東方湯煙録   作:鯖人間

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空いた時間で書けたので更新。
自分の人生にはモフモフが足りない


天狗と賢者とモフ度測定

その頃、 霞が紅魔館で過ごしている間…

 

八雲紫は陰鬱そうな顔を隠すようなこともなく。スキマ移動を使って妖怪の山へと辿り着いていた。

 

霞と別れた後、自分の式神の筈の藍に正座で仕事と掃除の事で散々怒られた挙句

 

『それでは紫様…?私はこれからこの部屋の掃除と溜まっている仕事を片付けなければならないのですが…そんな私に、これからさらに天魔様と鬼子母神様の許可を取ってこさせる…なんてそんな事は仰るはずがありませんよね?』

 

『え、でも私霞に会えたんだからこれから色々とやりたい事があるんだけ』

『ア リ マ セ ン ヨ ネ ?』

『…ハイ』

 

般若の様なオーラを背後に醸し出しながらかなり濁った笑顔で紫を威圧した藍に紫は有無を言わさず顔を縦に振ってしまったのだった。

 

………私って、主だよね?

 

 

 

そして今、妖怪の山へと辿り着くと、近くに誰もいない事を確認して盛大に叫んだ

 

 

 

「はぁ……もう!藍のバカぁー…!あんなに怒らなくってもいいじゃない!せっかく霞にいい所を見せるチャンスだったのに!というか式神なんだから主をもっと敬いなさいよーッ!!」

 

 

それを言うなら常日頃からきちんと自室を掃除をすればいいだけの話なのだけれど…ここにそれを突っ込める輩はいなかった。

 

そもそもこの幻想郷において妖怪の賢者である八雲紫に対して強気な態度で接したり、逆に気軽に話しかけられるような相手など。極小数しか存在していないのだが……

…そして、その中でもこれから会いに行く天魔は『そっちの意味』でもかなり厄介な相手な為、許可を取った後の行動が紫にとって危険視されていた。

 

 

 

「霞の為だって事は分かってるけどもう今の時点で嫌な予感しかしないのよねぇ…天魔も鬼子母神も霞の話をすると別人みたいになっちゃうし…あーもう!もっと霞のこと独占したかったのにぃ!」

 

 

全ての天狗を統べる天魔に全ての鬼を統べる鬼子母神。

 

持ち前の強大な妖力や能力によってこの幻想郷においても重要な人物なのだが…

 

とても、癖が強い。

 

 

 

この2人は大昔からの付き合いをしているため、そんじょそこらの大妖怪よりも仲が深かった。

 

 

そして、そんな2人が出会うきっかけとなったのは1人の温泉好きな妖怪だった…

 

 

 

 

 

…まぁ、霞である。

 

 

そのため、この2人は幻想郷で過ごしている妖怪の中でも霞という妖怪に対しての想いがとても深かった。

 

 

「はぁ…まぁでも大丈夫よね。相手はあの霞なんだから…それに私だって昔からの付き合いがあるんだからアプローチはこれからが本番!

それにもう温泉にだって入って……あっ!」

 

 

紫はこれから会う相手に負けじと気合を入れ直すために昨日入った温泉を思い出してふと、一人の天狗の事を思い出した。

 

 

「確かあの天狗って霞が千里眼持ってるって話してたわよね…?

なら、直接天魔を呼んできてもらおうかしら?天魔の家って無駄に山頂にあるからスキマ出すのも疲れるのよね…」

 

 

そう思い立った紫は昨日霞が立っていた場所へとスキマを繋げると、瞬間的に場所が切り替わった。

 

歩きにくそうな森が眼前に広がる不気味な妖怪の山の入り口へと移動してスキマの中から出ようとすると、そこに。一人の白狼天狗がいた。

 

……正確に言うと、自分の持つ能力をフルに活用しながら霞が昨日湧かせたと思われる1人サイズの温泉に浸かっている…能力を使って周りを警戒しているようだけれど、紫程の大妖怪にはそんなことは通じない。

紫はスキマから上半身を出して、話しかけてみる。

 

「ねぇ貴方、もしかしてだけど昨日の白狼天狗よね?どうしてこんなところで裸で温泉に入っているの?」

 

 

「わきゃあああああああああッ!?!?!?」

 

 

いきなり声をかけられた白狼天狗……もとい、犬走椛は絶叫を上げた。それはもう、妖怪の山に轟くほどに…

 

 

「な、なななななななんで急に人が…ってきゃあ!?ち、違うんですこれは…って、賢者様!?」

 

椛は咄嗟に身体を隠しながら涙目で振り返ると目の前にいる存在を見てまた驚きの声を上げてしまう。

…2日続けての八雲紫とのエンカウントなんて、呪われているのかもしれない。

 

 

「ちょっと貴方に頼みたいことがあるのよ。というか、まずは服を着なさい?それ位は待っててあげるから…」

 

「は、はい!今すぐに着替えますので…あの、そんなに凝視されるのはちょっと…」

 

「あ、それはごめんなさいね。貴方、やたらお肌がツルツルだから…やっぱりこの温泉の効能かと思っちゃって。配慮が足りなかったわね?」

 

 

どうやら事前に持ってきていた布で身体を拭いているようなのだが…昨日も見ているんだけれど、この白狼天狗の裸は紫にはとても綺麗に見えていた。

 

 

( うーん…胸は私の方が大きいし、括れやお尻だって自信あるんだけど……なんて言うのかしら?この子みたいな均等の取れた身体って…身体の線が細いから胸やお尻がそこまで大きくは見えないのに陶器みたいにスベスベで綺麗に見えるのよね…それにあの耳と尻尾を昨日霞が何度かチラチラと見てたの私は知ってるんだから!…意外と霞もこういうのもアリなのかし…

 

…ッ!?そ、そういえば昨日の温泉で…ッ!?)

 

 

紫がそんな考え事をしている中、椛は身体を拭き終わって着替えを始めていた。

 

 

 

( ど、どうして急に賢者様が…?うぅ…まだチラチラ私のこと見てるし…私の身体なんて賢者様のに比べたら全然なのにぃ……)

 

椛が心の中でしくしくと泣いていると…突然、紫から声をかけられた。

 

 

「ねぇ。そのまま服を着ながら聞いて欲しいのだけど…貴方って、普段から天魔に会える立場かしら?」

 

「あ、はい。哨戒任務を記録を纏めた報告書を持っていくのは私の仕事ですので…えっと…一体天魔様になんの御用でしょうか…?」

 

「んー…それならその時に貴方について行くから、その件はそれでいいわ。私が聞きたいのは…」

 

「え?ついてくるんですか…?って私に聞きたいのは…?」

 

椛は服を着終わると紫へと向き直る…その気迫に飲まれ、思わず椛息を飲み込んだその時!

 

 

 

 

 

 

「…ちょっと、耳と尻尾を触らせて頂戴?」

 

「…へ?」

 

 

 

予想外の言葉に、椛はフリーズしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「え、耳と尻尾…?ですか?ど、どうしてですか?」

 

椛の頭は疑問符でいっぱいだった。いきなり賢者が現れると、風呂を覗かれ身体を見られ報告にまでついてくる…

そして真剣な顔で耳と尻尾を触らせて…なんて言われた今日は、厄日なんだろうか?

 

 

 

「け、賢者様がそういうのなら…構いませんけど…ど、どうして私なんかの耳を…?」

 

「それは…昨日、私の式神と霞が温泉に浸かってた時の事なんだけどね…」

 

( あ、あの人やっぱり他の人とも入ったんだ…それに式神って言えばあの九尾の妖怪…?)

 

 

 

「霞がッ!!藍の尻尾や耳を触ってたのよ!!それも尻尾なんて、目を輝かせながらもっふもふして……このままじゃまずいのよ!霞が、モフモフの沼に落ち切る前に…何か対策をしないといけないのよ!」

 

 

 

 

 

 

 

〜紫ちゃんの回想〜

 

 

『あの、霞様…さっきから尻尾を見てますけど、どこかおかしいところでもありますか…?』

 

『ん、いや?藍の尻尾はとても綺麗だと思ってね…なぁ、すまないけど藍?1本だけでいいから貸してはくれないかな?』

 

『え、ええ…よく紫様や私の式神にも触らせてますので、構いませんよ?…ど、どうぞ…』

 

『ありがとう…ちょっと濡れてるからそこは乾かして、と。……おお、これは凄くモフモフだね…なんだか昔を思い出して落ち着くよ…ありがとう。藍』

 

『い、いえいえ。こちらこそ…なんだかいつもよりも毛並みが整ってて、こちらこそありがたいので…』

 

 

 

 

 

…と言ったやり取りを、紫は見逃さなかった。…だからこそ、この天狗のモフモフ加減…

…いわゆる、モフ度を測っておかなければならない。

 

 

因みにモフ度は1から100までの数値で表すものであり、藍の尻尾なら92モフ。霞の羽衣なら65モフと言った数値が、紫の頭の中で勝手に測定される。

 

 

それを聞いた椛は若干ビクッとしながらも尻尾の水分を拭き取り、それを紫へと向ける…どうやらこちらも温泉の効能によって…普段よりも毛並みと艶、モフモフ感も上昇していた。

 

 

 

「そ、それではどうぞ…その、耳と尻尾の付け根は少し敏感なので、出来れば優しく…」

「ええ、傷つけたりなんかしないから…では、耳は………って、これはっ!?」

 

 

 

柔らかい…ふにふにとした手触りは何時間でも触っていたくなるほどの快感…いや、幸福感を紫へと与えてくれた。どうやら椛は耳の内側が弱いのか、途中で「ひぅっ…」とか「ゃあ…」とか聞こえるのも…正直、紫の中で高評価だった。

 

 

 

「ああっ、ダメっ!名残惜しいけど次は尻尾…ッ!?」

 

 

そして尻尾に触れた瞬間。

その時、紫は世界の真理を知った。

 

 

 

 

 

 

やばいちょーモフモフしてるーなにこれ凄い言葉が出てこないわあははははははは

 

 

 

触れば触るほどに病みつきになる程のモフモフに、紫は見事に沼にハマってしまった。

 

 

「ひゃ…ちょ、ちょっと賢者様…?もうそろそろ…離してくれてもいいんじゃ…?」

「……ッはっ!?私は一体何を!?」

 

 

 

どうやら少しの間、意識が飛んでいたらしい。…何この尻尾、逆に恐ろしいんですけど。

 

 

 

 

 

「あ、貴方の耳と尻尾…採点させて貰ったわ。」

「さ、採点ですか?」

 

 

小首を傾げる椛に紫はクワッと目を見開くと

 

 

 

「モフ度『99』!!!」

 

 

 

そう高らかに宣言した。

 

 

 

「貴方の耳と尻尾はなんかもう反則よね…今まで私、藍の尻尾とか橙の耳とか触ってきたけどぶっちゃけ私が一番好きな感触だったわ。何よその手触り…嫉妬で1点引いちゃったわ!

もう…貴方、もしもこの先霞が触らせてって言っても。なるたけ拒否して頂戴!…もし、あなたの尻尾によって霞が尻尾好きになったら…

 

尻尾の有無の境界を操って、私に尻尾を生やさないといけなくなっちゃうから…」

 

 

 

最後、そう呟いた紫の目は。本気だった。

 

 

「わ、わかりましたから…霞さんには、何を言われても絶対に拒否すれば良いんですね?」

 

 

そこまで言われると、流石に霞相手だからといっても触らせてはいけないのだろう…そう思った椛が、紫へとそう宣言してみると

 

 

 

「あ、どうしてもって言ったなら構わないわよ。霞が悲しむのが私にとって1番辛いからね。

…どうしても触りたいって言ったら、遠慮せずにそのモフモフを触らせてあげて?」

 

 

「あ、はい…分かりました…」

 

( なんですかそれ…じゃあ、今までの会話は一体なんだったですか!?)

 

「あ、一応言っておくけど、霞の性格上。必ずあなたの耳と尻尾を触らせてほしいと頼むわ。あの人は出会いを大切にするから…幻想郷で初めて出会った貴方には、かなり心を開いてると思うのよね…」

 

「は、はい…あの、賢者様?実は、天魔様へ報告しに行くまでまだ、時間がありますので…それまでお待ちしていただきたいのですが…」

 

「あ、そう。それなら少し…私の話相手になって欲しいんだけど?…あのね。山の見廻りなんてものはね…人が来なければ例えサボって話をしていても、それは仕事の内って事になるのよ!」

 

 

( それは違うんじゃ…)

 

椛は心の中で呟いた。何故だろう…この賢者、結構ダメな臭いを感じてしまう。

 

 

「…それに貴方、さっきまで1人で温泉浸かってたじゃない?しかも仕事中にねぇ…?誰かに見られるかもしれないのに。私、その辺詳しく聞きたいんだけど?」

 

その言葉で。椛の顔に熱が回った

 

 

「そ、それはあの……今朝、ここへ見回りに来た時に…温泉が消えていないことに気づいて…いつ消えるのかと眺めていたんですけど、全然消えないから…その、入りたく、なっちゃいまして…」

 

 

「わかるわ」

「え?」

 

 

「分かるわッ!私も絶対そうするわよ!霞の湧かせた湯をむざむざ見逃すなんて愚の骨頂ッ!損よソンソン!貴方はどうやら大した慧眼を持っているようね…かなり、見直したわ。」

 

「あ、ありがとうございます?」

 

椛はそう返事するしかなかった。どうしよう…昨日から妖怪の賢者の像が崩壊してしまってるんだけど…というかどうして私、賢者様とお話してるんだろ?

 

 

「よぉーし!!これはもうせっかくだから、私と霞の出会いを教えて上げるわ!そこの岩に座りなさい!あれはねー…」

 

 

そうして、八雲紫による霞との思い出話に花が咲き誇ったところであっという間に時間は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

するとそんな椛の元へ、哨戒任務の報告書を纏めた書類を持った…偉そうな態度の天狗が、報告書を持ってやってきた。

 

 

「おい椛ー?今日の分の報告書、わざわざもってきてやったんだから

今日の夜は一緒にディナーでも……え?」

 

バッチリと八雲紫の姿を捉えた天狗は、驚きのあまり報告書を足元へと落とすと

 

 

「し、失礼しましたァぁぁぁぁァアッ!!!」

 

 

踵を返してそのまま飛び去っていってしまった。

…椛が下っ端なので仕方ないのかもしれないが、あの上からの物言いは…凄く不快だった。

 

 

( 賢者様を見て逃げ出すなんて情けない…というかもってきてやったって何?上からエラそうに命令した挙句ディナーなんて…誰が一緒に行くものですかッ!)

 

 

椛が不快感を全面的に顔に出してるのを見て、紫はある程度こ理由を察したのだった。

…まぁ、あの天狗はナシだろう。立場の弱い椛に狙いを定めた下心の混ざった視線。遠目から見た紫ですら軽く引いた程だった。

 

 

 

「…ねぇ?ああいった天狗って多いのかしら?」

 

「あ、はい。昔、鬼がいた頃はこんな事は起きなかったのですが…いなくなってからは、あんな風に自分より下階級の天狗に威張り散らすような大天狗が増えたんですよ…」

 

 

椛は少し俯いたものの、すぐに顔を上げた。

 

 

 

「あ、でも天狗の中では新聞作りが流行っていて、…その中でもあんな感じの人のスキャンダルを全面的に新聞に書く天狗もいるんですよ…」

 

「へぇ。組織ってやっぱり一枚岩じゃいかないものなのね…あ。そろそろ、行こうかしら?」

 

 

「あ、はい!そうですね!報告書拾ってきます!」

 

そう言ってばら撒かれた報告書を拾いに行った椛を見た紫は…椛の顔に滲んだ悔しさの色に気づいていた。

 

 

…上の輩の強引な誘いを強く断ると、それ以上に厄介な事が降りかかる。不愉快な天狗はそれなりに多いらしいし…

 

 

 

「なんとかしないとね…」

 

 

そう呟いて、報告書を纏めて持ってきた椛をスキマの中に入れるとそのまま、天魔の住む山頂へと瞬間移動したのだった。広く、そして厳かな玄関を目の前にあった。

 

 

 

「あれ!?どうして一瞬で天魔様の家に!?」

「知ってる場所なら一瞬で移動できるのよ…結構体力使うから嫌だけど、仕方ない…ねぇ天魔ー?いるんでしょ!!さっさと出てきなさーい!」

 

「あ、ほ、報告書をお持ちしました!!」

 

 

 

紫の様子を見て、椛も続いてそう叫んだ。

 

 

すると目の前の屋敷の扉が突然開くと、目の前に身体の2倍はあるだろう大きな翼を持ち。黒い髪を腰まで伸ばしている…霞の着ている浴衣に似ている、黒と水色の混ざった模様の浴衣を着た少女が…

気だるげな声を上げて出てきたのだった。

 

「んー…その声は椛?もうそんな時間なの…って、紫じゃないの。どうしたのよ?何で紫が椛と一緒に……

…ん?ねぇ、椛?貴方…その様子だと、さっきまで湯に浸かっていたわよね?」

 

 

「え、あ、はい。…あれ?どうしてそれを…?」

 

 

椛はなぜ温泉に入った事が知られてるのかと焦った。まさか、遠くから覗かれていた!?…なんて1人で考えていると、天魔の様子がガラッと代わり

 

 

「 貴方の毛並みと尻尾の艶…昨日書類持って来た時から、なんだかやたらと綺麗だなーとか思ってたんだけど……それ、絶対に霞でしょう!?霞なんでしょう!?それ絶対霞の湯に入ったからそんなツヤツヤしてるんでしょ!?

ちょっと紫!?どうして黙ってたのよ!霞がここへ来たら真っ先に言えって、私と紬で釘指してたはずじゃない!?アンタこれ、一体どうなってんのよ!?」

 

「 そんなの霞だって昨日は来たばっかりで疲れてたんだから…萃香達と一緒に温泉入ってただけよ!ちょっと位いいじゃない!?それに今、結局報告しに来たんだから問題なんて無いでしょう!?

…私、これから地底行って紬の所も行かないといけないんだからッ!私だって嫌に決まってるでしょ!?紬に…ッ…霞が幻想郷に来たって伝える係なんてッ!!」

 

 

それを聞いた天魔は、少し落ち着きを取り戻した。

 

 

 

「あ、ごめん。そう…まぁ分かったわよ…それよりとりあえず中に入ってくれない?色々と椛にも聞きたいこともあるし…何か、それ以外にも話があるんでしょう?」

 

「ええ、そうよ。ならお邪魔するわね?…何ボーッと突っ立ってるのよ?椛、貴方も入りなさい?」

 

「あ、はい!失礼します!」

 

 

突然の名前呼びに焦りながらも、椛は紫に続いて天魔の屋敷へと上がったのだった。

 

 

 

 

「ふぅん…何やら一悶着ありそうだけど、霞がようやくここに流れてきたんだし…今日からまた、楽しくなりそうね…?」

 

 

赤く染まった空を眺め、そう呟いた天魔。そのまま自室へと先に入った2人の元へ歩いていった。

 




ここから手直し始めてます。
キャラの性格と口調は変えますが…
名前は容姿はそのままです。
(というか容姿に関しては結構フワフワしてます
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