隊列を整え、ダンジョンへと足を踏み入れる。編成はシンプルに、壁を張る役目を持ったあこ姫を先頭に、魔法によっては射程が限定されるRinRin。そして守りやすい位置としてリサが来て、最も長射程であり背後からの奇襲にも対応できるということで自分という順だった。戦闘時は広がったりもするが、移動時はこれが基本となる。
『うわぁ……なんていうか、不気味なとこだねぇ……』
「まぁアンデット系が多いダンジョンだからな」
ダンジョン名は〝戦士達の墓標〟。過去の大戦で死んだ戦士達の墓場であるが、近年魔物の手によって異界化してしまい、亡霊として墓に眠る者達が徘徊するようになってしまったーーーなんて設定のある場所なのだが。あいにくと今重要なのはそこではなく、ここの敵がほぼほぼアンデット系であるということ。ゾンビや幽霊系の敵がほとんどなので、メインの攻撃手段が聖属性の魔法になるリサにはちょうどいいダンジョンだった。
「俺らも手は出すけど基本は補助だ、メインはリサに戦ってもらうから頑張れ……よっと!」
後ろから襲いかかってきたゾンビの攻撃を回避すると同時、重量のあるウルティメイト・ロアーで土手っ腹へ一撃。そうしてできた隙間に銃口を差し込み、射撃。下手に音を立てればこのダンジョンは敵が集まってくるため、消音カスタムが施されたウルティメイト・ロアーはその名に反し控えめな音を立てて弾丸を吐き出し、敵を一撃で屠る。ついでに見れば更にその奥からは幽霊系のエネミーが来ていたので専用のメタった弾丸である浄化弾に切り替え、同じく一射で葬り去る。
「……と、まぁ後ろは気にすんな。俺が全部処理するから」
このゲームは物理演算がしっかりし過ぎてちゃんと銃口を挟めるだけの距離がないといけないから難しい。そんなことを考えながら確認のために他の三名へとカメラを向ければ、あこ姫やRinRinはともかく、何故か突然挙動が悪くなったリサが映る。何事か、とプレイヤー本人の方を見てみれば、少し顔を青くしたリサが、いくらか汗をかきながらノートパソコンと向き合っている。
その姿は流石に無視できるものではなく、一言断ってからマイクを切ってリサの方へと向かう。そして完全にこちらが動いたことにも気づいていないリサの肩にそっと手を置き、
「うひゃぁ!?」
「おわっ!?」
飛び上がるように振り返ったリサに驚き、思わず二人揃って妙な声を上げてしまう。自分なんかはそれに苦笑する余裕があるわけだが、リサの方はそうではないようで手を置いたのがこちらだと気づいた段階で安堵の息を吐いている。その反応に、なんとなく原因を把握し、リサの方のマイクも切りながら苦笑とともに確認の問いを投げかける。
「……ホラー、苦手?」
「い、いやー……別にー……って、悠一さん相手に隠す意味はないか。……うん、お恥ずかしながら、苦手です」
困ったように笑うリサに、可愛い弱点もあったもんだなと思いながらも流石に、ゲーム内のゾンビとか幽霊にビビるとなると相当であるように思う。自分はそこら辺、そういうシチュエーションでもなければさほどビビる質ではないので気持ちがいまいちわからないのだが、さて何と声をかけるのが正解なのか。
「……あくまでモンスターだから、怖いビジュアルというよりかは気持ち悪いとか、そういう感じだと思うんだけど……それでも怖い?」
「それ自体が怖いというよりか……こう、それ見ることで、本物が後ろとかにいるんじゃないかって想像しちゃって……」
なるほど、それ自体がではなくそれを見た結果としてとなると、ゲーム自体がどうこうという話ではなくなるので対策が難しいところになってくる。やっぱり、本気で苦手な人のそういったものは自分では察せないなぁ、と思いつつ少しどうしたものかと思案する。
「あ、簡単な方法があった」
自分はベッドで横になってパソコンを使ったりするので、全てのケーブルが元々長め、あるいは延長してある。だからモニターにキーボード、マウス諸々を動かし、新しく用意したミニテーブルへと乗せる。あとはそれを操作できるようにリサと背中合わせになるようにして座れば、完璧。
「俺がいるんだ、これで後ろは怖くないだろ?」
「悠一さん……」
「ま、ホラーものだといちゃついてるカップルは割とよく死ぬんですが」
「えっ」
感動した様子だったリサを再び絶望へ叩き落しつつ、しっかりと自分がいることが伝わるように背中を触れ合わせる。未だ、リサに震えはある。それでもまぁ、比較的落ち着いたかと判断し、マイクをオンにする。
「わりーわりー、ノートの方の挙動が狂ってな」
『妙な声が……ありましたけど……』
「飲み物零した」
まぁ最初に自分が聞いた時にリサは一度誤魔化そうとしていたので、誤魔化しておいた方がいいのだろうと判断し、パソコン類が無事か心配してくれる二人には申し訳ないし適当なことを言っておく。
とりあえずパソコン系は無事、という設定にしておき、そのまま問題がないことにして再度ダンジョンを進んでいく。まだリサの挙動は少しおかしいが……まぁ、先ほどに比べればマシにはなっている。完全には直らなかった、という体で宇田川さんと白金さんには通しつつ、ちょくちょく敵と戦いながら奥へと進む。
その頃にはリサもある程度慣れてきたのか、元々あった初心者らしいぎこちなさも減ってきて、上手いとは決して言えないが安心して見れる程度の動きはできるようになってきた。これなら次の段階に言っても問題ないだろう、と白金さんと判断し、更なる奥地へと足を踏み入れることにする。
『あれ……なんか、雰囲気変わった?』
「お、気づいたか」
リサが言う通り、画面に映るフィールドは先ほどよりも重く禍々しい雰囲気となっている。それはつまり、言ってしまえばダンジョンの階層的なものが変わったことを示しており、敵のレベルが上がったことも同時に表している。そしてそれに合わせ、この階層からは出てくる敵も増え悪魔系統の敵が出始めてくる。
『……っ!悠一、さん……!』
「早速おいでなすったか!」
マップ上に出た反応から白金さんがいの一番に反応し、それに続いて自分と宇田川さん、少しばかり遅れてリサが戦闘態勢へと入る。そして見えてきた敵を確認……先ほどの階層よりも単純にレベルが上がったゾンビが、十数体。そして一体、小太りの男を紫色にして羽を生やしたかのような、生理的嫌悪感を抱くようなデザインのエネミーがいる。
『な、なんか今までと違うのが一体いるんですけど!?』
「インキュバスかよ……!」
『げぇ!?あこあいつ嫌いー!!』
『あこちゃん、女の子が出していい声じゃなかったよ……!』
白金さんの言葉に賛同しつつも、宇田川さんがあんな声を上げるほど嫌がるのにも納得する。インキュバス、あるいはサキュバスは出現率は低いがやらしいモンスターなのだ。いや、まぁ元ネタ的にもいやらしくあるんだけど、そういう意味ではなく。インキュバスとサキュバスはスペックこそ低いが異性に対して問答無用でスタンを付与するのだ。そうなると単体ならともかく、こうした集団戦においては反撃する暇もなく全滅させられる場合があった。
―――そしてそれ故に、対策は怠っていない。
「こいつの封印を解く時がきた―――!」
そう言いながら、ウルティメイト・ロアーのみが持つ、オンリーワン能力を発動させる。ウルティメイト・ロアーが変形し、銃口が巨大化。更に上部に大きな穴が生まれる。そしてそこへ液体の入った瓶を放り込む。そうして放り込んだ瓶が装填されたことを確認、照準を合わせ―――引き金を引く。
「TSポーション砲、発射ァ!!」
そしてそれは放たれた。銃口からは物凄い勢いで専用の強化ガラスで作られた瓶が飛び出し、インキュバスに避ける暇も与えず着弾。その衝撃をトドメに、ついに耐えきれなくなった瓶が砕け散り、中の液体がインキュバスへと降り注ぐ。そしてインキュバスからインキュバス(♀)へと変化するエネミー名。そう、これこそかつてプレイヤー達を阿鼻叫喚の地獄絵図へと陥れた封印されしネタアイテム、
『確かにこれでもうスタン喰らわなくなったけど!けどぉ!!』
『インキュバスで♀って、これもうわかりませんね……』
『え、何?何が起きてるの?』
「ハーーーハッハッハッハッ!」
宇田川さんはTSポーションに嫌な記憶があるのか悲鳴を上げているし、リサはついてこれていないが知ったことではない。かつてあの大事件に加担した男に今更自重の二文字はない。
「おっしゃ蹴散らすぞォ!!」
『なんで悠一さんそのポーション普通に飲めるんですかー!?』
『今井さんは、後ろから聖属性の魔法を……お願いします……!悪魔とアンデット、共通で刺さるので……!』
『よ、よくわからないけどオッケー!』
インキュバスが♀になったことで異性を対象としたスタンが自キャラへと通るようになったのでTSポーションを服用して性別を女に切り替えつつ、ゾンビの頭目がけて一射。銃系装備なのでTPS視点に自動的に切り替わっており、当てるにはある程度の技量がいるのだが、無論そこら辺は練習済み。一発も外すことなくヘッドショットを決めていく。そして初心者連れとは言えどヘビーユーザー三人にかかればこの程度の敵たいして手間ではなく、数分とかからず殲滅し終わる。
『悠一さんが、TSポーションを撃ってくれたので……だいぶ楽でしたね……』
『うぅ……TSポーションはあの事件を思い出すから嫌だよぅ……』
どうやら宇田川さんはあの地獄の宴の被害者だったらしく、それならあのリアクションも納得だよなと思いながら面白いので何度かTSポーションをちらつかせて遊ぶ。ただそんな自分たちに唯一の初心者であるリサは状況が理解できなかったらしく。
『えっと、結局TSポーションって何?それにあこは何をそんなに怖がってるの?』
確かに、普通はTSとか知らないよなぁ、と思いつつそういうことならと一つずつ説明することにする。
「まぁ端的に言えばTSポーションってのは強制的に性転換させるアイテムなんだわ」
『今回のように、ある程度の実用性はありますが……基本的にはネタアイテムですね……』
『じゃああこがこんなに怖がっている理由は?』
明らかにこちらから距離をとっている宇田川さんのキャラを見ながらリサがそう問いかけてくる。それを聞いてしまうか、と呟き、他の二人が語る気がないことを確認した段階で自分が口を開くことにする。
「あれは少し前の大型アップデートの時だった……」
公式情報として公開されていなかったTSポーションを錬金で偶然にも作り出してしまった自分は、思わずそれがバグでないか運営に問い合わせてしまったのだ。それが、始まりだった。
「問い合わせた結果返ってきたのは、
そうして自分のアバターの下にチャットと共に現れたのは何度かゲーム内でダンスモーションを披露していた筋骨隆々のGMのアバターだった。そしてGMは個人チャットで散歩に誘うかのような気軽さで問うてきたのだ。
「『ちょっと、テロらない?』って……」
『やっぱりあの時の人GMだったんだ!?』
斯くして他にも何人か、信頼できるバカを巻き込んで宴は準備された。GM権限により、一時的に街の中で通るようにされたTSデバフ。ただただ高品質TSポーションを作り続ける自分。その素材をひたすら集めるGM含めたバカ共。
「そんな風に無駄な努力を重ね大量に用意されたTSポーション。それをな、俺たちはテロの名に恥じぬようありとあらゆる街の宙にばら撒いたんだ……」
『あれは……酷い光景でした……』
そう、本当に酷い光景だった。当時は知らなかったのだが、どうやらTSポーションは高品質であればあるほど効果時間が長く、また使われた対象の性別を転換した際、体格を元と正反対の数値へと近づけるようなのだ。結果、元々体格のいい男キャラを使っていた人々は小さい女の子と化した。ここまではよかった。問題は女性キャラと、男の娘やショタキャラを使っていた人々だった。トップクラスの錬金術師だった自分によって生み出されたTSポーションはあまりに高品質過ぎてキャラの体格を真反対とも言えるほどに数値を変動して―――そうして生まれるやけに可愛らしい衣装を着たガッチリとした体格をした漢や漢女。そして何故かテンションが上がり自らはTSしていないのに女性用衣装を着て踊り出すGM。今思い出しても頭のおかしい光景だった。
「……と、まぁこれがかつてあった通称TS地獄絵図だ」
『あこのキャラもその時一回男にされちゃったんだよー!』
なるほど、確かに宇田川さんのキャラであるあこ姫は小柄でゴスロリチックな衣装を着ている。これがあのTSポーションでTSしたらさぞゲテモノが出来上がったんだろうなぁ、と笑う。
『えぇ……。GMって運営でしょ?運営がそんなことやっていいの……?』
『ここの……運営は……頭がおかしいので……』
あの白金さんをもってしてそう言わしめる運営に、本当にヤバいのだと察したリサが顔を引きつらせる。個人的にはそのネジの飛びっぷりが面白いわけだが。それにNFOもそれなりの年数稼働して古参はそんな運営についていける、というかむしろ進んで祭りに参加する人間が多い。楽しむ人口が多ければ当然、改善されることはなかった。
「……っと、そろそろお喋りも終了だな」
TSポーションを再度飲み、性別を元に戻しつつそう呟く。TS地獄絵図について語りながらも戦闘を行いダンジョンを進んできたために、今自分たちの前には大きな金属製の門―――ボス部屋へと続くそれが鎮座していた。
『大きな……お墓?』
リサが呟いた通り、門越しに見えるそれは大きな墓標だった。そこに刻まれた名は〝ウォリアーズ・レックス〟。日本語で戦士たちの王。ここのボス名である。とは言っても自分や宇田川さん、白金さんからすれば過去に討伐済みの敵であり、スキルを外しているために瞬殺とはいかずも立ち回りを覚えているのでそう苦労するものでもない。そう言って緊張するリサを安心させ、ボス部屋へと足を踏み入れ―――そこに現れた敵に言葉を失った。
「べ、ベーオウルフ……?」
『ね、ネームドぉ!?』
『あ、詰みましたね……』
『また何か問題が起きたの!?』
ネームド。すなわり名前持ち。その意味はゲームによって様々だが少なくともこのゲームにおいては極々低確率で出現する超レアボスのこと。通常のボスの名前を種族名とするならば、専用の人名らしきものを持つそれは、
その特徴は二つ。一つは専用ドロップを持つこと。通常のボスとしてのドロップに加え、そのネームド専用のドロップ品が落ちる。そしてもう一つ。
「なーんでこういう時に強化版でちゃうかなー!?」
ベーオウルフからの攻撃を避けながら思わず叫ぶ。そう、ネームドは総じて通常版のボスの純粋強化型であり、上位互換と言えるのだ。そしてその性能は何倍もする。完全に通常のボスを想定してそれに合わせてスキルを外しているので多分これ、倒せない敵になる。
『あこネクロマンサーだから物量でしか攻められなくてダメ通んないよ!?』
『私も……最高火力魔法でもダメージが通りません……!』
『アタシなんか避けるので精一杯なんだけど!?』
見ればしっかり二人とも攻撃を当ててこそいるが、HPゲージは一ドット減っているか否かといったところだ。単純にこちらの攻撃力が低すぎてボスの防御力で減衰され切ってしまうのだ。本来なら高難易度モードでダンジョンを周回することで狙って出すエネミーなのだ。通常難易度で出ていい敵ではない。運がいいのか悪いのか、ただダンジョン内ではスキル構成を変えられないので、先ほど白金さんが言っていたように詰みと言える状態だった。
「……でもなぁ……折角の超レアボス、泥欲しくない……?」
『欲しい』
『欲しいですね……』
『ちょ、皆話してないで助けてー!?』
「はーい、というわけで奥の手でーす!RinRinタゲ取って!」
こちらの指示に反応して、白金さんが大規模魔法を発動する。それによりベーオウルフのタゲがリサから白金さんへと移り、そして自分にも攻撃が来ないようになる。その隙に、ある特殊な弾を一発、ウルティメイト・ロアーに装填する。
「採算度外視、一撃必殺……」
ウルティメイト・ロアー専用弾であるそれは、ウルティメイト・ロアー同様製作に必要な素材が頭がおかしいと言えるものであり、それをわざわざ作るのであれば普通にレア泥堀った方が有意義と言われるネタ弾丸。自分も、ウルティメイト・ロアーを製作した直後の変なテンションでなければ作らなかったであろうその弾丸は、そのコストに見合うだけの威力だけは存在する。
「ちょーっとだけデメリットがあるんだが……」
『え、悠一さんまさか!?』
『今日は悠一さん……飛ばしてますね……』
『え、何、デメリットってもしかして結構ヤバいの?』
どうやらこちらが何を撃とうとしているか察したらしい宇田川さんと白金さんをスルーしつつ、しっかりと弾丸が切り替わったことを確認。折角なので、初心者であるリサにはそのデメリットを説明することにしつつ照準を覗く。
「いいか、こいつのデメリットは範囲が広すぎて自分含めたパーティーも巻き込む」
『え』
「まぁつまり」
覗き込んだ照準をベーオウルフへと合わせ、確実に当たるタイミングでどうせならとスキルをガン積みし、
ドオォォォォン、と派手な音とエフェクトが画面を包み込む。そうして吹き飛ぶ敵のHPとパーティー全員のHP。一応これ、ここで蘇生をかければ討伐したということになるので課金アイテム使用で一人蘇生を果たす。このやり方ならどんなボスでも高速周回できるのだが、やはり一発のコストと得られるものが釣り合わない。そんなことを思いつつ他全員の蘇生を行う。
「いやぁ、コストはバカ高いけど、あれぶっぱすんのたまんないな……」
『おかげさまで死にましたけどね……』
「あっはっはっは」
白金さんからのツッコミをスルーしつつ、ドロップ品の確認を行う。そう美味しい、というわけではないがまぁプレイヤーショップで売れば多少の金にはなるだろう、とは思う。ドロップ品が必須じゃないのに貴重な弾丸と蘇生アイテムを使うあたり、勢いでプレイしていた。
「で、どうだったよリサ。初の本格的なダンジョン攻略は」
『え、アタシ?』
結局今回のダンジョン攻略の一番の目的はリサにゲームの楽しさを伝えることだったのだ。だから古参三人、リサの感想を待つ態勢に入る。それを察したリサがうーん、としばし悩んでから口を開く。
『なんか正直ちょっとエンジョイし過ぎじゃないとは思ったな。ほら何だっけ……あの……TS?なんちゃらとか』
その言葉に、通話越しに宇田川さんと白金さんから圧がかけられるのを自覚する。だがしかし待って欲しい。あれは主犯はGMなのだ。確かにTSポーションを発見してしまったのは戦犯な気もするがもう時効だろう。内心、そんな風に言い訳していると、でも、とリサが言葉を続ける。
『だからこそ、楽しそうかな、とは思ったな』
『じゃあもしかしてリサ姉……?』
『……うん、しばらく続けるの決定!』
『やったぁ!!』
リサの言葉に全力で喜びを露わにする宇田川さんに白金さんと二人苦笑する。そんなこちらを、ただ、とリサは呟いて現実の方でジト目を向けてきながら口を開く。
『最後のは流石に酷かったなー、と思います』
『爆発オチなんて、サイテー……です』
何気白金さんネットスラング詳しいよね、なんて思いながら、斯くしてダンジョンアタックは終了した。
正直!クッソ楽しかった!!
後のストーリーとか考えずに好きなように書くのはやっぱ楽しいなぁ、というお話で。
でも8000文字は笑うわ。
そんなこんなでおまけも一旦終了、お疲れ様でした。