空立つ”飛”の独器と男   作:阿久間嬉嬉

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仁の口癖がである “ー”(ダッシュ記号) なのですが、とうとう作者も読みづらくなってきたので、全編減らそうと思います。

 減らすだけでなく、ルビも振らずただの伸ばす音として使いますので、これまでの仁のセリフよりは読みやすいかと、思います。

 ・・・作者ですら読みにくいということは、他の方々にはもっと見にくいという事にほかなりませんからね・・・


それでは本編をどうぞ。(今回は短いです)


彼の役目

「ダメだ、やっぱりケータイは通じないよ」

 

 

 

 あれから何度も、ハルナはカモの携帯にかけ直したのだが、出る気配すらなく、出たと思ってもノイズのようなものが入ったりで、終ぞ繋がらなかった。

 

 

 

「電波妨害、とゆー奴でござるか」

「ねぇ、やっぱもうネギ君起こした方がいいんじゃ・・・」

 

 

 ソワソワしながら周りを見渡したハルナは、そこで何かが足りない事に気がつく。

 

 

 

「あれ? そういえば仁君は?」

「仁殿ならば先程外様子を見に一旦出て行ったでござるよ」

「大丈夫なの? いくら強いてったって、あのロボ軍団めっちゃ数いるのに」

「偵察と言っていたでござるからな。この図書館近くからは離れんでござろう」

 

 

 

 そう言って、楓は図書館の出入り口を見つめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・めんどーせぇな」

 

 

 

 言いながら仁はターミネーターのようなロボットと、多脚戦車のようなロボットを空中に浮かばせると、一気に高高度まで持って行き、勢いよく落下させてバラバラに砕いた。

 

 

 [飛](トバシ)の力は、無生物ならば向こうにも自分にも制限が無い為、蹴るよりもコチラのほうが面倒くさくなくて楽だと、仁は先程からずっとこの戦法をとっている。

 

 

 が、感づかれたのかそれともここもゲームエリアなのかは知らないが、異様なほどにロボットがうじゃうじゃ湧いてきており、ただ様子を見に外に出ただけなのに本格的な戦闘となってしまっている為、仁としては面倒臭いを百回連呼しても足りない状況だった。 

 

 

 

 元々彼の役目は超鈴音の搜索だったので、戦うつもりは余りなく、それも面倒臭いという感情に拍車をかけていた。・・・生来の面倒くさがりだということも否定はできないが。というか、蹴った方が本当は早いのだが。

 

 

 

 また飛びかかってきた多脚戦車2台とターミネーター十数体を纏めて宙に浮かし、団子状にまとめて空の彼方に本当に蹴っ飛ばす。

 

 

 

「トンデモサッカーアル・・・」

「・・・な、なんですの、今のは・・・?」

「うっひゃぁ・・・」

 

 

 

 団子状になったロボ達が遥か彼方に飛んでいくのと同時、仁の後ろから三つの声が消えてきた。振り向いた先にいたのは、古菲と見慣れぬ金髪の女、そしてコーヒーショップ近くで仁にネギはどこかと泣きついてきた、桃色の髪の少女がいた。

 

 

 

「お前・・・・」

「あ! あの時の少年! また会ったね!」

「まき絵さん、今そちらはあまり重要ではないような気がいたしますが・・・」

 

 

 

 未だ呆然とする金髪の女と立ち直りの早い桃色髪の少女か一歩前に出て、古菲が仁に近寄る。

 

 

 

「ネギ坊主はどうなてるアル?」

「・・・・うなされはしなくなった、それぐらいには回復してる」

「そうアルか」

「・・・・用事があるなら早く行け、連絡つかなくて困ってたみたいだしな」

「わかたアル! いいんちょ、まき絵! ネギ坊主のもとに行くあるよ!」

「そうだった! ネギ君のとこに早く行かなくちゃ!」

「そうですわ、ネギ先生にこの大会の途中結果を報告しなくては!」

 

 

 騒がしく図書館に入っていく彼女達を見送りながら、仁は後方に『砲足(リクムス)』を放つ。射線上にいたロボット達はもれなく吹き飛び、外れたロボットも衝撃波により逸れていく。

 

 

 あとはネギが来るまで耐えればいい、ゴールが見えたからか、仁の顔には心なしか喜びという感情が見えた。

 

 

 

 しかし、再び湧いてくるロボ軍団を見ると、

 

 

 

 

「めんどーせぇ」

 

 

 

 

 やっぱりこう思うのだった。

 

 

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