「あれ、ここは?」
俺は何故かアクセルの街にいた。
おかしい俺はさっきダンジョンで魔王にエクスプロージョンを食らわせて、自爆して。
「あああああ……。」
「あれ、アクアなんでお前まで!」
気づかなかったが、隣には俺がこの世界に連れてきた駄女神ことアクアがいた。こいつはまだ魔王城にいたはずだ。なんでこいつがここに?あたりを見回したてみるがめぐみんやダクネス、ゆんゆんとあとマツラギだっけ?あいつもいない……。
というより、さっきからアクアの様子がおかしいなにか絶望的な状況に追い込まれたような……。
「おいアクア、どうした何があった!」
俺はへたりこんでいるアクアの方を掴み問いかけるが、
「何があった、ですって?」
「は?」
アクアは短くそう呟くと俺の胸ぐらを掴み目からブワッと涙を流して俺に掴みかかってきた。てか、あれ前にもこんなことがあったような……。
「アンタのせいでエリートの私がこんな辺境の世界に来る羽目になったんじゃない!!」
おい、ちょっと待て……。
「どうしてくれんのよ!!魔王を倒さない限り天界にも戻れないのよっ!?」
これって、まさか……。
「おい、一つ聞くが俺達がこの世界に来たのってついさっきか?」
「あんた、何言ってんの?そんなの当たり前じゃない。まさか、言語取得に失敗して頭がパーに……。」
「違うわっ!?」
これは、アレか?
理屈はよくわからんが俺は意識だけ転生直後に戻ってきちまったってのか?
ってことは何か、これからあの賞金首やら魔王軍との死闘をもう一度やらなきゃならないって事か?
「おいおい、勘弁してくれよ」
俺はこれからのことを考え頭を抱える。
横目でチラッとアクアを見る。せめてチート特典がこいつ以外ならまだなんとかなっただろうが。
あれ、でもちょっと待てよ?今の俺はあいつらの情報を多く持っている。弱点から行動パターンまで幅広く。あれ?意外とイージーモードじゃね?
つまり、何か?
俺は前回のようなヘマをしなければ借金を作ることも、鬼畜とも呼ばれることもなく本当の意味で英雄になれるかもしれないってことなのか?
なにそれ、最高じゃん。
いかん、笑えてきた。
「ふふふ、ハハハハハハっ!!」
「ちょ、頭抱えたと思ったら今度は高笑いを始めたんですけど、やっぱり頭パーに……。せめてヒールで……。」
「違うつってんだろうが!!取り敢えずギルドに行くぞ。これからの生活費を稼ぐにはあそこが一番効率がいい」
「な、ニートのくせに急に頼もしくなったんですけど!」
やってやる。今度は失敗せずもう一度この素晴らしい世界を生きてやる。
今日この日から鬼畜のカズマは死んだ、今日より俺は本当の英雄になって見せる。