闇と光より産まれし兄妹   作:エルナ

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やっと主人公の1人のザレオスの戦闘です。詳しい闘級やその他のプロフィールは後書きに載せておきます。


第11話 “神殺し”と決着

「や、奴は!?」

「しまったっスね。ジブリールの封印が解けているのだから彼のも解けているかもと考えとくべきだったっス」

 

〈十戒〉達は神殺しの乱入に驚きを隠せないようだ。

 

ザレオスはそんな〈十戒〉達を無視してジブリールへ歩み寄る。

 

「お兄ちゃん……っ」

 

未だ倒れ伏すジブリールに険しい表情を和らげ、微笑みかけるとジブリールに手をかざし、

 

「〝神殺しの守護〟」

 

そう呟くとジブリールにかざした手から紅い光が放たれ、ジブリールの周囲を覆い、紅い立方体に変わる。

 

「そこにいろ。すぐ、終わらせる」

 

後半は、〈十戒〉へ向き直り、険しい表情に戻りながら言う。

 

ザレオスは6本の剣を突き立てられ、ボロボロのメリオダスと、その前に立つエスタロッサに目を向けると激しい怒りに顔を歪める。

 

次の瞬間——

 

「どけ、下種が」

 

エスタロッサとメリオダスの間に移動したザレオスの動きを捉えられた者はこの場にごく僅かだった。

 

エスタロッサにそう言いながら手をかざしたザレオスの手から獄炎(ヘルブレイズ)が放たれる。

 

それにより、エスタロッサに組み付いたままだったバンは消し炭になったが、エスタロッサは後退しただけで無傷だった。

 

「はっ、こんなもんかお前の力——!?」

 

エスタロッサの言葉は最後まで続かなかった。

 

その前にザレオスに両腕を斬り飛ばされ、上半身と下半身を斬り離されたからだ。

 

「うるせぇよ」

 

エスタロッサの背後にいつのまにか移動していたザレオスがそう呟く。

 

「ガッ!?ガァァァァアアアアァァァァッ!?」

 

その直後、エスタロッサが凄まじい叫び声を上げる。

 

見れば、ザレオスの剣とエスタロッサの傷口にジブリールを囲う立方体と同じ紅い光が漂っている。

 

〝神殺しの剣〟

 

この技は闇や光での防御が不可能であり、斬られた神は地獄のような激痛を味わい、闇や光での回復を阻害される。傷口の魔力を消すか時間をかけて傷を治すまで、苦しみは続く。

 

それだけでザレオスの神々への憎しみがどれほどのモノだったかがよくわかる。

 

「テ、テメェ……っ」

「どうした?苦しいか?……俺らが感じた心の苦しみの大きさを思い知ってから死ね」

 

倒れたエスタロッサの顔を踏みつけながら深い憎しみをエスタロッサに向ける。

 

「兄者!」

 

ゼルドリスが叫びながら、ザレオスの首めがけて剣を振る。それをザレオスは容易く受け止める。

 

「〝神殺しの領域〟」

 

ゼルドリスの剣を振り払いながらザレオスがそう言うと、ザレオスを中心として、紅い光が辺りへ広がり漂い始める。すると——

 

「ぐっ……」

「……これは」

 

ゼルドリス、グロキシニア、ドロールを除く〈十戒〉が異変に気付く。体の力が抜け、魔力もうまく発揮できなくなっている。

 

この技は自身と自身の仲間以外の神の力を制限する技だ。下位魔神なら十分の一まで力が落ち、〈十戒〉でも四分の一の力が発揮できなくなる。

 

しかし、「魔神王」の魔力を持ち、影響を受けないゼルドリスがザレオスへ斬りかかる。

 

「ちっ、忌々しい魔力だ」

 

凄まじい速度でゼルドリスと剣を打ち合いながら、〝神殺しの領域〟を使う前と全く同じ動きのゼルドリスを見て不愉快そうな眉を寄せる。

 

「〝灰燼龍〟」

 

ゼルドリスと剣を打ち合っているザレオスへモンスピートがゼルドリスごと魔力で攻撃する。「魔神王」の魔力でゼルドリスに効果はないからだ。しかし——

 

「貴様……っ」

 

ゼルドリスと変わらず、灼熱の中で剣を振るい続けるザレオスの姿にゼルドリスは驚愕の声を上げる。よく見ればザレオスの体を紅い鎧が覆っている。

 

〝神殺しの鎧〟

 

闇と光の攻撃を完全防御する鎧である。しかし、物理的攻撃や他の種族の攻撃、神でも闇や光以外の魔力なら防ぐことはできない弱点はある。

 

驚いたゼルドリスの隙を突き、ゼルドリスの肩を斬り、腹部を蹴り、吹っ飛ばす。

 

しかし、その隙にデリエリがザレオスへ殴りかかる。普段より、威力は弱いが、それでも「連撃星(コンボスター)」の魔力でどんどん威力が上がっていく。

 

しかし、ザレオスはそれを片手で受け止め続ける。

 

「デリエリ、モンスピート。お前らはメリオダスとエリザベスが救った命だ。引くなら見逃してやる」

 

ザレオスのその言葉を無視して攻撃し続けるデリエリにザレオスはため息を吐き、

 

「〝神殺しの鉄拳〟」

 

デリエリの腹部を紅い光を纏った左手で殴り飛ばす。

 

「ガハァッ」

「デリエリ!!」

 

飛んでいくデリエリをモンスピートが抱き止める。モンスピートの腕の中でデリエリは腹を抑えて悶える。

 

その直後、ザレオスの真上からザレオスへ槍——バスキアスが落ちる。それをザレオスは剣で受け止める。

 

しかし、さらに地面から無数の岩がザレオスを巻き込み、空へ打ち上がる。

 

ザレオスはバスキアスを振り払い、岩を細切れにする。

 

「グロキシニア、ドロール」

 

そして、闇の翼を展開しながら、恩人の親友へ目を向ける。

 

「流石っスね。この程度じゃ傷1つ付かないっスか」

「……お前ら、今すぐ引け。できればお前らは殺したくない」

 

グロキシニアは答える代わりに、再びバスキアスをザレオスへ振るい始める。

 

それを剣で弾きながら、ザレオスは少し悲しそうな表情をした後、険しい表情へ戻し、

 

「そうか……ならば死ね」

 

そう言って剣を一振り。それだけでバスキアスは両断される。

 

そして、次の瞬間にグロキシニアの背後に現れ、剣を振り下ろす——

 

「ふんっ」

 

その前にドロールがザレオスを殴り飛ばす。そして、ザレオスが地面に激突した轟音が響いた直後、

 

「ガハッ!?」

 

ザレオスはドロールの胸を蹴り砕く。

 

倒れるドロールへ追撃に振ろうとした剣は、ザレオスの背後から剣を振り下ろしたフラウドリンの剣を受け止めた。

 

「お前、フラウドリンか?なんで人間の体なんかに入ってるんだ?」

「貴様には関係ないことだ!〝天漢破獄刃〟ッ!!」

 

フラウドリンの剣から放たれた光に包まれるザレオスだったが、しかし、

 

「ああ、確かにどうでもいいことだな……お前が死ぬのに変わりはない」

 

無傷のザレオスが右脇腹から左肩にかけてフラウドリンを斬り裂く。

 

「な…に……!?」

 

驚愕に喘ぐフラウドリンへトドメを刺そうとしたザレオスの背後から無数の荊——〝死荊(デスソーン)〟が襲う。

 

「ちっ……」

 

流石にそれを受けるわけにはいかず、回避する。そして、それを操るグロキシニアへ斬りかかるが、横からゼルドリスがザレオスへ斬りかかる。

 

ゼルドリスと斬り結びながら、後退するザレオスへ背後からバスキアスが襲う。

 

「ハァッ……!!」

 

ザレオスはそれを全身から〝獄炎(ヘルブレイズ)〟を放ち、吹き飛ばす。

 

当然ゼルドリスも巻き込まれるが歯牙にも掛けない。

 

ザレオスは続けてゼルドリスを蹴り上げ、飛んで先回りして、剣を振り下ろす。

 

地面へ墜落したゼルドリスへ追撃を仕掛けようとしたザレオスだったが、突然動きを止めて、剣を振るう。その先には両断された巨大な蜂—— 〝守護虫(ガーディアン)〟の姿があった。

 

再びゼルドリスへ向かおうとしたザレオスだったが、地面から無数の岩の柱がザレオスへ向かって伸びる。

 

それを斬り払いながら進むザレオスへ上空からモンスピートの〝獄炎(ヘルブレイズ)〟が降り注ぐ。

 

それを〝神殺しの鎧〟で防ぎつつ、進む。

 

自身の魔力が効かないゼルドリスは優先して排除すべき存在だ。故に妨害されながらも脇目も振らず進む。

 

そして、ゼルドリスの下にたどり着くがすでに傷は治っており、振り下ろされたザレオスの剣を受け止める。しかし、

 

「ハァッ!」

 

ザレオスが力を込めるとその力に耐えきれず、地面に埋もれる。

 

追撃に剣を振ろうとしたザレオスへ比較的軽傷だった故に治ったデリエリが飛び蹴りをするがそれを片手で受け止め、地面へ叩きつける。

 

〈十戒〉全員と正面から相手してなお圧倒するザレオスだったが、

 

「……!?」

 

突然、地面が揺れ、岩がザレオスを拘束し始める。

 

「「合技〝鉱樹オルドーラ〟」」

 

そして、巨大な樹のようになり、ザレオスを閉じ込める。

 

「ふぅ、相変わらずとんでもない強さっスね。ゼルドリス。ここはメリオダスにトドメだけ刺して撤退するべきじゃないっスかね」

「……そうだな」

 

不服そうにゼルドリスは答え、倒れたままのメリオダスの下へ向かう。

 

「させるかぁぁぁぁあ!!!」

 

封印が解けたばかりでいきなり本気を出すのは体によくないと思い女神族の力を使っていなかったがもうそんなことを言っている場合ではない。

 

両目に女神族の模様を浮かべ、全力で暴れる。それによりオルドーラは変形するが破壊するには至らない。

 

もしこれが闇や光だったのならこれの倍の魔力がこもっていようとも容易く破壊できただろうが、妖精族と巨人族の力で作られたオルドーラには「神殺し(ゴッドキラー)」の魔力は意味を成さない。

 

戦闘中ずっと治療に専念してやっと傷を治すことができたエスタロッサはメリオダスの最後の心臓へ剣を突き立てる。

 

「クソがああぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

未だオルドーラの中で暴れ続けるザレオスだが、破壊することはできない。

 

「絶対にぶっ殺してやるぞ貴様らぁぁぁぁぁああ!!!」

「……行くぞ」

 

ゼルドリスのその言葉で〈十戒〉達は飛び立った。

 

そして、ついに出れたザレオスが見たのは既に生き絶えたメリオダスを抱え泣くエリザベスの姿だった。

 




身長:170cm 体重:62kg
誕生日:10月7日
年齢(封印前):82歳
血液型:O型 利き腕:右
魔力:神殺し(ゴットキラー)
特技:乗竜 趣味:神殺し
好きな食べ物:酒、肉
コンプレックス:特になし
尊敬する人物:メリオダスとエリザベス
自分の好きなところ:特になし
夢・野望:魔神王と最高神を殺す
好きな動物:竜
闘級(通常時):116000
魔力(通常時):9000
武力(通常時):102000
気力(通常時):5000

闘級(女神化時):130000
魔力(女神化時):12000
武力(女神化時):112000
気力(女神化時):6000

かなり強めにしたつもりだったんですけど最近はインフレでこれだと弱くなってしまってますね。

ザ「おい、初登場なのにこの仕打ちはなんだ。かませっぽくなってるじゃねぇか」

バカタレお前に〈十戒〉の1人でも殺されると困るんだよ。

あ、そういえばゼルドリスに「凶星雲(オミノス・ネビュラ)」を使わせる案もありましたがザレオスが逆に殺されそうなのでやめました。周り巻き込みますしね。

今回のオリ技はほとんど説明したし、してないのは効果が被ってる奴なので大丈夫ですかね?不明な点があれば質問してください。

ちなみにザレオスの魔力は魔神王と最高神には一切通用しませんでした。リュドシエルとかには効くんだけどね。
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