もういちどこの世界に祝福を!   作:クロウド、

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読者よ!私は帰ってきた!


このもう一人の紅魔の少女に祝福を!

「サトウカズマっ!僕と勝負しろッ!」

 あぁ、そういえばこんなイベントもあったわ……。

 俺たちはいつものようにクエストを終わらせ屋敷に還ろうとしていると懐かしい顔にあった。

 自称、女神に魔剣を与えられてあ勇者ミツルギである。

 すっかり忘れてたわ、ベルディアとかデストロイヤーと前より早く戦ったたり、ニートをやめたりしてたので依頼とこいつのパーティが重なっているときが少なかったから今の今まで会う機会がなかったから思い出せなかった。

 例によって、この馬鹿はアクアをかけて戦えとか言ってきやがった。おまけにめぐみんとダクネスにも勧誘してきた。無論すげぇ、不評だが。昔の俺なら掛け金につられて戦ったかもしれない、だが、俺には今そんな必要はない。だが、

「いいぜ、かかって来いよ……」

「カズマッ!?」

「ちょっと何言ってんのよッ!?」

 めぐみんとアクアが俺に咎めるような視線を向ける。

「安心しろよ、負けねぇから」

 俺は前に出ながら後ろにいる三人に告げた。

 俺は左手をポケットに突っ込んだ状態で奴の前に立つ。

「どういうつもりだ?」

「……ハンデだよ、お前程度なら右手一本で十分なんだよ」

 俺は右手でクイクイと手招きの仕草をし挑発する。

 こいつは魔剣のチートの力で全く苦労しないでここまで来たのだろう。対して俺は何のチートも強いて言うなら持ち前の幸運だけで魔王を倒すまでに至った男……。

「舐めるなぁっ!!」

 御剣が馬鹿正直に魔剣を構えて突っ込んでくる。それを体の重心をずらすだけでよけ、右手を握り、

「どっちが舐めてんだろう、なッ!!」

「ぐふぉぉぉ!!」

 その男前の面に思いっきり拳を叩き込んでやった。

 俺の限界突破したステータスによって無論筋力も限界突破している。そんなもので顔面を殴られれば無論吹っ飛ぶ。

 ミツルギは間抜けな悲鳴を上げて地面を数回バウンドしピクリとも動かなくなる。

 ミツルギの取り巻きの二人はポカーンとしている。

「三人とも帰るぞ」

 俺はそれを無視して三人に告げて踵を返す。

「カズマ、賭けの景品は?」

「あいつからもらえるもんなんてたかがしれてらぁ、あっ、そうだ……」

 俺は倒れたミツルギの元に戻り腰に着いた財布を奪う。

「コイツで飯でも食いに行こうぜッ!!」

「いいわね、賛成!」

「私もです!」

「少し良心が痛むが自業自得だろう」

 俺たちは相変わらず和気あいあいとしてその場を後にした。

 

「ワンモア!このすば!」ミツルギ

 

「なにやってんの?お前?」

「お願いしますッ!僕をあなたの弟子にしてくださいッ!」

 翌日いつものようにギルドに行くといきなりミツルギが土下座してきた。えっ、何この状況?なんで魔剣使いのソードマスターが最弱職の冒険者(レベル328)に土下座して弟子入り志願してるんだ?

 なぜかコイツのパーティメンバーの二人まで土下座ではないが頭を下げてるし。

「あなたのことはギルドの冒険者たちに聞きました。魔王軍幹部をたった一人で倒し、起動要塞デストロイヤーの討伐発案者でもある『最強の最弱職』サトウカズマ……、お願いします僕はもっと強くなりたいんですッ!!」

 うーん、熱弁してもらってるとこ悪いけど正直めんどくさい。そもそもこいつが弱いのは地道な努力をしてなかった結果だからな……。あっ、そうだ。

「師匠になるかはとりあえず置いといてお前を強くするアドバイスくらいはしてやる」

「本当ですかッ!?」

 土下座していた頭をガッと挙げて俺を見る。あぁ、暑苦しい。

「お前魔剣の力で最初から高難易度のクエストばっかり受けてただろ?」

「はい」

「お前の攻撃はレパートリーが少なすぎるんだよ」

「ど、どういうことですか?」

「お前は魔剣の力で敵を簡単に倒してきただろう?逆に弱い奴が強い奴に勝つにはどうしたらいいか?簡単だ手数で攻めること」

「手数……」

「お前は今までの戦いで少ない手札しか必要じゃなかったから手数が極端に少ないんだよ、もっと頭を使えどこを切れば効果的か、どう切ればよく切れるか、常に考えて攻撃を選べ、以上。わかったら実践、ほら行く」

「はっ、はいっ!ありがとうございましたっ!」

 ミツルギ達は新たな目標を見つけはきはきした状態でギルドを出て行った。

「なぁ、なんかやる気がそがれちゃったんで今日は自由行動にしないか?」

 ミツルギのやる気に気おされやる気をなくした三人に向けて俺はそういった。

 

「ワンモアこのすば……」アダルトカズマ(疲)

 

 結局今日は自由日となり各々好きなところ行った。アクアはギルドでプチ宴会を開きダクネスは屋敷に戻って筋トレするといっていた。そしてめぐみんは……。

「なんで、ついてきてんの?」

「いいじゃないですか、ウィズの店に行くだけなんでしょう?」

「まぁ、そうだが……」

 俺は特にやることもないのでウィズの店のライターの在庫の確認に向かっていた。それになぜか、めぐみんがついてきているのだ。

「ついてきてもなにもかってやらんぞ?」

「私は子供ですかッ!?」

 いや、誰がどう見ても立派な子供だろうが、年齢的にも……。

「今何を考えているのか詳しく話してもらおうか?さもなくば……」

「『ドレイン・タッチ』」

「ひぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 馬鹿かこいつは……。爆裂魔法打った後に誰が魔力分け与えてると思ってんだ。

「クッ、さすがカズマ、スキがない……」

「そりゃどうも」

 なんて話していたらウィズの店に着いた。

 ノックをしようと扉に近づくと中から話し声が聞こえた。一人は当然ながら店主のウィズ、もう一人の声はって、アレ?

 ……成程、もうそんな時期だったか。めぐみんが一緒にいて正解だったな。

「ウィズ、じゃまするぞ」

「あっ、カズマさん」

 やはり俺の予想は当たっていたらしく、中で話していたのはウィズそして、めぐみんと同じ紅い瞳と黒い髪の紅魔族の少女、ゆんゆん。

 彼女の視線は、俺の隣にいるめぐみんに注がれている。

「ひっ、久しぶりねめぐみん!!約束通り、修行を終えて帰ってきたわ!!さぁ、私と勝負なさい!!」

 前の世界でのゆんゆんとの出会いはジャイアントトードから助けられたときなのでこんな場面はないんだが、俺にはなんとなくめぐみんが次に言う言葉がわかった。恐らくたった一言、

「どちら様でしょうか?」

 やっぱりかぁ。

 

「ワンモアこのすば!」めぐみん

 

 暫く、めぐみんがゆんゆんをイジったあとようやくお互いの紹介を終えた。

「つまり、めぐみんはいまカズマさんのパーティのメンバーってこと?」

「まぁ、そうだな世話したり、されたり、もちっ持たれつの関係さ」

 そう言って隣に立っているめぐみんの頭をポンポンと撫でる。

「ちょ、カズマ!やめてください!」

 あらあら、照れて真っ赤になっちゃって可愛いところがあるじゃないか。

「仲間かぁ……。」

 ゆんゆんが羨ましそうにそれを眺める。そういや、そうだった、この子はぼっちをこじらせてずっとソロで頑張ってたんだっけ……。

 俺は思う……。

 ここで、前回のように唯の友人という間柄で終わっていいのか?このままではまた、一人でいることが好きという噂が広がりずっとソロになってしまう……。

「なぁ、ゆんゆん」

「なんですか?」

「良ければ、うちのパーティに入ってくれないか?」

「えっ!?」

「なっ、何を言ってるんですかカズマ!」

 驚く、ゆんゆんとめぐみん。

「私というアークウィザードがありながら、他のウィザードを雇おうなどと!カズマは私を見捨てるというのですか!?」

 おいおい、俺が仲間を見捨てる?なんの冗談だよ?

「めぐみん、俺達のパーティに必要な人材はどんなものだ?」

「え?それは……。」

 めぐみんは顎に手を当て、う~んとうねる。

「残念、時間切れ。答えは遠距離で手数の多い、魔法使いだ」

「理由は?」

「まず、うちのパーティは俺が様々なスキルを用いて相手を遊撃する。アクアはそれを補助魔法、囮魔法、回復魔法を使ってサポートする。めぐみんは囮魔法で、集まった相手を爆裂魔法で消し飛ばす。そして、ダクネスがそれらを守る。しかし、」

「爆裂魔法は魔力を全て使わないと打てないので、前衛で戦っているカズマを遠距離でサポートできる人がいない、と?」

「さすがめぐみん、紅魔族随一の頭脳は伊達じゃないな」

「でも、そうなると上級魔法が使えるようになったゆんゆんがいたら私の意味は……」

 目に見えて落ち込んでしまうめぐみん。

「めぐみん、俺は本気で魔王を倒そうとしている人間だぞ?そんな俺には強力な一撃を打てるお前が必要なんだよ」

「カズマ……」

 めぐみんは潤んだ瞳で俺を見る。

 全く、頭が良くて強力な一撃を放ててもこういうところは子供だな……。

「あの〜、私忘れられてません?」

「「あっ、ゴメン」」

 二人で真剣な話をしていたせいで話の本題であるゆんゆんをすっかり忘れていたことに気づいた。

 

「わ、ワンモアこのすば」ゆんゆん

 

「ほいっ、おもちどうっ!」

 取り敢えず、返事はまた今度として、俺の家に招待した。

 ゆんゆんはめぐみんや家でゴロゴロしていたアクアに任せ、俺は夕食をご馳走にしようと買い物をし、早速料理をした。

 献立はキャベツのサラダ、コーンスープ、特製の果物ジュース。そして、

「カズマ、この肉はひょっとして……」

 ダクネスが恐る恐る聞いてくる。

「ドラゴン肉のステーキだ」

「……カズマ、ドラゴン肉は固くて不味いことで有名なんだが」

「あぁ、そこは問題ない。その肉は一ヶ月前から香辛料のダシにつけておいてな、そのおかげでくさみも硬さも抜けてる」

 昔、レベルが上がると聞いて買ってまでは見たがひどく不味くてまいった。だが、使いようによってはにうまくなると割と前から暗中模索していた。

「本当ですね、とても美味しいです」

「ひひゅは、ひゃずまです。(流石、カズマです)」

「はいはい、落ち着いて食べような。あっ、デザートにフルーツシャーベット作ってあるから」

 俺の言葉を聞き、目に見えて喜ぶ三人、前に作ったアイスが結構人気だったから作ってみたが喜んでもらえてよかった。

「フフフ……」

「どうしたんですかゆんゆん?突然笑いだして、気持ち悪いですよ?」

「そんな言い方ないんじゃないっ!?」

 突然笑いだした、ゆんゆんに相変わらずめぐみんが辛辣なことを言う。

「で?どうしたんだゆんゆん?」

「いえ、賑やかで楽しそうだなぁって思って……。」

 ゆんゆんはそう言ってまた、羨ましそうに目を細めた。

 全く、だったら、

「だったら、お前も入ればいい」

「え?」

「この光景が羨ましいんなら俺達と一緒に来ればいい」

 前から思ってたけど、こいつだってなにも一人でいたいからいるわけじゃない時々考えてた、もし、彼女がめぐみんと一緒にうちのパーティに入っていたならと、そしたらもっと楽しかったなと。

「それでどうする?」

 俺は笑顔で問いかける。

 ゆんゆんは戸惑いながらめぐみんに視線を向ける。

「貴方の好きなようにすればいいんじゃないんですか?まぁ、このパーティの火力の座は譲りませんが」

 こいつもこいつで割とゆんゆんの事心配してたしな。

 そういうと、ゆんゆんは決心が固まった表情で、

「こ、これからよろしくお願いしますっ!」

 テンパった様子でそう言った。

「ようこそ、後の英雄のパーティへ」

 そんなセリフを言って、ゆんゆんをパーティに迎えた。

 




次はそうだなぁ……。感想が五件くらい来たら次投稿しようかな
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