名前:仁(苗字不明)
年齢:19
身長:190代
容姿:白髪混じりのボサボサ黒っぽい藍色の髪で、特に上方が逆立っている。目はジト目とツリ目の中間で三白眼。眠りが極端に浅いために常に目元にクマがある。
性格:何かと面倒くさがり
好物:ホットドッグ、コーヒー(特にトラジャ)
と、これぐらいです。彼の詳細をここに書くと思いっきりネタバレになるので、すべてが終わったあとに書くことに決めているのです。
それでは本編をどうぞ
目を見張るほどに巨大な岩盤を、太陽の灼熱の光が照らす砂漠。サボテンなどは見かけず、生息している生物達も今は昼だからか、姿を見ることすらかなわない。
遠くには本物どころか蜃気楼の街すら見えず、ここが砂漠のど真ん中であることを否応にも認識させる。
・・・そんな砂漠の中心、食物を焼けるほど熱せられた岩盤の上に、仁は居た。
「・・・・」
無言無表情で何処とも知れない遠くを見つめ、重心を落として構えることすらせずにずっと突っ立ったまま殆ど微動だにしない。
何かしらの術でもかけているのか汗の量は少なく特に暑がっている様子も見受けられないが、修行でなければ一体何のためにここにいるのか。
その答えは意外にも、本人の口から出てきた。
「・・・・やっぱ術式の勉強ぐらいしとくべきだーな、普通にアチィ・・・」
どうやら、自分の世界の術式がどのぐらい通用するかを試すために来ていたようである。結果は見ての通り、無効化できずに意外と苦しんでいたようであるが。
様子からするにまだ南極エリアには行っていないようであるが、行かなくても普通に寒いのはわかりきっていた。
仁は腰に常備してあった水筒内の水を喉を鳴らして飲み、半分以下の容量となった水筒を腰にかけると、ダッシュして飛び出す。
その勢いのまま飛行して、移動のための魔法陣へ向かい、陣が見えると何時ものように何も慮っていない着地をし、砂煙を噴水のように上げてそれを蹴り払っていた。
「・・・・忘れるトコだった」
そう言いながら仁は、エヴァンジェリンからもらった目の位置にのみ穴があいている『特殊な仮面』をつけると、魔法陣に乗って転移する。
幸いにして他の利用者達は周りに居らず、仁は安心なのか違うのか分かりづらい溜息を吐くと、下の方にある円形状につながっている外壁へ向かい、そこに腰を下ろした。
何をして気分転換するか悩み、面倒臭くなって眠ったのが一日目。他にやることもないので基礎トレーニングや、特別魔法球の中で開放時の足技の反復をやっていたのが二日目から四日目。持ってきていた文献を読み返したり、一旦外に出て連絡を繋いだのが五日目。どんな術式が使えたか思い出すために練習しようとして、刹那達が入り浸っていたため移動できずに結局特殊魔法陣の中に戻って練習したのが六日目。
そして今日七日目、茶々丸経由で仮面を受け取り、刹那達が居ない時を見計らって砂漠エリアへ行き、術式の練習をしていたというわけである。
座ってぼーっとしている内に、仁はふとある事を思い出す。
(・・・・そういや、
またも間違えて覚えている仁。正解は
人の名前ををぼえるのがそんなに難しいのだろうか? 別段関わりが薄いわけでもないので、覚え様はあると思うのだが・・・。
首を何回転かさせた後に、仁は欠伸をして壁伝いに登りながら歩いていくのだった。
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さて一方、仁以外の利用者―――――即ちネギ達は、今日の修行終わりと、ある事を達成した記念いう事で集まって、談笑しながらバーベキューの準備していた。
ある事の達成・・・それは神楽坂明日菜の部長就任テスト、というものである。仁が遠目に見ていた彼女達の会話。
内容はそれすなわち『神楽坂明日菜は部長にふさわしい』と押したハルナ達を、エヴァンジェリンは『お気楽中学生であるひよっこに部長なんぞ相応しくない』と真っ向から否定し、それに怒ったアスナは、先ずは守るべき対象と見定めたネギと対決。
結果、守るべき対象にこてんぱんにやられてしまい、口先だけだとエヴァンジェリンに笑われてしまう。
そこで、ネギと同じ修行をすれば強くなれると豪語したアスナに、エヴァンジェリンが『雪山での七日間サバイバル』と言う、冗談では済まない就任テストをかしたのだ。
もし無事であれば今日帰ってくるので、皆無事を信じて準備しているのである。尤も、どちらかといえば、バーベキューを只楽しんでいるように見えなくもないが。
準備をしながら、ネギがふと呟く。
「そう言えば・・・仁君最近見かけないよね」
「言われてみりゃそうやな。・・・まあ、俺らはこの魔法球の中に入り浸っとるし、しゃーないって」
「うん、そうだけど・・・仁君にも協力してもらえないかな~・・・って思ってさ」
「確かに彼がいれば、魔法世界での危険度はグッと下がりますしね」
「でもせっちゃん、仁君結構神出鬼没やえ? 見つける事自体が困難な気ぃするけども・・・」
「学園祭の時も、終わたと同時に居なくなたアルしネ」
彼らは、仁の本当の年齢は自分たちよりも上で、身長はこの中の誰よりも高い事を知らない。勿論、クウネルの手によって元の姿に戻してもらった事も、当然知らない。
少年姿の時の『援護目的』ならまだしも、元の姿を彼らは見たことがないので(といっても少年バージョンをそのまま大きくしたようなもんだが)、困惑する事必死。それが面倒臭いから、仁は出てこないのである。
「仁の奴とは一辺戦ってみたいんやけどな。アイツめっちゃ強いし」
「何も無しの素の力というのは、案外恐ろしいでござるからな」
「それに蹴り技を中心に使っていたようですし・・・アスナさんの修行に付き合ってもらえれば更なるパワーアップが期待できる思うのですが・・・」
「アスナさんは蹴り技の筋がいい、と前言ってましたしね」
「はい」
ちょっと補足しておくが、別に仁は[飛]の力を使わなくても戦えるし、確かに蹴り技の筋がいいならば特訓にはなるかもしれない・・・・・のだが、流派こそあれ仁の蹴りは結構むちゃくちゃなので、技の参考には全くならず、加えて一ミリでも空中に浮いたほうが彼は強いので、戦い方の参考にもならない。
コレに気付くのは、大分後であろうが。
準備を終えて数分後、お使いを頼まれたらしい和美とさよ、片手でに荷物をいくつも持っている茶々丸。そして何故か方を掴まれて押されるように、千雨が入ってきた。
「おまたせ~♫ 他のはいいって言ってたから、お肉たっくさん買ってきたよ」
「結構種類もありますので、お好みのものは見つかると思いますぅー」
「千雨ちゃんも来てくれたん? やっぱり仲間なんやな☆」
「街道を暇そうに歩いていらっしゃいましたので、バーベキューにお誘いしました」
「嘘つくんじゃねぇ!? あれは半ば拉致だろうが!」
朝倉が肉の入った袋を置き、テラスへ景色を見に行ったのを見計らって、ネギは茶々丸に問いかけた。
「あの茶々丸さん、一つ頼み事をしてもいいですか?」
「はい、何でしょうかネギ先生」
「仁君を探して欲しいんです。魔力も気も無い人なので難しいとも思いますけども・・・」
「仁さんならば、ネギ先生達よりもずっと前から、この魔法球の中に居ま―――――」
「「「「「え」」」」」
「あ」
「「「「「えええぇぇっ!!??」」」」
「っ・・・」
慌てて口を塞ぐも時すでに遅し。以前までの彼女ならば絶対にしないミスを、茶々丸は犯した。
それがネギの耳に入っただけならばまだ手段はあったろうが、他のメンバーの耳にも入ってしまったので、もう弁解ができない。
エヴァンジェリンからも、『まあ、一応秘密にしといてやれ』といった曖昧な命令しか出ていなかったので、口がゆるくなっていたのかもしれない。
「じ、仁の奴もこの中におるんか!? 何処に居るんや、何処に!」
「それは、マスターの口から言うなと留めてありますの―――」
「教えてください! どこにいるんですか!」
「いえ、だから本来は口外厳禁で、今はうっかり口が滑って・・・」
「仁くーん! 一緒にバーベキューしようやー! お肉美味しいえ~!」
「お嬢様、仁さんは犬じゃないんですから・・・」
「それで出てきたら爆笑ものネ」
「ん~、しかし気が付かなかったでござるなぁ」
小太郎以外にも詰め寄られて、どうやって場を収めようかと四苦八苦している茶々丸。
そんな彼女をよそに―――――
(・・・・めんどーせぇから絶対出ねぇ・・・)
仁は彼女達の居る足場の下側で、逆さまのまま無視し続けるのだった。
困っている人も、自分の損得しだいで見捨てる・・・中々に鬼畜な人物・仁
まぁ、生命がかかっていたりやるべきことがあった場合は、ちゃんと動くんでしょうけどね。