みなさまご無沙汰(?)しております。
最終話が終わり、大変多くの感想、ご評価を賜り、ありがとうございました。
温かいお言葉で溢れており、とても嬉しかったです!
さて、あとがきで書く書くとお伝えしていた、私の考察や裏話、
消化できなかった妄想シーンなどお話させていただこうかと思います。
(言いたがりなだけです。)
『今作のはじまり』────────────────────
概要にも書いていますが、この作品を書き始めた経緯は「恋姫たちに豊かな未来があってもいい」という所。
それを最も感じさたのが、華琳さまの涙。
だからこそ、特に華琳さまには笑って天寿を全うする未来を与えてあげたかった。
そして、恋姫=華琳さまではありません。
恋姫なんです。
だから、私は誰かを殺してしまうことはしません。
華雄さんが生きているのもそのため。そして……はい、祭さん生きてます。
再登場シーンも書くつもりでした。
ちなみにこんな感じ。
最終話、華琳さまと一刀の結婚披露宴にて。
──────────
「あーら、何かお祭りでもやっているのかしら? お祭りならこのワ・タ・ク・シ、袁本初が不可欠ではなくって? おーっほっほっほっほっほ!」
「麗羽さまぁ……ここ陳留なんですから、もっとお静かにした方がいいですよぉ~~~」
「うわっ! すっげー人! おい見ろよ斗詩ぃ! あの店の肉うまそうだなぁ……」
ふと、何か聞き覚えのある声が耳に入ってくる。
城壁から街を見下ろせば、あの目立つ一行は嫌でも目に入ってくる。
「……一刀、私は何も見ていないわ。いいわね……?」
「あ、あぁ……あれ? でも3人組じゃなかったっけ? 一人多くない?」
「え? 確か麗羽に顔良、文醜の3人のはずだけれど……あれはっ! 雪蓮、冥琳! すぐに来なさい!」
……。
「なぁ~んで私がこんなこまっしゃくれの金髪くるくる小娘に呼ばれて城に入らなければならないんですのっ!」
「麗羽さま、落ち着いてぇ。文ちゃんも、なんでそんなにお肉持ってるの!?」
「屋台で買ってもらった!」
「麗羽、久しいわね。あなた今までどこにいたのかしら?」
「別にどこでも構いませんじゃないの。あなたにわざわざ教えてさしあげる必要などなくってよ!」
「大陸中を旅して回って、お祭り行脚のようなことを……。」
「ありがとう顔良。はぁ……それで? 何故あなたがそんな麗羽と一緒に居るのかしら? ……黄蓋?」
「……あの赤壁で敗れてから幾日か、河に流されなんとか生きて岸までたどり着いたらしく、そこでこの方々に拾っていただいたのじゃ。命を助けていただいたご恩があるのでな、顔良一人じゃ賄えないと言うのでこの方々のお世話係をして旅を共にしておった。」
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とまぁ、こんな感じで書くつもりでした。
でもせっかくの2人の晴れ舞台、華琳の喜びと蒼慈と秋蘭の描写が薄まってしまうのは否めないので、カットした次第です。
『一刀が消える条件』────────────────────
今作でとても大事な要素ですね。
まず、原作で一刀が消えてしまったシーンを再度見返しました。
それを見て感じたのが、「一刀が知っている歴史から、一刀自身が動いて結末を変えよう」とした時、あの症状が度々出てきていると感じたわけです。
定軍山が赤壁より前に起こったことに対しては特に一刀に影響はなく、定軍山と気付いて動こうとしたときに影響がでていました。
つまり、この世界に元々いた人々が巻き起こす事件や戦争によって正史との相違が出てきても、一刀が消えてしまう現象は起こりえないということ。
ならば、恋姫世界の住人側が戦の結末をひっくり返したら一刀はずっと恋姫の世界に居られるんじゃないか?と考えました。
(ちなみにですが、今作でも赤壁の船酔いの辺り、華琳さまの天幕に向かう一刀がふらついている描写がある箇所、あれは歴史を自分で変えようと動いたので、その力が働いた唯一のシーンです。)
そこで私が考えたのが、情報戦。
チートばりの武将の登場で歴史を変えるのもありかとは思いました。
新たなルートをたどる事も考えました。
けれど、やっぱり恋姫が好きで好きで仕方のない私は、処女作から原作と大きく乖離してしまうのは書けませんでした。
なので、かなり序盤から潜り込ませて対劉備戦においては圧倒的情報の優位に立つことで、定軍山でも赤壁でも正史の流れにはならないだろうと思ったわけです。
『蜀軍軍師』────────────────────
感想でご指摘を頂いたこともある、伏竜鳳雛のダメっぷり。
味方の裏切りをまず考えるんじゃない?普通ってところについてです。
私も、本来の2人ならすぐにそう考えると思いました。
じゃあどうするか?と思った時、実際の会社とかの組織を思い浮かべてみました。
パッと思い浮かんだのはわかりやすく敵をつくってしまうこと。
あいつが悪い、全部あいつのせいだ、あいつさえ居なければ。
そうやって誰かを悪者に仕立て上げれば、自分たちの悪いところの一切を見なくなると考えたわけです。
その悪役を担ってくれたのが華琳さま。
事あるごとに劉備をいじめ、諸葛亮や鳳統を横目にみる人のキビの嫌らしさを存分に発揮頂きました。
その結果、盲目的に曹操を憎むちびっこ軍師の完成です。
雛里ちゃんはそこまで闇落ちしなかった状態でしたので、最後ぱいぱいちゃんと一緒に益州あたりを任せることができましたが。
最後、朱里ちゃんが華琳さまを射殺すほどに睨んでたのはそこからきてました。
『書き漏らした話』────────────────────
ここに関してはただただごめんなさい。
風の日輪の話を書けていません。
話の流れ上、劉備戦でピンチが訪れる予定はありませんでした。
上でも説明していたように、圧倒的に劉備軍には強くある流れがもともとだったので。
じゃあどこで書くの?って考えてたんですが、1つの候補はこの最終戦。
劉備と華琳の一騎打ちのとき。
劉備と華琳の王としての覚悟や考え方の違いを態度だけでなく言葉としてもそれを受け取った風が、
「やはり華琳さまは風の日輪だったのですねぇ。」
となる流れ。これで行くつもりで考えてました。
ですが、書けずに……申し訳ないです……(´・ω・`)
あとは書き漏らしっていっても私の頭にあっただけのシーンなので特に描写がなくても困らなかった所。
記憶がもう薄れちゃってるので、最終戦で考えてた内容だけちらりと。
・雪蓮vs華雄さん
2人の因縁も、この最終決戦が晴らすつもりでした。
武力覚醒を起こした華雄さんと雪蓮。いい勝負してそうだなーと思ってました。
・霞vs翠
騎馬隊同士の最終決戦。
これも熱いよなーと。
霞ちゃん結構好きなので、原作よりは陽の目が当たるように書いてきました。
遼来々の話とか書けたし、烏巣のあたりも霞大活躍!って感じでかけました。それは満足笑
・パイレンは究極の便利さん
桃香たちが出兵中はずっと彼女が城を守って内政してました。
魏はどうだったんだ、って言われても辛いのでお答えしませんが、彼女はずっと城を守り続けてきたんだ!
最後急に出てきた感があるかもしれませんが、しっかり戦っていましたよ。えぇ。
三羽烏の沙和あたりと。
やっぱ圧倒的に蜀は武将の数多いっすわ。しかもつえーのなんのって。
関羽、張飛、趙雲、馬超、と4人あげただけでも魏で対抗できるのって誰?ってなります。
そうやって対応する武将並べてった時に、あ、これ無理!と思ってバッサリカット!
そんな背景がありました……笑
あと……なんかあるかなぁ。
気になるところはまた感想などでコメント頂けたら、お返しできるところは返していくかもしれません……笑
『最後に』
本当に皆様、読んで頂けてありがとうございました。
初めて物を書くということにチャレンジしてみて、とても楽しかったです。
2日に1度の更新という、中々のハイペースで投稿しますって言った過去の自分をぶん殴ってやりたい気持ちもあるんですが……。
でもちょっとぶっちゃけると、私が書き始めたのって、恋姫二次がもっと盛り上がって欲しい!という思いからでした。
残念ながらエタってしまっている作品も多数あるのが二次の世界。
でもそうじゃなくて、一生懸命おかきになっている書き手さんも多数いるわけです。
(だからこそ、皆さんに完結お祝いの感想頂けたのすっごく嬉しかったです)
でも面白い話を書くためには時間が必要だったりするわけで。
じゃー私がその間、隙間を埋められないかなぁっていうところがキッカケでした。
そしてあわよくば、書き手さん増えて私が読んで楽しむ作品増えないかなぁ……!なんて思ったわけです笑
そして幸いな事に、この話を書き始めてからTwitterや感想を通してもそうだし、「真・恋姫†無双」の原作検索を書けると、新規投稿小説が増えてきてるじゃありませんか!
こうやって、恋姫二次がある程度盛り上がってきていると実感しています。
そしてそして、書き手さんとTwitterで繋がることもできましたし、書いてみる!って書いていただけた方が何人も!
これほんと嬉しかったです。
二次作品書きはじめてよかったああああああって思いました。
まぁそんなこんなで私の初作品、「真・恋姫†無双 - 王の側にて香る花を慈しむ者」は完結となりました。
皆様、本当に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
また次回作でお会いしましょう。
追伸。
秋蘭さんと蒼慈の子供真名はどうするの?って感想頂きました。
アフター短編ストーリーが書くことあったら出てくると思います。
案あったらください笑
ぶるー。
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@blue_greeeeeen