時空の先導者 〜創生の竜と終末の騎士〜   作:ティア

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1週間ぶりです!つながりの方に力を入れているように見えますが、こっちも頑張ります!

感想もいただきました。日光水さん、ありがとうございます!

その感想の返信でも語ったのですが、実は討神魂撃より後の環境について疎いです。カードのコンボや、動きだったりなど、わからない点がありまして……。

カードプールは恐らく問題ないので、コンボ等の事をご指摘いただけると嬉しいです。

では、本編にうつりましょう。


turn6 竜は二度吠える

「「スタンドアップ!ヴァンガード!!」」

 

偶然知り合ったマオさんとのファイト。俺の新デッキの初陣は、どんな形になるのか。

 

「ガンナーギア・ドラゴキッド!(5000)」

 

「革の戒め レージング!(5000)」

 

ジェネシス……。ヴァナルガンドのカードにも書いてあったな。どんなクランなんだ?

 

「ギアクロニクルなんですね」

 

「俺がヴァンガードを始めるきっかけになったカードが、このクランなんだ」

 

「そうだったんですね。では、私のターン。ドロー、神界獣 ハティ(7000)にライド!レージングは先駆で左後ろに。ターンエンドです」

 

さぁ、行くぜ。俺の新しいデッキ!

 

「俺のターン、ドロー!頂に立つギアウルフ(7000)にライド!ガンナーギアは先駆で後ろへ。その後ろに、スチームブレス・ドラゴン(7000)をコール!」

 

「早速、新しく投入したカードを使っていくんだね」

 

「スチームブレスのスキル!手札からグレード3を1枚見せ、デッキからクロノジェット・ドラゴンを手札に加える!」

 

俺は手札からバリフを公開し、デッキのクロノジェットをサーチする。

 

「手札に加えたら、手札のカードを1枚捨てる。俺はバリフを捨て……ガンナーギアのブースト、ギアウルフでアタック!(12000)」

 

「ノーガードです」

 

「ドライブチェック、アップストリーム・ドラゴンだ」

 

「ダメージチェック、ドリーミング・ドラゴン。スタンドトリガーですね。パワーはハティに加えます(12000)」

 

くっ……。これじゃあスチームブレスのアタックが通らない……。

 

「ターンエンド!」

 

 

カズキ:ダメージ0 マオ:ダメージ1

 

 

「私のターン、ドロー。黄昏の神器 ヘスペリス(9000)にライド!」

 

まだグレード2。手の内はわからないか……。

 

「クレイマー・ハリー(6000)と、貪り喰うもの グレイプニル(9000)をコールします!ハリーのブースト、ヘスペリスでアタック!(15000)」

 

「ノーガード!」

 

ドライブチェックでは、貪り喰うもの グレイプニルを。ダメージチェックでは、スチームファイター ウルニギンをそれぞれ引く。

 

「レージングのブースト、グレイプニルでアタック!(14000)」

 

「ノーガード。ダメージチェック、スチームメイデン アルリム」

 

「ターンエンドです!」

 

 

カズキ:ダメージ2 マオ:ダメージ1

 

 

「俺のターン、スタンドアンドドロー!ライド!グリマーブレス・ドラゴン!(9000)」

 

「ここまではどちらもあまり動きがないね……」

 

「スチームブレスを後列に下げて、アップストリーム・ドラゴン(9000)をコール!」

 

けど、動きはいい。こんなにもスムーズにファイトを進められたのは、これが初めてじゃないか?

 

「ガンナーギアのブースト、グリマーブレスでアタック!(14000) ドライブチェック、ドキドキ・ワーカー。よし、クリティカルトリガー!」

 

「いい感じだね。デッキが違うだけで、トリガーの乗りも良くなってる」

 

「パワーはアップストリーム(14000)、クリティカルはグリマーブレスへ!(14000 ☆2)」

 

よし、一気にダメージ2つだ!

 

「さっき話を聞いてたよりも、強いです……。ダメージチェック。1枚目、竈の女神 ヘスティア。2枚目、衰微の女神 ヘル」

 

「スチームブレスのブースト、アップストリーム!(21000)」

 

「これもノーガードします。ダメージチェック、青春の女神 ヘーベー。ヒールトリガー!ダメージを1枚回復して、パワーも与えます!」

 

「回復された……ターンエンド!」

 

 

カズキ:ダメージ2 マオ:ダメージ3

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!では、行きます!神喰らう獣を宿す、鎖の音色が響き合う!ライド!神界獣 フェンリル!!(11000)」

 

フェンリル……。それがマオさんのメインのヴァンガードか。

 

「貪り喰うもの グレイプニル(9000)をもう1体コール!そのままアップストリームにアタック!(9000)」

 

「ラッキーポットでガード!」

 

そう簡単にリアガードはやらせない。

 

「ハリーのブースト、フェンリルでアタック!(17000)」

 

「ノーガードだ!」

 

「ツインドライブ。1枚目、神界蛇 ヨルムンガンド。2枚目、戦巫女 ククリヒメ。クリティカルトリガー!パワーはアタックしていないグレイプニルに(14000) クリティカルはフェンリルに!(17000 ☆2)」

 

向こうも負けじとトリガーを引き返してきたな……。ダメージトリガーが出てくれると、次のアタックをガードしやすいんだけど……。

 

「ダメージチェック、1枚目、スチームブレス・ドラゴン。2枚目、スチームメイデン ウルル。よし、ヒールトリガー!」

 

「トリガーの引き合いだね。さっきと全く同じじゃない?」

 

言われて見れば……。俺もクリティカル引いて、西野さんもヒール引いたな……。

 

「とりあえず、ダメージ回復して……パワーをグリマーブレスへ!(14000)」

 

「レージングのブースト、グレイプニルでアタック!(19000)」

 

「ドキドキ・ワーカーでガード!」

 

ガード成功。このターンは2ダメージだけで済ませることができた。

 

「ターンエンドです」

 

 

カズキ:ダメージ3 マオ:ダメージ3

 

 

「ここからが本番だ。俺のターン!スタンドアンドドロー!」

 

「張り切ってるね、カズキ君」

 

当然だ。このターンから、Gユニットが使えるようになるんだからな。

 

「時空の鼓動を呼び覚まし、未来へ羽ばたく翼となれ!ライド!クロノジェット・ドラゴン!!(11000)」

 

「来ますね……カズキ君の本気が」

 

「クロノジェットをコストに……ジェネーションゾーン解放!憧れを翼に変え、未来をこの手に!ストライドジェネレーション!!」

 

進化したのは、何もデッキだけじゃない。Gユニットも、新たな力を得て強くなっている。これは、前は投入してなかった1枚。

 

「時空獣 アップヒーバル・ペガサス!!(26000)」

 

「……ここでアップヒーバルですか!?」

 

「リアガードを展開してたからな。アップヒーバルのスキル!クロノジェットがハーツにいる時、相手のリアガードを全てデッキの下に戻す!」

 

計4枚。それが無条件にいなくなるのは、かなりの痛手となるだろう。ただし、強すぎる力には代償がある。

 

「このスキル発揮後、相手はデッキの上から1枚ずつ、このスキルで戻したリアガードの枚数分だけ見てコールする!」

 

簡単に言えば、不確定なリアガードの入れ替え。別に数が少なくなるわけではないし、使いにくいスキルかもしれない。が、

 

「1枚目、黄昏の神器 ヘスペリス。左前列にコールします!2枚目、バンピング・バッファロー。フェンリルの後ろに!3枚目、青春の女神 ヘーベー。右後列!4枚目、クレイマー・ハリー。左後列です!」

 

相手のリアガードを弱体化することができる可能性を秘めている。トリガーをコールさせれば、不発に終わることだって可能だ。

 

「ダメ押しでクロノジェットのストライドスキル!CB1で、ヘスペリスをデッキの下へ!」

 

「ふぇぇ!?こ、これじゃあ、まともなリアガードがいないですよ!」

 

「ちょっとカズキ君?新しいデッキだからって、ちょっと調子に乗りすぎじゃない?」

 

「何で怒られないといけないんだ!?」

 

俺は自分の思うようにファイトしてるだけなのに、何か納得いかないんだけど。

 

「マオちゃん、こんな奴に負けないでね!私、マオちゃんのこと応援するから!」

 

「いや、ちょっと待てよ!?俺のことは!?」

 

「頑張ろうね、マオちゃん!」

 

「あ、えっと……?」

 

無視かよ!俺の味方はいないのか!?

 

「わ、私はその……カズキ君のことも応援してますから!」

 

「敵に応援されるって、どんな状況なんだよ……」

 

「あんな鬼畜なプレイングをいきなりするからだよ」

 

「だから、悪気があるとかじゃないだろ!?こういうアクシデントも含めてのファイトじゃないのか!?」

 

俺はそう思ってるから。だから、ファイトは楽しいんだとも思ってる。

 

「くっ……いいよ、わかったよ!こうなったら、孤軍奮闘してやる!ガンナーギアのGB!CB1、自身をソウルに置き、バリフをデッキから手札に!」

 

俺だって、進化したデッキを使いこなしたいんだ。このファイト、勝ってやる!!

 

「アップストリーム・ドラゴン(9000)をコールし、そのままアタック!アタック時にGB発動!パワープラス4000する!(13000)」

 

「ハティでガード!」

 

「くっ……けど、アップストリームはGBを発動した時、このカードをアタック終了時にデッキに戻して、代わりにグレード1のカードをコールする!」

 

ただし、この効果でコールされるユニットは、レストしての登場だ。アタックには参加できない。

 

「俺は頂に立つギアウルフ(7000)をヴァンガードの後ろにスペリオルコールして……次!アップヒーバル・ペガサスで、フェンリルにアタック!(26000)」

 

「ここは……ノーガードです!」

 

「トリプルドライブ!1枚目、スチームメイデン アルリム。2枚目、スチームファイター アンバー。3枚目、スチームファイター マシュダ。クリティカルトリガー!」

 

よし、トリガーゲット!しかもクリティカルだから、与えるダメージが増える!

 

「パワーはアップストリーム(14000) クリティカルはアップヒーバルへ!(26000 ☆2)」

 

「う……で、でもまだまだです!ダメージチェック、1枚目、神界獣 フェンリル。2枚目、ドリーミング・ドラゴン。スタンドトリガー!パワーはフェンリル!(16000)」

 

「スチームブレスのブースト、アップストリームでアタック!GBで、パワープラス4000!(25000)」

 

「ククリヒメでガード!」

 

ガードされたか。俺はアップストリームのスキルで、左後列にもう1体、頂に立つギアウルフ(7000)をスペリオルコールする。

 

「俺はこれでターンエンドだな」

 

 

カズキ:ダメージ3(裏1) マオ:ダメージ5

 

 

「追い詰められましたね……。私のターン!スタンドアンドドロー!スコルをコストに、ジェネレーションゾーン解放!!」

 

ジェネシスのGユニット……どんなのが来る?

 

「示し出せ!彩られた未来の形を!ストライドジェネレーション!!大天使 ドゥームプレイズ!!(26000)」

 

「ドゥームプレイズ……。攻めを選んだのかな」

 

どういうことだ?冷静に分析してるのはいいんだけど……。

 

「フェンリルのストライドスキルで、SC3します」

 

「ストライドだけで、ソウルを3枚も増やすのかよ……」

 

けど、増えたソウルをどうするのかがまだわからない。このデッキでも、ソウルを使うカードってあまりなかった気がするし……。

 

「神界蛇 ヨルムンガンド(9000)をコールして、ドゥームプレイズのスキル発動です!SB3、これでヨルムンガンドとクレイマー・ハリーにパワープラス5000!(ヨルムン 14000)(クレイマー 11000)」

 

「パワーを上げた……ソウルを貯めたのは、こういうことか」

 

ジェネシスは、ソウルを駆使して強力なスキルを使うユニットが多い。そのために、ソウルをため込むユニットも数多く存在する。

マオさんはハティ、ヘスペリス、グレイプニルをドロップした。

 

「このスキル発揮後、ソウルが2枚以下ならSC3します。さらにヨルムンガンドのGB!ソウルから捨てられたカード1枚につき、パワープラス1000!3枚でプラス3000!(17000)」

 

「使ったソウルが、すぐに元通りに……」

 

「まだ終わりませんよ?フェンリルのストライドスキル!ソウルから捨てられたカードを、ターンに1度だけCB1してコールできます!」

 

リアガードまで展開するのかよ!?思ったより手強いな、ジェネシスは!

 

「私はCB1して、ドロップした貪り喰うもの グレイプニル(9000)をスペリオルコール!さらにクレイマー・ハリーのGBで、ソウルからドロップされたカードをターンに1回、1枚デッキの下に置いて、CC1です!」

 

マオさんは神界獣 ハティを下に戻して、フェンリルのスキルのコストをも帳消しにする。安定したカード運びだ。

 

「まだですよ?ソウルから捨てられたヘスペリスのスキル!ドゥームプレイズに、アタックがヴァンガードにヒットすれば相手のリアガードを退却するスキルを与えます!」

 

「たった1回のスキルから、ここまで連鎖するなんて……。これがコンボか。凄いな、マオさん!」

 

「そ、そんなことないですよ。では、行きます!クレイマーのブースト、グレイプニルでアタック!GBにより、CB1してSC3。さらにこのターン、ソウルからカードが捨てられているなら、1ドローします!(20000)」

 

ドゥームプレイズのスキルで、ソウルは捨てられている。マオさんは問題なくドローした。

 

「くらわない!マシュダでガード!」

 

「バンピングのブースト、ドゥームプレイズでアタック!(31000)」

 

「ノーガード!」

 

ユウキのファイトで、ダメージの受け方は学んだからな!ここはダメージ3だし、遠慮なくノーガードする!

 

「トリプルドライブです!1枚目、青春の女神 ヘーベー。ヒールトリガーです!ダメージを1枚回復して、パワーはヨルムンガンド!(22000)」

 

ここでのヒールトリガーは大きいな……。次のターンに余裕が生まれてしまった。

 

「2枚目、竈の女神 ヘスティア。3枚目、ドリーミング・ドラゴン。スタンドトリガー!効果は全てグレイプニルへ!(14000)」

 

後2回アタックが来る……。

 

「ダメージチェック、ラッキーポット・ドラゴキッド。ドロートリガー!1枚ドローして、パワーはクロノジェットだ!(16000)」

 

いや、1回になった。

 

「これじゃあグレイプニルは通らない……でも、ヘスペリスのスキルです!アタックヒットで、左後列のギアウルフを退却!」

 

「ち……」

 

「ヘーベーのブースト、ヨルムンガンドでアタック!(27000)」

 

「こいつもノーガードだ」

 

ダメージには、アップストリーム・ドラゴンが入る。さっき使った奴か?

 

「ターンエンドです」

 

 

カズキ:ダメージ5(裏1) マオ:ダメージ4

 

 

「カズキ君、追い詰められてるじゃん」

 

「うるせぇ、まだ終わらないぞ!俺のターン!スタンドアンドドロー!」

 

俺はガンナーギアのスキルで加えたバリフを捨てて……

 

「ジェネレーションゾーン解放!憧れを翼に変え、未来をこの手に!ストライドジェネレーション!!時空竜 ラグナクロック・ドラゴン!!(26000)」

 

「厄介なユニットですね……」

 

「クロノジェットのストライドスキル!CB1でヨルムンガンドをデッキの下に!さらにデッキにカードが戻ったことで、ギアウルフのGB!パワープラス3000!(10000)」

 

簡単にパワーを上げられるギアウルフ。なかなか重宝する1枚だ。

 

「スチームブレスの前に、スチームファイター アンバー(9000)、左前列にドキドキ・ワーカー(4000)、左後列にスチームファイター ウルニギン(7000)をコール!」

 

「また一気にコールする……。もう少し、手札管理のことも考えないといけないよ?」

 

ホノカさんの言うことはもっともだ。手札は2枚しか残ってないし。けど、何も無策で攻めていない!

 

「ウルニギンのブースト、ドキドキ・ワーカーでアタック!(11000)」

 

「グレイプニルでインターセプトです!」

 

って言うか、何だかんだで俺にアドバイスしてるよなホノカさん。

 

「ギアウルフのブースト、ラグナクロックでアタック!ドキドキ・ワーカーのスキルで、グレード3以上のクロノジェットがアタックした時、自身をソウルに入れて1ドロー!ラグナクロックにパワープラス5000!」

 

「なるほどね。アタックしながら、手札を増やすためか。考えてるね」

 

「マオさんの味方するんじゃなかったのかよ?このままだと、俺が勝つぞ?」

 

「なっ、聞き捨てならないよ!マオちゃん、大丈夫?」

 

「私だって、負けるつもりはありませんから。次のターンで決めて見せます!」

 

おっ、そんな言葉を待ってたんだ。じゃあ行くぞ!

 

「ラグナクロックのスキル!CB1して、Gゾーンから裏のラグナクロックを1枚表にすることで、このアタックはグレード0でガードできなくする!」

 

だが、このスキルには続きがある。

 

「さらに、Gゾーンに表のカードが2枚以上あるなら、クリティカルプラス1!(41000 ☆2)」

 

「衰微の女神 ヘルで完全ガード!コストはヨルムンガンドです!」

 

「トリプルドライブ!1枚目、クロノジェット・ドラゴン。2枚目、グリマーブレス・ドラゴン。3枚目、スチームファイター マシュダ。クリティカルトリガー!効果はアンバーへ!(14000 ☆2)」

 

ガードはされたが、これで満足な手札は残っていないはず。これなら!

 

「スチームブレスのブースト、アンバーでアタック!ブーストされていることで、GB!CB1してハリーをデッキの下に!」

 

「残っているリアガードが、5000パワーのカードだけに……!」

 

「ウルニギンのスキルで、デッキにカードが戻った時、CC1!こいつでどうだ!(21000 ☆2)」

 

「う……まだです!ヘーベーとククリヒメでガード!」

 

「ターンエンドだ」

 

 

カズキ:ダメージ5(裏3) マオ:ダメージ4

 

 

「私のターン、スタンドアンドドローです!」

 

「カズキ君、あんなこと言っておいて決められなかったね。恥ずかしい……」

 

「や、止めろ!次は決める!」

 

「あの……私、このターンで決めるつもりなんですけど」

 

「え?」

 

「ジェネレーションゾーン解放!!」

 

ヘスティアがコストとして、ドロップゾーンに置かれる。新たなるGユニットが、解き放たれる。

 

「示し出せ!彩られた未来の形を!ストライドジェネレーション!!」

 

またドゥームプレイズか?だが、マオさんの出したユニットは、さっきのような天使とは大きく異なっていた。

 

「破壊神獣 ヴァナルガンド!!(26000)」

 

「それって……」

 

「私が落としちゃったカードです。では行きます!ストライドスキルでSC3。ドリーミング・ドラゴン(4000)と、神界獣 ハティ(7000)をコール!」

 

ヴァナルガンド……どんなスキルを持っている?

 

「ヘーベーのブースト、ドリーミング・ドラゴンで、アンバーにアタックです!(9000)」

 

「インターセプトを狙ってるってことだな。ノーガード!」

 

「バンピングのブースト、ヴァナルガンドでアタック!ここでヴァナルガンドのGB2!SB6、Gゾーンから裏のヴァナルガンドを1枚表にします!」

 

ん?それだけ?コストを払っただけで、効果はどうした?

 

「フェンリルのストライドスキルで、CB1してドロップした貪り喰うもの グレイプニル(9000)をスペリオルコール!ハティのGBも発動!ドロップしたソウル1枚につき、パワープラス1000!」

 

今のスキルでドロップされたソウルは6枚だから……。

 

「パワープラス6000!(13000) そしてこれが、ヴァナルガンドのメインのアタック!(31000)」

 

「やらせるか!スチームメイデン アルリムで完全ガード!コストはクロノジェットだ!」

 

「完全ガード……。では、こっちもヴァナルガンドのスキル発動!ドライブチェックに入る前に、デッキの上から4枚を確認します」

 

……は?確認?

 

「1、2、3……4と。そして、その中から好きな枚数デッキの上に置いて、残りをデッキの下に置きます!」

 

「なっ……!?ということは、チェックするカードを固定した……!?」

 

じゃあ、間違いなくドライブチェックでトリガーを引かれるってことだ。何てスキルを持つんだ……。

 

「マオちゃんは、2枚を上に。2枚を下に置いた」

 

「ってことは、2枚はトリガーかよ……」

 

「そうです。トリプルドライブ!1枚目、戦巫女 ククリヒメ。2枚目、バンピング・バッファロー。どっちもクリティカルトリガーです!」

 

余裕でダブルクリティカルか。後続にはアタックできるグレイプニルがいるからな……。防げるか?

 

「効果は全てグレイプニルへ!(19000 ☆3) 3枚目、戦巫女 ククリヒメ。あっ!クリティカルトリガー!」

 

「3枚目もトリガー!?」

 

「や、やった!効果は全てグレイプニル!(24000 ☆4)」

 

嘘だろ……。あんなの喰らったら、ひとたまりもないぞ!?

 

「ハティのブースト、グレイプニルでアタックです!グレイプニルのGB!CB1してSC3!このターンもソウルからカードがドロップされているから、1枚ドロー!(37000 ☆4)」

 

「く……マシュダ、ウルル、グリマーブレス、ラッキーポットでガード!」

 

「た、ターンエンドです。でも、ドリーミング・ドラゴンのGB!このカードとドロップゾーンのカードを全てデッキに戻してシャッフルし、10枚以上戻したことで1枚ドロー!」

 

 

カズキ:ダメージ5(裏3) マオ:ダメージ4

 

 

「俺のターン、スタンドアンドドロー!」

 

何とかターンをつなげたが、俺の手札はない。向こうは5枚の手札を持っている。

 

このピンチを打開するためのカードは、このドローで来た。だから今、解き放つ。

 

真の力を得た、俺の切り札を出すために。

 

「ジェネレーションゾーン解放!憧れを翼に変え、未来をこの手に!ストライドジェネレーション!!」

 

スチームブレスを手札から捨てて、俺はGゾーンから1枚のカードを掴む。そして俺は、クロノジェットの上にそのカードを重ねた……!

 

「これが俺の、ヴァンガードを始めたきっかけだ!行くぞ!クロノドラゴン・ネクステージ!!(26000)」

 

「こ、ここでネクステージですか……!」

 

「クロノジェットのストライドスキル!CB1で、グレイプニルをデッキの下に!」

 

インターセプトするユニットはいなくなった。これで防御力は低下した!

 

「デッキにカードが戻ったことで、ギアウルフのGB!パワープラス3000!(10000) さらにウルニギンのGBも発動!CC1だ!」

 

「コンボの連携も使えるように……。カズキ君、成長してるな」

 

「ネクステージ!ブーストはつけずにアタック!(26000)」

 

ブーストをつけない理由は、後でわかる。

 

「2体のククリヒメ、ヘスペリスでガード!」

 

「トリガー2枚か。だけど……最初からここで引くつもりはない!トリプルドライブ!1枚目、スチームファイター バリフ。2枚目、スチームメイデン アルリム。3枚目、スチームファイター マシュダ。クリティカルトリガー!効果はギアウルフだ!(15000 ☆2)」

 

とか言いながら引いてしまったんだけどな。でも、このアタックは通ると考えてなかったから、予想通りだ。

 

「来るよ、マオちゃん!」

 

「はい……!」

 

「ようやくお前のスキルが使えるな……!ネクステージのGB2!CB1、手札3枚を捨て、Gゾーンから裏のネクステージを1枚表に!」

 

俺はドライブチェックで引いたカードを全て捨てて、ネクステージのスキルを使う。

 

「ネクステージをGゾーンに表で戻し、ヴァンガードをスタンド!これでもう1度、アタックできる!」

 

これならドライブチェックも使える。しかも、クロノジェットがヴァンガードなら、あれも使える。

 

「ギアウルフのブースト、クロノジェットでアタック!アタックした時、クロノジェットのGB2発動!パワープラス5000!グレード1以上でガードできない!(31000)」

 

マオさんの手札は残り2枚。このパワーをグレード0のカード2枚でガードすることは、できないはず!

 

「……ノーガードです!」

 

「ツインドライブ!1枚目……アップストリーム・ドラゴン。2枚目……ドキドキ・ワーカー。クリティカルトリガー!効果は全てクロノジェットだ!(36000 ☆2)」

 

ダメージには、革の戒め レージングと、衰微の女神 ヘルが入る。どちらもトリガーではなく、俺の勝利が決まった。

 

「……凄いですね!まさかネクステージで止めをさされるとは思ってませんでした!」

 

「俺も危なかった。ヴァナルガンドのスキル、あれヤバイだろ」

 

デッキを片付けながら、さっきのファイトについて話し合う。マオさん、本当に強かった。

 

「うん、いいね。お互いを称えあうこの感じ、悪くないよ。マオちゃんもよく頑張ったね!」

 

「ありがとう、ホノカさん!応援してくれたのも、嬉しかったよ」

 

「あれはひどかったな……」

 

「そんなに落ち込まないでよ、カズキ君。ちょっとからかっただけじゃん」

 

「う……」

 

あ、そうだ。忘れないうちにチームの話をしておくか。

 

「なぁ、マオさん」

 

「何ですか?」

 

「実は俺とホノカさん、チームを組んでるんだ。ウェルテクスカップの」

 

「あの大会ですか?」

 

「そう。でも、後1人メンバーが足りなくてさ……。マオさんさえよかったら、一緒にチームになってくれないかと思ってるんだけど」

 

ホノカさんも首を振って参加を促す。それに対するマオさんの反応は。

 

「えっ!?私ですか!?いや、でもウェルテクスカップですよね!?私じゃ力不足だと思いますよ……?」

 

まぁ、そうなるよな。

 

「そんなことないよ。マオちゃん強かったし、ぜひチームに入ってほしい!お願いします!」

 

「ホノカさん……」

 

「俺からも頼みたいんだ。ホノカさんも言ったけど、マオさんは強いよ。けど、それ以上に俺は、友達と一緒にチームを組みたいんだ」

 

「友達……」

 

マオさんは考え込んでしまった。俺変なこと言ったかな?少し気になってきた。

 

だが、すぐにマオさんの中で意見がまとまったみたいだった。

 

「……わかりました。そこまでお願いされたら、断るのは悪いです。チームに入ります!」

 

「やったー!ありがとう、マオちゃん!!」

 

よかった。これでメンバーは3人。ウェルテクスカップに参加するチームは、今誕生した。

 

「でも、本当に私でいいんですか?」

 

「あぁ。俺たちには、マオさんが必要なんだよ」

 

「……っ!え、えと、その……そういうの、不意討ちで言うのはよくないです///」

 

え、あれ?また何か変なこと言ったか?

 

「今のは、カズキ君が悪い」

 

「何でだよ」

 

「だ、だってそうだよ!女の子に向かって、君の事が必要なんだ!とか……よくそんな恥ずかしいこと言えるよね///」

 

「なっ!?///」

 

何はともあれ、これでチームは完成した。俺たちはこれから、まだ見ぬファイターたちの集う舞台に足を踏み入れることになる。

 

けど……想像もしていない。このチームが、まさかあんなことになるとは。

 

やがて辿る結末を、俺はこの時考えているわけなかった……。

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