ハロー!私、しがないFGO民!オフトゥンにダイブしてFGOをしていたはずなのに、眼が覚めたら幼女になっていてもうたいへーん!ここはどこ?なぜ路地裏に転がっていたの?

おろおろと涙する幼女(偽)に忍び寄る影!絶体絶命なそのとき、運命が召喚される!



「お前が、オレのマスターだな」



現れたのは完全装備カルナさん!おいやめろ過剰戦力に過ぎるぞ。

ところで、なんでミッドナイト嬢がいらっしゃるんですか?まさかのクロスオーバー……?





こんな感じでゆるっとお付き合いください。カルナさんサイコー!

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ヒロアカの二次オリ主作品ってたくさんあるのにトリップものはあんまり見ないよな!書いちゃえ!

たまにはゴリラじゃない主人公ちゃんにしてーでも戦闘能力が足りないから…そうだ!推しを連れてこよう!

こんな緩さでできました。お暇潰しにさらっとどうぞ。


運命のヒーローアカデミア

Q.目覚めたら体が縮んでしまっていて尚且つ知らない場所にいた幼女(元アラサー)の気持ちを15文字以内で答えよ。

 

A.これは夢だなもう一度寝よう。(14文字)

 

 

 

 

 

 

おはよう、こんにちは、こんばんは。平凡な社会人が裏路地からお送りしています。あえて特筆するならばFGO──fate/Grand Orderを最初期からプレイしていました。ちなみに一言欄は常に「バスターisジャスティス」でしたね脳筋なんで。イベントの高難易度は大体弓ギル様がエリシュぶっぱなして終わりですよ。流石宝具レベル2……火力がおかしい……

 

あ、そうだちょっと愚痴っていい?うちのカルデア、最初期から数年休むことなく駆け抜けてるにも関わらず星5キャラが極端に少ないの。具体的に言うと8人しかいない。その代わりなのかな?どいつもこいつも壊れ性能ばかりなんだわ。マーリン、孔明先生、弓ギル様、ジャンヌ、オルタニキ、北斎ちゃんに武蔵ちゃん、そしてカルナさん。ほらヤバイでしょ、こいつらほぼ全員宝具重なってるんだわ。限定以外はピックアップを押し退けていらっしゃるからね!マスターそろそろ泣いちゃうぞ!

 

特にカルナはやばい。先行実装で金回転や虹回転なしに出没した我がカルデアの初星5さんなんだけど、これがまた山のようにいらっしゃる。バレンタイン!ヴラド公来て!→やった虹回転だ!→あれ、ランサー?→カ、カルナ……とか、アポクリファコラボ!モーさん!→あー銀のランサーかー、ヘクおじかなぁ→え、割れ……→カルナさん!またあんたか!!とかね。違うキャラのピックアップのときにひょこっとすり抜けてくるのよね、4人目のカルナさんが襲来した時点でようやく諦めがついたわ……きっとこの人が私の運命なんだなってさ。5人目の彼はインド勢ピックアップのときに引いたよ……まさか景気づけの呼符で来るとは思わなかったがな!今ではレベル100、フォウマ、スキルマ、絆10、宝具5の神性絶対殺すマンとして周回、高難易度イベ問わず活躍してるぞ!

 

……ごめん、だいぶ混乱してるみたいだわ。なんで一人で愚痴ったりのろけたりしてんのかしら……よし、気を取り直して一旦状況を整理しよう。記憶が正しければ、昨日の私はへっとへとに疲れて帰宅したのち、かろうじてお風呂に入ってベッドのなかでFGOをしていたはずだ。そしていつも通り電気付けっぱなしで寝落ちした。うん、ここまでは間違いない。

 

なら、なんで起きたら幼女先輩になって路地裏に転がってるのかしら。うーん謎だわ……誘拐、しても実家は一般家庭だから身代金はそう出せないし意味はないよね。ストーカーにあってる感じもない、仮にそうだとしても屋外に放置はないか。強盗……なら今頃私は三途の川を渡ってるね。

 

じゃああと考えられるのは……うん、夢だな。もう一回寝よう。んで、起きて状況が変わってなければそのときまた考えよう。それじゃおやすみなさー……スヤァ

 

 

 

(。-ω-)zzz…

 

(。-ω-)zzz…

 

(。-ω-)zzz…

 

( ゚д゚)ハッ

 

 

 

「…………うん、路地裏だねぇ」

 

 

 

起きてもやっぱり変わらなかった。ほっぺたに砂利が食い込んで痛いわぁ、とりあえず体起こそ。……やーだーここどこー?私の城どこー?1DKでカルナさんの祭壇がある私のお家どこー!?……げふん。落ち着け私、Be coolだ。

 

 

 

「……お家帰りたいなら、交番を見つけなきゃ」

「おお?おいおいお嬢ちゃん、こんな夜更けになぁにしてんだァ?」

「ひえ」

 

 

 

……なんか声が聞こえるぞぅ、三下っぽい、ねちょっとした声が。ぷるぷるしながら振り向くと、そこには無精髭、薄汚れた服、気味の悪いにやけ顔を携えた典型的なヤバい人がいる。

 

出入口塞がれてるじゃないですかやだー!!どうしよう今度こそ本当に浚われちゃうよう、いやだようキアラ様ぁ……駄目だキアラさんは呼んだらいけない局面だわ。あれ?私思ったより冷静だね?

 

にっこりにまにまとした男がにじりよじり近づいてくる。身体年齢に引っ張られたらしい涙腺が崩壊した。全然冷静じゃなかったわ。

 

やだやだこっち来ないでよう、誰か、誰か助けてよう、ヒーローみたいにさぁ!幼女化トリップなんて昔懐かしい夢小説をなぞった展開してんなら救ってみせてようヒーロー……私はいたいけな幼女先輩(仮)なの!戦闘能力も逃亡能力も皆無です!

 

 

 

「うええええやだやだやだ死にたくない生きていたいどうせ夢なら応えてよ助けて────カルナさん」

 

 

 

口をついたのは、最高の相棒の名前。刹那、涙で濡れた手の甲が焼きごてを当てられたかのような鋭い痛みと熱に襲われ、無様にアスファルトへ崩れ落ちる。

 

一陣の風が吹き、なにもなかったはずの地面に赤い魔方陣が現れた。ねぇ待って私これ見たことあるよガチャ画面で毎回フワン……て出てくるやつじゃん……あっちは白かったような気がするけどさ。

 

赤い光が白磁の美貌を照らす。黄金の鎧を纏うひとがゆるりと瞼を押し上げれば、青い瞳が静かに輝いた。

 

 

 

「やっぱり、貴方が私の運命なのかなぁ」

「オレ以外がお前の運命であるものか。──サーヴァント、カルナ。また、宜しく頼む。さしあたり、その男を退ければいいのか」

「あ、峰打ちでお願いね」

「承知した」

 

 

 

ぺちゃんとしりもちをついて怯える男のひとに当て身(槍)してもらい、改めてカルナさんと向き合った。うーん美人……これでもかというほど美人……んん?あれ?さっきは軽く流しちゃったけどこのカルナさん私のこと知ってらっしゃる?

 

 

 

「ああ、オレはお前のカルデアに召喚された“オレ”だからな。お前とともに人理焼却を阻止するべく走り抜けた記憶がある」

「おっと心を読まれたぞ……」

 

 

 

聞けばなんかモニター的なアレに私が映って指揮をとってる感じだったらしい。つまり「よっしゃスター集中してバスターで殴っちゃってオルタニキー!!」とか「もしやカルナさんが私の運命なの……?そうなの……?」とか全部聞いて……らっしゃるね、はい。生暖かい目はやめてくだしあ……

 

羞恥のあまり潰れた蛙みたいな悲鳴をあげる私と、(´~`)と真顔に見せかけた困り顔をするカルナさん。そんな私たちを見て、通りかかったボンテージのお姉さんが困惑していたのは言うまでもない。

 

んん?あれ?貴女18禁ヒーローのミッドナイトさんでは……えっ?クロスオーバー……?ヒロアカはあんまり覚えてないぞ……?

 

 

 

 

 

 

ばっきんばっきん、ちゅどーん、ばこーん。およそ人が出せるはずのない音がそこらじゅうから聞こえてくる。うーん現実逃避しすぎたかしら、試験ももう中盤になってるね……あ、そこのサイドテールちゃん大丈夫?ほい止血用のハンカチ、腕の傷に巻いておきな。気休めくらいにはなるよ。

 

オレンジ髪の女の子に予備のハンカチその12を渡し、瓦礫の隙間を縫って負傷者の手当てをする。たまに降ってくる鉄片やコンクリートの塊などは、私にぶつかる前に見えないなにかが守ってくれる。……ピアスだけでもこの防御力かぁ、流石スーリヤ神の鎧やべぇな……

 

さて聡い方はもうお気づきだろう。私は今、雄英の一般入試実技試験会場にいます。ここは本当に中学生が集まってるのか?人類卒業試験会場と間違えてないのよね?あっ“個性”なんて有る時点で人類は卒業してるのか……

 

いとしのオフトゥンから幼女化トリップをキメた数時間後、私はミッドナイトに拾われ近くの交番にドナドナされました。元が別世界(比喩ではない)の人間だから当然戸籍など存在せず、途方にくれるミッドナイトと「孤児院デビューか……幼女の皮を被らなくちゃ……」と考え込む私。

 

しかしカオスはここで終わらなかった!なぜか雄英の校長が出現したのである!見事な毛並みを夜風に遊ばせた彼?は明日の夕飯はカレーにしようかな、くらいの気軽さでとんでもない爆弾を放り込んでくださった!

 

 

 

「youミッドナイトの養女になっちゃいなYO☆(意訳)」

「( ゚д゚)ファッ」

 

 

 

呆気にとられる私をよそに話は纏まり、日が昇るころには、私はミッドナイトの本名「香山」を名乗ることになっていた。

 

ちょっと待ってみなさん、二十歳そこそこのお嬢さんにいきなり幼女(6歳くらい)の面倒を見ろってのは厳しいんじゃないかな。彼女の生活サイクルだって変わってしま……子どもは好きだから問題ない?そんな単純なことではないのよ!

 

必死に止めようとする私。しかし姿かたちが幼いゆえに、「自己犠牲的」な子どもとして見られているなど考え付きもしなかった。これに私が気づくのは家族になって3年はたった頃である。遅い?うるせー!新しい体や生活に慣れるまでそれくらい掛かったんだよ!そっと教えてくれてもよかったのよカルナさん……オレも気づかなかった?そっかーじゃあ仕方ないねー

 

ヒロアカ世界だろうがなんだろうが、平和ボケした日本人の私が愛するのは平穏な日々。ヒーローになるつもりなんてまったくなかった。ここでチェックポイント、なかった(・・・・)。過去形ですねすべて察してくれてもいいのよ。

 

──雄英高校普通科を受けるつもりが、いつの間にかヒーロー科入試の書類を書いていた。な、何を言ってるか以下略。

 

最初はとても驚いた。いやだって本当にいつの間にか書いてたんだもん……平和とはほど遠いじゃんヒーロー科……しかも主人公と同じ年に入学だぞ、平凡な日常はさようならって感じだよね。

 

まぁいいかなんとかなるさ。落ちるも受かるも神の思し召しだよね!カルナさん頑張って!私は後ろでぽけーとしとくか……今日から御者の練習?そんな馬鹿な……

 

 

 

「なんとか戦場を走り抜けられる程度(スーパーインド大戦基準)にはなったのに置いてかれたのはなぜなのか……あんたの側が一番安全ですけど……?」

 

 

 

プレゼント・マイクの号令がかかった途端に戦車を駆って消えてしまった相棒、次はないぞ。今度は私もついてくからな……何のために御者レベルを上げたと思ってんだ!馬鹿、あほ、おたんちん!護衛できないから……とか言ってピアス貸してくれても嬉しくない!

 

私知ってるんだぞ、強いひとを探しに行ったんだろ!クールそうに見えて好戦的だもんな!でも私は連れてけよ!仮にもマスターだぞ!

 

 

 

≪戦地に連れていくより待っているほうが安全だろう≫

≪あんたの側が世界一安全だわ。とりあえず戻っ……駄目だ私も移動してるね、演習場の真ん中に来てくれる?≫

≪ああ。後で話がある、セイザで待て≫

≪偶然ね私もあるのよ≫

 

 

 

なるほど念話って「こいつ……直接脳内に……!」状態なのね把握。それはそれとして後でお説教だぞ私の運命さま。

 

他の地区よりいっそう激しい戦闘の最中、へたりこむ紫頭くんに肩を貸しつつ、被害が及ばないところまで移動する。路上じゃなくて建物の近くならいくらか余裕がありそうだ。ん、なんか足元が妙に暗……わぁ上から瓦礫が降ってきたー安全地帯ほんとどこだよ

 

 

 

「ちょ、あんた危な……っえ?」

「あ、私の側にいれば怪我しないから大丈夫だよ~いやぁ、ヒーロー候補の割りにみーんな街を破壊しちゃうねぇ」

「それは同感だけど……ポイント取りにいかなくていいのかよ」

「それも大丈夫、私の仕事は戦うことじゃないからね」

「は?それってどういう……」

 

 

 

少年の声を遮ったド派手な破壊音。がらがらと崩れたビルの欠片を黄金の波紋が弾くのを横目に、ひきつれた嗚咽を漏らす紫くんをそっと背後に庇う。

 

えーと、0Pの仮想敵だったね。予想以上にでかいわ、7階建てのビルに相当するんじゃないかな。でかい分動きは遅いけど、ああいう手合は大きさそのものが脅威になるからなぁ……

 

 

 

「やだなぁ、怖いなぁ」

「何のんびりしてんだよ早く逃げねーと!!」

「うん、貴方は逃げなよ。私は待ち人がいるからさ」

「ハァ!?馬鹿言うな!!あんたも一緒に!」

「……優しいなぁ。いいヒーローになれるね」

 

 

 

ぎゅっと握ってくれた手をできるだけ優しく振りほどき混乱する彼の背を押してやると、悲しそうに眉をひそめて駆け出した。去り際の「またな」に人間性が表れてるね!

 

あ、逃げ遅れ発見。転んだの?歩けるかな、肩を貸すよ。あ、そこの爆発的金髪くん、この子運んであげて!私じゃ間に合わないからさ!

 

 

 

「オイ地味女!てめェ死ぬ気か!?」

「まさか、生きるとも!なんたって私にはあの人がいるからね!」

 

 

 

──叫び返した瞬間、中天に太陽が輝く。

 

 

 

「マスター、宝具の解放許可を」

「いつでもどうぞ!」

「感謝する」

 

 

 

戦車に乗った美丈夫が弓をつがえる。呆けて動かなくなった金髪くんを背中に護り、精一杯声を張り上げた。

 

 

 

「やっちゃえ、カルナさん!」

「武具など無粋。真の英雄は眼で殺す……!梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)!」

 

 

 

……………うん、私のカルナさんがいっちばん街を破壊してるなぁ……………

強風に吹き上がるスカートを押さえつつ、焼け落ちる巨大ロボにそっと両手を合わせる。うちのサーヴァントの火力がおかしくてすまない……たぶん何千万としたはずのロボを一瞬で鉄屑にしてすまない……弁償とかないよね?無理だよ?

 

ぎゃりりとアスファルトを引っ掻いた車輪が目の前で止まる。気持ち申し訳なさそうな表情をして、彼はそっと手を差し出した。

 

 

 

「……すまない、小夜子」

「なんで謝ってるんですかカルナさん」

「お前の頭を鳥の巣状にした」

「………………はいぃ?」

 

 

 

こいつまったく分かってねーぞ……置いてくなっていってんだろ常日頃よぉ……いい加減察しろよ……私はビビりなんだよ……

 

荒ぶる気持ちをこめて強めに手を握る。非力な女といえど少しは痛いだろうに、カルナさんは当社比2割ほど柔らかく相好を崩した。ふざけんな顔が良すぎるぞ貴様……今回は許してやるが次はないぞ……

 

 




香山 小夜子(かやま さよこ)
ごく普通のアラサーFGO民。運命の女神に愛されてるのか嫌われてるのかよく分からない幸運値の持ち主。この度めでたく幼女化トリップを果たしミッドナイトの養子になる。(法律のことは気にしないでネ!)話し方が定まらない。

スキル「凡百の娘」をA++で保持。気を抜くとすぐに背景と同化する。もしかしたら尾白君と仲良しなれるかもしれない。

推しはカルナ。最初は術ニキだったはずなのに気づいたら変わっていた。顔が良い。

「私のカルナさんは世界一ィ!!!」



カルナさん
気合いと根性と執着で小夜子カルデアに赴任した施しの英雄。レベル100、フォウマ、スキルマ、絆10、宝具レベル5。

小夜子カルデア所属の星5勢による「チキチキ!誰がマスターのサーヴァント(真)になるかジャンケン大会」において優勝を果たし顕現した。

クラス限定が取っ払ってあるらしく、インドラの槍の他に弓や戦車、黄金の鎧をフルで装備している。ただの過剰戦力。

「オレが、オレだけが、マスターの運命だ」

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