爆豪くんが逆行しました   作:ネムのろ

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お待たせしている第4話のまえに
番外編でかっちゃんの誕生日記念小説を書きたかったのですお許しを…ッ!
しかも誕生日記念小説とかいって遅刻してるし
オリキャラとかでてきちゃったりしてるし!
色々と…書いていくうちに3000文字くれぇでいっかぁとか思ってたら
7000文字超えてたって言うね!
いやぁ、深夜のノリって相変わらず怖いわぁ(´∀`*)ウフフ


ある日の爆豪くん

 

これは……

 

ある日のカッちゃんとデクくんが、12歳の時の出来事です。

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

 

 

どうしようもなく不安になるときがある。

 

それは時折、ふと頭上から降ってきてそのまま俺の中に溶け込んで、不安と、恐怖を煽って蓄積されていく。そうして、段々と俺は中から言い知れない積み重なったモノたちに蝕まれていく。

 

 

「かっちゃん?」

 

 

前から気が付いてはいた。だが、俺は多分…見ようとしなかったんだろう。忙しいと、あいつがあっちいったりこっちいったりして目障りで危なっかしいからと、目を逸らして、これで、このままで良いと。

 

 

そう疑わないようにしてきた。

 

 

でも、もうそれもできねぇ。

 

 

「あのね、かっちゃん。今日僕の家にきて?」

 

「ああ?」

 

「かっちゃん今日、一人でお留守番でしょ?」

 

「…それがどうした」

 

 

俺がどう思ってたって、何を考えてたって、デクはわからねぇ。いや、わかろうともしてねぇ。築いてきた俺たちの、この関係性は前世とは違ェからか、デクの性格が少し…異なってきやがった。

 

 

前のデクなら、俺の仕草や言動を観察し、すぐさま何を思っているのか、何を感じてるのか、一言もしゃべらねぇ内に推測でわかっちまう。まぁ、それでもわかんねぇ時は殴り合って怒鳴り散らかしながら本音を暴露してたな。

 

 

だが、こいつはどうだ。この、デクは。心底お人好しで優しくて笑顔が眩しいのは変わらねぇが…ダメだ。こいつは根本的に甘ったれ野郎に成り下がってきてる…!!

たとえば何かが起こっても「かっちゃんがいるから助けてくれるよ!」や「かっちゃんが勉強見てくれるから、もう少しだけ怠けてようっと♪」やらだ。

 

 

クソ。やっちまった。ちゃんとやれてると思ってたが、大きな間違いだったか…傍にいすぎた。世話を焼き過ぎた。

 

仲良くなりすぎちまった。

 

 

「だから、今日僕の家で勉強会やろうよ!」

 

「てめぇ、まさかまだやってねぇのか。あれ簡単だぞ」

 

「えへへ~?」

 

 

だからか、最近…

 

 

「でもさ、かっちゃんとやったらすっごく楽だからさ!」

 

「…(楽…かよ)クソが」

 

「ええ?!なんで暴言?!」

 

 

コイツと一緒に居るのが辛ぇ

 

 

「だってさぁ、かっちゃんなんだかんだ言いながら一緒にやってくれるし、説明上手いし…おやつ作ってくれるし美味しいし!!」

 

「……」

 

 

どうも最近になってこいつが、このデクの顔が、俺の知る未来のデクの顔に近づいているからか、前世の記憶がフラッシュバックすることが多々ある。そんな中でもやっぱ変わってきちまっているのがデクの性格だ。

 

コイツだけは何があっても変わらねぇって信じていたかった。だが…長年の観察で理解したし、ハッキリとわかったし、受け入れることもできた。

 

 

「デク、お前ちゃんと自分一人の力でやった事あんのか」

 

「え?ないけど。だってかっちゃんが居るし!」

 

「……(またかよ)ちゃんと自分でやりやがれ。俺がいつまでもテメェの傍にいるなんて確証はどこにもねぇんだ」

 

「…どして、そういう事言うの?」

 

「どうしたもなにも───…」

 

「だって!僕は『無個性』だよ?!なんにもできないんだよ!!かっちゃんが!かっちゃんがいなくちゃダメなんだよ!ボクは───…!!」

 

 

コイツが変わってきちまったのは…『俺』のせいだ。

 

 

「ウルセェ…」

 

「かっちゃんが居れば僕は怖くないよ!無個性でもちゃんと生きれる。だってかっちゃんが隣にいてくれるんだもん。ずっとどんなものからでも、かっちゃんが僕を守ってくれるんだもん。そうでしょ?」

 

「───…!」

 

 

『前』の時、こいつに構いっきりになったりしなかった。むしろ目の前から消えろカス!くれぇの勢いで暴力を振るってた。こいつの存在を認めなかったし、こいつがどんなにヒーローになるといっても俺は励ますなんつー事は一切しなかった。

 

 

「ねぇ、かっちゃん何とか言ってよ」

 

「ウルセェ。例えばの話にガッツいてくんなキモイんだよクソナード」

 

「…かっちゃん、言葉に覇気ないけど、どうしたの?」

 

 

むしろ声を大にして意気揚々と「お前なんかヒーローになれねぇよ!」や「屋上からワンチャンダイブしちまえやクソナード!!」なんつー事も平然と言ってみせた。

 

今はもうあんなのは無理だ。これからはこいつを鍛えるために傍にいる…なーんて、俺のエゴで思い上がったばっかりに、俺は俺の一番のものを壊しかけてるなんてなぁ…皮肉すぎんだろ。

 

 

「…」

 

「かっちゃん?」

 

 

俺は

 

 

「な、ど、どうしたのかっちゃん」

 

どうしたらいい?

 

「今までに…見たこともない凄い顔…してるよ?」

 

 

なぁ、教えてくれよ

 

 

「お腹でも痛いの?」

 

 

緑谷出久(おれのヒーロー)

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

 

 

 

とりあえずは、ウルセェクソナードを軽くいなして、一人になりてぇから来るなって言ったが、そんな事で諦めるデクじゃなかった。ああ何でこういう頑固な部分はちっとも変わんねぇんだクソが死ね!!

だから忘れてなかったら行くとだけ言った。そんでブラブラ歩いていると──…少し遠出しちまったある公園で、アイツと出会った。

 

 

「すよすよ…」

 

「……………」

 

 

今時すよすよ…なんつーメルヘンな寝息立てながら寝る奴なんて居たんだな。そう思いながら通り過ぎようとしたら───

 

 

「この、クソ野郎!」

 

 

目に映ったのは、その寝ている無防備な奴へ、勢いよく振りかざされていく長細い銀色と、何かにあたってその場に鳴り響く鈍く痛々しい音と、赤い鮮血が宙に舞う場面。思わずその場に立ち尽くしちまった。

 

 

え?今…何が起こりやがった?

あり得ない出来事が目の前で起こって、とてもじゃねぇが頭の処理が追いつかねぇ。おい、あの鉄パイプ持った男、一体寝ていた奴に何した?

 

「ウ…」

 

 

のろりと起き上がった、頭から血ぃ出してる、俺とそう遠くない年ごろの男子。

 

 

「今ので死なないのかよテメェ…いい加減、死ねよ!!」

 

 

その、心無い男の言葉が、なんでか俺の奥底でくすぶってた何かを揺らしてくるようで。

 

 

「お前なんて生きててもしょうがねぇんだよ!」

 

 

気持ち悪くて

 

 

「死んでくれよ!!もういいだろう?!」

 

 

なんでか嫌で

 

 

「これ以上、誰の邪魔もすんじゃねぇよ!!」

 

 

いてもたってもいられなくて

 

 

「何の役にもたたねぇクソ野郎だろうがお前は!!」

 

 

ポタリ…と血が殴られた男子の頬を伝って地面へ流れ落ちた。それはまるで涙のようだった。痛い、苦しい、悲しい。色々な感情が籠ってそうなソレはポタ、ポタリ落ちてって、男子の顔は俯いててよくわかんなかった。

 

わかってるのは、こいつは怪我をしてるって事で。泣いてるわけでも、痛そうにしているわけでもなく…ただただ、自分を傷つけた喚いている男を静かに見守るようなとっても優しい眼で見ていた。

 

 

何者なんだ…?こいつ。

 

そう思っている矢先に、そいつは男に歩み寄って

 

 

「お、おいっ」

 

 

そいつは今しがた、てめぇを殺そうとしてただろうが!って言おうとしたら、ソイツの口が静かに開いた

 

 

「おとーさん」

 

「!!」

 

 

父親だったのかよ…

 

 

そいつは実の父親があんな事をやってのけたのに、あまつさえそれをすべて受け止めるかのような、男前の笑顔でニッと笑った。

 

 

「ごめんね…?でも、出来る限り邪魔にならないようにするよ…約束する。高校生になったら。いや、中学生になったら、一人暮らしする。おかーさんと一緒にずっと暮らしてあげて…」

 

 

その言葉を聞いてポカンとするのは、俺だけじゃなかった。あいつの父親もポカンと呆けた顔で、ただただニッコリ、嫌なくらい綺麗な笑みを見せる男子を、得体のしれないモノを見るような眼で見てた。

 

 

「あ、金もいらない。おかーさんをどんなモノからでも守ってくれさえすれば…俺は身を引く。」

 

「ヒッ…こ、今度は俺を殺しに来るんだろう?!そうだろう?!?!なぁ!!お前はそういうヤツだ!!近づくな!!俺に触るなぁ!!」

 

 

どう見たって男子は離れてるし、触ろうともしてねぇ。なのになんだコイツ?

 

「ごめん…」

 

なのに白緑色の髪を持つガキは、自分が悪者だと言わんばかりに、申し訳なさそうな顔で謝る。逆だろうが。あいつが、父親のアイツがお前に謝らなきゃいけねぇだろうが…それに未成年に暴力を振るったあの父親の方が圧倒的に悪い。

 

ガキと女に手を出す奴らは殺してやりたくなるほどだ。それなのに、あのガキは見た目からは到底思えねぇような風格で。

 

アイツ本当に俺と同い年のガキか?

白緑色の、長い前髪からチラリと見える少し鋭い、けれど優しい光を宿すガーデングラスの眼は、やけに綺麗と思わせた。

 

男は、何がそんなに恐ろしくなったのか、いきなり駆け出して去って行った。その場にのこされたガキは、フゥと一息つくと、元のベンチへと腰かけた。ああ、そういえばこいつ、頭に怪我してんだったよな。

 

 

「…昔はさ、良い人だったんだ」

 

 

そいつは、目を伏せたままひとり言のように語りかけてきた。俺に話してほしいんじゃないってことくれぇ、わかった。いうなりゃ、聞いてってくれって言わんばかりの、でも嫌なら帰ってくれてもかまわない。そんな風に言われているような気がした。

 

 

「だけど、何がいけなかったんだろうなぁ」

 

 

口元はニッコリと笑っている。だが

 

 

「俺の個性がさ、発現してからはさぁ…だんだん狂っていっちゃったんだよねぇ…」

 

 

目は…とても深い悲しみで染まっていた。

 

 

「いっそのこと無個性で生まれてくれば良かったのかもな」

 

 

なーんてな。そう言いながら、そいつは乾いた笑いを零した

 

 

「…無責任な事いうんじゃねぇよ」

 

「…」

 

「『無個性』に生まれてきてたら…だと?そいつらの苦しみも悲しみもあざ笑う言葉だな」

 

 

思わずソイツのトコへいって、首元を両手でつかんで睨みつけてやった。

 

 

「ふざけんなよテメェ。個性があるだけで恵まれてんのに、個性を持つ俺たちがンな事言ったらお前、無個性の奴らの立場がなくなるじゃねぇか!ザケンなよクソが!!」

 

「…そ、うだ…な…悪かった」

 

「ハン。わかったならもう二度とンなバカな事言ううんじゃねぇよクソが死ね」

 

 

そう言ってからハッとした。やべぇ。今さっきまでコイツ、実の父親にDVやられてて、それを今の俺の言葉で──

 

なんて考えて焦った俺を見て、そいつは

 

 

「プッ!」

 

 

気が抜けたように、笑った。その瞬間もの凄い恥ずかしくなって、一気に顔に熱が集結した。

 

 

「なに笑ってんだテメェ!!」

 

「ああ~ゴメンゴメン。俺に死ねって言って、すぐ後にオロオロしてくれたのお前がハジメテでさ」

 

その言葉を聞いてギクリとした。おい、その話し方だと、お前は常日頃…周りから死ねって言われ続けられて…?

 

「なんだか、嬉しくなっちゃったんだよな。心配、してくれたんだろ?」

 

「あ?」

 

「トラウマをほじくり返したかもしれねぇ。やっべ!とか思っちゃったり?」

 

クシシシと笑う白緑の奴を見ながら

 

「てめぇ、もしかして」

 

「ああ、うん。もうしょうがないかなって開き直ってるけど」

 

「開き直ってる…?」

 

「ていうか、面倒くさい」

 

「面倒くせぇだと?!それで片付けんのかテメェは?!?!」

 

「うん」

 

 

ケロリとしたソイツの顔を見て、ハァ~~~~と長く溜息を吐く。当人がこうなんだ。俺がとやかく首を突っ込むところじゃねぇな。

 

つか、こいつ…

 

「ケガ…」

 

「ああ、治る。まぁ、酷かったら治らなかったり、一生残るような傷もできるだろうけど、今さっきの程度なら俺の個性で防御して攻撃受けて、それから傷を手当するのに回せるけど…癒せるのは俺の傷だけで、他の人にとっちゃ毒になる」

 

どことなく寂しそうにそう呟くこいつの顔を見つめる。不思議と親近感を感じた。

 

「すげぇな…お前」

 

「なにが?」

 

 

小首をかしげたそいつの髪が、風に揺れる

 

 

「普通のガキだったら」

 

「…ああ。そうだな…俺、普通じゃねぇしなぁ」

 

 

普通じゃいられなかったからな。だからこうなった。

 

そう言いながら笑うソイツを、俺は笑えなかった

 

 

「そうか」

 

「ああ」

 

 

ただ、お前も色々あったんだなと思っても、それ以上は踏み込まないように踏ん張るだけだ。

 

 

「あ、俺の名前さ、尖水 (とがみ)(しん)っていうんだ。12歳」

 

「マジかよ同い年…」

 

 

下手すりゃ俺の年上じゃねぇのって思うくれぇ、精神面強くて随分大人びてて

 

 

「爆豪勝己だ」

 

 

と、自己紹介していた。

 

 

「爆豪か。よろしくな。ところでお前はこんなところで悩める迷子の子羊のような顔をして歩いてたが、一体なんで??」

 

 

思えばその言葉がキッカケだったのかもしれねぇ。

 

 

「…幼馴染の話なんだがよぉ」

 

 

何年も誰にも言えなかったこの、息苦しいモヤモヤした色んなものを…抱えきれなくなったから。俺はいつになく素直に吐き出し始めた。こいつが聞き上手だったからか、それともなにか俺と似たような雰囲気を持つからかはわからねぇが。

 

重く積み重なった色んなモンが、こいつに話していくことで外に吐き出されて、そんで跡形もなく消えていった。まるではじめから、んなモンなかったかのように。

 

 

「そうかぁ。お前も大変なんだな」

 

 

最後に苦笑しながら言われたその言葉に、気が付くとすでに夕飯の時間だと気が付いて。もう帰る時間だよな?と言われて正直渋った自分が居て自分でビックリしちまった。おいおい…なんで渋ったよ?

まさかもっとこいつと一緒に居たいなんて…思ってるな俺

 

 

「そんな顔するなって。ホラ、また明日同じ時間でよかったら、会おうぜ?」

 

「…………………………」

 

「ばくごう?」

 

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………おう」

 

「重症かよ」

 

 

ハハハッと笑われてムッとしながら、俺は渋々

 

 

「またな」

 

「ああ。まったな~」

 

 

帰ることにした。

 

 

ひらひらとお気楽そうにニヘラと笑いながら手を振る様は、やっぱ同い年っつー実感がわかねぇ。あいつ、年齢詐欺にもほどがあんぞ…

 

それでも、ソイツと一緒の時はなんだか心が軽くなる。色んなモン、抱えてる自分がじつにバカらしく思えてくる。

 

 

「また、あえっかな」

 

 

そう言えば、デクのヤツ…家来いっつってたな

 

 

「五時…」

 

 

到底、宿題ができなくて俺も現れなくって泣きべそかいてる頃だろうな

 

 

「ケッ。ザマァ見ろクソナード」

 

 

これに懲りたら少し自分でも努力をしはじめろ

 

色々デクへ心の中で悪態つきながら、デクの家のインターホンを鳴らす。すると奥の方からドタドタとやかましい音が。

 

 

「かっちゃん!!」

 

「ウルセェ」

 

 

なんで確認もなしに俺だとわかった?

 

「来てくれてよかったぁ!もう、来てくれないんじゃないかって心配したよ~。今日のかっちゃん、追い詰められてるような顔だったから…ちょっと心配してたんだけど…あ、でもちょこっとだけだよ?かっちゃんは強いってわかってるけど、でも僕心配しててそれで今日誘っても来てくれるかなってしんぱ「長ぇ!いいから用件言えやコラクソ死ね!」う、うんわかった。えっと…とにかく入って」

 

 

ノンブレスでつらつら言い始めたコイツを一言でやめさせた。それからデクがスタスタ歩いていく。そういえばこいつを少しトレーニングさせてて思ったが、こいつ運動のセンスゼロだ。だがそれは怠けててそうなった身体だ。もう少ししたら失敗も少なくなるだろう。

 

まぁ、弱音はいて止めたいなんて言うだろうが、俺が付きっきりなんだ。止めさせるわけねぇわな。

 

つーかゲロ吐くほどしごいたるわ!!

 

と、そんなことを考えながら奥の部屋に入った時、パンパン!!と何かの破裂音が聞こえた。そして頭上からカラフルな四角い紙と長細い色の紙が降って来た。

 

 

「「「お誕生日おめでとう!!」」」

 

 

親父とババァ。おばさんとデクがそこにいて。中央にはいろんな料理を置いた机と、結構でけぇケーキ。ちゃんと名前が書かれていた。

 

刺さってるローソクの炎が揺れた気がした。

 

 

「こ、れ…」

 

 

驚いて反応しきれないでいると、皆がニヤニヤしながら言ってきた。いわゆる今日は俺の誕生日。すっかり忘れてた。そんでデクが言った宿題の話は俺を誘うための口実で。

 

 

「だからあんな…」

 

 

おおよそデクらしくねぇ言葉を吐きやがったのか。必死に俺に来てもらおうと?バカじゃねぇのコイツ。お前のその奇怪な行動のせいでこちとらヒデェ思いしちまったっつーのに。

 

 

「あいだっ?!なんでデコピン僕に?!?!」

 

「うっせぇ。それだけで済まされると思うなよクソデク。特訓のメニュー明日から10倍な」

 

「うえぇぇえええ?!?!」

 

 

まぁ、なんだかんだ俺もその残りの日を楽しめた。

 

こういうのもなんだが…そうだな……この日を清々しく終わらせられたのも、尖水(とがみ)のおかげだな。

 

 

あわよくば、あいつも。

 

 

(あいつにもいつか)

 

 

平穏が訪れることを、ローソクを消す時のたくさんの願い事の中にひっそりと潜ませた。

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

 

 

 

今回出てきたオリキャラですが、仲良くしてもらってる静さんにお借りしました(どゆことー?)あ、許可されてます。そこんところは抜かり在りません。

 

以下、お借りしたオリキャラ設定です↓

 

 

 

尖水(とがみ) (しん)

 

 

白緑の髪にガーデングラスの眼を持つ。

個性は水銀を自在に操れる。僅かになら生成する事も可能。

 

 

性格は基本、面倒くさがりで暇があれば昼寝をしてる。

でも温情深くて仲間思い。一度決めた事はどんな事があっても曲げないしやり遂げる。

好奇心は強くて面白い事も好き。常識人。

 

 

個性の水銀は液体、固体、気体まで自由に操れて、その気になれば気体にして水銀中毒を起こす事も出来る。

 

(尖水君は毒の耐性を持ってる)

 

でもその危険性で、周りからはあまり良く思われてない。

その為もし攻撃に使うとしたら、水銀の重さを利用して鈍器やムチにして戦う。

 

 

では、次があればまた、寄ってってくださいね(=゚ω゚)ノ

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