落ち着くのである。
腹が満たされて苛立つ者など普通はいないだろう。
「やはり奈々嬢の飯は美味いなぁ」
「見てたら分かるよ……」
やはり食というものはいい。朋友の器を貰うまで、長らく味覚というものがなかった故な。
要望通り、素朴な和食に加えて洋食に中華にと様々な分野の料理が後から後から出され、俺は至極の幸せを文字通り味わっている。
「いやいやいや、いくらなんでも作り過ぎでしょ?!」
「うふふ、張り切っちゃった」
「案ずるな。食べ切れなかったとしたら責任持って俺が持ち帰る」
「……それマサ兄が食べたいだけじゃ……?!」
何を言う。そんな事はこれっぽっちくらいしか考えてないぞ?
さて、リボーン殿はというと、終始観察するような目を俺に向けていたが、食事を終える頃になればそういった含みのある視線も薄れていたように思う。逆に俺すらも教育課程に協力を要請するつもりだというような口振りであった。無論、俺は承諾するだろう。
談笑の内容も近頃の世間話を終えると共通項であるツナの話に移り変わりツナが悲鳴を上げていたか。
これから、ツナの身の回りはどんどん騒がしくなっていく事だろう。それは大変で、慌ただしくて、それでもきっと楽しい筈だ。ツナにとっての守りたいものが、少しずつでも増えていけば良い。
「奈々嬢、今日の夕餉も美味かったぞ。ご馳走様だ」
「お粗末様でした。また来てねマサくん」
「是非とも」
「じゃあな、政宗」
「ああ。ではな、これからもツナを頼むぞ、リボーン殿」
奈々嬢の言葉に頷き、リボーン殿と握手を交し、ツナの頭を撫でる。
「ではな、ツナ。また明日だ」
「うん。また明日ね、マサさん」
先ず、誰もいない筈の家に明かりが灯っていた。
不審に思うが、その気配を辿ってみると、随分と身に覚えのあるそれに俺は仰天した。
まさか。
まさに青天の霹靂だ。
「しししっ!おかえり三日月♪」
鮮やかな金の髪、その上に輝く冠。
「……いやはや、驚いた。任務はどうしたのだ、ベル殿?」
ヴァリアー暗殺部隊幹部、嵐の守護者のベルフェゴールが、部屋のソファーに寝転がって笑っていたのだった。
「オレらが任務って名目で世界各地に散らされたのは知ってんだろ?」
ベル殿は日本に派遣されたようだ。どうやら、ヴァリアー幹部の依頼処理能力を先方は見誤っていたらしく、ベル殿だけなれば大丈夫だろうと日本派遣を行ったらしい。場所は並盛からは程遠い県であったらしいが、現にベル殿は此処にいる。
「見張りはいなかったのか?お主程の力の持ち主に監視が付かぬ筈があるまい」
「しっしっし。撒いてやった。アイツらマジでチョロいぜ」
「あなや」
作り置きしてあった料理をあれこれ食べて満悦の様子で、ベル殿は楽しそうに笑う。(料理の評価の程はまあまあ食えなくもない、らしい)
「爺さんがこの町でどんだけ平和ボケしてんのか気になってさぁ。つかそれ変装?あんま変わってねぇじゃん。つまんね」
「お主はどんな想像をしておったのだ?」
「んー、アレだよ、アレ。付け髭とかヅラとか特殊マスクとか?」
「ははは。それは、実に本格的だな」
思わず笑ってしまう。流石に俺にそれ程の技はない。付け焼刃ではそれこそリボーン殿に疑われてしまうだろう。
付けていた伊達眼鏡を外して、からーこんたくとを取り去り、耳に掛けていた髪を
「ん。やっぱ爺さん7年前と全然変わんねぇよなー。不老?
「はっはっは。さて、どうだかな」
「……ま、爺さんなら何だっておかしくねーしな」
驚かねーよ、と。お主の中で俺とは一体どのような扱いをされておるのだろうか。
それにしても、2年の月日は人の子には長いものだ。ベル殿も大分身長が伸びたのではないだろうか。
パリッと茶菓子の封を開けながら、ベル殿は再び口を開く。
「ンな事よりさ。王子暫く此処に住むから」
「……なんと」
流石に目を見開いた。
「すまんが寝床はひとつしかないぞ」
「……。……そっちじゃねーだろ!」
「うむ」
放たれたナイフを白刃取りして手渡す。
「潜伏中の俺にヴァリアー暗殺部隊の幹部が関わっているとなると、要らぬ警戒をさせるやも知れぬ」
「その時は"拾った"って言えよ。……ったく、遂にボケたかと思ったし」
ははは、冗談だ冗談。
いや然し、拾った、とは……犬や猫でもあるまいし。
ベル殿の顔には「じいさんはやりかねないんだよ」と書いてある気がするのは気の所為か否か。
「……ベル殿が言うのならば、確かなのだろうな。それで良いのならば」
「うっしきーまり!流石に鬱陶しくなってきたんだ、アイツら。もうちょっとでぶっ殺してたし」
それは拙いな。
「それに三日月言ってたろ、どっかの店のスシが美味いって」
「おお、そうさな。折角だ、案内しよう」
「じゃ、明日連れてけよ。不味かったら針千本だからな!」
こうして予想だにしていなかった居候が、俺の拠点に居座る事となったのである。その数日後、沢田家にもとある小さな居候が増える事になるのは、俺だけではなく誰も知らないのであった。
「あ、ベッドはオレが使うから」
だってオレ王子だもん。
この前刀剣乱舞の映画観に行ってきました。2次元と3次元じゃイメージ違うから大丈夫かなーと不安でしたが、案外イケたのでホッとしてます。面白かったです。
なんとなぁくぬん氏の書くミカさんのキャラってちょっと本家三日月様とズレてないかなぁと心配だったんですがまあそこまで差異はなかったですね!(多分)
そんな訳で(定期)
ベル殿の振り切れっぷりは軽率に投入したぬん氏の意図に逆らって大暴れの可能性が微レ存。ちょ、ちょっとだけでいいんだってばああああ(即死)
ホントはミカさんによる飯テロ描写も載せようと思ったけど全カットです。お疲れ様でしたァ!(血反吐)
追記
ナチュラルに時系列間違えてた……ランボさんもういるじゃん……
……うん。よし。この時点ではまだランボさん来てないです!(暴論)