北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~ 作:far
DQ3クリアした転生オリ主の、次の転生先はダイ大世界だった。
異なるDQワールドのシステムの違いとか面白そう。
普通にがんばる、素直な主人公にちょっと癒された。最近ヒネった主人公多すぎぃ!
気付けば、俺たちは牌を薄切りにする特訓をしていた。
こう、文字が彫ってある部分だけを切除する感じで、スパッと。麻雀セット一式を作り出す、麻雀:1のスキルがまさかの大活躍さ。
何でこんな事をしているのかって言えば、トキ先生いわく。
「これが出来るようになれば、自由自在に
普通にイカサマなんだが。
なんかトキ先生の麻雀教室が、かなり胡散臭い件について。
斬ることが出来ないラオウには、強力な握力で牌の表面をこすって削り取る、豪盲牌という技を教えている。
ラオウはその技を気に入ったらしく、白白混一! とかやって遊んでいる。
無邪気だな。ケンシロウと仲良く談笑していたことといい、丸くなりすぎだろ。
何があったの、お前に。
言っとくけど、これは気になったから聞いているだけで、ツッコミじゃないんだからね! 勘違いしないでよね!
「
にこやかに、ラオウにそんな事を言われてしまった。
お、おぅ。そうか、良かったな。
そっかー。ボッチ卒業したのが、うれしかったのかあ……
トキという弟はいたけど、友達とか確かにず~っといないっぽいからなあ。
ケンシロウも弟のはずだけど、そこは気にしないであげようと思う。
スルー技能は大事。モヒカン、覚えてる。
そのケンシロウは、トキにひたすら百裂拳を打たせられている。
「もっとだ! もっと速く動かせケンシロウ!」
「アータタタタタタタタタタタタタ……」
「肩だ! 打ち出す拳と逆側の肩を引け! 引いた後の拳を、その反動で打ち出せ! そうだいいぞ!」
「タタタタタタタタタタ……ホアッタァ!」
「よし。だが風を起こすな! 静かに、素早くだ!」
「それは無理というものでは?」
急に素になるなよ。笑っちゃっただろ。
まあ、手を素早く、静かに動かすのはイカサマの基本だ。
自分の不要牌と山にある牌のすり替え、相手の川の捨て牌のすり替え。山へのツミコミ。
相手に気付かれずに手を動かせるなら、全てがやり放題だ。
「北斗神拳は暗殺拳だ。それを思い出すんだケンシロウ!」
正直、色んな人がその設定忘れていると思います。
まあ、拳法の特訓にもなってるっぽいから、スルーしとこうか。
麻雀だけで勝っても、それはそれでアカンっぽいからな。
ところでさっき、雲のジュウザとかいう人がちょっとだけいたんだが、何しに来たんだろうか。
単なるノーテンを「我が拳は無形!」とかカッコつけて言ってた、残念な人だったな。
だいたい拳法に限らず、何千年も色んな格闘術が研鑽されてるんだから、いまさら無形とか我流とか言われてもなあ……
黒と白の超人の、ためになる説教シリーズのひとつを思い起こさざるをえない。
「良い子の諸君! 「やればできる」実にいい言葉だな。我々に避妊の大切さを教えてくれている」
違った。これじゃない。
「良い子の諸君! 「好きなタイプは優しそうな人、外見は二の次」と言うやつがいるが「優しそうな人」は、外見だ! 騙されるな!」
これでもない。
ああ、これだ。
「良い子の諸君! よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが「誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが、大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ。王道が何故面白いか理解できない人間に面白い話は作れないぞ」
読めないような、変な動きってさ。どう考えても効率悪い動きだよな。
相手がやり辛いと感じるけど、威力も出ないんじゃないか?
うん。なんかブーメランになってきた気がするから、この辺でやめておこう。
読めないようなオカしな動きとか、手足伸ばしてムチのようにしならせる俺が言うなって話だわな。
「そうだケンシロウ。無想転生は使えるな?」
おっ。なんかトキ先生が思いついたみたいだ。
無想転生を麻雀にどう使うんだ? あれって正直『原理はよくわからんけど攻撃を避ける技』だよな?
ふんふん。普通に雀卓に座った状態から? 無想転生発動して?
なんかブワンと増えた分身で、相手の手配を覗き見る、と。
ずいぶんと力技ですね。
確かにそうしたら、相手の攻撃はかわせるだろうけどさあ。
究極奥義って、そういう使い方していいの? 北斗神拳って、それでいいの?
え? 攻撃にも使う?
いや、俺が言いたいのはそういう事じゃないんだけども。
まあいいや。ツッコミはしないと決めたんだ。
勝てるなら、それでいいや。頑張ってくれ。こっちもこっちで、頑張るからさ。
さて。麻雀:1で出せる麻雀セットの中から、特定の牌だけをピンポイントで作り出せるようにしないとな。
これさえ出来れば、一発ツモをし放題だ。
修羅の国は、かなり何でもありな戦いだった。
これだけのモロにアウトな手段の数々さえも、そう来たか。と受け入れてくれるだろう。
無論、向こうも同じような手段をやってくるだろう。
そんな連中相手に、どこまで戦えるか。それと、勝った後に突入するだろう、リアルバトルに勝てるのか。
やってみなければ分からんから、やってみるとしよう。
バクチっていうのは、そういうもんだしな。
ところで。
この人数での、修羅の国への移動手段をお持ちの方は、この中にいらっしゃいませんか?