北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~ 作:far
ネタが降りてきたので更新。
そしてテルシオペロ氏の ソードアート・バグライン を推してみる。
残酷な描写が、マジ残酷な描写。というか残酷な状況。
あらすじに 端的に言って、デスゲームと化したソードアート・オンラインは、バグっていた
ってあって、ユカイな状況かと思いきや、慈悲などないとばかりの悲惨な状況に。
カヤバァァァ!と怨念込めてみんなが叫ぶぞ。
そんな状況の中でこそ、キャラたちは輝くよね。ああ人間賛歌を歌わせてくれっ。
と紹介したら ソードアート・デスライン にタイトルが変更されました。
タイトルからすらほのぼの感を消した、もっと追い詰めないとという覚悟を感じる。
あ、本編始まります。
気付けば、俺は種モミだけを目に写して、走っていた。
ブーツで砂を蹴って、前へと跳んで進む。
砂を蹴り上げてしまえば、それは空回りになってロスになる。
意識して、蹴る力を全て地面へと、それもなるだけ水平に近く、流し切る。
蹴って。蹴って。進め。もっと、速く、早く。前へ。
ゴールが近付くにつれ、徐々に上体を起こしていく。
全開のまま筋肉を酷使していると、ブチッといく。そうでなくとも疲労で効率は落ちる。
だから姿勢を変えて、筋肉を使う箇所をズラしていく。
100メートルを走り抜ける、オリンピックの短距離選手たちもそうしていた。
あれが世界最速の男たちだった。
記憶の中の、イメージ。それを再現しながら、走る。
だがそれを上回るスピードで、俺の横を駆け抜けるヤツがいた。
「ヒャッハーー!!」
久々の出番に、テンションが上がっているらしく、いつもよりも大きな叫びを上げる男。
スペードだ。
元はシンの配下の、キング軍の幹部のひとり。原作では種モミを集めていた爺さんから、それを奪ったはいいがケンシロウに取り返されてしまった男。
そのせいだろうか。種モミ関係で負けるわけにはいかん! そういう意気込みを、何となく感じる。
たぶん気のせいだ。
単にバイクで俺を抜かして、トップに躍り出たのが嬉しかったんだろう。
ああ。バイクだ。
走ってるんじゃなかったのかって?
うん。走ってるよ。俺は。
だって距離が短かったんで、走った方が早そうだったんだ。
最後に種モミを取るのにも、バイクから降りるという手間が省けるし。
こうやって跳べる事でもあるしな!
南斗!
鶴と名前に入っているのに、なぜか南斗水鳥拳のレイの技で前に跳ぶ。水影心って便利だね。
しかし、紅鶴拳のユダはどこまで立場が悪いのか。
原作だと奥義の
いくつかのゲームと、ラオウ外伝で手を虎爪の型*1にして、左右の連打から遠距離攻撃を飛ばす… というのが正解らしいのだが。
どれも微妙に仕様が異なるし。やっぱり謎奥義なんだよなあ。
見せてくれって言っても、ユダだし、素直に見せてくれなさそうだよなあ。
種モミを手にした事で、急激に戻ってきた理性でもって、そんな事をつらつらと考えた。
無理やり連れてこられて、参加させられたというのに、これだもんなあ。
種モミってやつは、どうしてこうモヒカンを狂わせるのか。
見かけた瞬間、ネコまっしぐらってなもんだからなあ。
こんな危険物は、俺がしまっておかないとね。危険だからね。
だって周りには、モヒカンしかいないからね。
しかもいっぱいいるからね。
さて、そろそろ説明しよう。
今回、俺がいる場所はサザンクロスから少し離れた、元は野球の球場があったと思われる場所。
たぶん、ツバメな球団が本拠地だった所じゃなかろうか。ドームじゃないし。
そこで何をしているのかと言えば、だ。
モヒカン・オブ・モヒカンの決勝トーナメント、題してザ・ラスト・オブ・モヒカン。だ、そうだ。
前回、俺が審査員やってたって言った、アレの本選らしい。
なんで俺が参加してるのかって言えば、なんかシードらしい。
選手たちは、もちろんみんなモヒカンだ。審判もモヒカンで、観客席を見渡しても、モヒカンしかいない。
意外と髪の色が赤やら緑やらカラフルだったり、モヒカン部分が長髪だったり、パンチパーマだったりと変化はあるが正直どうでもいい。
男臭いんじゃあぁあああ!!
むさ苦しいんじゃぁぁああああああ!!
マッチョな男達だけの体育祭とか、何やってんの? ねえ、俺何やってんの?
競技がパン食い競争ならぬ、種モミ争奪競争とか、障害物競走がバイクで走るとか、相手の玉を燃やして妨害する玉入れとか!
なにちょっとモヒカン風にいじっとるんじゃぁぁあぁああああ!!
玉入れは、ちょっと面白かったけども。
久しぶりに、ヨガファイヤー連打しちゃったよ。
まあ、それは置いといてだ。
シュウが参加してるんですけど。
南斗白鷺拳の人で、仁の星の六星拳の人なんですけど。
まあ、一時期モヒカンどころか、つるっぱげになってたけども。
修羅の国に置き去りにされて、帰ってきたら坊主にクラスチェンジしてて、念仏でサウザーらを苦しめてたっけ。
アミバの開発した、髪が急激に伸びる秘孔を突いて、拳士に戻しておいたはずだが。
それがなぜ今、モヒカンになって、モヒカンのNo.1を決める大会に出場しているのか。
そこんとこ、どうなんですかシュウ。
「この大会で優勝すれば、モヒカン達を大人しくさせられるかと思ってな」
そのために髪をバッサリやって、こんなトンチキな大会に参加するとか。
はは~ん。さてはあなた、いい人だけど天然だな?
だがそういう事なら話は早い。
もう後の事はあなたに任せて、俺は帰ろうと思うのですが。
え? ダメ? なんで?
「シード選手であるお前を、実際に目の前で倒しておかねば真の優勝者と見られず、モヒカンどもが言う事を聞かない可能性があるからだ」
真面目か。
いや、真面目だったわ、この人。
「では、午後の騎馬戦で、決着をつけよう」
そう言って、シュウは去っていったのだが。
だが、騎馬戦で俺は彼の姿を見ることはなかった。
この騎馬戦も、モヒカン風にアレンジが加えられており。
三人が組んで作った騎馬ではなく、バイクに乗っての体当たりで、相手を落としていくという過激な競技になっていたんだ。
それでね。
シュウさんね。
バイク、乗れないんだってよ。
南斗白鷺拳のシュウ。彼は、盲目という設定があって。
さすがに盲目ではバイクに乗ることは出来ないんだそうな。
うん。今、高齢者の免許とかもうるさいし、仕方ないね。
うん、仕方がない。
仕方が無いんだが。
うっかり優勝しちゃった俺の立場は、どうしてくれるんだシュウ様よ。