戦争が始まって4年経った1918年、ついにドイツ軍はフランス軍の防衛線を突破し、1919年に『名誉ある和平』によってイギリスも降伏した。偉大な戦争の勝者となったドイツ帝国は世界に冠たる超大国となった。
しかし、黄金期は長く続かなかった。30年代に入り他国が生産力を回復するなかで自国の生産力は世界経済悪化の煽りを受け低下し、東欧の従属国はナショナリズムが勃興して離脱を謀っていた。
宿敵フランス・イギリスが力を取り戻しつつある1939年、フランスはドイツ帝国にアルザス=ロレーヌ返還の最後通牒を送り付ける。ドイツはこれを拒否し、総動員令を発令した。そして2度目の大戦争が迫った9月1日、突如として超大国が姿を消した……

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