やはり俺が魔法科高校に通うのは間違っている。   作:ガタオガタ

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入学編(3)

あの後色々とあり、何故か喫茶店へと連れてかれてたが、俺は千葉や司波(妹の方)、とりあえず女性陣の話を聞いて終わった。俺が発した言葉といえば、適当な相槌だけだ。司波(兄の方)も同じ感じだったけど。そんな風にして喫茶店に2時間ほど滞在し、解散した際には直ぐに帰った。俺から話すことは特にないしな。

 

「たでーまー」

 

帰宅した俺を最初に出迎えたのは、愛しの妹である小町では無く、俺の事を寝床としか思っていないであろうペットとして買っているカマクラだった。猫の癖に生意気にも我が家の序列第3位に位置する。因みに俺は最下位だ。親父は財布として4位に位置している。そんなカマクラは俺の顔を見るなり、溜息をつきリビングへと帰って行った。あいつの表情はいつ見てもムカつく。明らかに俺を見下した表情をしているのだ。猫の癖に。

 

「およ?お兄ちゃんおかえり。意外と遅かったね?」

 

そんなカマクラを黙って見ていた俺に声をかけたのは愛しの小町だ。

 

「ああ、不本意ながらクラスメイトに連れ回されてな」

 

「ええ!?まさかお友達が出来たの!?」

 

「そんな訳ないだろ?小中とぼっちだった俺だぞ?」

 

「まっそうだよねー。お兄ちゃんに友達なんて出来るわけないかー」

 

小町の反応は当然なんだが、そんな風に俺に友達が出来ない事を認められると、流石にくるものがあるな……

 

「もう少しでご飯できるからその間に荷物置いてきたら?出来たら呼ぶから!」

 

「そうだな……なら部屋にいるから頼む」

 

「うん!小町におまかせあれ!」

 

小町はそういうと敬礼して、颯爽とキッチンへと向かっていった。しっかりと小町の姿を目に焼き付け、見届けた俺は自室へと向かっていたが、部屋の前で、俺の携帯が鳴った。

 

「この音はメールか……誰だ?まさか司波じゃないよな?」

 

今日の喫茶店で俺は何故かみんなと連絡先を交換していた。面倒くさがりながらも内心嬉しかったのはここだけの秘密だ。しかし、俺の予想は見事に外れ、メールの送り主は、俺が学校でメールを送った相手だった。そのメールを見ながら俺は自室へと入り、カバンは放り投げベットへと飛び込む。ベットで寝転ぶのは最高だぜ!

 

「えぇーとなになに。機械鎧の事は、あまり詳しく教えるな?何でだ?」

 

メールの内容に疑問符を浮かべていたら、その送り主から電話がかかってきた。

 

「なんだよ、ざいも……」

 

「八幡!貴様機械鎧を見せびらかしたでごさるな!」

 

「そんな事するかよ!ただクラスメイトに蹴られてな、その時にちょっと見せただけだ。一応詮索されないように釘は刺してる」

 

「むふぅー。八幡には最初に話しておくべき事だったな。その機械鎧は我が作った最高傑作。世界に一つしかないのだ。会社内限定だが、公開している。だが、もし知っている人がいたらひと目でわかるものなのだ。今回は誰にも知られていないからいいものを……」

 

「ほんとなんで最初に言わねぇんだよ……しかし、世界に一つしか無いってのは確かに凄いが、そんなに慌てる程の事なのか?」

 

「当然であろう!その機械鎧に使われている金属はオリハルコン、世界最高の金属であるのだぞ!」

 

材木座言ったその事実に俺は度肝を抜かれた。今俺が使っている機械鎧は、まじでやばいものだった。今はこの語彙力の無さを許して欲しい。俺の唯一の誇りである語彙力が失われる程にその事実はとんでもないものだったのだ。オリハルコンといえば、古代ギリシャ・ローマ文献に登場するまさに幻の金属。この材木座義輝がどうやってこの金属を入手したかは謎だが、この幻の金属が使われているという事は、この機械鎧を身に付けているだけで、俺は狙われるという事だ。

 

「まじか……それは本当にやばいな……」

 

「だから誰にも彼にも見せびらかすではないでござるよ!八幡!」

 

「そんな話聞いたら誰にも見せられねぇよ。とりあえずこの話を聞いて思ったんだが」

 

「ん?何でござるか?」

 

俺は溜めに溜めてこう言った

 

「機械鎧変えて?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後すぐに小町から呼ばれた為、材木座に明日の集合時間を言った俺は返事も聞かずに通話を切り、小町の美味しいご飯を食べながら小町との楽しい楽しい時間を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

材木座に機械鎧を変えてもらえるよう頼んだ俺は、翌日の早朝から材木座の研究所へと来ていた。

 

「はぁ、相変わらず階段遠いな……っ!」

 

材木座の研究所は、地下から地上二階建てで、1階の入口から右隅に、地下への階段がある。そこへ向かうまではなにも無いし、誰もいない。そんな部屋を階段へとまっすぐ向かっていた俺の背後に、突如現れた気配。俺はそれを敏感に感じ、咄嗟に距離を取った。

 

「よう比企谷、相変わらず気づくのが遅いんじゃないか?」

 

「……先生の気配の隠し方が上手いだけですよ」

 

俺がそう言うと、突如現れた気配の持ち主は微かに笑った。その気配の持ち主とは、この研究所のオーナーであり、俺と材木座の体術の師匠である、平塚静先生だった。

 

「所で材木座に用かね?」

 

「はい、機械鎧を変えてもらおうと思いまして」

 

「ふむ、だが材木座は居ないぞ」

 

平塚先生が告げた事を、俺は信じられなかった。

 

「材木座は今研究材料の調達に行ってる。こんな朝早くから大変だな。いつもは寝ている癖にな?多分比企谷、君の機械鎧に必要なものだろう」

 

「あいつには今日この時間にいるように言ってたんですが、まぁ仕方ないですね……後でしばく」

 

小声で言った俺の言葉は、どうやら平塚先生に聞こえていたようで、苦笑いを浮かべていた。しかし、そんな平塚先生の表情は一瞬で変わり、獰猛な笑みへと変化した。大体何を思ったのか予想つくが、外れてくれる事を祈ろう(フラグ)

 

「比企谷、材木座が来るまで相手をしてやろう、幸いここは実験室兼訓練室だ、思う存分戦えるぞ」

 

俺の予想した事は見事に的中していた。この先生は暇を見つけると直ぐに戦おうとする。そこに俺や材木座、他にも1人いるがまぁ誰かを見つけると直ぐに訓練と評して自分の欲を満たそうとする。普段は優しい先生なのにな……こんなに戦闘狂だから結婚が出来ないんだろうな。

 

「比企谷、今だから結婚が出来ないとかなんとか思っただろう?君は自分の事をポーカーフェイスだと思っているようだが、君の考えは大体顔に書いてあるぞ」

 

「まじですか……先生、俺はこんな朝早くから訓練なんてしたくな……」

 

「君は否定しなかったな?私は大いに傷ついた。罰として、この訓練は今日の材木座の分まで行う!異論反論抗議質問は一切受け付けない!いいな!」

 

「……はい」

 

なんでこんな事に……全部材木座のせいだな。うん。絶対後でしばき倒してやる。しかし、この状態の先生は止める事が誰にも出来ない。こんなでもこの先生は有名に格闘家で、二つ名まで存在する。まぁとりあえずこの訓練を乗りきる事だけを考えよう。

 

「それでは、材木座の分まで含めた、比企谷八幡の訓練を開始する!安心しろ、学校には間に合うように機械鎧の交換の時間も合わせて終わらせる」

 

「もうなんでもいいです」

 

俺は溜息をつきながら、嫌々ながら、面倒くさがりながらも、先生との訓練に取り組む。果たして訓練が終わる頃に俺は生きているのだろうか……そんな先の事は平塚先生のみが知る世界であった。

 

 

一方材木座は……

 

「むっ!この刀……なんと美しい……」

 

刀マニアである材木座は機会鎧の材料を買いもせずに、刀剣屋で無駄な時間を過ごしていた。

 

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