北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~   作:far
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進化キャンセルのBボタンはどこっすか。連打したいんだけど。

 気付けば、配下がオカしくなっていた。俺の配下は全員モヒカン。そのはずなんだ。

 革か鉄の肩パッドに、革ヒモだけの上半身と、ジーンズや革パンなど頑丈な素材のズボンの下半身という同じようなファッション。

 マユなしに、頭の両側の毛もない、皆おそろいのモヒカンヘアー。

 正直、見分けがつかない。そんな個性的だが没個性な集団が、俺の配下だったはずだ。

 

 なんかファーストな一歩の間柴いるんですけど。

 

 筋肉モリモリだったのが、スッキリした細身になって、手足もスラッと長いんですけど。

 顔つきも変わってるんですけど。三角定規の長い方みたいなマユがあって、前より目つきが悪いんですけど。

 ダラリと下げた左手を、ヒジから直角に曲げて左右にヒュンヒュン振ってるんですけど。

 そこからジャブを無数に繰り出してるけど、ちょっと手が伸びてるように見えるんですけど。

 ていうか、どう見てもデトロイトスタイルからのフリッカージャブなんですけど。

 

 おまけに、なんか5人くらいいるんだけど。

 なに戦隊だよ。見分けつかねえんだよ。全員赤レンジャイなアレと同じか、お前ら。

 

 あと未来の海賊王(初期型)もいるんですけど。

 全体的に体つきが小さくなって、若返ってるんですけど。

 こっちは明らかに手足が伸びてるんですけど。あっ、首も伸びるんですか、そうですか。

 あの、すいません。その手を伸ばしながらの百裂拳モドキやめてもらえますか? どう見てもゴムなガトリングにしか見えないんで。

 

 よし。こっちは1人しかいないな。やったぜ、少しは楽だ。

 でもどっちも髪型がモヒカンというところだけ残してあるのが、逆にムカつくわ。

 特にルフィの方は似合ってないんだよ。黒髪のモヒカンに、違和感しかないわ。

 

 よーし。ツッコミ入れたら、少しは落ち着いたぞー。

 

 さーて。他に変わっちゃった子はいませんかー?

 今ならセンセー怒りませんから、大人しく手を上げて出てきやがりなさい。

 30数えますからねー。その間に出てこなくて、後で見つかったら、センセーぶっ殺しますよー?

 はい、30~、29~………ヒャア我慢できねぇ、0だー!!

 

 ああん? ヒャッハーじゃなくて、ベラボーって叫ぶようになったヤツが隠れていただー!?

 許さん。殺れ。いや、俺が殺る。

 ポイントになるかどうか、試してやるぜヒャッハー! ヒャッハーと言わないモヒカンは消毒だぁー!

 

 北斗! 新一(シンイチ)

 

 説明しよう! 新一とは、相手を強制的に自白させる秘孔である。

 登場時期は北斗の拳連載当時なので、どこぞの頭脳は大人な名探偵とは関係が無いはずだぞ。

 なお解唖門天聴(かいあもんてんちょう)など、自白させる秘孔は他にも複数存在する。どれだけ自白させるのが好きなんだ北斗神拳。

 

 ん? 殺すんじゃなかったのかって?

 バカヤロウ! 命を大事にしないヤツなんてサイテーだぞ!

 そんなヤツがいたら、俺が修正してやる!

 ただし、ネームドキャラだけは勘弁な。

 

「さあ。話してもらうぞ。お前たちに何があったんだ。どうしてこうなった」

 

 ホントにな。

 何がどうして、こうなった。

 

「ベラボー! ベラボー!」

 

 うん。わかんねえ。

 何か言ってるのはわかるんだけど、内容がわかんねえ。

 たぶんヒャッハー言語と同じく、何らかの圧縮言語だとは思うんだけど、系統が違うのか意味が伝わってこないんだよ。

 お前らはわかるか?

 

「「「「「ヒャッハー!」」」」」

 

 うん。わかんないのね。

 それと間柴もルフィもヒャッハー言うのな。モヒカンが残ってるからか?

 じゃあ逆に、モヒカンを剃ったら、ヒャッハー言語が通じなくなる可能性が存在する…?

 いや、モヒカンにすればヒャッハー言語が習得できる可能性も…?

 

 まあいいや。だったらどうしたってだけの話だしな。

 サウザーあたりを今流行の最先端ですよ、とダマしてモヒカンにして、ヒャッハーと言わせてみたいが、自重しておこう。

 南斗の拳士の一員としての立場が出来ちゃってるからなあ。ヘンに遊びすぎても、推薦者のシンに悪いだろう。

 

 さて。一応聞いてはみたが、こいつらに何があったのかは、実は心当たりはあるんだよな。

 というか、手が伸びてるあたりで気付かざるをえないというか。

 

 うん。俺の作った流派の影響だわ、これ。

 

 自分の流派を立ち上げた事で、配下が門下生扱いになったんじゃないかな。自動で。

 聞けよ。選択肢くれよ、ウィンドウさんよお。

 

 待てよ? そうすると、こいつら7人が俺の今のところの高弟か。

 イロモノしかいないな。どうしてこうなった。

 

 だが、まあ、なんだ。なっちまったもんはしょうがねえか。

 配下がパワーアップしたと、前向きに受け止めるか。実際、強くなってるみたいだしな。

 

 よし、名前をつけるか。見分けがつくようになったことだしな。

 

 まずはひとりだけのルフィモドキ。

 モヒカンルフィだから、お前は今日からモヒィだ! わかったな! 返事はどうしたあ!

 

「ヒャッハー!」

 

 よし。返事はヒャッハーだ。モヒカンならそうでないといけない。

 

 あと間柴は間柴な。他に思いつかんわ。

 

「ヒャッハー」「ヒャッハー」「ヒャッハー」「ヒャッハー」「ヒャッハー」

 

 そりゃねえぜって?

 わかった。じゃあ、お前らそれぞれ、デ、ト、ロ、イ、トで五人そろって間柴な。

 え? トがふたりいる?

 良かったな。おそろいだぞ。

 というかだな。お前ら、この先また出番があるかどうかかなり怪しいんだから、そんな事気にしても仕方が無いぞ?

 

「ヒャッハー!」

 

 リアルなハナシはするなって?

 人生、そんなもんだって。気にするな。俺は気にしない。

 この世紀末かつゲームっぽい世界で、色々と気にして生きてたら、キリがないぞ。マジで。

 自分が本当に生きてるのかどうかさえ、疑わしくなるんだからな?

 だから名前なんて気にするな。俺もモヒカンと強制的に名付けられたが、気にしてないぞ。

 

 ところでだ。そんな事よりも、大事な質問がある。

 

 お前ら、まさか――――――

 

 

 

 ――――――中心脚を覚えていたりは……するんでしょうか。

 

 可及的速やかに、報告しやがってください。

 そして覚えていたら、即封印しやがってください、お願いします。

 

 

 






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