名探偵の事件簿(ケース・ファイル) -コナンVS金田一少年-   作:ワニ夫くん

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15:『犯人はあんただよ!』

 

 

 

○ホテルのロビー

 

 剣持警部の前で、コナンと金田一が何か訊いている。

 

金田一「――え!? 三人ともホテルにいない!?」

 

剣持「ああ、それぞれ監視はつけてあるが、あの連中もお前たちと同じで、『探偵』らしくてな。自分たちで捜査すると言い出したら聞かない連中なんだ……」

 

コナン「ダメだよ、他の二人はともかく、犯人はそう言って、これから最後の一人を殺しに行くつもりなんだ!」

 

剣持「なんだって!? お前たち、犯人がわかったのか!?」

 

金田一「すぐにわかるよ、だって犯人はきっと、警察の追跡をまいて最後の一人を殺しに行くんだ! 急いで全員に連絡して、米花運動公園までパトカーを手配してくれ!!」

 

剣持「あ、ああ。……わかった!」

 

コナン「剣持警部、なるべく急いでね! 僕たちは先に行くから!」

 

剣持「あ、おい……!」

 

 そこに阿笠博士と美雪が現れる。

 博士が金田一とコナンのぶんのスケボーを投げる。

 

阿笠「コナンくん、金田一くん! こいつを使ってくれ!」

 

コナン「博士! サンキュー!」

 

 金田一とコナンはそれをキャッチする。

 

美雪「はじめちゃん!」

 

金田一「あ、美雪、その……先に行って来る! 俺は、絶対にこの事件の犯人を止めなきゃならない! 最後の一人を殺す前に!」

 

美雪「うん! 頑張って、はじめちゃん! それに……コナンくんも!」

 

コナン「え? ……美雪お姉ちゃんは止めないの?」

 

美雪「……大丈夫よ、『蘭姉ちゃん』には私から言っておくわ」

 

コナン「どうして、僕たちの為にそこまでしてくれるの?」

 

美雪「だって……何度注意されても言う事を聞かないのは、まるで誰かの昔にそっくりなんだもん……! でもね、これまではじめちゃんは何があっても、必ず帰ってきたわ。コナンくんも、そうなんでしょ?」

 

コナン「(頷く)……ありがとう、美雪お姉ちゃん!」

 

コナン(ああ……今度は絶対に帰ってくる! だから、待ってろよ、蘭!)

 

金田一「行くぞ、コナン!」

 

コナン「ああ、金田一!」

 

 

 

 

 

 

○米花運動公園・ドームス内部

 

 まだ誰も立ち入れないよう封鎖されているドームス。変装した犯人がその中で、隠れて誰かを待っている。

 ドアが一つだけこじ開けられていたようだ。

 

犯人(待っていろ、佐山……ここに来たらすぐに地獄に送ってやる!)

 

 犯人の目に涙が浮かぶ。

 

犯人(あの人の、仇を……!)

 

 そう念じる犯人の前で、鍵の開いたドアの向こうから声が遮る。

 

工藤新一「……なあ、思い直した方がいいんじゃねえか? 殺人なんて、探偵のする事じゃないぜ、犯人さん」

 

犯人「その声……まさか、工藤新一!?」

 

 ドアの方を見る犯人。

 

毛利小五郎「……もうわかってるんだよ、全部。警察の監視をまいて、コインロッカーにでも隠してあった変装道具や凶器を持ってきたみたいだが、俺たちの目はごまかせねえぜ」

 

犯人「毛利探偵……?」

 

 そう言いながら、犯人はドアに近づいていく。

 

明智警視「そう、これ以上犠牲者は出すわけにはいきません……。鬼沢誠人さんの為にも、あなたの為にも……」

 

犯人「明智警視……!? あなたもそこに……!?」

 

 ドアが開き、太陽の光で真っ白な向こうから、二人が歩いてくる。

 金田一とコナンだ。

 

犯人「きみは、金田一くん! それにそっちの子供は……」

 

コナン「江戸川コナン! もう一人の……探偵さ!」

 

犯人「もう一人の探偵……?」

 

コナン「ああ……今の声は全部、僕がこの蝶ネクタイ型変声器を使って出した偽物の声だ。でも、言葉はすべて本当だよ。もうこれ以上、あなたに犯行を続けさせるわけにはいかないからね」

 

金田一「もうあんたの手で、誰も悲しませない為に……あんた自身に罪を償ってもらう為にね!」

 

犯人「何……!? なんで私が犯人だって……!」

 

 金田一とコナンが推理を始める。

 

金田一「……これまでの事件、犯人はすべて銃を使っていた。ただ、凶器として銃を使った殺人は一件もなかった! 死因はあくまで、ナイフとボウガンによる刺殺……それが俺たちにはずっと疑問だったよ。犯人は何故、銃を持ちながら、そんな手段を使ってきたのか」

 

コナン「だけど、その答えは単純だった。犯人は、銃を撃たなかったんじゃない。銃を撃てなかったんだ……! 射撃に関しては、まったくの素人だったからね?」

 

犯人「くっ……!」

 

金田一「そう……だけど、何故犯人は銃の腕がないのに銃なんて使ったのか。やっぱり、それが俺たちにはすぐにはわからなかった。でも、こう考えたんだ! 犯人は、もともと別に銃で殺したかったわけじゃなく、犯人は銃を使って事件を注目させ、銃痕を通して作り出した簡単なメッセージを、誰かに読ませる事が目的だった! だからその為に銃が必要だった……そうだろ!?」

 

 金田一は告げる。

 

金田一「……この一連の事件の真犯人……死神の子は、アンタだよ!」

 

 金田一とコナンが指をさす。

 

 

 

 

 

金田一・コナン「――時任新奈!!」

 

 

 

 

 

 その先にいたのは、変装した時任新奈だった。サングラスの奥には、時任の瞳がある。

 時任が、サングラスを脱ぐ。

 金田一とコナンは、歩いてドームスの中に入っていく。

 

時任「!」

 

金田一「新奈さん……さっきも言ったように、この事件の犯人は銃が撃てなかった。実際、ボウガンを使って亀田さんを殺害しようとした時にも、何発も矢を外している。容疑者の中で銃を使うのがそれだけ下手なのは、あんただけだったよ。他にアリバイのない松山さんは女ホームズで銃の名手……深海さんは元警察で、銃の心得があった」

 

時任「……久しぶりに会ったと思ったら、冗談みたいな事を言うんだね、金田一くん。根拠はそれだけ?」

 

コナン「――いや、根拠はそれだけじゃない。明智警視たちの事情聴取の時に、あなたは半年前の事件と今回の事件の繋がりに気づいてない素振りを見せていたけど、あの場にしっかり手紙を持ってきていて、すぐに警察に提出する事が出来た……松山さんや蘭姉ちゃんは、あの手紙が悪戯だと思って、捨てようとしてたのに、時任さんだけ何故かあの手紙を準備していたんだ。それで、僕も妙だと気付いたんだ」

 

時任「……手紙、そんな事で……!」

 

金田一「それに、あんたは別に言い逃れたいわけじゃないはずだ。あんたがここに来た目的は、おそらくマガデーゲームスの社長、佐山天成の殺害……違うかい!? いまの荷物に、これから犯行に使う凶器の銃がきっちり入ってるはずだ! この状況じゃあ、言い逃れようにも言い逃れる事はできない! 違うか、新奈さん!?」

 

時任「……」

 

金田一「……あんたは、元々あの銃で六文字のメッセージを作る予定だった! あと三人殺す予定だったんだろうけど、予定は変わって、あと一人になったはずだ! でも、もう終わりだぜ。あんたには、もう一人も殺させやしない!」

 

コナン「チェックメイトだよ、時任さん!」

 

 時任はすべて明かされた事で、ふっと諦めたように体の力を抜き、悲しそうに項垂れる。

 

時任「……そうか、そこまでバレちゃったか。そうだよ、あたしがこの事件の真犯人……“死神の子”だよ。……でも、折角だし君たちの推理を聞かせてもらおうか、金田一くん、それにコナンくん。あたしが作ろうとしたメッセージって何だと思う? それから、あとの三人は誰を殺すつもりだったのか? 何故ここを最後の場所に選んだのか? すべてわかる?」

 

 金田一とコナンが顔を見合わせる。

 

金田一「……まあね。あんたがあの銃で本当に作りたかったメッセージ……それは、何かの文字列だったんだろ。最初に事件が起きた『本陣広場』で頭が撃ちぬかれていた、次に『石門塔』で足、『犬神湖畔』でまた足……『本』『塔』『畔』……それからあと残りの三発分、別の事件を起こすつもりでいた」

 

コナン「そう……『畔』の次は、『ニン』とつなげる予定だったんだよね? おそらく、『本』『当』『犯』『人』……本当の犯人、とつなげていくのが目的だった。そして、S&Wの弾は六発。それでもあと二文字残ってる。その二文字で出来上がるのは、おそらく『黒須』の名前だね! ――」

 

コナン「――そして、このドーム『ス』をきっと、最後の事件のステージに選ぼうとしていた……あの社長が戸塚さんと親交があって、検察官とも知り合いだと気付いた時、まさかと思ってたんだ」

 

時任「なるほど、全部合ってるよ。あたしはそのメッセージを残そうとしてた。半年前の事件の犯人を、死んだ黒須だと周囲に思わせる為……」

 

金田一「新奈さん、俺たちに手紙を出した一番の目的はそこなんだろう。雪割荘の事件と結びつけ、『黒須』の名前に大きな意味を持たせ、特定の事件と人物を匂わせる。それによって、雪割荘事件は、王が黒須を殺して自殺した事件だと残したかった。そして、もう一つ。ああして出した手紙に『本陣広場』と明記する事で、その他の事件も『公園』という大きな範囲ではなく、そこにある『モニュメント』の名前の方に意味のあるメッセージであると伝えようとした」

 

時任「うん。『米花自然公園』で事件が起きたんだと思われたんじゃ、意味を成さないからね……。あたしは、これから不動山第三公園の『人形広場』と、もう一度米花自然公園の『黒猫庭園』で、ある人たちの頭を撃とうとしていた。そして、最後にここをステージにする予定だったんだよ」

 

金田一「あの三人を殺した後、殺すつもりだった残りの三人……そのうちの二人は、鬼沢さんを裏切った栗本先生と和美さんだろ? だけど、毛利さんの推理と明智警視の反論で、あんたはすべてを知ってしまった。鬼沢さんと和美さんは元々恋人同士でない事や、和美さんは鬼沢さんを裏切ったわけじゃない事をね! その瞬間に、あと三人殺す予定だったのが、あと一人になったんだ! そして、あんたはこうして最後のターゲットを狙いに来たってわけさ。彼を殺せばすべて終わると考えたから……」

 

時任「……本当、それはちゃんと気づけて良かったよ。本当に祝福されるべきカップルを、危うく誤解で殺してしまうところだった。メッセージはその時に諦めたよ。でも、毛利さんと明智警視のお陰で殺さずに済んだ……二人には本当に感謝してる」

 

コナン「……でも、あのメッセージの為に六人殺そうとしたとはいえ、たぶん半年前の事件の犯人は別に、黒須じゃないよね? あの事件の犯人は、鬼沢さんで間違いない。……ただ、時任さんはたぶん、その事実をわかっていても、納得はいってなかったんだ。……好きだったんだよね、鬼沢さんのこと」

 

 時任は、はっとしたような顔をする。

 

時任「……うん。そうだよ。あの人はあたしの高校時代の家庭教師だった。探偵にあこがれたのも、その時に悩んでいたストーカー事件を鬼沢先生があっという間に解決してくれて、守ってくれた時が一番の理由だったんだ。あたしはそれからずっと鬼沢先生が、本当に好きになってた」

 

時任「……でも、お父さんが逮捕されて、それからあの人はあたしの前からいなくなった。だから、半年前に雪割荘で再会して、……その時の鬼沢さんはそっけなかったけど、ああして、すべての動機を聞いた時……本当に黒須が許せなかった。本当に悪いのは、黒須たちなのに! 鬼沢先生が裁かれて、これから一生殺人鬼と言われ続けるなんて! あいつらは……あいつらは……!」

 

金田一「……だけど、新奈さん……あんたが、そんな鬼沢さんに出来る事は、恨みを持つ六人を殺して、このメッセージを残し、鬼沢さんの冤罪説の噂を流す事だけだった。鬼沢さんが黒須たちを殺した真実は変えられない……でも他人からの見え方はいくらでも変えられる! 意味深なメッセージが残っていたら、後は誰かが根拠を羅列して架空の事実を作ってくれると思ったんだ。事件を知らない多くの人たちは、それで事件の全体像を曲解し、『逆冤罪』を起こせると思った。そうだろう?」

 

コナン「誰かが殺人を犯してまで残したメッセージが存在すれば、事件に裏があると邪推する人たちが現れる。不穏な噂で怪しまれるのと逆に、冤罪を示す噂を流して疑念を持たせたかった。もしかしたら、自分でネットの掲示板にそういう書き込みをしていくつもりでもあったのかもね。陰謀説みたいなのって、案外すぐに流行るからさ」

 

時任「ああ、本当に凄いな。あたしに出来るのは、それだけだった。……半年前に工藤くんに先を越されて、鬼沢先生をみすみす逮捕させてちゃったのは、残念だったな。あたしが気づいてれば、鬼沢先生を無実にする証拠をいくつも作って、鬼沢先生を、あんな事で捕まらせなかったのに……」

 

金田一「その鬼沢さんへの愛情が、今回のすべての動機か……。でも、もう終わりだよ」

 

コナン「警察に戻ろう、時任さん。鬼沢さんも、きっとこんな事は望んでないと思うよ。鬼沢さんの復讐は終わったんだ。彼はいま、真実と向き合って、きっちり罪を償ってる! あなたがこれ以上こんな事を続けて、鬼沢さんの想いを踏みにじっちゃダメだ!」

 

時任「……うん。そうだね……ありがとう……でも、ごめん、金田一くん、コナンくん。あたしには、まだやる事が残ってるよ!」

 

 時任が、銃を構える。

 

金田一「!」

 

コナン「なんだと!?」

 

時任「動かないで! あたしは目的を果たすまでは絶対に捕まらない! まだ三発残ってる……もし止めるようなら、容赦なく撃つよ! 二人のいう通り……確かに鬼沢先生の復讐は終わったのかもしれない……でも、あたしの復讐は、まだ終わってないんだ!」

 

金田一「あんたの復讐……!?」

 

 金田一がぎょっとする。

 時任の銃を握る手に圧倒される。

 

時任「金田一くん……鬼沢先生のお父さんが殺したって言われている、玩具屋のおじいさん知ってる!?」

 

金田一「クラウン事件……」

 

コナン「その被害者か!」

 

時任「うん……あの事件の被害者は、あたしの慕っていた、おもちゃ屋のおじいちゃんなのよ……! 小さい頃から腕白だったあたしと、いつも遊んでくれた、近所のおもちゃ屋のおじいちゃん……! あたしがいつも使ってる探偵道具も、全部おじいちゃんの発明なんだ! でも、佐山がおじいちゃんの命を、面白半分に奪ったんだ! あいつだけは許せないんだ、絶対に!」

 

金田一「……何?」

 

コナン「まさか、あの事件も繋がってたのか!?」

 

時任「以前、黒須探偵事務所に侵入した時、佐山に流される筈だった証拠品や、極秘の紙の資料が残されてた……あたしはそれを盗んで確認した。そしたら、そこには佐山がクラウン事件や多くの事件に関わってた本当の犯人だった事が書いてあったんだ……!!」

 

金田一「何だって!?」

 

 そんな時、物陰から拳銃を構えた佐山が現れた。

 

佐山「――おおっと、そこまでだ。それ以上喋るなよ、時任サン!! それにお前らも動くな!!」

 

金田一「あ、あんた!?」

 

コナン「佐山社長……!? いつからそこにいたんだっ!」

 

佐山「俺は、この女より一足先に来てたんだよ。その遊具の裏で立ち聞きさせてもらったぜ、名探偵サンたち。……いやぁ、まさか、俺のあの時の事が、こんな奴にバレてるとは思わなかったぜ。あいつらもツメが甘いよなぁ!」

 

金田一「あんた、一体……! 新奈さんの言ってる事は事実なのか? 佐山!」

 

 佐山が笑いながら語りだす。

 

佐山「ふぅ。……坊やたちよぉ、キラークラウンって知ってるか? ピエロの恰好をして、通行人を驚かせるドッキリだよ。俺は学生の頃、たまたま、それに似た事をした事があったんだよ。その時に殺人ピエロの映画を考えてた俺は、試しにピエロの衣装で何も知らない通行人を驚かせてみようと思ったんだ。やらせだと迫力が出ないから、ナタを持って、たまたま通りがかったあの玩具屋のジイサンを追いかけまわしてみたのさ」

 

佐山「そしたら、あのジイサン冗談がわかんなくてさ! 本気で殺されると思って、必死で逃げて川岸に来たんだ。そんで、抵抗してきやがったから、やばいと思って川に突き落としちまった。通行人に見られたうえ、黒須にも感づかれたが、幸いピエロの恰好をしていて顔はバレてなかったし、俺は黒須にちょっと金をやって、誰か別の奴にでも罪を着せるよう依頼したのさ!」

 

コナン「それが、鬼沢さんのお父さん……!」

 

金田一「何てやつだ!」

 

佐山「これまでも、黒須たちは俺に逆らえなかったんだ。俺のオヤジとオフクロは、大企業の社長だ。親戚には、政治家や警察のお偉いさんもいる。みんな、縁故があってさ、ほんのちょっとした事でも、大金を持ってあの探偵事務所に依頼してたんだよな」

 

佐山「もし、俺が捕まってオヤジたちが失脚するような事があれば、あの探偵事務所はすぐにでも潰れちまう状態だった。だから、いつも必死で接待してくれてたよ。……ま、結局あの事務所はなくなっちまったがな」

 

コナン「……あの探偵事務所が冤罪を作り出したのは、プライドの為なんかじゃなく、こいつの事件をもみ消す為だったのか! くそっ……!!」

 

金田一「なんでそんな事をするんだよ、あんたは!? そんな事して何の意味がある!? あんたにだって手間じゃないか!?」

 

佐山「わかってないなぁ。……ほら、どうせならパチモンじゃなくて、リアルなモノを作って残したいじゃない? 映画でもゲームでも何でもさ。……こいつもエアガンじゃないぜ。王のジジイに頼んでみたら、警察のコネを使って、証拠保管庫から色んなモノをパクってくれたよ」

 

金田一「そんな事の為に!?」

 

佐山「亀田とかいう奴が内部から王に渡してくれてたらしくてな、実際に人を殺した凶器をたくさん俺に流してくれた。結構色んなコレクションがあるんだぜ! その後も、そのネタで亀田を強請って、最近まで色んなオモチャを流してくれてたんだが……どうやら死んじまったみたいだな」

 

コナン「それが流出事件の真相か……!」

 

 コナンは時任を横目で見やる。

 

コナン(そうか……時任さんが彼らを殺すのに使った凶器……あれも彼らに内輪もめだと思わせる為に直接黒須探偵事務所に侵入して盗んだモノだった。だから、彼ら三人のうち、三番目に殺されたのは亀田だった! 戸塚と本田は、きっと、死ぬ間際まで亀田や佐山の仕業だと思ってたんだ!)

 

佐山「ま、その辺は良いからさ……もう終わりでいいよな? どっちにしろ、あとはもう、お前らには死んでもらうしかないんだよ……」

 

 その時、轟音が鳴った。遊具が突然爆発したのだ。

 

金田一「なんだ!?」

 

佐山「このドームスの遊具や、ドームスの周りには、大量の爆薬が詰んであるんだよ! ……俺は別に、こんなところに金かけてガキの遊び場を作りたかったわけじゃない。適当な事故に見せかけてこいつを吹っ飛ばして、リアルな爆発映像を撮りたかったんだ。勿体ないが、三人もの人間に知られちまった。ここらで証拠隠滅の為に吹き飛ばすのも悪くねえかな!」

 

 銃を向けたまま、佐山がドアの方に去った。

 佐山はドアを閉め、外から鍵をかける。出入り口のドアは一つ。他はすべて、外からも硬く閉められている。

 

金田一「あいつ……っ!」

 

コナン「くそっ……外から鍵をかけて閉じ込めやがったっ!!」

 

時任「佐山……っ!!」

 

 ドームスの外から佐山が煽る。

 

佐山「子供が事件に関わるとろくな事がねえんだよ、ひひひっ!! ゆっくりと焼かれて死ねや、探偵さん方!!」

 

 そんな佐山がボタンを押し、ドームスの周囲全体が数メートルに渡って爆発する。

 佐山は逃げてしまった。

 

 

 

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