北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~   作:far
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日刊止めたら、読んでくれる人が減ったという悲しい事実。


利用者の必要だったものと、会社の用意したものと、政府の用意していたものは絶対一致しないのはなんでだろう。

 気付けば蒼天の拳が終わり、そして違うアニメが始まっていた。

 

「俺は…… 軍を抜ける!」

 

 なんかロボットアニメなんだけど。08な小隊の、ガン○ムなんだけど。北斗どこ行った。

 しかももう、終盤近くまで見ちゃってるんだけど。

 序盤にこのセリフを言っちゃう小隊長だと、08小隊始まらないからな。

 

 まさかとは思うが、バグらせたはいいが 直らなくなったとかないよな?

 

 ……ないよな。ないよね? 無いって言ってよバーニィ。

 

 [P:8→8 北斗神拳:☆を習得しました]

 [P:8→18 トロフィー(虹):北斗神拳を真に極める を達成しました!]

 

 うん。それはいいよ。むしろ知ってたから。

 俺が聞きたいのは、いつ帰れるかなんだが。そこんところはどうなのよ、ウィンドウさんよ。

 

 [ただ今、電波が届かないところに居ります。ピーッという音の後にマッサージを受けて、ゆっくりとお待ち下さい] ピーーッ

 

 音がすると同時に、ぽんっと空中に大型のチェアーが現れた。

 確かにマッサージ機能付きだな。なんでか、車が買えるくらいの値札が付きっぱなしなんだが、これどっから持ってきたんだよ。

 電源とかもどうしてるんだ。というか、そもそもなんでマッサージチェアを出した。ダジャレか。ただのダジャレなのか。

 ただのダジャレに、ここまで全力を尽くせと誰が言った。

 

 

 ウィンウィン…… ヴィーー シュコー……

 

 

 まあ、使うんだけどな。マッサージチェアー。

 だってお値段、驚きの7ケタだぞ? 百万超えだぞ? そらそんなもんがあったら、使ってみるだろ。

 手足もエアーで圧力かけて揉んでくれるらしい。ブーツやら腕の革バンドやら肩当てやら、もろもろを外して直に機械マッサージを堪能している。

 

 何やってるんだろうなあ、俺。

 そうは思うが、水が貴重な世紀末世界じゃあ、日本だと言うのに風呂にあまり入れなかったんだ。

 こうして全身リラックスして、血行をよくする機会も少なかった。

 ならばこうして休める貴重な機会は、逃す手は無いんだよな。

 ほら、アレだ。その場の人生エンジョイできてれば、モヒカン的にはオッケーだからさ。これでいいんだよ。うん。

 

 クリアまでは、近いようで遠いからなー。

 

 このゲーム。もはやゲームと言っていいのかはわからんけども、とりあえずゲームという事にして話を進めるぞ。

 このゲームな。エンディング自体は、無数に用意されているらしい。

 

 だいたい死亡エンドだけどな。

 

 ほら、どこぞの運命なゲームだって、死亡エンドの方が圧倒的に多いだろ? トラな道場でししょーとロリブルマな弟子に、何回会ったよ。

 俺以外のパイセンたちも、だいたい死んでるし。そもそもここ世紀末だし。愛で空が落ちてきた後の世界だし。

 

 あ~… もうちょい上のトコを… コントローラーは安いヤツとそう変わらんのな。

 ふむ? AI搭載で、自動でいい所を探してくれるモードが? 試してみるか。ポチッとな。

 

 血行良くするのなら、飲酒もアリだろ。一杯だけ引っ掛けるか。

 大分麦焼酎、吉四六(きっちょむ)。何十年と売れているロングセラーの有名どころだ。

 芋焼酎はクセがありすぎて、という人にもお勧め麦焼酎。その中でも殊更に飲みやすく、スッキリした味わいと香りでスルスルいけるぞ。

 とっくりみたいなボトルも、味わい深い。それから手酌でお茶碗に直接注いでね。こうクイッと行くわけよ。

 この雑さ。ざっくばらんな気安さ。これが宅飲みの楽しさだ。

 

 さーて。マッサージ機のタイマー付けてと。ちょっと昼寝するかあ。

 いや、この場所だと昼間か夜かはわかんないから、仮眠が正しいのか? まあいいや。ちょっと寝よう。

 酒飲んで、マッサージ受けながら、とろとろと寝る。

 これが温泉やら銭湯やらで、ひとっぷろ浴びた後なら、言う事は無かったのになあ。

 ああ。ここ出たら、クリア前に温泉探しに行こう。入りたくなってきた。

 

 うん。じゃあ、おやすみ……

 

 あ、なに? その前にクリア条件言ってけ?

 そう難しいもんじゃないぞ?

 料理人としてなら、自分の店を持って人生を生き抜いたらクリア。

 拳士としては、誰か南斗六星か北斗の使い手と戦って、勝ったらクリア。

 他にも医者とか、運送屋とか、商人とか、市長や町長、村長エンドがあるな。

 

 全部、サブのエンディングだけどな。

 

 これらのクリアは、人生が終わればクリア。そして、そのまま人生が終わる。それだけだ。

 まあ第二の人生楽しんだねという、言うなればそれだけの事。クリアというか、死んだ後にエンディングロールが見られるが、それだけらしい。

 

 サブという事は、当然ながらメインもある。俺が目指す、というかウィンドウさんが目指してほしいのがこっち。

 

 スキルを極めて、ラスボスを倒す。それも、相手と同じジャンルで戦って。それが条件だ。

 以前ケンシロウやラオウを麻雀で倒した事があったが、ああいうのだとダメという事だな。当たり前と言えば当たり前だが。

 

 南斗聖拳なら、サウザーら六星全部と五車星まで全部セットでラスボスな、という原作ケンシロウコースなので諦めた。

 北斗神拳は、ラスボスであるカイオウがもう死んでいるんで達成不可能。

 

 そういう事で、極めるスキルは調理技術になる。

 

 え? ヨガはもう極めたろって?

 ヨガでどうやって勝敗つけるんだ。それにその場合、相手はダルシムだぞ。

 

 [北斗神拳を極めるにあたり、肉体をアップデート中です。もうしばらくお待ち下さい]

 

 お、またアナウンス来たか。

 今度は映像付きか。またアニメじゃねーだろうな。いやドラマとかバラエティならいいってわけでもないけども。

 

 えっ。

 

 俺じゃん。

 映ってるのって、女人像の腕が、腹を貫いてる姿の俺じゃん。

 うん。あれ普通なら死ぬわ。なんでよりによって、その映像をチョイスした。

 

 いや、待てよ。ちと違和感がある。なんだ?

 う~ん…… 記憶にある女人像の腕よりも、映像の中の方が、短い?

 うん。間違いない。短いわ。よ~く注意して見てると、今も前後が短くなって行ってるわ。

 

 うん? それって、俺の体内に入って行ってるって事か?

 俺の身体に、あの腕がズブズブ入って行ってんの? え? 肉体のアップデートって、それ?

 

 北斗宗家の血を引いてないと、北斗神拳は極められないから、肉体改造をする。

 それはわかる。そこまではわかる。理解できる。

 

 でもその手段が アレ ってのは、わけわかんねえんだけど。

 

 いや説明はいいよ。聞きたくないから。理解しちゃいけないヤツだと思うから。

 ただ、さあ。

 

 さっきも言ったけど、クリアするのに使うのは調理技術スキルなんだが。

 ここまでして北斗神拳を極める理由って、あった?

 そこんとこどうなの、ウィンドウさんよ。

 

 

 






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