なので、シリーズからは隔離してあります。
提督「ふぅ……美味しいお茶だぁ。今日はデイリー任務だけだし、それも午前に終わったから、午後はこうしてサボ――息抜きしても誰にも文句、言われないしなぁ……。幸せだぁ……」
海風「提督ー!!」扉バーン!!
提督「ブフェ!ゴホゴホ……な、なんだ海風?!」
海風「この子を見てください!!」ヒョイッ!
提督「この子……あれ?何か江風に似てるがそれにしては小学生位の背丈で――」
チビ江風「あっ……」
提督「うん?」
チビ江風「パパだぁ!」ニパー
提督「パッパァ?!」
海風「江風がちっちゃくなっちゃったんです!!」
提督「な、なんだってー?!」
チビ江風「ママ!かわかぜ、パパのところに行きたい―!」
海風「あっ、いいですよ。ほら」
チビ江風「パパっ、パパっ!!」ミギウテニギュッ
提督「あ、あぁ、よしよし」
チビ江風「いひひ……」ニコニコ
提督(なんだこの小さい江風の姿をしたカワイイ生き物は……)
チビ江風「ママも―!」
海風「はーい、提督、失礼しますね」(提督の左腕に抱き付きー
提督「う、海風もか?!」
海風「いいじゃないですか。海風はママですから。ねっ、パパ?」(上目遣い
提督「ウッ?!」ドキリ
チビ江風「ママ―」海風のオテテギュ
海風「うふふ」(鼻血ダラー
チビ江風「パパぁ」ミギウデダキー
提督「よーしよーし」(チビ江風の頭を撫でつつ鼻血を流す
チビ江風「いひひひー」ニパー
提督・海風(かわいすぎる……!!)
ちょっと時間は過ぎて提督は海風から江風が小さくなった理由を聞きだした。ついでに他の白露型もやって来た
提督「――成程、明石に装備の点検を行って貰った後、明石から勧められるがままに手渡された薬を江風が飲んだ結果、あんな天――江風が小さくなったのか」
海風「はい……疲労回復の効果がある飲み薬とおっしゃってました……」
提督「騙して飲ませた訳か、明石め……厳重注意と、一ヶ月は新規の開発プロジェクトに携わるのを禁止させるか……」
海風「あ、明石さんは小さくなったことに驚いてましたので、もしかしたら、想定して無かった結果が出たのかも知れません」アセアセ
提督「海風は優しいなぁ……。だが、副作用すら曖昧な物を飲ませたんだ。明石にはキッチリと処罰は受けて貰うぞ」
海風「あはは……」
提督「所で、何で俺がパパで、海風がママなんだ?」
海風「頑張って刷り込みました」ニッコリ
提督「アッハイ」
チビ江風「やまかぜおねえちゃん!!」
山風「おっ?!おおおおおね?!おおおねねねね!!????」
提督「あんなにテンパってる山風は初めて見た……」
海風「普段は江風から姉扱いされてないですからね。一緒にお出かけするときも、江風がお姉さんだと、よく間違えられますし」
提督「……なるほど」
山風「お、お姉ちゃん……ふふっ」ニヨニヨ
涼風「あたいは?あたいは!?」
チビ江風「すずかぜ」
涼風「え、ちょ――」
チビ江風「すずかぜ!!」
涼風()チーン
提督「小さくなってても江風的には姉じゃないのか……」
海風「唯一の妹ですからね」
五月雨「私はどうですか?」
チビ江風「さみちゃん!」
春雨「春雨の事はなんて呼んでくれますか?」
チビ江風「はるちゃん!」
夕立「夕立はなんて呼んでくれるっぽい?」
チビ江風「ぽいぬ!」
夕立(表情が凍る)
村雨「村雨は?」
チビ江風「むらおばさん!」
村雨「ゴハァ!!」(吐血
時雨「ぼ、僕――」
チビ江風「しっくん!」
時雨「ウボアー!」(ヤムチャポーズ
白露「ひ、ヒィ!!」←下三人の惨状から恐怖を覚えた
チビ江風「しらつゆおばあちゃん」
白露(灰化)
海風「計画通りです」ニッコリ
提督「海風……もしかして、あの四人の事、嫌い?」
海風「そんな事無いですよ?上層部のお気に入りだから、沢山の支給品が贈られてくることに、嫉妬なんてしてませんから」ニコニコ
提督(オンナノシットコワイ……)
山風「お姉ちゃんと、遊ぼう……?」
チビ江風「うん!遊ぼ!!」
五月雨「さみちゃんもまぜてー!」
涼風「アタイもー!」
春雨「春雨も参加します!はい!」
夕立「ぽーい!」
村雨「……はっ!何か衝撃的な事を言われたけど、気のせいよね!村雨も一緒に遊ぶわ!」
時雨「うん。風のせいで聞き間違えたんだよ!僕も参加していいかい?」
白露「何か、さっきまでの記憶が無くなってるけど、私も一緒に遊んじゃうよ~!」
チビ江風「えへへ……みんなだいすき!」ニパー
提督「うん。江風は皆に可愛がられてるんだな」
海風「白露型の結束は堅いんです」ニッコリ
提督「誰かさんの策略のせいで亀裂が入ったかも知れないけどな……」
海風「さぁて、誰のせいですかね?うふふ」
提督(恐いからこれ以上はよしておこう……)
何だかんだあって、海風とチビ江風と提督以外は帰った
チビ江風「ぱぱ~」ギュウウウ
提督「よしよし、楽しく遊べたか?」
チビ江風「うんー」ギュウウウ
提督(なんだこの愛らしい小動物……)
海風「楽しかったよねー?」
チビ江風「うん!」ギュウウウ
チビ江風「ねっ、パパ!かわかぜね、パパに言いたいことがあるんだ!」ギュウウウ
提督「うん?」
チビ江風「江風ね?大きくなったらね?」ギュウウウ
提督「うん」
チビ江風「パパのお嫁さんになるんだ!!」ニパー!!
提督「そうか、よしよし、なれr」
海風「ダメです!」
提督「ほぇ?」
海風「パパのお嫁さんはママなんです!江風は結婚できません!」
提督「ちょ、海風?!子供が言ってるんだ――」
海風「提督は黙ってください」ニ゛ッ゛コ゛リ゛
提督「ウィ」
チビ江風「ママばっかりズルイ!かわかぜもけっこんするのー!」
海風「ダメですー!ママがパパのお嫁さんなんですー!」
提督(俺はそもそも誰ともケッコンすらしてないと言うツッコミ野暮なのだろうか……)
海風「このままでは、このチャンスに乗じてライバルを一人減らすと言う海風の完璧なる作戦が……」
提督「さらっととんでもないことを口走ったよこの子?!」
チビ江風「やだやだやだー!パパのお嫁さんに江風はなるのー!!」グスグスギュウウウ!!!
海風「……提督」ギュウウ
チビ江風「パパっ!!」ギュウウウ!!
海風・チビ江風「「どっちが、およめさん(にふさわしいですか)?」」
提督「あは……あははは……」
提督(妻と娘に愛されるってこんなに大変な事なのだろうか……)
暫くは独身でいようと、密かに決意した提督であった。