北斗の拳メロン味 ~ただし人工着色料で緑色なだけでメロン果汁は入っておりません~   作:far

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考えてもわからんけど、何を感じ取ればいいのかもわかんない

 

 気付けば、俺は現実逃避をしていた。

 遠いよ? めっちゃ目とか遠いよ? 前回の更新くらい遠いぜ。

 

 ゴメンよ。ギャグものってなんか唐突に書けなくなるんだ。

 

 とまあ、そんなメッタメタなネタは置いといてだ。

 ああ、こないだ知ったけど、免々田(めめた)川って川が実在するらしいな。メメタァ!

 

 という小ネタも置いといてだ。

 目の前の現実に、目を向けようと思う。

 

 ジジイがいる。いっぱいいる。

 緑の帽子と、袖なしの迷彩服を全員が着込んで、剣を片手に独特の構えを取っているな。

 

 その剣、なんか 激しく光ってる けどな。

 ブォン。とか たまにうなってもいる けどな。

 

 ていうか。モロに ライトセーバー じゃねえか。ちょっと…… いや、かなり欲しいぞ。

 

 どうですかね、ウィンドウさん。あれポイントなら上位スキル扱いでもかまわないんで、もらえないですかね…?

 

 

 [サービスの対象外です]

 

 

 あっソッスカ。   チッ

 

 と、俺が久々のウィンドウさんとの会話?をしていると、ジジイどもの代表が俺にあらためて宣言した。

 

 

「さあ、覚悟はいいかモヒカンどもの王者よ! この地の平和のため、お前を倒す!」

 

 

 うん。討伐対象なんだ。俺。

 理由はほら、あれだよ。前に優勝したじゃん。モヒカンだらけの大会で。

 あれだよ。シュウが意味ありげにライバルっぽく出てきてさあ。そんで、バイク乗れなくて不戦敗してたやつ。

 

 あれに勝っちゃったせいでモヒカン達の代表扱いになっちまってな?

 ならコイツを倒せば、そこらに無限にポップする野良モヒカンどもが大人しくなるんじゃ? という予測が成立しちまってな?

 元斗の一派が、実際に動き出しちまったと。まあ、そういうわけだ。

 

 で、まあ。それだけなら俺も現実逃避はしないわけで。

 

 

「我ら元斗の 自衛隊(ジェダイ) なり! 核戦争前は封じられていた (フォース) の力を持って、貴様を討つ!」

 

 

 うん。これなんだ。

 もうツッコミどころしかなくて、どうツッコんでいいのかわかんなくってさあ…

 

 迷彩服と帽子は自衛隊っぽいが、なんだそのルビは。銀河のバランスでも保つのか。

 フォースってそういうんじゃねーから。いや確かに英語の軍(force)の読みはフォースだけども。armyとかもあるじゃん。

 封じられてたってのも、絶対に…… いや、なぜか自信が持てないが、そういう意味じゃねーだろ。たぶん。

 

 そんな具合に、俺がまたツッコミをうまくまとめられずにテンパッているとだ。

 なんか横合いから、乱入してくるのがいた。

 

 

「待てい! そやつはワシの弟子! そやつを倒すというのなら…… まずはこの 親子丼 を食べてもらおうか!」

 

「なんでやねん」

 

 

 現れたのは、この話の初期も初期、1話と2話にだけ登場して消えたチュートリアルキャラの、あの人だった。だったんだが。

 久しぶりに出会った恩人に、状況に付いていけない俺はオーソドックスなツッコミしかできなかった。

 そしてそんな俺をよそに、状況は先へと進んでいったわけで。

 

 

「貴様、いやあなたは… 味皇!」

 

「フッ… まだワシを知る者がおったか」

 

「ならばあの親子丼は…」「食べるぞ。食べるしかあるまい」「ウム。ここを逃せば…」

 

 

 食べるんかい。

 それと味皇も、親子丼を出せるんかい。

 群がるジジイたちに、ひょいひょいどこからともなく丼を出しては、渡していく。

 そういえば調理スキルは、この人から教わったんだっけなあ。

 

 そう思うと、思っていた以上に恩が大きいな。

 でもなぜか素直に感謝できない。不思議。

 

 

 

 で、まあ。

 ジジイたちが親子丼を食べている間に、味皇・村田さんが奴らを説得してくれて。

 俺もまた、食糧を供給する救世主、ということで、討伐は無かった事になったわけだが。

 証明がてら、料理も酒も出して宴会やって、お帰り願ったわけだが。

 

 結局、自衛隊(ジェダイ)ってなんだったんだろうなあ……

 

 というか。なんだったんだこのイベントは。ポイントももらえなかったし。

 

 

 

 …ってアレ? 村田さんがまだいるぞ?

 

 え? これから俺の拠点まで来る?

 そこでやる事がある?

 

 これはまさか…… 来るのか?

 

 

 


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