皆さんご存知の『シンデレラ』です。が、私の毒がたっぷりと入ったお話になっています。
 なので、皆さんの知っているお話とは全く異なります。

 某映画とシンデレラのストーリーが、脳内で『フュージョン』したので書き出しました(笑)

 果たして、私書いたシンデレラは幸せになれるか?(笑)
 

*これは映画『シンデレラ』が放送される時に書いたものです。

 


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シンデレラ

 むかし…。

 

 むかし…。

 

 あるところに、レラという名の美しく優しい娘がいました。

 

 幼い頃に母親を亡くしたレラは、父親が再婚した継母とその連れ子である2人の姉にまるで召使いのように扱われていました。

 

 

 ある時、この国の王子様が舞踏会を開くことになり、姉たちはきれいに着飾って出かけていきました。

 

 ボロボロの服を着たレラはもちろん連れて行ってもらえず、それどころか、留守の間家中の掃除や片づけを命じられていました。

 

 

 レラが悲しみに暮れ泣いていると、魔女が現れました。

 

 魔女は魔法を使い…。

 

 『かぼちゃ』と『ねずみ』と『レラ』を錬成し立派な第一形体に変え、きらきらと美しい背鰭(せびれ)と尻尾を用意し、さらに巨大な躯体(くたい)にし舞踏会へ行けるようにしてくれました。

 

 

 レラは復讐の大喜びで舞踏会へ向かおうとしましたが、魔女から

「深夜0時を過ぎれば全ての魔法が解けてしまうから、0時までには帰ってくるように。」

と忠告されました。

 

 忠告を守ると約束したレラが舞踏会に向かうと、あまりの恐ろしさに王子は迎撃を指示しました。

 

 王子の率いる軍隊に攻撃されたレラでしたが、あまり効いていない様子で時間が経つのを忘れて破壊を楽しんでいました。

 

 

 レラが気がついた時にはすでに約束の0時が迫っており、レラは大急ぎで舞踏会を後にしました。

 

 舞踏会から帰る途中で約束の0時となってしまったレラは、活動を停止し体表が硬化しました。

 

 その硬化した躯体はまるで『ガラスの靴』。そのサイズを除けば…。

 

 

 王子は、直ぐに『巨大なガラスの靴』の調査を命じました。

 

 調査結果。

 

 死んだと思われていた『巨大なガラスの靴』は、活動を休止していただけでした。

 

 後、その『巨大なガラスの靴』が、レラと言う少女だった事が判りました。

 

 

 とある国家錬金術師の提案で、躯体を倒す薬を作る計画が始まりました。

 

 王子は、

「『巨大なガラスの靴』を倒す薬に必要な量の材料を集めろ。」

と、命令を出しました。

 

 躯体が再び動き出すが早いか…。

 

 必要な量の薬の完成が早いか…。

 

 それは時間との戦い。

 

 

 そして、必要な量の薬が完成したのは『巨大なガラスの靴』が活動を再開する兆(きざし)が、現れ始めた頃。

 

 それは、まるで…、

 

 神の試練か?

 

 はたまた、悪戯か?

 

 答えてるくれものはいない…。

 

 

 急ぎ、対策を行う王子。

 

 そして、迎え撃つ準備は整った!

 

 

 ある満月の夜。

 

 美しい白い光に照らされていた『巨大なガラスの靴』。

 

 その表面に無数の亀裂が入る。それはまるで、蛹(さなぎ)から蝶が羽化する時の様に内部から外へと割れる。

 

 中から夜の暗さよりも、黒い躯体が現れる。

 

 それを見た王子は、畏怖(いふ)の念を込め、

「シン・デ・レラ(sin・de・Rella[罪深きレラよ])」

と…。

 

 それを聞いた大臣は、

「これより、あれを『シン・デレラ』と呼称!」

と宣言。

 

 

 シン・デレラと王子率いる王国軍の戦いの火蓋が切られました。

 

 戦意高揚の為に戦場に楽団が配備されました。その楽団の演奏が戦場に谺(こだま)し、まるで舞踏会で踊る躯体。

 

 舞踏会と違うのは、ステップの一踏みが儚い赤い花を咲かせるということ。

 

 

「怯むな! 無人馬車爆弾を投入しろ!」

 大量の火薬を乗せた馬車が必殺の特攻。

 

 シン・デレラの足元で大爆発が巻き起こる。

 

 バランスを崩し大地へ打ち付けられる躯体。

 

「今だ! 薬品投入部隊! 前へ!」

 地面で藻掻(もが)くシン・デレラの口へ、次々と投入される薬品入の樽。

 

 薬品が効いているのか、更に暴れるシン・デレラ…。

 

 

 多くの犠牲を出しながら、王国軍とシン・デレラの熾烈な戦いは続く…、

 

 それは、苛烈そのもの!

 

 

 やがて…、

 

 薬品が徐々に効果を発揮し始めシン・デレラの動きが鈍くなってきました。

 

 鈍くなった躯体に最後の戦いを挑んだ王国軍。

 

 更に多くの犠牲を払いながらも、シン・デレラに薬品を大量投入し、完全に動きを止めることに成功しました。

 

 

 やがてシン・デレラは、全身が石の様になり活動を停止しました。

 

 王子が率いる王国軍が勝ったのです。

 

 

 奇しくもシン・デレラだった巨大な石が鎮座した場所は、王国の中心でした。

 

 

 王国の国民全ては勝利に歓喜し、三日三晩巨大な石を囲んでお祭り騒ぎとなりました。

 

 

 王国が平穏を取り戻し、いつもの生活に戻った時、王子がぽつりと…、

 

「あれが、最後のシン・デレラとは思えない。」

 

「もし、次のシン・デレラが襲ってきたら我々に勝てるのか?」

 

と…。

 

 

 やがて、王子は国王となり、シン・デレラは伝説となりました。

 

 

めでたし、めでたし。

 


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