名探偵の事件簿(ケース・ファイル) -コナンVS金田一少年- 作:ワニ夫くん
【名探偵コナン】
工藤新一(17):高校生名探偵。
江戸川コナン(7):工藤新一が特殊な薬で子供になった姿。
毛利蘭(17):新一の幼馴染。空手部の女主将。
毛利小五郎(38):毛利探偵事務所の探偵。蘭の父で、元刑事。通称・眠りの小五郎。
灰原哀(7):科学者・宮野志保が薬で子供になった姿。
阿笠博士(52):奇妙な発明をするのが好きな老人。
少年探偵団:コナン、哀のほか、同級生の小嶋元太、円谷光彦、吉田歩美が属する探偵団。
目暮十三(41):警視庁捜査一課・強行犯捜査三係の警部。
佐藤美和子(28):警視庁捜査一課・強行犯捜査三係の警部補。
高木渉(26):警視庁捜査一課・強行犯捜査三係の巡査部長。
【金田一少年の事件簿】
金田一一(17):金田一耕助の孫。
七瀬美雪(17):金田一一の幼馴染。
明智健悟(28):警視庁捜査一課・特殊犯捜査七係。キャリアで、階級は警視。
剣持勇(48):警視庁捜査一課・特殊犯捜査七係。階級は警部。
佐木竜二(15):金田一の同級生・佐木竜太(故)の弟。
高遠遙一(23):地獄の傀儡師を名乗る犯罪コーディネーター。指名手配中。
【オリジナル・キャラクター(容疑者)】
鬼沢 誠人/おにざわ あきひと(25)
半年前の「雪割荘事件」で逮捕された殺人犯。現在は拘置所。
不動高校ミステリー研究会(推理小説研究部)OB。
極めて穏やかな好青年だが、悲しい動機から事件を起こした。
[容姿]爽やかな青年という感じ。
笠原 和美/かさはら かずみ(25)
鬼沢の幼馴染。
不動高校ミステリー研究会(推理小説研究部)OG。元・鬼沢探偵事務所助手。
ホームズに対するワトソンのように、「笠原和美」の名で小説家として活躍していた。
現在は米花町在住。
[容姿]眼鏡をかけた清純そうな女性。
栗本 翼/くりもと つばさ(25)
不動高校の教師。化学部顧問。陽気な性格。
不動高校ミステリー研究会(推理小説研究部)OB。
米花町在住で、いまは恋仲の和美と同居している。不動高校の教師。
[容姿]少し情けなさそうな外見の若い先生。
松山 美紀/まつやま みき(21)
半年前のミステリーツアーの参加者。
ホームズのような特技を持ち、女ホームズと呼ばれている。
[容姿]髪が長く、ちょっと大人っぽい女子大生探偵。
時任 新奈/ときとう にな(21)
半年前のミステリーツアーの参加者。
とある探偵社に属する、若手エース探偵。
妙な発明品を使って犯人を撃退する、通称「おもちゃ探偵」として名を馳せる。
[容姿]背も低く短髪で、かなり子供っぽい性格。つまり松山と正反対。
深海 十四郎/ふかみ じゅうしろう(24)
半年前のミステリーツアーの参加者。
元・神奈川県警の警察官。しかし、血を見るのが嫌で占い師になる。
占いはまったく当たらないが、警察を辞めた今も行く先々で事件に巻き込まれ、嫌々事件を解決している。
[容姿]着物を着た髪の長い男性で、本業は占い師。目が細い。
【雪割荘事件の被害者】
黒須 宗男/くろむら むねお(故人・享年62):探偵。鬼沢に殺害される。
王 剛/おう つよし(故人・享年60):探偵。元・鬼警部。警察として長年黒須と頻繁に協力していた。鬼沢に殺害される。
※こいつらの容姿は、あくどくて金持ってそうなおっさん。
【今回の事件の被害者】
戸塚 美津子/とづか みつこ(42):ゲーム会社のパート事務員。元黒村探偵事務所経理事務。
本田 秀樹/ほんだ ひでき(58):検察官。ある冤罪事件の主任検事を担当。
亀田 五郎/かめだ ごろう(60):元・警察官で王の部下だった事もある男。
※このへんの容姿は地味に殺される、コナンの目つき悪い人たち。
【その他】
佐山 天成/さやま あまなり(27)
マガデーゲームス社長。今回爆発する建造物「ドームス」を公園に寄贈した人。
両親はマガデーコーポレーションの社長で、二世のボンボン。
[容姿]サラサラの長髪で背丈が高く、人を見下してる感じの嫌な金持ち。そこそこ顔は良い。
◆
【今回の事件に関連する過去の事件】
【雪割荘殺人事件】
半年前、五月ごろに発生。
「若き探偵たちによるミステリーツアー」と題して長野県のコテージ・『雪割荘』に集められた探偵たち。特別ゲストとして連れてこられた熟練の探偵・王剛と黒須宗男の二名が殺害された事件。
高校生探偵・工藤新一が解決、目暮十三警部によって犯人逮捕。犯人の名前は鬼沢誠人。
五年前の「クラウン事件」で逮捕された父・鬼沢誠一が強引な取り調べで逮捕された事を動機とする。
【クラウン事件】
五年前に発生した殺人事件。
玩具屋の老人が川に突き落とされ、殺害された。目撃者によると、ピエロの恰好をして、ナタを持った男が夜中に被害者を川から突き落としていたとの事。
この事件は一時、探偵の黒須宗男によって解決、警察官の黒須宗男によって犯人・鬼沢誠一が逮捕されたとされていたが、鬼沢の死後に冤罪が確定。
真犯人は不明。真相は闇の中になった。
【不動高校化学部殺人事件】
今回の事件の数日前に化学部で発生した殺人事件。
詳細は不明だが、学内の生徒が別の生徒を殺害したという内容らしい。
不動高校の生徒・金田一一が解決、剣持勇警部によって犯人逮捕。
【軽井沢暗号解読ゲーム殺人事件】
『金田一少年の殺人』の事件の事。
【巌窟王殺人事件】
『金田一少年の決死行』の事件の事。雪割荘事件の直後に発生。
ほか、いくつか原作の事件名も引用されるが、ほかの事件は実績として語られる面が多いので、知らなきゃ知らないで良いっす。
◆
【注意】
※プライベッターに投稿したものをそのまま使っています。
※この作品は劇場版コナンのようなストーリーを想定しているので、台本形式です(ただ、普段のコナンの映画の尺に収まるシナリオではないと思います)。
とはいえ、元々小説を書いていたので、台本形式はしっかりした文法までは把握しておらず、そういう意味では適当です。
特にト書きの書き方とかは勉強してないです(クズ)。
場面の意味がわかればいいという感じです。
※ふだんはパロロワを書いています。
「変身ロワイアル」(◆gry038wOvE)とか「金田一少年の事件簿バトルロワイアル」(◆CKro7V0jEc)とか書きました。
そっちの方が得意なので、今度小説に直します。
※登場人物(特にコナン側)のちょっとした台詞や呼称、「原作と違うんじゃね?」とか「こことここで矛盾してね?」みたいなところがあったら、指摘があれば修正版を作るかもしれません(物語の流れが大きく変わるレベルだと無理ですが)。
ちなみに、あんまり重きを置いてないので、科学考証・トリック考証に関する指摘は聞こえません。
※時系列については原作からして矛盾しかないのであやふやですが、今回の設定においては、次の通り。
【金田一少年の事件簿】
・半年前の時点で第一期最終回『金田一少年の決死行』直前
・現代の時点では、Rシリーズ最終回『金田一二三誘拐殺人事件』終了後(くらい)
【名探偵コナン】
・半年前の時点で『ジェットコースター殺人事件』より前の話(要するに工藤新一だった頃)
・現代の時点では、現行の94巻~95巻あたり、修学旅行が終わったりしたのかな?みたいな時期(くらい)
【本作の季節】
・事件発生の時期も、11月ごろを想定。半年前にだいたい5月現在である事を想定。
・作中技術は現代に準拠(2018年・スマホなどが普及)。
※金田一は完全に原作設定。アニメは踏襲せず、完全に原作設定です(佐木が2号です)。
ただ、CVはテレビアニメ版を想定して書きました。
※コナンはある程度原作準拠しつつも、アニメ(劇場版寄り)っぽい設定です。
※一部人物設定(高木刑事の年齢、剣持警部・明智警視の所属等)は、原作で厳密に定められているものではないですが、今作品のみの設定で設定しておきました。
他にも原作にない設定がちょこちょこ出てきますが、大きく原作から逸脱するものはありません。
※DSソフト版は無視してます。嫌いだから黒歴史扱いにしてるとかじゃなく、あれを踏襲すると書きたい内容にならないので除外してます(というか好きです)。
※淫夢要素はありません。
※光彦は死にません。
※阿笠博士は黒幕じゃないです。変なスイッチも発明しません。
※服部は出ません。
※赤井も出ません。
※キッドもいないです。
※安室さんも出ないです。
※代わりにそいつらの劇場版でのポジションに金田一の民がいます。
※高遠は出ます。
◆
○モノローグ
コナン「今から遡る事、半年ほど前。江戸川コナンが工藤新一だった頃、『若き探偵』を参加条件とする奇妙なミステリーツアーの手紙が俺たちのもとに届き、俺と蘭はそのツアーに参加した。そして、そこである殺人事件が起きた」
コナン「事件そのものは単純。昭和に多くの重大事件を解決した名探偵・黒須宗男(くろすむねお)と、相棒刑事の王剛(おうつよし)が、何者かに殺害された。使われたトリックは今更語るほどでもない古典的なモノだったが、犯人はほとんど手がかりを残さなかったので、犯人の特定は少々難航した」
コナン「しかし、俺は誰より先に、その事件の真犯人を、現場にいた警察や『若き名探偵たち』の前で暴く事となった……」
コナン「そう、俺……江戸川コナンが、もう一人の名探偵と共に巻き込まれる今回の事件は、工藤新一だった頃から既に始まっていたのかもしれない……」
◆
○回想。半年前、雪割荘ミステリーツアー殺人事件
集合している一同。工藤新一、毛利蘭、目暮警部らがその中にいる。
工藤新一「――つまり、以上の証拠から、犯人は鬼沢誠人さん。あなた以外に考えられないんですよ! ……さて。何か、言いたい事はありますか? 鬼沢さん」
目暮警部「という話ですが、どうかね。鬼沢さん。何か反論は?」
鬼沢と呼ばれた男は、わなわなと震え、観念したように体の力を抜く。
鬼沢誠人「……ありません。あの男を殺したのは、間違いなくこの私です」
笠原和美「アキくん、どうして!? ! (何かに気づき)まさか……!!」
鬼沢「ああ。……刑事さん。五年前に俺の父……鬼沢誠一は、黒須と王によって、近所の玩具屋の老人を殺した罪を着せられ、殺人犯にされました」
新一「……聞いた事があります。ピエロの恰好をした男が玩具屋の老人に襲い掛かり、川に突き落とし死なせた事件……通称、『クラウン事件』。そうか、あなたはその事件の犯人とされている鬼沢誠一の息子だったんですね」
鬼沢「ええ。だけど、父が本当は無実である事は、あの日、一緒に病気の母さんのお見舞いに行ったこの俺が誰より知っていた。だから、俺だけはずっと父の無実を訴えてきた。……やがて、俺自身が探偵として、情報を得られるようになって、すべてわかりました。あいつらは、探偵としてのちっぽけなプライドと名誉を守る為に、一度犯人として告発した父を、無理矢理に自白させ、証拠を捏造したんです!」
目暮「証拠を捏造!?」
鬼沢「ええ。そうやってあいつらは何度も無実の人を強引に犯人にしてきた! ……いつも気の弱い人や怪しい人を狙っていました! 自白強要、証拠捏造、探偵や警察という立場のすべてを使って、声をあげられない人たちの言葉を殺してきたんです! そして……父が獄中にいる間に母は死んだ。父ももう……。俺の貯金じゃ、両親にまともな葬式をあげる事はできませんでした。父は先祖の墓にも、母と同じ墓にも入れてもらえません。平和だった俺の一家はバラバラになったんです。……俺には、どうしてもあいつらを許せなかった!! 俺はもう、失うものなんてない!! でも、何があっても、あいつらは……あいつらだけは……!!」
和美「……アキくん……失うものなんてないなんて言わないで……私がいるじゃない!!」
鬼沢「ああ……そうだったね、ごめん。和美ちゃん」
容疑者たちは複雑そうな顔でそれを見送る。
一同の中に、髪を縛った少年。金田一一もまた、奇妙な沈黙を続ける。
目暮「気の毒だが、続きは署で聞こう」
鬼沢「ええ、刑事さん。……元気でね、和美ちゃん」
去っていく目暮と鬼沢。
新一を黙って見つめ続ける金田一。
金田一「鬼沢さん……」
立ち止まった鬼沢が最後に振り返って言う。
鬼沢「そうだ。金田一くん、きみにも迷惑かけたね……本当にごめん」
金田一「……いえ」
金田一(……鬼沢さん、この事件はまだ終わってないよ。……工藤新一。あんたはこの事に気づいているのか!?)
これは、半年前の出来事である。
◆
○高遠の隠れ家
半年前の『雪割荘ミステリーツアー事件』の資料に目を通す高遠。その顔には笑みがある。
高遠「……なるほど、どうやら彼らは既に交わっていたようですね。運命とは、案外誰にも思いもよらないところで繋がっているのかもしれません。――ひとまず、私も彼らの行く末を見届けてみる事にしましょう」
高遠の隠れ家には、数名の名探偵を模した人形が乱雑に置かれていた。
◆
○オープニング
♪メイン・テーマ
工藤新一「――俺は高校生探偵、工藤新一。幼馴染で同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した! 取引を見るのに夢中になっていた俺は、背後から近づいてくるもう一人の仲間に気づかなかった! 俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら……」
江戸川コナン「体が縮んでしまっていた!! 工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、周りの人間にも被害が及ぶ。阿笠博士の助言で正体を隠す事にした俺は、蘭に名前を聞かれて、咄嗟に『江戸川コナン』と名乗り、奴らの情報を掴むために、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ……」
コナン「俺が工藤新一だと知っている人物は、この阿笠博士の他にも何人かいる。とりあえず今回紹介するのは、彼女……灰原哀だ。本名は宮野志保。元々は組織の一員で、俺を子供にした薬、APTX-4869を作った科学者だった。だが、組織に姉の宮野明美を殺された事で、自ら薬を飲んで自殺を図った彼女は、俺のように子供になってしまった」
コナン「彼らは少年探偵団。左から、歩美、元太、光彦だ。俺と灰原も一緒にこいつらに巻き込まれる事がある。俺たち二人と違って、彼らはただの子供だが、意外と侮れない仲間たちだぜ!」
コナン「それから、博士の発明品……もう知ってるよな? ターボエンジン付きスケボー、蝶ネクタイ型変声器、伸縮サスペンダー、時計型麻酔銃、それにキック力増強シューズ。いま、博士は俺が工藤新一に戻った時の為に、機能を向上した大人用のスケートボードを実験中らしいぜ。でも、俺たちの一番の武器は、やっぱり頭脳(ここ)さ!」
コナン「――小さくなっても頭脳は同じ! 迷宮なしの名探偵!」
コナン「真実は……いつもひとつ!」
音が途切れる。
♪疾走(メインテーマ)
金田一一「~~~っとストップ! ういーっす、俺、金田一ハジメ! 私立不動高校に通う高校二年生。特技はゲーム、カラオケ、大食い! 好きな女の子のタイプは、ちょっとお姉さんっぽい美人! よろしく~」
コナン「あ、コラ、俺の余韻を邪魔すんなっ! っていうか、なんだよ、この音とその紹介はっ!」
金田一「どぅぁーって、お前の独り言長いんだもん。そんだけじゃ俺たちの事がまったく伝わらないだろ! だいたいー、なーんでお前が先なんだっつーの」
コナン「独り言って、おまえ! これは大事な……あ!」
七瀬美雪「コホン、埒があかないのではじめちゃんの紹介は私がしますっ! 彼は、不動高校二年生の金田一一。普段はだらしないうえにアホでバカでスケベでほんっとどうしようもないんですが、彼のおじいさんは、なんと戦後最大の難事件と呼ばれた『獄門島殺人事件』を解決したあの金田一耕助なんです! はじめちゃんも、普段はこんなですが、いざ事件に遭遇するとおじいさん譲りのIQ180の頭脳でいつも解決に導いてきました! オペラ座館、背氷村、露西亜館……これまでに解決してきた事件の数なら、はじめちゃんも負けません」
美雪「この人たちは、警視庁の剣持警部と明智警視。はじめちゃんが巻き込まれる事件で、何故か一緒にいる刑事さんたちです。あんまり詳しくはないんですが、所属は警視庁捜査一課の特殊強行犯七係という変わった部署で、管轄外の事件や二課が請け負う事件も命令一つで担当しているチームだそう……。目暮警部たちとは同じ捜査一課でも部署の違いで、これまではあまり面識はなかったみたいです」
美雪「それから、今回はこの人も……」
金田一「地獄の傀儡師、高遠遙一……! 母親の復讐の為に殺人を犯して以来、多くの殺人事件にトリックを提供し、誰かを殺すように促してきた天才犯罪コーディネーター……。これまでに俺が関わった事件で何度も逮捕されているが、脱獄を繰り返して罪を重ねている。今度の事件もお前が絡んでいるのか……? お前が誰かに犯罪を教え込んだのか……? 高遠、お前は俺が必ず刑務所に返してやるッ!」
美雪「――そして、私ははじめちゃんの助手の七瀬美雪。はじめちゃんとは幼馴染で、同じ不動高校でミステリー研究会の会長をやっています。……こんな感じでいいかしら? コナンくん」
コナン「あ、うん……。大丈夫だよ、美雪お姉ちゃん。……おっと、さて、そろそろ時間だ」
金田一「時間? 何の!?」
コナン「シメの時間だよっ!」
金田一「あ、そうかそうか。悪い悪い、慣れてないもんだからさ」
金田一「――米花町と不動山市で起こる凄惨な連続殺人事件。“死神の子”……お前は一体、何故こんな事をする!? この事件は、俺が絶対に暴いてみせる!」
金田一「名探偵と呼ばれた、ジッチャンの名にかけて……!」
◆