北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~   作:far
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ふくふくろう氏の Fallout:SAR を推してみる。
フォールアウトだけど、舞台は日本。それも中部地方の浜名湖あたりというマイナーな場所。
そこにピップボーイやアイテム持たされたけど、レベルは1のキャラで放り込まれる主人公。日本だけど、フォールアウト世界なので悪党という名称でレイダーはいる。グールもいる。マイアラークたちだっているぞ。
なかなかなかなか女性に手を出さないけど、そのうちフッきれるから大丈夫。


人間は、殴ってもいいヤツが近くにいたら、とりあえず殴ってしまう生き物だ。

 気付けばジャギが生えていた。お前、どっから現れた。

 速攻でケンシロウにボコられ、シンに蹴られていたが、何しに来たんだろう。

 あ、なんか言ってる。

 

「待てっ! ちょっと待て!」

 

 あ、問答無用で殴られた。

 ケンシロウに殴られてー、飛んでいってー。そこをシンが打ち返したー!

 おおう。シンとケンシロウのコンビネーションとか、すげーレアかも。

 

「だから待てっ! 俺は勝負しに来たって言ってるだろう!」

 

 だからボコられてんじゃねえの?

 

 その場の全員からそういう目で見られながらも、ジャギは粘った。

 座り込んで、両手でバンバンと地面を叩きながら、必死に訴えた。

 まあ、ここで話だけでも聞いてもらえなかったら、ぱっびっぶっぺっぽぉっ、だからなあ。

 ちなみにこの悲鳴。原作ではジャギの手下があげた断末魔だったりする。元ネタはバイキン○ンだろうか。

 

「誰も拳法でって言ってねーだろ! 麻雀だよ! 麻雀の勝負だよ!」

 

 ああ、それで来たのか。

 モヒカンのウワサネットワークかなんかで、ここサザンクロスで麻雀の修行をしてるとか聞いて来たんじゃねえかな。

 ケンシロウと戦っても勝てないけど、麻雀ならイケると踏んだか。

 

 ふむ。どうしますトキ先生。ケンシロウの教材としては、悪くないと思いますが。

 

 ジャギの事など最初から見向きもせずに、ラオウに百裂拳を仕込んでいたトキ先生に話しかける。

 というか、こっちの事も少しは気にしてください。

 アレも一応、あなたの義弟なんですよ。

 

 トキ先生は、少し考えた後にこう言った。

 

「ケンシロウ。空中から相手に連打を浴びせるのは、難しい。それを気や突きの速さと工夫で何とかしたのが、天翔百裂拳だ。この一戦で、モノにして見せろ」

 

 モロに教材扱いだった。

 というか、いまだにジャギが視界に入れてもらえていない。

 何か、ここまでアレな扱いをされるような事って、ジャギはやってたっけ?

 

 え~っと。

 

 銃や含み針なども使う、拳法家としてはダーティな男で、手下にモヒカンっぽいヤツらがいる。

 シンに負けてパワーアップする前のケンシロウに、伝承候補から下りろと襲い掛かって、返り討ち。

 シンをそそのかして、ケンシロウからユリアをさらわせた。

 胸の七つの傷を自分でつけて、ニセケンシロウとして悪事を働く。具体的には、レイの両親を殺して妹をさらった。

 なお胸の傷はよく見ると、ケンシロウのものよりもだいぶ浅い。

 あとアミバにトキ先生のニセモノになればいいと吹き込んだのも、コイツだったな。

 

 うん。残念でもなく当然だったわ。

 これはハブられる。聖者とまで言われた、トキ先生ですら激おこ通り越して、無関心ですわ。

 

 あと今の悪事を数えるの、口に出てたわ。というか、出してたわ。

 

 あー、あー。麻雀で勝負か、という空気だったのに、ボコるのが再開されてるわ。しかもさっきよりも、力が入りまくってるな。

 それにあえて奥義も技も使わずに、ただ殴る蹴るの暴行を加えているあたり、深い怨恨を感じる。

 

 よし。見なかった事にしよう。これ以上はどうなるのか怖いし。

 

 大事だわー。本当に、スルースキル大事だわー。

 さっきまでその辺にいたはずのバットとかも、いつの間にか姿が見えなくなってるし。

 リンを連れて行ったっぽいんで、むしろよくやった部類ではある。さすがの逃げ足だ。

 ターバンのガキといい、子供の機動力は侮れんなあ。

 

 あ、そうそうトキ先生。俺にも百裂拳教えてください。

 今なら、おぼえられると思うんですよ。ポイントあるし。

 そっちの、一撃で決めればいいから、連打はいらんだろって顔してるお兄さんよりは、やる気あるんで。

 

 [P37→29 北斗神拳:4を習得しました!]

 

 小一時間ほど、ああでもないこうでもないと、連打を繰り出しているうちにウィンドウが現れて、無事にスキルレベルを上げる事ができた。

 なおラオウはその少し前に百裂拳を習得していた模様。さすがに、やれば出来る子だね。

 それと4に上げても、今までとは違って新しい秘孔の知識がわいてこなかったので、解説も4に上げた。ここから先は別売りですという、アコギな商法のようでツライ。残りは25ポイント。

 

 さて。気持ちを切り替えて、上がった北斗神拳の実験と行こうか。

 

 まずは、南斗龍舌拳で、フリッカージャブっぽいパンチを打つ。

 ムチのようにしなり、伸びていく拳。それが空中に思い描いた相手に当たった所で、素早く引く。

 

 パァン!

 

 しびれるような衝撃と、なにかが()ぜる様な音がした。

 音の壁を越えたシルシだな。

 体の間接をフルに駆使した同時加速で、音速の正拳突きというネタが刃牙というマンガであったが、アレに近いな。

 

 で。これを北斗神拳でやると、どうなるか。

 

 ッ!

 

 空気を押しのけた衝撃はしたが、音はしなかった。だが拳の速さは同じ。

 何がどうなっているのかは分からんけども、確かに音は消えている。

 打ったのはさっきと同じフリッカーだが、北斗神拳だけを使ったので、腕は伸ばしていない。だがこれは伸ばしたら、逆に拳速が落ちるだろう。そんな感覚がある。

 

 しかしこれは、間合いが伸びない代わりに連打が出来る。

 

 ッ!ッ! ッッ! ッッッッッ!!

 

 二連、三連、五連、八連。面白いように連打がつながる。

 左で連打。一歩踏み出し、右で連打。一発ごと交互には無理だが、左右の連打もバッチリだ。

 これか。これが俺流の、北斗百裂拳か。

 

 いかん。顔がニヤける。なんか楽しいぞ、コレ。

 ヨガファイヤーとかだと、かけ離れすぎてて実感わかなかったけど、これはいいわ。

 うん。俺さ。今、北斗の拳の世界にいるわ。

 世紀末世界で、生きてるわ。

 

 よっしゃ。テンション上がってきたぜー! 叫ぶぜヒャッハー!!

 

 

 

 ところで、そろそろジャギさんの始末終わりました?

 えっ? そんなヤツは来なかった……? アッハイ。わかりました。ボクは何も見ていません。

 じゃ、今日はこの辺で解散で。お疲れっしたー!

 

 

 






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