東方湯煙録   作:鯖人間

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遅くなってしまい申し訳ございません…
夏バテと不眠症と
ポケモンのソウルシルバーを何となく始めたら
意外と面白くってなんかずっとやってました…

誠心誠意の土下座をば…┏○┓


天狗とサイズと人里の温泉

『慧音先生ッ!!!一体何がーー』

『大丈夫ですかい!?さっきの天狗が何ーー』

 

射命丸に呼び出された男衆は

慌てた様子で慧音の家へとやって来るとーーーーー全員、唖然としてしてしまった。

 

 

「 …ッ!?も、もう来たのかお前達!?」

「…あやや?少し脅かしすぎちゃいましたねぇ?」

 

 

それもそうだろう。先程、皆で集まっていた時に自分達を呼びに来たこの天狗の強さは…他の天狗よりも頭一つ飛び抜けていた。

 

 

そして慌てて慧音の家へと駆けつけた結果。男達の目に飛び込んできたのは…

 

 

 

慧音の布団で横たわる妹紅と

 

 

 

その妹紅の隣で眠る、男の姿だった。

 

 

 

「あぁ、とりあえず皆、中に入って適当に掛けてくれ…用があるのは、こっちの天狗だからな」

「ども!改めまして…清く正しい射命丸文です!」

 

そう名乗った天狗に男衆は会釈を交わすと、疑問だった事を慧音へと問いかけた。

 

 

 

「け、慧音先生…こいつは一体誰なんですか…?どうして妹紅ちゃんがここに…?というか、この男ピクリとも動かないんすけど…まさか、死んでませんよね…?」

 

「ば、馬鹿な事を言うなッ!!私が殺す訳無いだろう!?そ、それにこいつは妖かんむぅ!?」

 

「…ストップですよ慧音さん?それ言っちゃうとこれからの話が進まなくなりそうなので…あと、誰も慧音さんが殺したなんて言ってませんよ?」

 

「ん、んむぅ…!む、むぅー!?」

 

男衆に疑惑の目を向けられた慧音は…頭突きをしたのは自分だが、死んでいる訳では無い!

 

 

…そう伝えたかった慧音だが、それは射命丸の早業によって阻止されてしまった。

いきなり霞の羽衣を手に取った文によって、慧音は拘束されてしまった。

 

 

自分の潔白を晴らそうとして、聞かれてもないことや…まだ言うべきでは無い事まで口に出そうとしてしまった慧音。

 

 

 

「それじゃあ、慧音さんは落ち着くまでの間。…放置しておきますか!」

「むむぅ!?」

 

 

顔を赤く染め上げる慧音。後手に手を縛られ、口にまで霞の羽衣を咥えさせられる…

慧音は、予想外の羞恥に悶えていた。

 

…そんな中男達は

 

 

( な、何だあの慧音先生の色気は…ッ!?)

( あれ…?よ、よく見たら…髪が少し濡れてる…ッ!?ふ、風呂上がりだとッ!?)

( ヨシ子すまねぇ…ッ!!この胸を二度見しない男は、きっとホモかぺド野郎しかいないと思うんだわ…ッ!!)

( 慧音先生のおっぱい慧音先生のおっぱい慧音先生のおっぱい慧音先生のおっぱい…)

 

 

 

( (ありがたや…ありがたや…))

 

 

 

慧音の気持ちを他所に、風呂上がりの慧音の姿を見て…畏敬と感謝の念を神へと送る男衆。

 

 

それを見ていた射命丸は…先程とは180度違った絶対零度の視線を男達に浴びせると…

 

 

 

「…今から話すのはこの里において大事な事ですが『慧音さんの胸を凝視して』聴き逃した男は…もう、社会復帰が不可能な位の新聞書いて、幻想郷にばら撒きますので…そのつもりで、きちんと話を聞いておいてくださいね?」

 

 

「「「 ヒイッ!?」」」

 

 

 

そう言って、濁りきった瞳で笑いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一刻程経った頃。

 

「…はい!これにて話は以上になりますけど…何か、質問などはありますか?」

 

 

射命丸の語った話は端的に言って…この人間の里に、大きな益をもたらす話だった。

 

この人里に、大衆向けの安い入浴料で入れるような銭湯を創る…そんな話だった。

 

 

 

「その話が本当なら、俺たちゃ里のもんにとってはありがてぇ話だよなぁ…?」

「ああ、ウチの風呂は結構ボロくてなぁ…家族も増えたもんだから、結構困ってたんだよな」

「分かる!うちの娘も風呂好きだから工事が遅れて今日は風呂に入れないっていうと結構騒いでるしな……まぁ、そこが可愛いんだけどさ」

「うるせぇッ!!お前ら…独身の俺に、そんな話を延々と聞かせんじゃねぇッ!!」

 

里の男達が口々に話す中、1人の若い青年が霞を一瞥した後…射命丸に向けて、手を挙げた。

 

 

「あの…質問いいですか?」

「はい?構いませんよ?」

 

 

「…ほ、本当にこの男にはそんな力があるんですか?何分、実物を見てないから信じられないというか…そもそも、この男は妖怪何でしょう?そんなの、信用なんて出来るわけないですし…そもそも妖怪が人間の為に銭湯を創るなんて…っむぐッ!?」

 

男がそう、話していると…

 

 

 

射命丸が、男の口元を掴みあげた。

 

 

 

 

「 …へぇ。貴方、よく慧音先生の授業を受けておいてその発言が出来ましたね?

…まぁ、貴方の言いたいことは分かりますよ?こう見えても霞さんはれっきとした妖怪です。それも、太古から生きる大妖怪です…しかし、私のような打算があって人間と仲良くしている妖怪と違って…霞さんは、ただ。心から人間が好きなんですよ。

人間に喜んでもらいたい…ただその一心で、その強大な力を使うんです!!

…霞さんの過去の写真ならありますから、どうぞご自由に見ていってください。そして、自分の目で見て、この霞さんがどういった妖怪なのか…推し量って下さい」

 

 

射命丸は、掴んでいた男を別の男の方へひょいと投げると…懐から、数十枚に及ぶ量のの写真を取り出して、それを男達の前に差し出した。

 

 

「…!ほ、本当に温泉が出来てやがる!!」

「ま、まじかよ!?こんな事が…?」

「凄ぇ!って、おい、これって…?」

 

 

その写真は…霞が温泉を創り出す最中の写真だった。温泉は綺麗で大きく…そして、何よりも美しかった。透き通った湯は自分達の家にある風呂より、数倍は気持ちよさそうに見えていた。

 

 

 

…しかし、途中から写真の内容が切り替わった。そこに写っていたのは、霞と共に入浴する…多くの人間の姿だった。

 

 

 

「おい…まさか、この男と写ってるのって…全部人間だったりするのか…?」

「あぁ!?こ、こっちは女まで!?ふ、二人っきりで入ってるだと!?」

「こっちは家族連れと一緒に入ってる…どんだけ信用されてるんだよ?もう、2人の子供が懐きすぎて顔に張り付いてるじゃねぇか!?」

 

「…けど凄いな、この男…この写真に写ってる奴。全員、笑顔になってるぞ…」

 

「本当だ…」

 

 

その写真に写っていた人間は、男も、女も、老人も子供でさえ…皆が笑っていた。

そして、それを見ていた男衆の中にいた青年の父親が立ち上がると…いきなり射命丸と慧音に向けて、頭を下げたのだった。

 

 

「むぐ…?」

「…いきなり何ですか?」

 

 

「慧音先生、それに天狗の嬢ちゃん…ウチの息子の非礼、詫びさせて貰う。…済まなかった。

慧音先生のように、俺たちに生きる術を教えてくれる妖怪だっているのに…頑なに妖怪を信じるなと教え込んだのは俺だ。…俺が責任を取るから…どうか、息子だけは許して欲しい」

 

「…ッ!と、父さんッ!!違う!お、俺が無神経だったんだ!だから、責任は俺にもあるッ!!すみませんでしたッ!!」」

 

自分の為に頭を下げた父親を見て、すぐに息子も共に頭を下げた。

 

 

 

「…顔を上げてください」

 

それを受けた射命丸は、頬を掻いてため息を吐くと

 

「私は分かりましたから……ほら、慧音さんはどうですか?」

 

 

そう言って慧音を縛っていた羽衣を解いた。

 

 

「…ぷぁ…わ、私も少しショックだったが…それは昔、私が教えたことでもあるんだ…私はお前達を初めから許している。だから…もう、顔を上げてくれないか?」

 

「ありがとう、慧音先生…」

「ありがとうございます!!」

 

 

抱き合う2人を見て、笑う慧音。

和やかな光景が続く中、それを見ていた射命丸はふと。心の中で考えていた。

 

 

( これなら、人里で霞さんは受け入れられますね…後で天魔様と鬼子母神様には伝えておきましょう…)

 

 

 

射命丸達が話していると、男衆の1人が素朴な質問を射命丸へと向けてきた。

 

 

「 なぁ、そこの兄ちゃんが良い奴だって事は分かったんだけどさ。どうして突然人里に銭湯なんか作ることになったんだ?それに、そんなの1日2日でできるようなもんじゃ無いだろう?」

 

 

「あ、それについては全く問題はありませんよ?今も妖怪の森では、この霞さんを宿の主人とした温泉宿を作ってる最中なんですよ。

けど、そちらは妖怪向きなので…人間は来づらいでしょう?そこで鬼子母神…あ、妖怪の山のトップがですね。

『…んー…これじゃあ、妖怪ばかりで霞ちゃんが人間と触れ合う機会が減っちゃいますね!紫さんに言って人間用の銭湯を持ってきて貰いましょう!』…って言ったんです。

だからこの人里から色々と、物資を買に来ていたんですが…別に妖怪の森が大変な状況…ではありますけど、人間に危害が出るような事はしていないので。そこは安心してください?」

 

 

「 そうか、それなら良かった…よし!俺は今から里を廻って不安を解消してくるわ!」

「それなら俺も行こうじゃないか…」

「お、そうだな!俺もこの事をカミさんに伝えないといけねぇ!」

「世話んなったな天狗の嬢ちゃん!!その兄ちゃんにも宜しく言っといてくれ!」

「慧音先生ッ!!今度は俺だけを家に呼んでくれることを期待しぐぼらッ!?」

「コイツが一々すまねぇ慧音先生!また明日な!」

 

 

 

男衆はその話を聞いて自分の家へと走っていった。

 

 

…そして、最後の最後まで…慧音への顔から熱が引くことは無かった。

 

 

 

「 ふぅ。これで私の仕事は終わりですねー…」

 

 

そんな様子の射命丸に、慧音は今日。ずっと聞きたかった事を聞いてみることにした。

 

 

「なぁ、射命丸。1つ聞いてもいいか?」

 

「はい?何でしょうか?…あ!そう言えばまだおっぱいの大きさ測ってませんでしたね!それじゃあきちんと測りますか!」

「ち、違う!えぇいとぼけるのもいい加減にしろ!お前、そこの霞に対して、やけに肩入れしていたが…一体、お前と霞はどんな関係なんだ!?」

 

 

その言葉に、射命丸…もとい、文は。ニッコリと綺麗な笑みを慧音へ向けると…

 

 

「…あ、それ気になります?…えーとそうですね。私にとっての霞さんは…憧れなんですよ」

 

 

そう、言ったのだった。

 

 

「憧れ…?」

「ええ。私が霞さんに初めて会ったのは…もう、数百年くらい前だったと思います。

…その時の私って、もっと攻撃的だったんですよ」

 

「攻撃的…?」

「はい。天狗の種族である以上、上からの命令は絶対…なんですけどね?これがなんだか私の肌に合わなかったんですよねー…だから哨戒任務をサボる為に、色んな所を飛び回ってたんですよ。

…そんなことを続けてたらまぁ、上の天狗にも結構怒られたりしてですね?それで不貞腐れて1人で森の中で居たら…霞さんに出会ったんですよ」

 

 

そこで慧音が文の表情は…とても、無防備な笑顔だった。『幻想郷の新聞記者』として、世帯術を身につけた文からは想像もできないほどに、過去を懐かしむような…そんな、柔らかな笑顔を浮かべていた。

 

 

「 凄かったんですよ?その時、霞さんったら鬼子母神様と一緒に旅してたんですけど…私、一瞬で勝てないって悟っちゃいましたし。そして流れで温泉に入る事になって今日の慧音さんみたくいきなり服を剥かれちゃってですね?いやー…皆、誰かに剥かれるんですよね。再確認しましたよ、私…」

 

「そ、そこも見ていたのか!?お、お前は一体今日…霞の何を見ていたんだ!?」

 

 

それを聞いた文は少し真面目な顔をすると…慧音へと語りだした。

 

 

「それはですね…一昨日の事なんですけど。新聞のネタ探しの帰りに…何だか普段よりも早く飛んでる知り合いを見つけましてね?何だか面白そうな匂いを感じたので…跡を尾けてみたんですよ。

 

そしたらまぁ、私以外にもその天狗を尾けてる男が居ましてね?面白そうだったので追跡してたら…なんと!その知り合いが霞さんの温泉に入っていたんですよ!あれは驚きましたねー…

 

で、そしたらその男…というか、ストーカー野郎がですね?何やら小声でブツブツと『霞さんだと…ッ!?』とか『許さねぇ…椛は俺のモノだ!』とか言ってたんで…とりあえずその男を尾ける事にしたんですよ。

 

そしたらそのストーカー野郎が別の天狗に接触すると、何やら感情が爆発したかのように不満と嫉妬が溢れていましてね?これは少々厄介だなー…なんて思ってたら、大天狗がそこに来て…何やら今の天魔様に対して、謀反を起こそうとしてたんです。

 

だから次の日は私、その事件を追ってたんです。けど思いのほかその大天狗がアグレッシブなもので…さっき言ってた宿作りの邪魔をしようと、数名の河童を抱き込み始めたんですよ。

 

そしてそれを紫さんに伝えたら

『うーん…頭が痛いわね…何?コイツら命知らずなの?もうここには紬がいるのに?

…バカの相手はしてられないわね。情報はありがたく頂くけど…貴方の事だから、他に何か要求があるんでしょう?』

と、言われましたので…その報酬として、こうして霞さんの密着取材をしているんですよ!!」

 

 

「な、成程…」

 

 

 

良い笑顔でそう語る文に対して、慧音はその言葉しか言える事が無かった。

 

 

( …色々とツッコミたい。どうして天狗の諍いはそんな小さなことから始まるんだ…

それに、どうして妖怪の賢者がサラッと会話の中に出てくるんだ…

何故密着取材を、隠れて行おうとするのか…?それってストーカーと変わらないんじゃ…)

 

 

慧音が上の空で考え事に走っていた時…

 

 

むにゅん。

 

 

「っひぃあ!?!?!?」

 

「おー…凄いですね!やっぱり私より大きいんじゃないですか?ふっかふかですねぇ!見てください!これ、指が沈んでいきますよ!?」

 

むにむにと、文が慧音の胸を揉み始めていた。

 

 

「な、何をっ…ひっ!?あ、ま、まて…そ、そこはダメ…ぇ!あ、ん、ひゃん!?」

 

「あ、大丈夫ですよ!私、メジャーとか無くても揉んだら大体わかるので!えーっと、私よりも………大きい!?あー…やっぱ負けてましたか…これって意外と悔しいですねぇ。この胸、どうやったらこんなに膨らむんですかねぇ?あ、もしかして誰かに揉んだりしてもらってます?」

 

「そ、そんな訳、ない…にぃ、き…まってるだろぉっあッ!?」

 

「うーん…なんか私自身、結構自信あったんですけもサイズも負けちゃったんで…ちょっとイラッとしたんで、このまま続けますね?『上白沢慧音、夜の密着取材』…始まりです!」

 

 

そう言って、文が慧音の胸を揉むスピードを上げた。むにむにと揉んでいた文の手は、むにゅむにゅもみィッぐいんぐいんぼいんぼいんと

縦横無尽に動き回り始めた。

 

 

突然の文の行動に、顔どころか全身真っ赤になってしまった慧音は…

 

 

 

 

 

 

「い、いい加減にしろおおおおおおッ!!!」

 

 

 

 

大声で絶叫を上げ、今度は人間の里に…慧音の声が響いたのだった。

 

 

 

 

 

 

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