北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~   作:far
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いいんだぜ…?


ちょっと蒼天の拳にも触れてみるテスト。

 気付けば、修行パートに突入していた。しかも座学だ。

 居るのは相変わらず、謎空間のままなんだけどよ。しかも動画鑑賞中のままなんだけどよ。

 

 なんか、蒼天の拳のアニメが流れてるんだが。

 

 蒼天の拳というのは、ケンシロウらの師匠リュウケンのさらに先代の北斗神拳伝承者、霞拳志郎が主人公の作品だ。

 北斗の拳ワールドが世紀末世界になった原因であるところの、核戦争よりも前。1930年代あたりの中華大陸が舞台。

 内容を一行で言うとだ。様々なキャラをホァタァ! する物語だな。

 

 コミックバンチだったかなあ。ちょいちょい立ち読みなんかで読んでたわ。

 三国志時代になって、天帝が3人いるけど、どうすんべ。誰を守護する? という問題に、じゃあ流派も3つに分けるか。という柔軟な答えを出した結果生まれた、北斗の3つの流派が出てたのは覚えている。

 北斗劉家拳と、北斗孫家拳と、北斗曹家拳な。たしか北斗劉家拳が北斗琉拳の源流だった気がする。

 せっかく分けたんだから、と流派ごとに特徴を持たせるとか、3つに分ける判断をした当時の伝承者は、かなりの遊び心の持ち主なんだろうなあ。

 

 結局全部、拳志郎と戦うことになったけどな。

 

 これがケンシロウなら全員うわらばしている所だが、拳志郎は強敵にはトドメは刺さない主義らしく、戦った後も全員生存している。

 しかも後に手を貸してくれる事もあるという、ジャンプの王道を歩みなおしている。原先生、実はそういうのもやってみたかったんだろうか。

 

 なお拳志郎の使う北斗神拳は、分かれた三家の拳とは別に日本で伝わっている。

 伝承者となる子供3人を弘法大師 空海が大陸から帰国する際になぜか連れ帰った結果らしい。

 さすがは密教という概念やら何やらを輸入しまくった真言宗の開祖。とんでもないもんも輸入している。

 天台宗の開祖とお気に入りの稚児を取り合ってケンカ別れした説とか、ダメなエピソードもあるけどな。

 あと武田信玄並みに、各地に隠し湯とか溜め池とか作った事になってる人でもあるな。まあそれは後世の宗派の人とか地元の人が、昔からあるヤツのハク付けにフカシたのがほとんどらしいけど。

 

 ところでだ。

 このアニメ、言っちゃあ何だが。うん。言っていいのかわかんないけどもだ。

 

 なんか……   じゃね?

 

 作画のレベルが、はるか昔に作られたはずの、アニメ北斗の拳と勝負できるくらいなんですけど。

 むしろ回によっては負けてるんですけど。

 ナニコレ。いや、技とかを知る教材にしろって意味なのはわかる。わかるんだけども。他に適当なのはなかったのもわかるけども。

 もうちょっと、こう。何と言うか。手直しというか。何とかならなかったもんなんだろうかね。

 

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 ああ、うん。技だけチェックすればいいようにって方向で気を使ってくれたのね。

 言ってた意味はそうじゃないけど、これでもいいや。ありがとうよ、ウィンドウさん。

 

 

 さて、まずは孫家拳か。三国志なら孫家は嫌いじゃないんだがなあ。マイナー臭い所とか。大局を見られずに目先の欲や情に流される所とか。最後に全部孫権が台無しにする所とかな。

 見るべき奥義は、操気術と秘孔変異だな。

 闘気でサイコキネシスじみた物体操作をしたり、銃弾受け止めたりしてるんですけど。えっ。これできるの? できるようになんの? マジで?

 その極みの闘気のみで秘孔を突く、天破活殺はすでに北斗神拳に組み込まれてるから、できるっちゃできるんだろうけどよ。

 まあ、あとで試してみるか。相手の闘気を抜く技とか、便利そうだし。

 秘孔変異はムリダナ。もとい無理だな。だってあれ お薬 キメた上に、狂気に陥らないと出来ないっぽいもん。

 どっちもヤダよ俺。世紀末のモヒカンは、健康志向なんだ。でなきゃあんなにマッチョだらけじゃねえだろ。たまに腹が出てるのもいるけどよ。

 アレは出世するなり、なんか上手くやるなりして、それだけの食糧を得られる立場になってハッチャケちゃった結果だから。それでも筋肉までは衰えてないはずだから。

 

 

 曹家拳は、何と言うかエゲつないな。特定の単語を口にしたら死ぬ秘孔とか、自分の願望に逆らえなくなる秘孔とか、誰でも暗殺者に仕立て上げる秘孔とか、他人を操作する秘孔でいっぱいだ。

 しかもよく思い出してみたら、それらもちゃんと北斗神拳の知識に引き継がれちゃっているというね。

 便利だろうけど、ヤダよ俺。モヒカンだから、基本的にはヒャッハー思考なんだ。後は野となれ山となれ。今が最高ならそれでいいじゃん。

 

 しかし、いかにも隠れて陰謀企みそうな秘孔のラインナップに反して、使う拳はラオウにも似た剛拳というあたりは面白いな。

 伝承者の張太炎が、先代伝承者の父親に反発して柔の拳に魔改造してるけど。

 しかもただ拳を極めた北斗神拳の方が上だ、という理屈で拳志郎に柔拳を破られてやんの。

 トキもラオウに負けちゃってたし、柔の拳はダメなんかなあ。でもトキは病気が無かったらイケたようにも思えるし、やっぱ使い手次第か。

 

 あれ? そうすると曹家拳から学ぶ事って何も無いのか?

 ……うん。ないならないでいいや。次行こう。

 

 

 劉家拳。北斗神拳に伝承者なき場合、劉家拳から出す。という掟がある、言わば北斗神拳の予備というか分家。

 この掟のせいで、北斗神拳伝承者は北斗劉家拳の伝承者と死合って勝たないと、真の伝承者扱いしてもらえない。

 

 一見理不尽だが、スポーツで言うならだ。控え選手よりも確実に上だと証明されてない一軍選手とかどうよ。という話だな。

 

 ただそのせいで、代々踏み台扱いされる劉家拳の方々には、当然面白くないわけで。

 俺は北斗劉家拳の使い手だ! と名乗ったら「ああ、あの最終試験の」と思われちゃったりするわけだ。

 そらあ、必死こいて北斗神拳を倒そうともするわな。

 

 そのせいか、北斗神拳と共通する技もあるようだ。高速の歩法、雷暴神脚とか。いつの日か北斗神拳を越えるため、北斗神拳の技を盗み取ったのだろうか。

 必死こいて劉家拳が作った技を、北斗神拳側が水影心でパクッた疑惑も捨てきれないが。実際、拳志郎も孫家拳の天破活殺も曹家拳の人を操る秘孔もパクってたし。

 それを更にスキルという形でパクッてる俺が、言っていい事かはわからんけどな。

 

 カイオウとかの北斗琉拳とは違って、魔闘気までは使わないようだ。かと言って、羅将ハンのようにスピードに寄った戦法でもない。

 大量の闘気で空間を歪めたり、と暗琉天破の原型みたいなもんはあったが……

 何かを学ぶとしたら、強いて言うなら、スタンドか。

 闘気で背後に、でっけえ不動明王出してた。

 

 あ、いや。やっぱダメだ。ナシだ。

 背後にでっかい間柴が出たら、ヤダよ俺。でっかい間柴とかチョッピングライト(打ち落ろしの右)がスゲー強そうだけど、なんかヤダ。

 何より、絵面がオカしい。

 今まで戦ってきた面々を背後に背負ったり、代々重ねてきた執念を形にしたりする背後に背負った、何か重いもの。

 それが間柴て、キミ。どんな人生やっちゅーねん。何を背負って生きてきたっちゅーねん。

 

 

 はぁ~……

 

 

 さっきまではパイセンたちのNG集とも言える人生の数々に、気楽に笑ってたのになあ。

 

 ジャギの一味になって、思う存分ヒャッハーして。そのあげくの果てにケンシロウが来ちゃったらコッソリひとりだけ逃げ出して、ヒッソリと余生を送っちゃったパイセンとか。

 なぜか生きてた、でかいババアの家で居候してたのはさすがにワロタ。

 

 料理の道に踏み込んだはいいけど、いくらでも食糧を出せるなら自分が働かなくていいんじゃないかと気付いて堕落しちゃって、トキの死んだ後の奇跡の村で余生を過ごしちゃったパイセンとか。

 村人に食糧あげて世話してもらってたんで、神様扱いだったのがなんかワロタ。

 

 同じく料理の道に踏み込んだものの、なぜか味将軍グループの一員になっちゃって、サウザーの聖帝軍とカレー勝負してたパイセンとか。

 まさかの負けで、食糧供給係りの捕虜になってたのは指差してワロタ。

 

 マミヤを口説き落としたものの、マミヤッパイに浄化されて、この世の平和のために戦わなきゃと使命感抱いて荒野に消えたパイセンもいたな。

 オッパイ見た段階で浄化されちゃったんで、童貞のまま逝ったのはさすがにワロエなかったぜ。

 

 何を思ったか、海外に脱出しようとしたパイセンたちもいたな。だいたい海上で遭難したまま人生終了のお知らせを聞いてたが。

 南の国へ行こうと、まずは沖縄を目指した面々とかは特にダメだったな。だって核戦争の後に、沖縄が残ってるかっていうと、なあ?

 

 北海道は逆にクマ牧場とか地獄谷温泉とか残ってたけど、そこに辿りついたパイセンはそのまま余生を送るコースで、クリア目指さなくなっちゃってなあ……

 気持ちはわかる。すっげーわかる。同じ状況なら、きっと俺もそうしたわ。

 

 

 今こうして蒼天の拳の荒い作画を見てると、パイセンたちの動画はムダにクオリティ高かったのがよくわかるぜ。

 実写かCGかわからんレベルだったわ。進化しまくったヴァーチャルリアリティって、あんな感じなんかなあ。

 

 おっ。そろそろクライマックスか。三家拳からは、結局闘気の扱いを極めようという努力目標しか得られなかったが、拳志郎なら北斗神拳の新たな奥義を―――――――――

 

 ――――――――――――――――――えっ。

 

 拳志郎が、女人像のスタンド背負って。

 女人像から手が伸びて。そうしたら、戦ってた劉家拳の人と、拳志郎の二人が、上空の特殊フィールドに移動したよ?

 えっ、遊☆王なん? トラップカードオープンで、効果発動で、特殊フィールド展開なん?

 ところでその何も無い、空や地面すらもない特殊フィールドに、めっさ心当たりがあるんですけど。

 

 ここじゃん。それって、今いるトコじゃん。

 

 二人の勝負は拳志郎が勝って、でもトドメを女人像のオーラが止めてるけど、そんな事はどうでもいい。

 俺、今そんな所に居るの? ひとりで?

 帰れるの? なかなか帰れないなと思ってたら、まさかそういう事なの?

 

 この謎奥義習得しないと、帰れなかったりするの?

 そこんとこどうなのウィンドウさん!

 

 [P:18→8 特殊:北斗宗家の拳 を習得しますか?(Y/N) 注意!:これを習得しないと北斗神拳:☆を習得できません]

 

 あっ。習得自体は、いつも通りに一瞬なのね。条件クリアして、ポイントさえ足りてればだけど。

 誰も居ない空間で、何が正解かもよくわからない修行を手探りでやるハメになったのかと焦ったわ。

 せっかく貯めたポイントがガッツリ減るが、そこは北斗神拳を極めたボーナスポイントに、期待しますかね。

 

 

 



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