78話を投稿させて頂きます。
多分、あの世界でもタキリヒメとか街にぶらりと出歩いてもデーモン閣下のように“悪魔”として受け入れてくれると思うんですよね。
紗南学長や可奈美達も御刀を持っているタギツヒメを見て“刀使”だと勘違いした訳ですし。
そして、誰が言ったか状況は絶望的である。
タキリヒメは美弥との出会いから此処に居る推移を可奈美達に話していた。
――――四ヶ月前の我等は、あの幼子、優という者に敗れたうえ、荒魂を喰うという行為を行ったことに我等の本体は大いに恐怖を覚えて、追われないようにするために関東一円にノロをばら撒いて逃げていったのだが、その本体は我を見捨てて隠世へと逃れ、本体を含め三体に分かれてしまった。
……何故、我等大荒魂があのような子供に負けたのか?ノロの総量からして我等の方が上であるのに………。
そんなことを考えながら、彷徨っていると珍妙な恰好をした者達が居ることに我は気付き、近付いてみたのだ。
もしかして、我以外にも人の姿となっている荒魂が居るのだろうか?と思い近付いてみたのだ。すると――――、
「それ、何というキャラクターですか?」
「誰のコスプレですか?」
人の姿になっている荒魂ではなく、コスプレイヤーという者だった。
だが、一方のコスプレイヤーの周りに居たカメラ小僧共も我のことを何かのアニメかマンガのキャラのコスプレだと思ったのだろう。全く忌避感を抱かずに何のコスプレなのかと馴れ馴れしくこの我に尋ねてくるわ写真を勝手に撮ろうとするわ大変だったわ。だが、今になって思えば、これは無理も無い話だと我は思う。荒魂が人の姿となり現れ、人と同じく話せる知能を持つということを情報規制したのだから、一般人が知る由も無い。荒魂だと思えという方が酷な話というものだ。
「あっ、いやすまぬ。我……私もこのキャラという物が良く分からん。それと、見知った者と見間違えて失礼した。」
我は荒魂である自分に臆することなく近付き、話しかけ写真を撮る人達を見ていると、奇妙な感覚を抱いてしまい、そのときの我は逃げるようにその場から急いで離れるしかなかった。
あのときの我は、あの珍妙な恰好は何なのだろうか?と悩んだものだ。無理も無い話だとは思わんか?人からかけ離れた格好を人が自らしているのに、人ならざる物と揶揄される荒魂を畏れるのは矛盾している話だと思ったのだからな………。
とはいえ、我はそこから学びを得たのも事実だ。人は我を畏れておらぬと、周りの者と変わらぬように接してくれると…………。
そんなこんなで我は今後どうすべきか辺りを歩いていたのだ。そうしていると、我は山中の中に居てな。仕方なかろう、本当にどうすべきか悩んでおったのだから、そんなときにまた人が寄って来て此方が困惑するのは嫌だったのだから、人が居ない静かな所へ向かった。それだけのことだ。
そんな山中の中に居たら、我のノロに惹かれてやって来た荒魂と出会ってな。それで、三日月宗近で斬り捨て、吸収したのだが、そんなときに田辺 美弥という一人の三流刀使と出会ったのだ。
………美弥よ。そんなふくれっ面を晒すでない。
むしろ、そこらへんのへっぽこ刀使から我の従者に格上げさせてやったのだから、此方が感謝してもらいたい程だ。だが、剣の実力は我の従者として相応しいくらいには上げて欲しいものだがな。毎日折神 紫から学んだ剣術等を教えてやっているのに上達せんのは感心せん。………だから、隅でいじけるな。
話が脱線したな。
何故、田辺 美弥だけと出会えたのかというとな、初めての実戦で緊張していたうえ、自分の所属する隊とはぐれるという大ポカをやらかしたのだ。だが、そんな荒魂の我を見て人だと勝手に勘違いしおって、「ここは危ないから、避難して下さい。」と言って我を安全な場所まで送ろうとしたのだ。自分の所属する部隊の隊長に携帯端末で連絡しようにも山中であったからか圏外で連絡できない状況であったということ、それに荒魂の脅威に晒されないようにするため、我の避難を優先したのだ。だが、こやつは道を間違えるので遭難するわ、イノシシやヘビに驚くわ、何の当てにもならんから、殆ど自力でどうにか刀剣類管理局の本部に連絡して、こやつの窮地を脱することができたのだ。
……だから我はこやつを三流刀使だと思ったのだ。だがな、後で調べて分かったことだが、そのときのこやつは特別任務部隊に配属されたばかりで知らぬ土地ということもあって右も左も分からぬ状態であり、しかも自分の所属する隊長が隊長経験の無い者であることに気付かなかったのだ。
そうして、意思疎通も上手く行かず、この者は自分の所属する隊とはぐれたということだ。……刀剣類管理局の刀使の離職率の増加による人材不足はここまで深刻ということだ。ここは、改善すべき点であるな?朱音よ?
まあ、そういう訳で我はこの国の政府に保護してもらうのが一番だと思うて、四ヶ月前の鎌倉で分離した大荒魂だと刀剣類管理局の本部に話したのだが、それが原因で政府の方にも話が広がってな。
それで、我はここへ移送され、軟禁されるということが決まったという訳だ。それと、美弥も我と出会った経緯について市ヶ谷で事情を聴取することと、我のことを外部に、特に綾小路に漏らしたくないということで美弥も我の監視を兼ねて一緒に
「………荒魂だったんだ。」
美弥は我のことを睨んでいた。
我が荒魂だったことを隠していたのが気に食わんらしい。
「仕方あるまい。山中に居る前は街中に居たのだが、誰も我のことを荒魂だと思わなかったらしく、我も一緒に写真とか撮られたんだぞ?」
「……嘘でしょ、それ。」
「嘘ではない。「ここは危ないから、避難して下さい。」とか我に言ったお主に信じてもらえないと思ったのだ。」
我は、美弥の物真似をしながら話さなかった理由を話したら、美弥は「うっ!」と言って言葉を詰まらせおった。事実、街中に居た人間達は我のことを荒魂だと一切思わず、一緒に記念写真を撮りたいとか言う奴も
「……じゃ、名前。」
「ん?」
「名前!……そんぐらい聞いても問題ないでしょ!!荒魂、荒魂って言うのは何かおかしいからっ!!」
名前………美弥にそう尋ねられたが、我の固有の名は無いのでどう答えるか悩んだ。
そのときの我はできれば、強そうで偉大そうで力強い指導者みたいな名前が良いなと思ったから、ついこう答えてしまった。
「……ハイル・ヒトラー。」
「嘘つけっ!子供かアンタはっ!!」
ダメか………。なら、どう答えようかと考えていると、ふとタギツヒメという名前自体、宗像三女神の一柱の名前であることを思い出したのだ。ともすれば、我としてはタギツヒメ以上の存在であると伝わるうえ、霧に迷う者を導いて
「……我はタキリヒメ。霧に迷う者を導く神なり。」
「ハイハイ。そーゆーのはいいから、タキリヒメって呼ぶね。」
我が考えて考え抜き、誰もが我のことを平伏するであろう
そんなことばかり話している内に市ヶ谷に到着し、此処に軟禁された。
だが、その軟禁されていた時間は我に思考の時間を与えてくれた。
――――何故、我等大荒魂があのような子供に負けたのか?
――――何故、あれほどの力を見せたのに、我等大荒魂に人は平伏しなかったのか?
その疑問が尽きなかったのだが、美弥がテレビというものを観ておったのだ。
「………何をしている?」
「あっ、タキリヒメが難しい顔をしていたから、娯楽が必要かな?って思ったの。」
ならば、我に一言ぐらい言ってもらいたかったのだが、仕方あるまい。
我もこの国のことを知る必要があるだろうと思い、観賞してみたのだが………、
「あ~~、この時間帯ならこんな物か。」
美弥は残念そうに答えていた。
しかし、何故、娯楽の一つであるテレビをつまらなそうに言うのだろうかと最初は疑問に思ったものだ。だが、その理由は分かった。
「何だ?この素人以下の受け答えしかできない司会者は!?それだけでなく他のアナウンサーや番組メンバーの意見を潰す等もっての外だっ!!」
後に分かったことだが、このお昼の司会者はパワハラで有名らしい。だからこそ、他の番組の司会者から「オマエ、ヘタクソやなぁ。」と言われたのだろう。……納得だ。これでは周りが萎縮して、誰も発言しなくなるうえ、昼の時間にこんな罵倒ばかりする物を観たいと誰も思わん。
「何だこのニュース番組は?借金を返すために増税するとはどういうことだ?それに、政府と日銀は別だろう?なぜ一般家計と比較する?……あと、現アメリカ大統領のことをF-35を売っているからビジネスマン感覚でやっているというが、そもそもF-35は前の大統領がF-22が高価だという理由で造ると言ったところから始まったのだぞ?それに、そのビジネスマンに買わされた物という一覧の中には、そもそも5年間の中期防衛計画で既に決まった物ばかりだぞ。コイツは何故、嘘でデタラメな解説ばかりしている?」
後に分かったことだが、このニュースバラエティとかいうハイパーメディアクリエイター並に意味が分からん謎のようなジャンルの番組の司会は、過去に自らが担当するスペシャル番組で小中学生約70人の内、少なくとも約20人ぐらいが子役タレントであったようだ。……やらせでしか実力を発揮できない三流以下ということか。
なるほど、それなら先程の嘘の解説しかできないのも納得だ。
「クズだ!テレビに映る物はクズばかりだっ!!」
「……まあ、それだけは言えてる。」
このときの美弥は、我の考えに賛同していた。
無理も無い。最近のテレビは刀剣類管理局を糾弾したい者達から裏で金銭を貰い、刀使を批判することが多いらしい。
しかし、こんな陳腐なことしか言わない番組を観せられているこの国の国民はどう思っているのか?
我はそんな考えが過るが、別の娯楽性の有る番組なら違うだろうと思い、違う番組を観ることにしたのだ。
……だが、娯楽を主としている番組はどれも似たようなクイズだったり、ひな壇芸人なる者共が騒ぐだけであったり、いじめのような芸人いじりをするバラエティーに長時間のマラソンを見せて感動を強要するエセチャリティー番組………。そして、不可思議だったのは毎年、何万もの人が絶望故に自ら命を絶っているということを誰も語ろうとしないことだ。この情報媒体の一角であり、文明の先駆者の一員であるテレビですらもだ。
国民にも一時の娯楽と幸せが必要であるから、テレビといった娯楽を提供する物が有るというのに、こんな愚にも付かないクズ番組を観ているこの国の国民はどう思っているのか、どう過ごしているのかと気になった我は外に繰り出すことにした。無論、テレビが映そうとしない国民の生の声を聴きたかったため、我の従者である美弥には御刀を持たせず私服姿でのことだが、そのときの美弥はノリノリで外に出たわ。よっぽど外に出たかったのだろうな……。
だが、この耳とこの目で聴衆の姿と声を聴くことができたことは幸福であった。
それら本当の国民の声を聴き、我がそれを応えることによって、全国民が義務を全うすることができるよう期待し、必要ならば国民自身が如何なる犠牲をも払うことを期待していた。
Case1
「国中を回って、意見を聞いておる。」
「……そう。で、その恰好は何なの?」
このパートという雇用形態で働いているご婦人は我の姿を見るなり、その恰好は何なのかと尋ねていた。
無理もない。人型で人の言葉を話せる荒魂が現れたということを知らぬのだから、妙な恰好をした人か何かだろうと思ってしまったのだろう。
「この格好は、荒魂が人の姿となったらこんな姿ではなかろうか?というものだ。」
美弥は我の言葉にギョッとするが、このご婦人の反応は美弥の予想を裏切るものであった。
「アハッ、そうなの?世の中に不満が有るとかそんなところ?」
「まあ、そんなところだ。……それでだ。我は荒魂として選挙に出ようと思うのだが、何か困ったことは無いか?」
荒魂パーカーなる物が有るからもしやと思ったのだが、我の予想通り、このご婦人は笑いながら我のことを本物の荒魂だと思わず、荒魂の格好をして選挙に出るという変わった者か冗談好きの者だと思ったのだろう。
だが、これが我の狙いであった。……荒魂の恰好をした変わり者と思い込ませれば、他人にもマスコミにもこの国の役人共にも話せないことをペラペラと話すからだ。
「頭にくる事はやはり、やっぱり賃金の問題よ。旦那の稼ぎが悪いからパートで頑張っているけど、やっぱり子供のことを考えるとね………。」
「だが、女性の労働人口が上がっているから、女性の社会進出は進んでおり、その結果、喜ばしいことであると女性が言っていると聞いておるぞ?」
「ハァッ?それ誰が言ったの?何度も言うけど、旦那の稼ぎが悪いからパートに出なきゃならなくなっただけで、そんな面倒臭いこと一つも考えてないわよ?……でも、女の私が言うのもマズイかもしれないけど、それで女性の社会進出がなったと言うなら、余計に世の中悪くなりそうよね。」
「む?どうしてだ。」
「そりゃ、私以外にも旦那の稼ぎが悪いとか、結婚して働きたくない人が多いからさぁ、……結局は働く気も無い人が働いてるから今の地位にしがみつきたいのか何なのか、職場イジメとか酷くてね。前に働いていた所はそんなお局ばっかで辞めちゃった。だから今は働かないで、子供の世話をちゃんとしたいのが本音。」
「ならば、女性の社会進出は喜ばしいことだと嘯いていた奴にはそれを伝えておこう。」
「ええ、宜しく。」
予想通り、このご婦人はテレビでは言わない、この世の中に対する不満を隠すことなく述べていた。
我のことを荒魂の格好をする変わり者として、喋り易かったのだ。
「あとは隣近所に住む近所の子供もどうにかして欲しいわね。」
「むっ?それが困ったことか?」
「あら、ごめんなさい。アナタ荒魂だったわね?それじゃ、分からないわよね?いや、その隣近所に住むガキが外国人なのよ。んで、『騒ぎ過ぎだっ!!』って注意すると、“外国人差別”だ何だって親がヒステリーに怒るのよ。それが怖くて仕方ない。」
「注意できないのか?」
「そんなことしたら、その親に刺されるかも知れないもの。」
「分かった。善処するよう、働きかけよう。」
「ありがとう。貴女が荒魂だから話すのよ?マスコミだったら、絶対話せないわこんなこと。」
「……我が本物の荒魂だと思わんのか?」
「あら、ヤダ。それは冗談にしては笑えないわよ?それと、江ノ島付近でそれやると殴られるかもしれないからやっちゃダメよ。」
我が荒魂の格好をした変わった者だからこそ、外国人差別に繋がるようなことをご婦人は喋れたのだろう。
その証拠にご婦人は笑いながら、江ノ島付近で荒魂の恰好をしていると言わないようにと釘を刺された。
Case2
「……そうだな、只でさえここ最近は荒魂とかが増えているのに、チャイナパンダとか売ってる奴とか、髭とか生やしていてアッラーとか叫んでいそうな奴とか、とにかく胡散臭い奴らが増えている。」
「奴らはこの国から追い出すべきだ。」
「それ以外にも、半島出身の奴は半島に帰れってんだ。そんで、そんなにその国の愛国心が有るなら兵役に行けってんだ。」
「なるほど、生まれ育った本来の国に戻るべきであるということだな?」
「そうだ、好きな国に帰れ。日本生まれの奴もだ。」
その証拠に、この男達も流入し、増加の一途を辿る外国人に不満があるようだ。
それを隠すことなく、荒魂の格好をする変わった女に、隠し立てすることなく話してくれた。
Case3
「……貴女は実感があるのか?政治に参加しているという意識が。」
「無い。全く無い。……正直に言うと、ここ最近は選挙にすら行っていない。」
「どうしてだ?」
「そりゃあ……上京する前は香川に住んでいたんだけど、そこで不正な選挙が有ってね。白票を水増ししたりとか。」
「となると、香川出身のみが選挙に行っていないということか?」
「そんな訳ないじゃない。今はみーんな、不正してるんじゃないかって疑っているから、あんだけ評価されてた刀剣類管理局だって鎌倉で何しているのか分からないんだから信用なんてできる?だから、私の周りは『選挙結果は大きな権力によって操作されている。』『投票用紙が書き換えられている。』『1人で何枚も用紙を偽造して、票数を水増ししている。』とか思い始めている人が何人か居るし、……もちろん、私は違うけどね。私は誰を選んでも一緒っていう感じがして行く気がないっていうのだけど。」
「つまり、政治に期待はしていないと。」
「そりゃそうよ。税金は上がるのに、鎌倉で何が起こったのか何も説明してくれない。私達は荒魂相手に何も出来ないし、ただ住む場所や働く場所が壊されていくのを黙って見ることしかできないのよ?そんなんじゃ不安しか抱かないし、国は私達なんかどうでもいいと思っているのよ、きっと。」
そのうえ荒魂のコスプレをした変わった女だと思っているからこそ、政府の役人や刀使には喋れない内容の話しをしてくれた。
Case4
「動物は良いわよね。荒魂さんもそう思う?」
「ああ、それは同意見だ。……ところで、今この国では何が問題だと思う?」
「………増えすぎる外国からの流入者。低賃金で働かされて、あまり良いことだとは思わない。……けど、小さな個人の力じゃどうしようもない。長野リレーとかのことを思い出すとね。」
「だが、それは裏を返せば小さな個人であっても、毛利の三本の矢のように協力し合い、大きくて強い者を国の代表として選んだときは社会を変えることができる。」
「………そうよね。」
「それに、荒魂と人が争っているのに、人同士が混ざり合うのは至難だ。例えば、あれが純血種のジャーマンシェパードとして考えてみよう。ダックスフンドと掛け合わせてみるとどうなる?」
「……シェパードダックス。」
「どんな姿になると思う?」
「プッ……笑うかも。」
「そして、二匹のシェパードダックスを掛け合わせればどうなる?もう、シェパードダックスは存在しなくなる。」
「……確かに。」
「難民を受け入れ続けているドイツにそのようなことが起こっている。」
「ホント?」
「ああ、だがそれを言えんのだ。民衆扇動罪などを調べてみると分かる。」
「………ありがとう、後で調べてみるわ。」
少しキーワードを与えれば、答えてくれた。
つまり、今の国民は言えないことへの不満が溜まっていたのだ。
Case5
「例えば、口蹄疫ウイルス。突然発生した理由は大勢の人がビザ免除によって流入してしまったからこそ、我が国の財産である多くの畜産物を失ってしまったのだ。」
「そう、そのとおりだ。……なのに、俺達はどうだ?俺達日本人や政治家どころか、テレビでさえ一言も言えない。昔の十字架を今も背負わされているんだ。……過激って訳じゃないけど、それは違うと言える。」
政治不信というものがこの国を覆い始めているのだと我は理解した。
Case6
「今の政治家は懐に金を偲ばせることばかりだ。不思議なのだが、今の君達は何故、国会を前にして訴え出ない?君達の税金をただ貪り食っているだけだ。」
しかし、この国の国民は場の空気を読むとかいう、奥ゆかしさを備えているということを思い出すのに、少しばかり時間を要した。
「……我について来るか?実は、我は物凄く強い荒魂なのだぞ?」
「あ~~、それより仕事しなきゃ。」
そして、我のことをこの国の国民は“本物の大荒魂”だと思っていないことを思い出すのに、少しばかりの時間を要した………。
垂直に上がる投票とか、監査人が部屋から追い出されるとか、やってんねぇ!としか思えねぇ………。