名探偵の事件簿(ケース・ファイル) -コナンVS金田一少年- 作:ワニ夫くん
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○ドームスの外
野次馬が集まりつつある。
警察たちがその様子を周囲から見守る。
蘭たちがそこに駆け寄る。
蘭「お父さん! コナンくんがあの中にいるって!」
小五郎「蘭! ……ああ、だが、いま警察と消防がボウズたちを助けに向かってる」
歩美「コナンくん……!」
哀「大丈夫よ、吉田さん。江戸川くんは死なないわ。それに、今度はもう一人の彼が一緒だもの」
光彦「コナンくんと、金田一さん。あの二人なら……もしかしたら!」
元太「死ぬなよ、コナン、金田一の兄ちゃん……!」
そんな時、明智が全員に指示する。
明智「今、内側から天井のガラスを破壊します。みなさん、念のために離れてください!」
美雪「はじめちゃん……一体何をする気なの!?」
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○ドームス内
コナンがドームスの中央に立っている。
コナン「……」
ボール射出ベルトからボールを出すコナン。
回想・金田一『うわあっ!』
脳裏に、金田一にボールが激突した瞬間の事を思い出す。
しかし、鋭い目で天井を睨む。
コナン(――今度は、外さねえ!)
金田一「いけ、コナン!」
キック力増強ベルトの威力を最大にしたコナンが、天井に狙いを定める。
コナン「いっけえええええええええええええええ!!!!!!!」
最大威力のキックが天上に向けて放たれる。
それは天井にガラスをたたき割り、巨大な柱となる。ドームスの外でギャラリーが驚く。
ガラスの破片が、次々と降り注ぐ。
あらかじめ離れていた金田一たちは平気だったが、コナンのもとにガラスの破片が落ちる。
コナン「あ!」
時任「あぶないっ!」
時任がそう叫んで駆け出し、コナンの身体を抱えて転がる。
先ほどまでコナンがいたところに、ガラスの雨が降る。
時任「……良かった、危ないところだったね」
コナン「あ、ありがとう、時任さん……。やっぱり、時任さんは優しい探偵だよ」
時任「へへっ」
金田一「やったな、コナン!」
コナン「ああ……これであとは救助を待つだけだ!」
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○ドームスの外
明智が連絡を受けている。
明智「え、何っ!? これ以上近づけない!?」
ヘリからの通信『はい、これ以上高度を下げると危険な状態です! とても、中にハシゴを伸ばせるほど高度を下げられません! 出来るとしたら、天井が限界です!』
明智「くっ……! 簡単には行きませんか。とにかく、なるべく低く飛んでください!」
ヘリからの通信『は、はい! しかし……ドームスの中からでは、天井まで飛ぶ事はおそらく……』
明智「それはわかりません。しかし、中にいるのは、この国で一番賢い探偵たちです。――金田一くん、それにコナンくん……彼は、『神童』と呼ばれていた小学生の頃の私にそっくりです。だから……彼らなら、あるいは、空を飛ぶ事も」
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○ドームス内
コナンが連絡を受けて、スマホを地面に叩きつける。
コナン「……くそっ! 天井を開けただけじゃまだ助からないっていうのか!」
コナン(このままじゃ、あと一分も持たない……一体どうすりゃいいんだ!)
金田一も悩んでいる。
金田一「まだ方法はある……何か方法があるはずなんだ……」
金田一(考えろ、考えろ金田一……! 一体どうすれば、あの高さまで飛べる!? 天井の高さは十五メートル近くある! どうすればあの高さまで……!)
時任「何かまだ使える発明品はないの、コナンくん! その靴であの高さまで飛べたり……!」
コナン「残念だけど、あの高さじゃ厳しいな……あと使えるのは、あのスケボーと、この伸縮サスペンダーくらいだ。伸縮サスペンダーはあの天井より長く伸びるが、何かに引っかけてあの高さまで投げねえと……クソッ! こんな事ならあのボールに巻きつけてから突き破っちまえばよかった……!」
金田一「新奈さんは? 何か、その玩具屋のおじいちゃんの発明品を持ち歩いてないの?」
時任「凍る・ド・スプレーと、パンチングキャッチャー……いま持ってる発明品はこの二つだけかな。でも、こんなの……役に立ちそうもないや。パンチキャッチャーも、せいぜい一メートルしか伸びないし……天井まで届くならな……」
コナンは少々頭を抱える。
金田一「伸縮サスペンダー、凍る・ド・スプレー……それにスケボーが俺の分を含めて二つ。――待てよ? 新奈さん、その凍る・ド・スプレーって、布を凍らせる事が出来るんだよな!?」
時任「え? そうだけど?」
コナン「布を凍らせる……? ……そうか! ……なるほど、お前の考える事が読めたぜ、金田一!」
金田一「ああ、こいつを使えば……二人の発明が、俺たちを守ってくれる……!」
時任「どういう事?」
コナン「飛ぶんだよ。――こいつと、その凍る・ド・スプレーを使ってな!」
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