北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~   作:far
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似たような先達がいたらどうしようか、と少し調べて
頭がポップコーン氏の 北斗の拳 未来編 ヒャッハーの章 という短編を見つけた。
たまにランキングを見てるだけだと見つからない、こういう一発ネタも好きです。


なぜベストを尽くしてしまったのか

 気付けば、俺は大首領だった。

 モヒカンが選択無しで、自動的にモヒカン:5になり、ポイントはマイナスになった。

 

 [P:0→-5 おめでとうございます。100人のモヒカンを従えた事でモヒカン:5を習得しました。またこれ以上モヒカンは上がりません]

 

 そうか、カンストか。

 何と言うか。感情が死んでいる。刺激に対して反応が起きない。へんじがない。ただのしかばねのようだ。

 たぶん、目も死んでいるだろう。

 モヒカン:3で勝手に装備されたサングラスのせいで、他人は分からないだろうが。

 

 [P:-5→-3 トロフィー(銅):一つのスキルをマックスにする を達成しました]

 

 ああ、ポイントつくんだ。それでもマイナスだけどな。HAHAHA!

 

 前にさあ。言ったじゃん。

 野良モヒカン相手だと、勝っても負けても面倒なことになるってさあ。

 あれな。負けたらってのは、まあ、わかるだろ。

 溜め込んだ物資とか、手持ちのバイクとか、壊されるか持って行かれるかするんだわ。

 それと手下が減ったりもするな。

 俺自身は北斗神拳:2もあるし、モヒカンの群れくらいじゃ負けないが、別働隊が全滅した結果がそうだったんだよ。

 

 そんで、勝った場合の問題な。

 まあ、さっきとは逆で、物資が増える。運が良ければバイクも手に入る。

 それで、手下も増えるんだ。

 

 手下のモヒカンらは俺の言う事は聞くものの、モヒカンの習性で略奪が止められない。

 数が増えると、そのうち目や手が行き届かなくなる恐れがある。

 勝手に村を襲われて、もしそこに北斗や南斗の拳士がいたら?

 

 この世界で拳士は、拳士でしか倒せない。

 流派が108だったかあるという量産型の南斗の拳士でも、手刀でスッパスッパ人体を骨まで切断するし、銃弾だって避けられる。

 

 まあ中にはダイナマイトを投げつけるだけの南斗爆殺拳とか、集団で大砲から打ち出されて上空から襲いかかる南斗人間砲弾とか、人間ですらないただの列車砲の南斗列車砲とかの例外もあるが。

 例外なので、考えない事にする。さすがに怒った原作者の人に、闇に葬られたはずだしな。

 

 例外ではない南斗の拳士は、ラオウの肩を砕いたり、ケンシロウに傷を負わせたりと割りと強い。

 相性のいい何人かで組んだら、たぶんジャギなら倒せる。

 モヒカンなんぞ、千人いようが無双されるだけだ。

 

 北斗は、もっとヤバい。組まなくても、単独で無双できる。ただしジャギは除く。

 ラオウ、トキ、ケンシロウ、あと一応ジャギの4人しかいないが、遭遇する時はするものだ。

 実際、ラオウ来ちゃったしな。

 

 そのラオウは、もはや味方だ。彼が用心棒でいる限り、ジャギは怖くない。

 トキも病弱という弱点がある。バイクを使ったヒットアンドアウェイで長期戦に持ち込めば、ワンチャンある。

 ケンシロウ? ケンシロウは…… 命乞いした後に、背後から襲い掛からなければ行けるかも?

 

 まあ、奴らに目を付けられないようにするのが、一番なんだよ。

 そのために、俺も頑張ったんだ。 

 

 畑を略奪だー!

 という名目で、収穫のお手伝いをさせたり。

 

 食糧を略奪だー!

 という名目で、村から食糧を運ばせ、代わりに俺が水と塩を渡して交易したり。

 

 このあたりの林を破壊だー!

 という名目で、開墾させたり。

 

 抗争だー!

 という名目で、同じくらいの規模のモヒカンの群れを襲わせて、共倒れ狙いで間引きしてみたり。

 

 色々とね。頑張っていたのよ。

 

 でもラオウ先生が、抗争だって張り切っちゃってね。

 

 用心棒として養っているものの、怖いからって普段から仕事を割り振らなかったらさ。

 周りが働く中で。それも、モヒカンたちが働く中で、自分だけ何もしないでメシだけ食ってるというヒモでニートな状態に、プレッシャーを感じていたらしくてさ。

 そんな時に、抗争っていう、自分が輝ける場所を見つけちゃったらさあ。

 

 虐殺だったよ。

 

 あまりにも一方的過ぎるんで、あわてて止めたのも、今思えば良くなかった。

 いっそ全滅させれば良かった。

 半分くらいを殺ったところで止めたせいで、生き残った半分がウチに合流。一気にチームの数が1.5倍に。

 

 さらに、実はそのすぐそばで漁夫の利狙いで潜んでいた、別のチームもウチに降伏。

 

 ラオウ先生の無双を見て、これはアカンと思ったらしい。気持ちは分かるが、そこはそのまま逃げろよ。

 そのせいで、チームが100人超えちゃっただろ。

 

 [P:-3→-1 トロフィー(銅):はじめての抗争 を達成しました]

 [P:-1→3 トロフィー(銀):抗争に勝利する を達成しました!]

 

 ポイントの借金がなくなったか。

 よし。これでようやく調理技術が上げられる。

 ラオウ先生もモヒカンスキルかそれとも別のスキルの恩恵で、食糧が少なくてもいいんだけど、黒王号がなあ。

 鯨飲馬食っていうくらいで、馬は元々たくさん食べるんだけど、あの巨体を維持するだけ食べるからなあ。

 

 でもラオウ先生に捨てて来いとか、怖くて言えないし。

 

 だがそれも、これで解決する。といいな。

 さて。調理技術:2は、何が出せるようになるかなー。

 

 そのためには、ウィンドウを出すために、実際に調理しないとね。フラグが立たないからね。

 そういうわけで。

 

「ウタゲだ、ヒャッハー!!」

 

 宴会だ。ツブしたチームと、合流したチームの物資が手に入ったことだし、たまにはいいだろう。

 配下のモヒカンたちもヒャッハー! ヒャッハー! と喜んでいる。

 そこに、ウィンドウが浮かび上がってきた。

 おいおい、気が早いぞ。まだ俺は調理に取り掛かってさえいない―――

 

 [P:3→9 トロフィー(金)ラオウを仲間にする を達成しました!]

 

 ( ゚д゚) えっ。

 (つд⊂) ゴシゴシ

 (;゚Д゚)ええっ!?

 

 えっ。ちょっ。お、おう? 待てよ。

 何で今更、これが出てきたのかと考えると……

 

 あのヤロウ。今の今まで、仲間になったつもりはなくて、見捨てたり裏切ったりする気しか無かったと。そういうことか―――!?

 

 あっ… アッブネェェェ!!

 油断してた! 思いっきり、油断してた!

 そうだよ。アイツ世紀末覇者とか拳王とか名乗ってるくせに、相手に死兆星が見えるか聞いて、見えないと言われた時は戦わないとか、唐突に武器を持ち出したりとか、師匠に挑んで返り討ちになりかけたりとか。

 しかもそれで師匠が血を吐いて病気発覚したら、俺は天に選ばれている、と嬉々として倒しに行く。そんなヤツだったよ!

 

 持ってるわ~。アイツ絶対にモヒカンスキル持ってるわ~。

 

 仲間になった、というお知らせが今来たということは、宴会の効果か。

 友好度か忠誠度かわからんが、なんかパラメータがあって、それが上がったということか?

 

 えっ。もしかして配下のモヒカンにも、そういうのあるの?

 反逆とかしちゃうの? NPCだと思って、雑な扱いしかしてこなかったんだけど。

 えっ。このゲームって、そういうギャルゲーや育成ゲーでもあるの? その割には、ヒロインまだ出ないんですけど。

 

 はよ。リンかマミヤの実装、はよ。

 

 え? その娘らが出たら、北斗や南斗が出てくるフラグ?

 

 バカヤロウ! ヒロインだぞ! そういう障害とかイベントなんぞ、当たり前のことだろうが!

 そもそもなあ。メンド臭くないオンナなんてなあ。この世にいねぇんだよ!

 世紀末世界に生きてるってだけで、命が危ないんだよ。

 どうせなら、オンナがらみで命を懸けたいじゃないか。

 なあ、そう思わないか?

 

 



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