壊し屋 俊秀   作:遼明

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 明けましておめでとうございます。

 今年も更新が遅いですが、この作品をよろしくお願いします。



第1話 雪国の似非神父

 その場所は一面に純白が広がる雪原であった。所々に生える木々は降り積もった雪によって覆われ、異様な静けさを生み出す。そのせいか、まるで時を止められているようなそんな場所であった。

 

(いつも通り、ここは寂しい場所だね)

 

 そんな場所に教会にいるような神父を思わせる服装を身に纏う男がやる気がない目で静かに歩いていた。彼の名前は竹内健、転生者である。

 彼の生まれは極寒の大地と有名なイクスリヴェリアが治めるガレア領、とされているが定かではない。なぜなら彼は生まれた時から孤児であり、両親の顔を全く知らない。それどころか自分に名付けられた名前さえもわからないのだ。

 しかし、便宜上名前がないと色々困るのは当たり前。困り果てた健は自分の顔が前世と全く変わらない事をいい事に愛着があった前世の名前『竹内健』を名乗ることになった。その後、彼は『竹内教』と言う宗教を発祥し孤児院を建設、周辺の村では信仰を集めお布施(とある運営資金)が懐に入ってくるのは計画通りと言う所だろう。

 

(ん? 辺りの気配が変わった)

 

 そんな彼、健は辺りの気配が変わったのに敏感に察知した。

 何やらこちらの方に近付く者が複数いる事にも気づいたのだ。果たしてそれはただの旅人か、それとも招かざる客なのか?

 やる気のない眼は怪しく光り、遠くを睨みつけた。

 

「あれ? あの紋章は……」

 

 健の瞳に映ったのは馬に乗った少女が羽織るマントに描かれている一つの紋章であった。

 

 

 

 ■ ■ ■ ■

 

 

 

 ――時を少し遡る。まだ健が気配に気付いていない頃。雪原から近い場所にある林を多数の馬が駆け抜けていた。

 その中でも先頭を走る少女は顔までスッポリ覆うフードを羽織り、度々後ろを振り返っては巧みに馬を操り障害を抜ける。しかし、後ろに続く者達は少女以上に馬を操り続いていたのだ。

 その事に気付いている少女は思わず舌打ちをした。

 もう何度目になるかわからない。長い時間逃げ続けている少女は体力的は勿論、精神的にも疲弊していた。後ろから迫るのは下品な表情を浮かべる屈強な男達、もし捕まったらどうなるかわからない。そんな事を想像するのは難しくなかった。

 

(この辺りはガレア領の中でも魔境。あいつ等の動きはまるで庭を走るかのように滑らか……。私の動きを読まれていたみたい)

 

 彼女はそんな事を思いつつ自分の今回の目的を思い出していた。

 それは領内の偵察。それも最近、恐ろしいほどまでに急成長した村についてだ。ガレア領は北に位置しているせいか農業は著しくない。だが数年から突然、定期的に格安で新鮮な野菜を運んだ商人が現れたのだ。常に高い食料事情に頭を悩ませているガレア領はこの事に荒れた。そして誰もが喜んだのだ。ただでさえ食べ物がなかなか手に入れる事が難しいこの時代で新鮮な食べ物が手に入れるまさに革命であった。

 そしてこの事に目を付けガレア領領主はさらに供給量を増やす為、何より領民の暮らしが豊かになるように商人から話を聞き村を偵察するつもりだった。

 

「へへへへっ逃げても無駄だぜ! お前の末路は決まっている諦めて尻尾でも振れや、もしかしたら助かるかも知れねぇぜ?」

「ギャハハハ! 親方、そいつは助ける気がないって言ってるもんじゃねぇすか!」

「この下種が……」

 

 後ろから迫る男達の声に少女は怒りが込みあがってきた。しかし、ながらその感情を噛み潰し、冷静になるよう努める。ここで怒りに任せても結末が明らかだからだ。

  彼女は優秀な騎士でもあった。この世界の理を覆す事は出来ないがこの状況を引っくり返すほどの魔力、特殊技能(スキル)も持ち合わせている。だがそれでもここで戦えば彼女は間違いなく負ける。

 

 ――――この場所では魔力が使えない。

 

 この大地は呪われた場所であった。魔力を起点にして動かす動力は勿論の事、それを使用する魔法・特殊技能(スキル)も完全に使用できなくなるのだ。それが彼女を苦しめた。

 

(やはり、誰かに嵌められたしか考えられない……。くっ、まだ村は見えないの!?)

 

 少女の希望は唯一つ、今向かう村人に助けを請う事だ。魔境と言われるこの場所でたくましく生きる者達ならばこの状況を一変出来るのではないかと思ったからだ。

 しかし、そんな淡い希望もすぐに崩れ去る事となる。

 

「そろそろ村に近付いて来た。面倒事になる前に仕留めに行くぞ」

 

 先程、親方と言われた男が前を走る少女に指を指す。そして、その先の空間が微妙に歪み始めた。

 

「頼むから当たってくれるなよ?」

 

 男が気味の悪い笑みを浮かべた。その瞬間、微妙な歪みが生まれているその場所から何かが飛び出て少女の横を擦り抜けていった。

 

「!? くっ!」

 

 一体何が起こったのか判断できない少女は本能的に進路方向を左に逸らした。

 その瞬間だった。

 

 ――――轟音とともに白い大地と根付く木々が一瞬に爆ぜたのだ。

 

「え、うそ……」

「ひゅー。さすがだね、この俺を楽しませてくれる。これはあっちの方も楽しそうだなッ!!」

 

 ――――魔力が封じられているこの場所で、あの男が魔法を使った。

 

 少女はその事実に思考が止まりかけた。それほどまでに衝撃的だったのだ。

 相手は未知の力を使って攻撃することが出来る。だがこちらには攻撃手段は勿論、防ぐ手立てもない。先程まで考えていた淡い希望も砂城のように崩れていく思いだった。

 

(ふふふ、つくづく運が悪い。でもまだ諦めません)

「へへへ、次行くぞ」

「それはお断りです」

「!? あの尼、ローブを……!!」

 

 少女は後ろにローブを脱ぎ、攻撃してきた男の視界を遮るように捨ててきたのだ。しかも、それは運のいい事に顔に纏わりついた。無駄撃ちを嫌ってか男は攻撃を中断し、男は無理矢理ローブを投げ捨てる。それが彼の部下の顔に当たるのだが、そんな小さい事より追い込みかけていたネズミに噛まれたような気持ちが彼を支配していた。

 

「クソ尼が、人がかっこよく決めようとしているところを……。へへへ、いいぜそっちがその気なら俺は全力で相手してやんぜ。ぐへへへへ」

「や、やべえ。親方が切れてやがる」

 

 

 

 ■ ■ ■ ■

 

 

 

「はぁ、はぁ……マズイもうすぐ林を抜けそう」

 

 少女はあれからずっと逃げ続けていた。見知らぬ土地であったが持ち前の馬術と地形を利用して男達から逃げて続ける事が出来たが、林の切れ目が目と鼻の先にあった。

 

「ぐへへへ、嬢ちゃんも頑張ったがもう諦めな。それの方がいいぞ?」

「っ……黙りなさい下種がッ!!」

 

 後ろからは男達の下品な笑い声と諦めを助長する声援が送られる。少女は一瞬舌打ちをしてチラリと目に入った彼女が身に着けているマントに描かれたガレアを象徴する紋章が目に入った。

 そう少女の背中にはガレアの民の未来が背負われている。このような場所で倒れる訳にはいかないのだ。

 しかし、不思議な力を持つ男が常に狙っている。この林を抜ければ間違いなく狙ってくる。その事実だけは覆そうもなかった。

 

(私は、こんな場所で倒れる訳にはいかないのに……)

 

 少女の懺悔が繰り返された。その時、ついに追われる者、追う者共々林を抜けた。男はその表情を歪ませた。この時を待っていたと言わんばかりに、長く我慢していた断罪の時を嬉しさで歪ませたのだ。

 

「ぐへへへ、お前はきっちりこの俺が裁いてやるぞ。この俺を手間かけさせた罪でなぁッ!!」

 

 そしてついに男は少女に向けて指を指した。その先は歪み始め、少女を撃ち抜こうとしていた。そんな時だった。

 

「で、助けて欲しいのか?」

「え? ええ!?」

 

 突然、少女の乗る馬の後ろにやる気のなさそうな眼をした男がいつの間にか居座っていた。突然現れた男に少女は完全にパニックに陥って落馬しそうになるが、何とか持ち堪え後ろに当たり前のように居座る男を怒鳴りつけた。

 

「貴方は何者ですか!?」

「え? おれぇ? 魔境の村で神父やってるものです」

「あ、神父様でしたか。これは失礼……って神父様がこんな事出来るわけないでしょ!?」

「いいじゃん別に細かい事は、そんな事より助けて欲しいんだろ?」

「ええ、まぁ助けて欲しいですけど。そう言えば、あの男の攻撃は――。何あれ?」

 

 少女は呆然とする。脅威に感じていた男の攻撃が見えない壁によって全て弾かれていたのだ。突然、現れた男に対し毒を吐いているように騒いでいるのだが何故か耳に届かない。何か不思議な空間に包まれていたのだ。

 

「少女よ。これは体験版と言う所だ」

「体験版?」

「そう君がおれに助けて欲しいと言えば助けよう」

「なら私を助けて、今は猫の手でも借りたいの」

「お礼をしない者は救われない。世界の理だ」

「お礼なら勿論するわ。助かれば命の恩人。貴方の名前は?」

「俄然やる気でてきたぁぁぁぁぁああああ!! おれの名前は竹内健! 竹内教の教祖にして最強!!」

 

 気合が入ったのか竹内健と名乗った男は勢い良く馬から飛び降り、少女を追う男達と向かい合った。

 

「てめぇ……俺の邪魔しやがって、このままひき殺す!」

「ふーん。できるならやってみろよ。宙に浮いているのに」

「は?」

 

 物凄い勢いで突っ込んでいた筈の男達はいつの間にか馬と一緒に宙を彷徨っていた。気付けば、頭から真っ逆さまに落ちている。更に上には馬が男達を押し潰そうと一緒に落ちて来ていた。

 普通の者であれば、このまま何も出来ずに潰され戦闘不能に陥っていただろう。しかし、男達を指揮する親方は普通の者ではなかった。

 

「舐めんなよ小僧ッ!!」

 

 怒号のような叫びと共に男達の目の前の空間を歪ませた。するとどうだろうか男達はその空間の歪みに吸い込まれるように消えていき、馬だけがその場で大きな音を立てて地面に叩きつけられていた。そして男達は気付けば健から5メートル離れた場所で無傷で立っていた。

 

「なるほどね~。やはり魔力は観測できなかった。そこのお前は術師だったか」

「お前等、下がっていろ。俺は今虫の居所が悪い」

 

 男達を後ろに残し歩み寄る親分は怒りで顔が真っ赤になっていた。後一歩というところで邪魔をされたのだ。その瞬間、彼の標的の優先順位は今健に変わった。

 

「ふーん。おれに勝てると思ってる? だとしたら残念。無理だよ、君は俺には勝てない」

「黙れ、俺を怒らせた時点でもうお前は終わりだ」

「!?」

 

 瞬間、健は魔力とは別の力の流れを感じた。周りには無数の空間の歪み。

 

 ――――そう親玉の攻撃だ。

 

 突然現れた歪みからは数多の何かが撃ち込まれる。一つ一つどこかに着弾すれば轟音と爆風を巻き起こし動かぬ大地すら揺らす。だが、まだ攻撃は止まらない。確実に相手を塵にするまでは、確実に殺すまでは攻撃は鳴り止まない。

 

「すげぇ、久しぶりに見たぞ。親方の地獄への片道切符」

「あれを受けたらどんな屈強の騎士もあの世行きだぜ」

「ケン!?」

 

 下種な笑みを浮かべた男達は楽しそうに仲間と話す。誰もが親方の勝利を疑っていなかったからだ。それほどまでにこの攻撃は強力であった。

 そして、離れて戦闘を見守っていた少女は健の身を案じて叫んだ。

 数多の何かが撃ち込まれ終わった頃、煙だけがその場を揺らいでいる時、その中から声がした。

 

「ふーん。結構いい技持ってんじゃん」

 

 ――煙の中から声がした。

 

 ゆっくりと地面を踏みしめる音が親方に近付く、まさかと思いつつも否定できない状況に嫌な汗が背筋をなぞる。その男は無傷で笑っていた。

 

「な、何だと? 無傷!? ありえないあれだけ叩き込んだのに!?」

「いやいや、焦ったよあれだけの火力。正直、昼飯食った後じゃなかったら危なかった」

「なんだと昼飯を食っただけで耐え切れてたまるか! あれが防がれるなんて――――」

「ありえるんだよ。残念ながらね。君は知らないようだが世界には複数の力が存在する。それが魔力だったり、霊力だったりまぁ色々あるんだけど、魔力と相反する力が存在するそれが理。使用するエネルギーは違うけど君も使っていたじゃないか」

「なんだと……!?」

「空間の理。君の使っていた力だ。まぁあれだけわかりやすく使ってくれればアホでもわかる。しかも理初心者と来た。これでおれに勝とう何て早すぎる。さて断罪の時間だ。心配するな、おれはお前の(タマ)は取らない」

「ありえない。この俺が、負けるなんて――――ありえない!!」

 

 親玉はこれから先に起こる未来を否定する為に攻撃をもう一度仕掛けようとした。しかし、先程の攻撃で全て吐き出してしまったのか、もう空間の歪みからは何も出ない。

 親玉は顔が真っ青になった。

 

「ふっふっふっふ、君は相手がどんな力を持つのか分からない故に無駄打ちした結果がこれだ。この魔境の村に来た土産として教えてやるよ。悪い事するならこの地を二度と踏まない事だ」

 

 健は左腕を突き出した。するとその腕は機械的な腕に変化して巨大な砲撃砲となった。その砲撃砲は完成すると砲身から光の粒子を少しずつ放出し始め、最終的にそれらを一気に吸い込んだ。

 

「アデュー」

 

 その瞬間、男達は光に包まれ遥か彼方まで吹っ飛ばされたのだった。

 

 

 

 ■ ■ ■ ■

 

 

 

「竹内健殿、貴方をガレア王宮騎士隊長に任ずる」

「え? 嫌だ」

 

 賊を吹っ飛ばして数日後、健が住まう村の孤児院の前に恐ろしいまでに豪華な馬車が止まり事が起こった。一体どう言うことなのか、急にガレアの王宮騎士隊長に命じられたのだ。

 

 ――――一体全体訳分からないよ……。

 

 健はこの一言だけが脳内を支配していた。

 孤児院に住む小さな子供達が健に群がり、ぎゃーぎゃー騒ぎ立て始める。

 

「しんぷさま、おーきゅうきしってなに? どろぼーつかまえるひと?」

「なんか、またわるいことしたの? しんぷさま」

「おれって評価滅茶苦茶低いな……。とにかくおれは嫌だぜそんなメンドクサイ事は」

「何故です? 名誉職なのですよ」

「おれには関係ない。それに――――」

「あの少女からお礼を貰っていない。とでも言うのでしょう」

「そうそうって、え?」

 

 そうだった。健が王宮騎士隊長を拒否する理由の一つである数日前に助けた少女からお礼を貰っていないことだった。

 お礼を貰っていない理由としては、今の持ち物では満足なお礼が出来ないから数日後持ってくるという話を頑なに信じていたからだった。

 

 ――――それを知っている者がいる。

 

 健の背筋にいやな汗が流れる。そして、声のする方を向くのだった。

 

「お、お前はあの時のッ!?」

「そう言えば、名前を言っていませんでした。私はイクスリヴェリア。この国の領主です」

 

 この瞬間。健は紋章を見た時、助ければかなりいい物を貰えると思った自分を全力で殴りたくなった。

 

「それで――――。王宮騎士隊長になってくれますか」

「嫌です」

 

 ――――即答だった。

 

 

 

 ■ ■ ■ ■

 

 

 

 健がイクスリヴェリアからの勧誘を断っていた頃。健に敗れた男達がアジトで酒を飲んでいた。

 

「チックショウ!! この俺が何であんな小僧に負けねぇといけねぇえんだ!!」

「親方、落ち着いて下さい! アジトが壊れますって!!」

 

 親方は負けた腹いせに大酒を飲み、その勢いで理を発動させ、あちこちを壊していた。

 

「でも親方。あの小僧は親方の力がまだ上がるって言っていましたぜ」

「何!? 本当か!!」

 

 親方の食いつきはかなり速かった。10メートル以上離れていたのにもかかわらず一瞬で距離を詰めて変顔で目の前にいたのだ。思わず噴出しそうになる子分であったがそれに何とか耐える。

 

「ええ、恐らくですが親方の力はまだ磨くことが出来るんではないかと……」

「なるほど、確かにそう捉える事はできる。……よし、俺は今から修行しに行くぞ!」

「ええ、今からですか……まぁ俺たちには拒否権はないんだろうけど」

「分かってるじゃねぇか! それじゃあ、い――――」

「ちょっといいだろうか?」

 

 アジトにいた男達が一斉に入り口の方を見た。そこには美しい色彩の長い髪を一本に結った女性がいつの間にか立っていた。しかも美人で女性を象徴するモノがかなり大きく警戒していた男達は一瞬にして下種な笑いを見せた。

 

「ああいいぜ? こんな変なところに何か用か?」

「聞きたい事がある。ここに不思議な力を持つ者がいると聞いた。どいつだ?」

「ほほお、そいつはお目が高い。それは俺の事だ。ちょちょいと空間を操作できてあっと言う間に大陸の端から端まで移動できるんだぜ?」

「そうか、そなただったのか。あえて嬉しい」

「ぐへへへ、そうかい。まぁこっちきな茶ぐらいは出してやるよ」

 

 親方は子分に指示を出して茶を出させる。もちろん、このお茶ただのお茶ではない。一口でも口にすれば、二、三時間は深い眠りに誘われるであろう強力な睡眠薬入りだ。

 それを知ってか知らずか女は妖艶な笑みを浮かべた。

 

「すまないな、ならばこっちもお礼をしなければ…………天に上るお礼を」

「おっ? 話が分かるおん――――?」

 

 瞬間、宙に鮮血の花が咲き親方の首が地面に転がった。

 何が起こったのか、誰一人と理解できなかった。

 ただありのままに言えば親方の前に立っていた女が何処からか大刃の剣を具現化させ親方の首を刎ねた事だった。

 

「――に、逃げろッッ!!」

 

 誰かが振り絞って言った言葉に反応し、男達は一斉に逃げ出すがそれ以上の速さで切りかかる女。次々と命を狩るその姿は死神であった。

 

「その力、蒐集する。全ては主の為に」

 

 

 

 

 

 ――――次の日、アジトにカラスの群れが集まっていた。




 次回もよろしくお願いします。
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