書き殴りです

原作に異世界はスマートフォンと共に。とありますがアニメでの部分はいっさいでてきておりませんのであしからず。

原作の既読を推奨します






追伸 途中で気力がきれました、そのうち続きを書くかもしれません。

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とりあえず転生者を放り込んでみたくなり
放り込むんなら原作主人公と絡ませたいので王族に
そしてユーローンとサンドラがあいていたのでサンドラ王国にぶちこんでみました


おぎゃぁと生まれてサンドラ王国

 

「…奴隷として捕らえるために樹海の部族を襲ったと?」

 

「それがどうした。他国に指図されるいわれはないぞ。まあ、できたばかりの小国がしゃしゃり出てきても関係ないが」

 

ニヤニヤとした笑みを浮かべ‘奴隷大国‘サンドラ国国王が言葉を投げかける。

 

少年、望月冬夜は考察をした。

 

『やはり確信犯か。この前の災害で激減した奴隷を増やそうという魂胆だろうな』

 

「…樹海の部族と戦争をお望みで?」

 

「戦争? 戦争になどなるわけがない。奴らは所詮、少数部族の集まりにすぎん。我らの魔獣戦士団にかなうものか」

 

「樹王の部族は我がブリュンヒルドと友誼を結んでおります。我らとも事を構える所存ですか?」

 

ピクリと眉を跳ね上げた国王が、椅子に座ったまま前に身を乗り出してきた。

 

「調子に乗るなよ? お前たちの王はなにやら勘違いをしているようだが巨人兵などをいくら持っていようと関係ない。

サンドラと敵対すると言うのなら、せいぜい寝首をかかれないように気をつけることだ…我らはありとあらゆる暗殺に長けた者をも支配下に置いている、貴様らの王などいつでも殺せるのだぞ」

 

 

ダメだこいつら、始めから敵対する気満々だ。

仮にも一国の王なのに世界情勢がみえてないんじゃないだろうか。

 

王に追従し馬鹿にしたような笑いを漏らす周りの臣下にうんざりしていると、にわかに入口の奥が騒がしくなった。

 

バンッ!!

 

と入口を開けて入ってきたのは一人の褐色肌の男、腰に大振りの曲刀を下げ足首と手首には銀の輪。

年のころは20後半ぐらいだろうか?首の後ろで縛った黒髪とゆったりとしたいかにもアラビアンというような服装。

高身長は高くしっかり鍛えられているのだろう、がっしりとした体格で彫りが深い顔立ちに目を惹くのは鋭い眼光と顔面を横一文字に走る大きな傷だ。

 

そして男は、

 

「親父殿!!公国から使者が来ていると聞いたが!!」

 

大音声で一喝した。

 

『親父殿…?という事は王子って事か、まともならいいが期待はできないかなぁ…』

 

そう考えながら静かに乱入者を見定めるが

 

「おぉ、ヴァクシャか、使者ならもうお帰りになられたぞ。

例の部族に関してもわかってもらえたようだぞ?」

 

その言葉とともにサンドラ国王が指を鳴らすと周りの奴隷兵士が一斉に剣抜き

 

「そしてそこにいるのは新しい奴隷だ」

 

こちらへと突きつけた。

当然僕らもランツたち護衛騎士も唯一の武器である短剣を抜く。

 

「これはなんの真似ですかね?」

 

「なに、使者なんぞこの城には来なかった、ということだ。ア「そこに居る方々が公国からの使者なのか、親父殿」ん?まぁ奴隷の数が不足しているのでな。他国からもかき集めているが、全く足りんからのう」

 

『ないわー』

 

さすがに呆れ果てて声も出ない、他の王が言ってたけどここまでとは思わなかった

いくらなんでも…と少しでも期待した僕が馬鹿だった。

 

「流石に短慮が過ぎませんか?僕達が戻らなければどうなるか理解していないので?」

 

もういいや、アホらし、そう思いながらもさんドラ王にそう言うが

 

「はっ、何と言おうが樹海の民や貴様らのような生まれたばかりの小国などものの数では無いわ!」

 

何も考えてないのかサンドラ王は小馬鹿にしたようにこちらに言ったタイミングで

 

「なら親父殿は樹海の民の事は何も話を付けてないのだな?」

 

乱入者…この国の王子と思しき男が動気

 

「すまない使者殿、樹海の民については順次送り返している。それから少し騒がしくなるが勘弁していただきたい!!」

 

そう言いながら腰の獲物を抜き王に突き付けたのだ。

 

「親父殿、短絡的な策は身を滅ぼす!このままいけばこの国は袋小路だ!

何とかしようとしてきたが親父殿が頭である限り何も変わらない!いい加減その座を降りてもらおう!!」

 

『あークーデターかー…なんでいろいろ巻き込まれるかなー』

 

「おのれヴァクシャ!!王たる我になんという不遜!!者ども!ヴァクシャを捕えろ!!」

 

それと同時に王の間に団体様が到着、黒髪の人間が多く手の持つのは全員柄が短い槍。そして王子を捕えようとした兵に応戦し数名が、

 

「ここは我らに任せ一旦脱出を!」

 

と僕たち使者の一団を背にかばった。

 

とりあえず状況を把握しよう。

 

同盟を結んでる国の人間が他国に奴隷として誘拐されたので誘拐した国に抗議をしにきた。

王との交渉は決裂したが王子は話が分かりそうな人、でもその王子が王に対してクーデターをおこした。

 

うーん…なら王子様を手伝った方がいいかな?

 

そう言いながらも襲いかかってきた敵の攻撃を避け反撃しようとしたがその前に王の間に乱入してこちらを庇った一段が手に持つ短槍で目の前の兵士を突き穿ち

 

「へぇ…ひょっとしてイーシェンの人?」

 

その髪の色に八重を思い出しそう声をかければ

 

「えぇ、我らはイーシェンからこの国へと攫われヴァクシャ王子に助けられた…故にこうして恩義を返すために働いている!!」

 

それと共にさらにもうにもう一人を短槍で貫く。

 

「と、守られてばかりってのも何だし手は出させてもらうよ…王子様に恩を売れるかもしれないしね」

 

そう言いながら今まさにこちらに斬りかかってきた奴隷戦士を風の魔法で吹き飛ばしながら王子様の方を見ると

 

「うっわ、なにあの王子様…人間?」

 

凄まじいものを見た気がする。

豪奢な鎧を纏った人間が地面と平行に吹っ飛んでいったのだ。

 

飛んできた方向には鞘に納まったままの得物を振り回す王子様の姿にどんな怪力だよ…と思いながらも背にかばってくれてる王子側の人たちに、

 

「こっちは大丈夫ですよ、自分たちの身くらい守れますし向こうを手伝ってやってください。」

 

と声をかけ別に隠す必要もなくなっただろうし幻覚をみせる無属性魔法「ミラージュ」を解除し、髪や瞳の色を戻す。

 

剣など武器での攻撃は物理防御魔法の「シールド」ですべて防ぎ、

 

「炎よ来たれ、赤き連弾、ファイアアロー!」

 

物理攻撃が効かないと見て飛んできた炎の魔法は反射魔法の「リフレクション」で丁寧にお返しする。

 

そうこうするうちにある程度の人間が地に伏し煙管を握りしめ真っ赤な顔をした国王に王子が

 

「親父殿、親父殿の兵士はもういない。奴隷王の腕輪を外して大人しく縛についていただきたい、育てられた恩もある故に命の保証だけはいたしましょう」

 

と鞘に収まったままのら剣を突きつけ通告をした。

 

「知ったような口を…精霊の愛子で頭が回るからと優遇しておれば手を咬みおって!貴様に預けはしたが魔獣戦士団と奴隷兵団がおるわ、この腕輪がある限り!私の命で死ぬまで戦い続ける兵が!!」

 

「すまんな親父殿、その二つはもう存在しない」

 

完全に置いてけぼりである。

まぁいいや、あのアイテムは奴隷王の腕輪というのか。

 

まぁとりあえずやる事やっておこうかな。

 

と、冬夜は一つの魔法を発動させた。

 

「クラッキング」

 

 

 

無属性魔法「クラッキング」はアーティファクトの起動式に介入して発動条件や設定を書き換える魔法だ。

 

例えば、蛇口を捻ると水が出てくる魔道具アーティファクトがあるとする。これを蛇口を捻るとジュースが出てくるとかまで書き換えるのは大変だが、「蛇口を捻れなくする」とか「蛇口を捻っても少しか水が出ない」、あるいは「馬鹿みたいに出る」と書き換えるのは簡単にできる。

 

「図書館」で見つけた魔法だが、意外と使い勝手がよく解析魔法「アナライズ」と組み合わせれば、魔力の流れから発動まで手に取るようにわかる。

 

ただ、僕の知識ではどうにもならないアーティファクトもあるし、複雑過ぎる行程を踏んでいると、予想外の効果が出てしまうこともあるから注意が必要だ。

 

 

「隷属化の首輪」に関しても、「主人に絶対服従」とか、「強制行動」という「効果」を無力化するにはちょっと厳しい。

 

 

だけど、最上位権限に登録されていたサンドラ国王の魔力波動を、僕のものに書き換えて、それ以外を消去することは簡単にできた。

 

 

 そして今、この都に存在する全ての「隷属化の首輪」のマスター登録を僕だけに書き換えた。つまり…

 

「なぁ王様お取込み中のとこ悪いんだけど"隷属化の首輪"って実は首輪に記憶された主人以外に一つの魔力波動が最上位のマスターとして記憶されているのは知ってる?」

 

「…それがどうした」

 

王様は憮然と、王子様も剣をおろしこちらを見ている。

 

「まぁ知ってて当然だよなサンドラ国王、あんたの魔力波動なんだからな」

 

考えてみれば当たり前だ。奴隷は主人に絶対服従。そんな奴隷をたくさん手に入れた者が、国王に反旗を翻したら大変なことになる。

 

まぁ王子様が何故これがあるにもかかわらずここで反旗を翻したのかはわからないが。

 

 

とにかくその主人よりも上位命令者として、すべての「隷属化の首輪」に特別な魔力波動を付与していたわけだ。

 

そしてそれの大本が代々の王に受け継がれてきたと思われる奴隷王の腕輪と呼ばれていたアーティーファクト。

 

でなければ、国王が代替わりした時に、新国王は奴隷を操れないし、血筋だけで記憶されていると、王家の血を引いていれば操れることになるからだ。

 

おそらくは王家の魔力波動と奴隷に命令を下せる魔道具アーティファクト、この二つが揃って初めて機能するサンドラ王家の秘術とでもいう力。

 

「つまりあんたはすべての奴隷に命令を下せる「スレイブマスター」というわけだ」

 

「…そうだ。私の命令ひとつですべての奴隷が貴様に牙を剥く。観念するがいい」

 

 確かに恐ろしい。

 

今までは「隷属化の首輪」が少量しか生産できなかった…が、これが大量生産されて、他の国々にばら撒かれてしまったら。

各国で奴隷にされた人間がそのままサンドラ王国の支配下になり、それはサンドラ国王の奴隷を、新たに生み出すことに他ならない。

 

するとどうなる?世界規模での奴隷王国の誕生だ…勿論そうはいかない。

 

「じゃあそのマスター権限が乗っ取られたらどうなるのかな?」

 

「なに?」

 

僕の言葉に怪訝な顔つきをするサンドラ王、それを見つつ

 

「さて、奴隷兵士諸君、僕は君達に命令しない。

犯罪奴隷で無いのなら、奴隷からの解放も約束しよう。

何処かの国から連れて来られたというのなら、その故郷へ帰るも自由だ」

 

大仰に手を広げ周りの奴隷兵士に言い反応を待つ。

 

「何をわけのわからぬ事を! やってしまえ!」

 

サンドラ国王の命に従い、奴隷兵士たちが剣を僕に向けるが、そこにいた兵士全員が戸惑った様子でお互いの顔を見合わせた。

 

それはそうだろう。今の行動は強制的ではなかったからだ。

単に命令されて身体が勝手に動いてしまっただけであり"首輪"の効果ではない。

 

「斬りかかれ! そいつもヴァクシャも殺せ!」

 

サンドラ国王が癇癪をおこしたが如くなおも叫ぶが、奴隷兵士たちに反応はない。

首輪が外れたのか、と首に手をやる奴隷もいたが首輪は元のままだ。

 

「こ、これはいったい…」

 

「いったいどうしたのだ!? なぜ奴隷たちが従わない!?」

 

 周りの重臣たちも様子がおかしいことにたじろぎ始めた。

 

「言ったでしょ、マスター権限が乗っ取られたらどうなるのかなって」

 

「何…だと…」

 

「"隷属化の首輪"をした奴隷は主人以外の命令を受け付けない。そして彼らの主人は、先ほどから僕だけになった」

 

「き…貴様ぁ!!」

 

「サンドラにいる人間、亜人の三分の二は奴隷らしいね。つまりそのほとんどが僕に絶対服従なわけさ。わかりやすく言ってやろうか? この国は…僕が乗っ取った」

そしてそこで王子様が、

 

「使者殿!ありがたい!これでこちらもだいぶやりやすくなった!!」

 

と鞘に入れたままだった曲刀をスラリと引き抜いた。そして鋭い眼光で王をみると、

 

「親父殿、最後通告だ。親父殿の切り札はもう無い、大人しくしていただけないか」

 

諭すように言った。

 

「おのれどいつもこいつも勝手言いおってぇ!!」

 

王はすぐさま腕に付けていた奴隷王の腕輪に魔力を通し自身の魔力を再登録をしようとするが

 

「ハンド」

 

王子が呪文を発するとその体勢のまま動かなくなる。

 

「ヴァクシャ!!キサマッ…!」

 

察するに王子様の無属性魔法かな?

恐らくサイコキネシスのように見えない力でサンドラ王の動きを封じたらしい。

 

そしてそのまま傍にいた王子様の姿が消えると共に宙に舞うサンドラ王の腕輪がついたままの腕と曲刀を振り抜いた王子様の姿。

 

良く見れば地面には王子様の踏み込んだ後だろうか、石製のタイルにも関わらずくっきりと足跡が残ってた事から飛んでも無い脚力で踏み込んでその勢いでサンドラ王の腕を切り裂いたのだと察せられた。

 

「…なんつー王子様だよ、だがこれは話が進みそうだな」

 

怪力と恐らく無属性の魔法の使い手、国の未来を憂いて鮮やかなクーデターの手腕に人望もありそうだし容姿も恵まれている…先程の王よりは話はわかるだろう、そう思いながらヴァクシャと名乗った王子様に近づくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公設定

原作知識は無く死因は多分鉄骨の下敷きとかで神様にはあっておらず意識が戻るとサンドラ国王のオーク顔がドアップ。
赤ん坊として転生し当初ははしゃいだものの現状を知り大いに落ち込む

日本人だったことを引きずっている為イーシェンの人間に思い入れがあり(最初日本人と勘違いした)大半の他国から攫われた者も含んで無理矢理奴隷にされた者は王子が引き取り裏でこっそり開放していた。

その内の一部がヴァクシャの近衛として就いており人望も厚い。

そして15ぐらいから今のままでは未来は無いと裏で本格的にクーデター準備を開始、鉄機兵の残骸を王をそそのかして手に入れさせドワーフや鍛冶職人を雇い改良させたうえで預けられた魔獣達を開放、順次戦力の入れ替えを行い国王に黙って大森林の部族と交渉を結び攫われてきた奴隷を逃がしていた。

砂漠に特化した鉄騎兵を組織し異変に備えつつも何とか諸外国と手を結ぶべく奮闘、今回ブリュンヒルドと正式に国交を結びその首都へ来訪した時にイーシェンの人間であり日本人の面影を強く残す九重八重に一目惚れ、八重の気持ちが冬夜にあると知りながらも猛アタックを繰り返す模様。

戦闘能力としてはかなりの怪力を持ち普段からかなりの重量がある曲刀を振り回している。

無属性魔法"ハンド"を使用可能、効果は単純で大きさ自在な見えない手を二本まで操る事が出来るというもの。

他に魔法敵性が地面や砂に向いており大地の大精霊から深く愛された"精霊の愛子"であり、その為地面系…砂や鉱物、石などの精霊はヴァクシャ側に、更に原作では冬夜の側にいた大地の大精霊もこの世界線ではいくら最高神の眷属で精霊っ娘キラーとは言え冬夜とは一線をひいた立場にある模様。


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