艦これ ~Bullet Of Fleet~ 作:クロス・アラベル
◇
あの戦いから5日。僕らは無人島鎮守府で平和な日々を過ごしている。
傷ついた四人を入渠させた。暁、雷は6時間程で、電は半日、特にダメージを受けていた響は丸一日かかった。
「司令官、釣れているかい?」
白い髪を揺らした響が小首を傾げて聞いてくる。会った時より、表情が柔らかくなっているようだ。
「うん、今日もまあまあってとこかな?」
「司令官、はい、お茶!水分補給はしっかりしてね!」
「暑いので欠かさずに飲んで下さいなのです!」
「ありがとう、雷、電。助かるよ」
二人は僕に怯えることなく花の咲くような笑顔で接してくれている。
「司令官、タオルも忘れずに持って行きなさいよ!ただでさえ暑いんだから」
暁は比較的みんなよりきつめに接してくる節があるが、以前より優しくなった。
「……何から何までありがとね、みんな」
これがこの四人の本当の姿。その理由としておおよそ、元いた鎮守府で精神的ダメージを受けて、本当の自分を封じ込めていたのだろう。心を開いた証拠として、笑顔が増えたことや星奈のことを悪く言うなどの行為が無くなったことなど……特に、呼び方だ。第6駆逐隊の四人は提督職についている人物のことを基本的に『司令官』と呼ぶ。元の鎮守府にいる提督のことはそれではなく、『提督』と呼んだ。多分、自分の認めた人物でない限り、本来の呼び方は使わないようだ。
「……さあ、あと一匹釣ったら帰ろうか」
「
「分かったのです!」
「分かったわ、私を頼ってくれてもいいのよ?」
「分かったわ!大っきいの釣ってよね!」
「頑張るよ」
◇
鎮守府への帰り道、僕らは手を繋いで歩いていた。
「…ねえ、みんな。何故僕の事を《司令官》って呼ぶのかな?僕は軍人じゃないし、上官じゃないんだよ?ちょっと、僕も恥ずかしいし…」
ずっと気になっていた事を聞くと響が3人の気持ちを代弁するように答えた。
「軍人かどうかなんて関係ないさ。君は私達を助けてくれた。信じて一緒に戦ってくれたんだ。君が何を言おうと、私達にとっての……たった一人の司令官だよ」
他の3人はその言葉に頷いた。やっぱり、少し恥ずかしい。
「……まあ、呼び方はどんなものでもいいけど……僕、これから色々とやらなきゃいけないことがあるんだ。資源が足りてないのもあるし、それに……万が一の為の戦力増強をしておきたい。でも、その為には君達の力が必要なんだ………手伝ってくれない?」
僕の頼みに、四人は…
「了解なのです!ぜひ手伝わせて下さいなのです!」
「当たり前じゃない!最初からそのつもりよ、司令官!」
「……
「ふん、まあ、司令官が言うなら私も手伝うわ。でも、暁のことは立派なレディとして扱ってよね!」
快く了承してくれた。
「……ありがとう。これからよろしくね」
仲良く鎮守府へ帰るのを祝福するかのように、太陽はギラギラと輝いていた。
to be contined .......