北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~   作:far
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北斗の拳を扱った作品が、このサイトで60件しかないという事実。
しかもその半数はちょっとネタだけ採用という扱い。
意外と北斗はマイナーなのか、それとも二次創作に向かないのか。
このSSに需要はあるのか。今更疑問を感じたり、感じなかったり。
なおイチゴ味だと12件ともっと減る。


テンションを無理にでも上げなきゃやっていけない時もある

 気付けば、俺はモヒカンリーダー:3になり、ポイントには借金が出来ていた。

 そういえば、ポイントは借金できたんだよな。

 ほら、以前モヒカンが自動的に上がった時の事アレよ。アレ。

 そう気付いたんで、モヒカン狩りと洒落込んだわけだ。

 

 すっげえ、楽しかった。

 

 バイク取り扱い:3の恩恵で、満タンまでガソリンを補給できるようになった。

 こう、燃料口をトントンッとつつくと、なぜかそれで満タンになる。

 理解は出来ないが、そういうものだと無理やり納得して、残りの燃料の心配がなくなったバイクを集団でかっ飛ばす。

 そして見つけたモヒカンを、片っ端からシバく。

 

「今日からお前らは、俺の手下だ。OK?」

 

 シバいたあとは、勧誘だ。

 ここでオッケーを出さないモヒカンは、いなかった。

 

「そんじゃあ、新しい出会いに乾杯だー! ヒャッハー!」

 

 勧誘したら、ビールで乾杯だ。ジョッキやら缶やらまで出せるあたり、調理技術は相変わらず優遇されてるよな。

 まあ、助かるからいいんだが。

 なお、ジョッキも缶も使いまわせるが、資源にはならない。

 ジョッキは一部でも砕いたり、ひび割れると消えてしまうし、缶は握りつぶすだけでも消える。

 実にエコではある。缶はアルミが手に入るかと期待したんだが、そこまでは甘くないようだ。

 

 冷静に考えると、消えるって何だよ。とツッコみたくなるが。そもそも何もない所から出現させているわけだし、そこは考えない事にする。

 

 乾杯するのは、取り合えずの忠誠度上げのためだ。

 俺の配下のキャパは今のところ100人で、それはもう一杯。それを越えて500人だか1000人だかを目指すわけだが。普通にやったら、絶対に途中で破綻する。

 だって、集める人材はモヒカンだぞ?

 途中で飽きて勝手に離れて行ったり、種モミや村を見つけてヒャッハーしたり、人数が多くなった事に気を大きくしてヒャッハーしたり、俺を倒せばこの大きくなった群れのリーダーだとヒャッハーするだろう。

 間違いない。だってモヒカンってそういう生き物だからな。

 この世紀末でヤツらと集団生活をした経験が、そう教えてくれた。

 

 モヒカン:5で生えてきた配下のモヒカンたちが、モヒカンリーダースキルがないとちゃんと言う事を聞かないとか、正直ワナだと思うんだ。

 

 スキルの影響下にないモヒカンがどういうものなのか学んでおけ、という一種のチュートリアルなのかもしれないが、それならそうと言ってくれ。

 もしもヤツらが勝手にヒャッハーした結果、ケンシロウでも引っ掛けてしまっていたら、ゲームオーバーだぞ。

 

 実は今も、そうなる可能性はある。だって、ほとんどのモヒカンは俺のスキルの影響下にないからな。

 だが無策というわけでもない。少しだけだが、工夫はした。

 簡単なハナシだ。統率している100人のモヒカン。ヤツらのひとりひとりを小隊長として、それぞれに10人までの野良モヒカンの面倒を見させる事にしたのだ。

 正直、モヒカンに10人の面倒を見ろというのはムチャなんだが、そこは仕方が無い。これが限界なんだ。

 

 ラオウも使うという案もあったが、アイツに任せると、独立してヒャッハーしそうだからという理由でボツに。

 本人も、また弟が来てシバかれるのはイヤだからと辞退した。今はサザンクロスで、シンにフィギュア作りを1から教わっているはずだ。

 

 これは、結局ラオウにもフィギュアの件がバレていたのを察したシンの、口封じの一手。

 同じフィギュア仲間にしてしまえば、ラオウの口からは広まる事はないと踏んだのだ。

 戦って、勝っても負けても大事だし、リスクが高い。それを回避しつつ目的は達成する、妙手だと思う。

 

 配下のモヒカンたちにも、俺がバラしてしまっているので意味が無いという点に目を瞑ればな!

 

 KINGの秘密の趣味として、世紀末社会にウワサが流れるのは不可避じゃないかな。

 それはそれでユカイだからいいんだが。

 ただなあ…… ウワサが流れた結果さあ。

 

 ジュウザとかトキとかが、フィギュア欲しさにやって来そうで怖い。

 

 別に来たからって、何がどうなるわけでもないんだが、なんかイヤだ。

 

 シンが実はユリアよりケンシロウ萌えだったという事実くらいイヤだわ。

 

 ああ、これ、マジだから。というか、ガチだから。

 

 あの気合の入った出来の、1分の1超リアルフィギュアユリアちゃんすらも、カモフラージュだったよ。

 本命は、1分の1ハイパーリアルフィギュアケンシロウだったわ。

 

 うん。ちょっと訂正する。

 

 こっちの事実の方が、やっぱはるかにイヤだわ。

 

 仮にも上司にと、選んだ人が、ホモでした。

 

 発覚したのは、例によって作製現場に遭遇してしまったからだ。

 さいわいにも。本気でさいわいにも、北斗神拳を3に上げていたおかげか、シンがこちらに気が付く前に離脱できた。

 ありがとう北斗神拳。暗殺拳という設定に助けられたぜ。本当にありがとうっ…!

 

 なお、こちらの件はさすがに誰にも言っていない。シャレにならなすぎるからな。

 

「はぁ~……」

 

 ため息が重いぜ。ああ、このまま逃げちゃおうかなあ。そんな考えも浮かぶが、他に行く所もやる事も無いんだよなあ。

 しゃあない。このやるせない思いは、野良モヒカンどもにブツけるとしようか。

 テンション上げていくぜ! ヒャッハー!

 

 

 

 そうして世紀末の荒野を駆け巡り、その先で俺はレアキャラに出会い、敗北を味わった。

 はぐれメタルでも見つけた思いで挑んだんだが、ヤツは予想以上に強かった。

 かの南斗の盟主、聖帝サウザーに土を付けた事もある男なので、こちらに油断は無かったのだが。

 ぜひとも仲間にしたかったのだが、敗れてしまった以上は仕方が無い。一旦、あきらめるとしよう。

 

 しかし強かったなあ………… ターバンのガキは。

 

 原作で、サウザーの足にナイフを突き刺した名も無き少年。

 そしてイチゴ味では、機械のように正確に何度でも同じ場所をナイフで刺して「キサマ一体何者だー!」とサウザーに言わしめた天才。

 近付けた覚えすらないのに、気付けば刺されてるんだよな。マジでナニモンだあいつは。

 

 ワビにと、鶏モモ肉3キロを渡したら、満足げに消えたが。

 なんかの悪霊じゃねえだろうな。

 次に遭遇したら、塩でも撒いてみるとしよう。効いたら効いたで怖いが。

 

 さて、北斗神拳で痛みを抑えて、治癒速度を上げて、と。

 モヒカン狩り再開と行こうか! ヒャッハー!

 

 

 






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