やはり俺がゴーストスイーパーの弟子になったのは間違っていた。   作:ローファイト

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………ギャグがしたい病に掛かりまして…………その、やっちゃいました。


【序章】ことの始まり編
①秘密のバイト


俺は2年になり、強制的に奉仕部なる訳がわからない部に入部させられ5ヶ月が経った。

文化祭では盛大にやらかし、今では学校中の嫌われ者である。

 

ぼっちである俺にはたいしたダメージはない。

 

 

ただ昔とは違い、そんな中でも、まだ俺に話しかけてくる奴が居るということだ。

奉仕部部長の雪ノ下雪乃と部員の由比ヶ浜結衣

クラスメイトの戸塚

後、材木座?

 

雪ノ下雪乃2年J組、品行方正にして、文武両道、しかも容姿端麗、長い黒髪の学校一の美少女ときている。まあ、胸のボリュームはかなり足りないが……

彼女も俺同様なぜかボッチ体質だ。俺に何時も毒舌を吐いて来る。

俺が盛大にやらかした後でも、それは変わらない。逆にそれは俺にとって心地よく感じていた事は事実だ。………言っておくが俺はマゾじゃないぞ。

 

由比ヶ浜結衣2年F組、俺と同じクラスだ。見た目ビッチな奴だが優しいやつだ。前は人に流される様なやつだったのだが、この頃はちゃんと物を言うようだ。雪ノ下の影響だろう。胸のボリュームは雪ノ下とは真逆……2人が並ぶと明らかだ。………いや、何時も見ているわけではないぞ。たまに並ぶ姿を見るとついな………それ程違うと言うことだ。

盛大にやらかした俺に、気を使っているようで、何かと接触してくるのだが……距離感が近いのだ。

物理的にも精神的にもな。ボッチ体質の俺には勘違いしてしまうまであるからやめてほしい。

 

戸塚彩加。見た目は美少女で、天使だが、男だ。でも天使だ。

これ以上何も言うことが無いだろう。

 

材木座?知らん。

 

 

 

しかし、そんな連中にも俺は秘密にしてることがある。

 

俺はとある事務所の扉を開ける。

「…こ、こんにちは………」

 

ビュン!

俺の頬に何かが横切る。

壁には何やら、いろんな模様が書かれた札がついた投げナイフが刺さっていた。

 

「…………ふぅ」

俺はそれに動じない。もう慣れてしまったからだ。

 

「なんだ君か、驚かさないでよ。ゾンビかと思っちゃったじゃない」

広々とした事務所の真ん中にある大きな仕事机に、ふんぞり返って座るナイフを投げつけた本人である妙齢の美女が謝るでも無くそんな事を言ってくる。

 

「…………あの……毎回、なんですが…………」

 

「その目が悪いのよ!!ゾンビになった人間はみんなそんな目なんだから!」

 

「あのー、この目は生まれつきなんで………」

 

「まあ、いいわ。二人共まだだから、掃除でもしておいて」

 

「はい………」

俺はこれ以上何も言わずに、その美女に言われるがまま、広々とした事務所の掃除を始める。

 

俺はとある事務所でバイトをしているのだ。

この美女はこの事務所のオーナー。要するに俺の雇い主。

20代前半の長髪美女だが、なにせ横暴なのだ。

わがままが服を着た様な人なのだ。

俺は思う……見た目がいい女はどこか性格がねじ曲がっているのではないかと………

 

俺はこのバイトを始めて、もう1年以上経つが未だに慣れない。

いや、掃除とかはもう慣れた。家でもやってるし………しかし、本業の方がだ…………

ナイフが飛び交うからと言って、ヤクザではない。まあ、あまり変わらんが………

 

俺は事務所の玄関のモップがけをする。

ここは東京の一等地にある古い5階建てのビルで、各フロアーはかなり広い。

このビル全部がこの事務所のオーナーの持ち物だ。

建物は古いが中の設備は最新だ。

4階が事務所。5階がオーナーの居住スペース

屋根裏が従業員用の宿泊部屋

3階は居住スペースと書庫だ。

2階は倉庫と危険物取扱場所。俺はなるべく踏み入れたくない場所だ。

1階は駐車場とここにも倉庫がある。

車はコブラとか複数あるがどれも高級車だ。

因みに美女オーナーは超金持ちだ。ケチくさいけど……

地下があるのだが、俺は踏み入れたことが無い。

 

バイト先であるここに学校から1時間かけて週2~3回通っている。主には金曜日と土曜日だ。泊りがけなんてこともある。

 

しばらく、玄関を掃除していると………

「比企谷くんこんにちは、早いですね。私も手伝います」

 

「いえ、もうここは終わるんで」

 

「ごめんなさい。私はキッチンと書庫の掃除しますね」

優しい笑顔でそう言って、女子校のブレザー姿の彼女は足早にエレベーターに乗る。

 

彼女はここのアルバイトの先輩で、都内の有名女子校に通う俺の1つ上の高校3年生だ。

このバイトで唯一の安らぎの存在。誰にでも優しく、何時も笑顔で、可愛らしい人だ。

俺は最初は彼女をかなり警戒していた。誰にでも優しく、笑顔で、可愛らしい人間なんてこの世に居ない、裏があるに決まっていると思っていたからだ。

しかし、彼女に限ってはこれに当てはまらない。1年以上の付き合いでわかったことだが、彼女は純粋なのだ。彼女は清純なのだ。2回言ってしまったが………もはや、聖母レベルなのだ。

なんでこんな横暴なオーナーの元でこんなヤクザな仕事をしているのかは不明だが、彼女はここで住み込みで働いているのだ。

因みに3階の居住スペースは彼女の部屋だ。

 

 

俺は、玄関の掃除を終え、ポストの中を取り出しに行くと………

土煙を上げながら猛烈なスピードでここに向かって突入するよく知る人物が現れた。

 

「こん………」

俺が挨拶をする間もなく、その若い男は猛烈なスピードで玄関から階段へとかけ登っていく。

 

暫くして、4階の方から怒声が上がる。

 

「あんたか!私のブラジャーをくすねたのは!!お気に入りだったのに!!」

 

「ち、ちがうんや!洗濯物を取り込もうとしたら、目の前にぶら下がってただけなんや!!」

 

「……私とおキヌちゃんの洗濯物は5階で干してあるのに、なぜあんたが洗濯物を取り込める!!」

 

「…………か、堪忍や!!仕方なかったんやーーー!!」

 

「いい加減にしろ!!」

 

「グボボベ!!」

 

ドゴ!!

バリーーーーン!!

 

ボス!

 

 

若い男が4階の窓を突き破って、玄関前の地面に落ちて、半ばめり込む。

 

「……………何してるんすか」

4階から人が落ちて地面にめり込むなんて、こんな異常事態だが俺は冷静だ。

俺はその若い男に声を掛ける。

 

「よ、よおー、八幡………これも修行の一環だ」

肩が半分地面に埋まり、血まみれの若い男はその状態で俺に挨拶をしてきた。

 

「……何をやらかしたんですか?まあ、聞くまでも無いですが」

 

男は身体を地面から抜き、スクッと立ち上がる。

GパンGジャンにバンダナをした一昔のオタク風の格好の若い男は、服はボロボロだが傷だらけの血まみれだった顔はいつの間にか何もなかったように治っていた。

 

「八幡よ。男には困難でも必ずなさなければならないことがあるのだ」

その男は俺の肩をポンと手を置きキリッとした顔をしてこんな事を言ってくる。

 

「下着ドロをですか?」

 

「あはははっ、いや!目の前にあったから………つい」

頭をかきながら、乾いた笑いをする若い男。

 

「よく、毎度こりませんね。というか、よく通報されませんね」

 

「ふっ、日頃の行いの結果だ」

またしても、キリッと顔をしこんな事を言ってくる。

 

「はぁ、掃除手伝ってくださいね」

俺はうんざりした表情で若い男に言う。

 

「更衣室とシャワー室の掃除は任せろ!!」

 

「更衣室とプライベートルームのシャワー室はダメですよ……ってもう居ない」

 

 

 

「きゃーーーーーーー!!」

 

「アレ?おキヌちゃん!?なんで!?………ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!てっきり美神さんだと」

 

「わたしだったらいいんかい!!このすっとこどっこい!!」

 

「か、堪忍やーーーー!!」

バキ、ボコ、ベコ!!

 

 

 

「……………今日も何時も通りか………」

俺は1年と数ヶ月でこの異常な職場でも冷静でいられる忍耐力がついたことは確かだ。

学校で起こることなど些細なことでしか無いのだ。

 

しかし、異常なのは職場環境だけではない。職種も異常なのだ。

 

俺のバイト先、ここは美神令子除霊事務所。

日本屈指の除霊術者……ゴーストスイーパー美神令子の事務所なのだ。

ゴーストスイーパー:この世にならざる者を相手取り、それらを駆逐する職業。

幽霊や妖怪を相手に戦う仕事なのだ。

 

横暴な美女がその美神令子、ありとあらゆる霊障や妖怪をねじ伏せてきた女傑だ。

この事務所の唯一の癒やし、いや聖母のような女性は氷室絹。また彼女もゴーストスイーパーなのだ。ヒーリングや精神コントロールが得意なのだそうだ。やはり能力も癒やしの存在だ。

そして、何時も血まみれでスケベが服を着たようなこの若い男は横島忠夫。俺の2つ上でここの従業員である。

因みに俺のゴーストスイーパーの師匠だ。

……正直、とても妖怪や幽霊相手に戦える様には見えないのだが………

 

 

そう俺は、ゴーストスイパーの見習いとしてここでアルバイトをし、この変態師匠の元で修行をしているのだ。

 

………なぜこうなった?

 

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