暗殺者のごとく   作:aros

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遅くなってすみませんでしたぁ!!
お久しぶりです!!
言い訳になりますが、烏間先生サイドの部分でどう書こうかと悩んだ結果こんなに遅くなってしまいました!!
後は、勤務体制の大幅な変更が原因ですかね。
今までは日曜日以外ほぼ不定期での休みだったのに10月からいきなり土日固定休みになったので余裕を持てる時間が短くなった事が影響していると思われます。
これからも生きて書いて続けますのでよろしくお願いいたします。



それでは、本編スタート!!


第84話 殺しの時間

⇒渚side

 

 

 

肝試しを終わらせた僕達は、なんとか復活させたハヤテ君と岡野さんも加えた全員でビッチ先生の恋愛相談に乗っていた。

 

 

 

「しっかし意外だよなー。

ビッチ先生って潜入の時みたいに男を操るのがスゲぇ上手いのによ…。」

「自分から本気でアタックしていくってなったら弱いんだね…。」

木村君と茅野の評価は至極最もだ。

潜入時のアレを見ている人達からすれば尚更だ。

そんな微笑ましく思っている目で見る僕達についにビッチ先生がキレた。

「うるさいわね!!

そんでもってあんた達のその目、腹立つのよ!!

でも初めてなのよ、ああいう烏間みたいなタイプの人間は!!

どんな手を使おうが全っ然靡く素振りすら見せないなんて私のプライドが許さない。

だからこそムキになっているうちに───

 

 

───いつの間にかこっちが、ね…///」

そう言ってビッチ先生は顔を赤くして俯いてしまった。

ビッチ先生の言う事も分からなくはない。

これまではその美貌のお陰で言い寄られるのは慣れていただろうけど、烏間先生みたいな厳格な人間が今まで通りとはいかないだろう。

なら…アプローチの方法を変えないといけない。

結果、烏間先生の色々な一面を見た事で逆に自分がその気になってしまったのだろう。

「そーいう事なら任せとけ。

ビッチ先生のために烏間先生と2人きりになれるようセッティングしておいてやる。」

そんなビッチ先生を見た前原君がそう言った。

「つってももう決行可能な時間って夕食の時くらいだよな。」

「その方がロマンチックでいいんじゃない?」

 

 

 

こうして、ビッチ先生告白大作戦の打ち合わせが始まった。

 

 

 

~~~

 

 

 

「というわけで、まずは何から始めるかですが…。

意見のある人は挙手してください。」

司会役の殺せんせーがそう言うとほぼ全員が手を挙げる。

「では一番早かった西沢さん!!」

「はい、やっぱり服装かなって思います!!」

『あ~~~。』

西沢さんのそれ皆納得したように頷いた。

「確かに、ビッチ先生の服の系統って“とりあえず露出させとけ”って感じのやつばっかだな。」

「ビッチ先生の武器考えたら一番最適な服装かもしれないけど…烏間先生タイプの人間の好みじゃ無いと思う。」

「なるほど…。」

皆から出た意見をビッチ先生は真剣にメモを取っていた。

「でも…すぐにそういう服を用意するのは難しいかもしれませんね…。

イリーナ先生はあまりそういう服を選ばないでしょうし、誰かから借りるにしてもサイズが合わないでしょうから。」

「なるほど…では、どうしましょうか…。」

ハヤテ君が出したその意見でとりあえず何か上に羽織って露出を抑える方向でいこうという事になった。

 

 

 

~~~

 

 

 

「では次は…はい岡野さん!!」

次の議題になったと同時に挙手した中から殺せんせーが指名したのは岡野さんだった。

「えっと…ちょっと議題から外れるかもしれませんけど、烏間先生の好みはどうなのかなって思いまして…。」

「なるほど…確かにそれも重要ですねぇ。

では、誰か烏間先生の女性の好みを知っている方はいませんか?」

「あ、そういえば前に烏間先生がベタ誉めしてた女性ならいたような…。」

殺せんせーからの質問に矢田さんが思い出したようにそう言い、全員の視線がそっちに集まった。

「前に律の本体で動画見てた時の話なんだけど…偶然入ってきた烏間先生が言ってたの。

顔つきも体つきも理想的って…。」

{それはもしかして…この方々の事でしょうか?}

「そうそう、おまけに3人もいるって言ってたね。」

矢田さんが説明していると、律がそう言った。

“方々”…?

そう思って律が出した画像を見ると───

 

 

 

───ヒーローっぽい姿をした三人組の女性が出演している某警備会社のcmの一部が映っていた。

『いやこれ戦力として理想的なだけじゃねぇか!!』

なんというか…さすが烏間先生というべきか…。

「“戦力として”なら望みはあるが…もしこのような強い女が好みなら絶望的だね。」

その後の竹林君の言葉にビッチ先生は一言も返さず唸っていた。

「まぁまぁ、矢田さんにもひなたさんにもイリーナ先生にも、それに皆さんにも…それぞれに違った魅力があるんですから…それにまだそうと決まったわけではありませんし。」

そんなビッチ先生を励ますようにハヤテ君がそう言った。

 

 

 

その通り…って待って今───

 

 

 

「なぁハヤテ、お前今岡野を名前で呼ばなかったか?」

前原君が言った通り、さっきハヤテ君は岡野さんを名前で呼んだ。

今までは名字で呼んでいたはずなのに…。

「あ、はい。

洞窟内にあったツイスターゲームに負けたので名前で呼ぶようにいわれまして…。」

いったい洞窟内で何やってたの!?

 

 

 

とりあえずこの議題は本人次第という事で終わった───

 

 

 

「そういえば言った…流れで言った気がする…。」

再び壊れた岡野さんをほっといて───

 

 

 

~~~

 

 

 

「では、綾崎君は何かありますか?」

その後も色々な案が出てきたが、あまり決定打となり得るものは出ず、最終的に烏間先生の事をよく知っていそうなハヤテ君に聞く事になった。

「そうですね…想いを込めたプレゼントなんてどうでしょう?

タイミングもちょうどいいでしょうし…。」

「タイミングって?」

「はい、もうすぐ烏間先生の誕生日なので…ちょっと早い誕生日プレゼントとして渡せるのではと思いまして…。」

なるほど…誕生日という事なら口実としてもいいかもしれない。

「まぁ知っての通り僕の家はビンボーだったので…ケーキの代わりにクッキー一欠片という絶望感漂う誕生日もありましたけど。」

「出たよハヤテの苦労話…。」

「せっかくの誕生日なのに悲惨すぎるだろ…。」

まさか誕生日にまで悲しい思い出があるとは…。

「そういえば、ハヤテの誕生日は聞いた事がなかったな…。」

それを聞いた杉野が思い出したように言った。

言われてみれば…ハヤテ君が誕生日を祝ってる所はよく見るけど、自身の誕生日だという素振りをみせた事は無い。

「なんか急に脱線し始めたが、確かに気になるな。

で、いつなんだ?」

「えっと…11月11日ですね。」

「1多いな…。」

話が逸れ始めた事に呆れたようにそう言いつつも磯貝君が聞くと、ハヤテ君はそう答えた。

そして、議題を纏めるために出していたホワイトボードの片隅に重要そうにハヤテ君の誕生日が書かれた。

「そろそろ議題戻して…プレゼントを贈るのでしたら何がいいでしょうか?」

その後すぐに切り替えた殺せんせーが皆にそう聞いた。

この島で作れる物にしたいという意見が出たため何があるかと考えているとハヤテ君が一つ提案した。

「でしたら───」

 

 

 

会議終了後、ハヤテ君は“それ”を取りに砂浜を駆け出した。

 

 

 

⇒惟臣side

 

 

 

───ホテルへの潜入時に最初に活路を切り開いてくれたイリーナ先生と先頭に立って皆を導いてくれた烏間先生のお二人に特別に大自然に包まれてのディナーにしてもらえるようにホテル側にお願いしましたので、ディナーの時間はレストランの外にお願いします。───

 

 

 

そう綾崎君に言われ、指定された場所に行こうとレストラン裏の扉を開ける。

その先にはテーブルに向かい合うような形で椅子があり、その一脚には既にイリーナが座っていた。

 

 

 

「すまない。

急いで来たつもりだったが…待たせてしまったか?」

「大丈夫よ。

私もさっき来たばかりだし。」

そう言うイリーナの服装はさっきまでとは全く違う物だった。

スカート部分が膝下までの長さであると思われるドレスに身を包み、この手のドレスでは露出しているはずの肩にはショールを羽織っている。

いつものイリーナからは考えられないようなファッションだ。

それを気にしつつ俺は席に着く。

少々驚かされた…が、だからといって生徒達が用意してくれた時間を無駄には出来ないからだ。

そして、それを見計らったかのようにホテル内から料理が運ばれてきた。

クローシュが被せられているのは、恐らくここが外であるため、風に乗って飛んできたゴミが入らないようにしているのだろう。

辺りを見ても防塵、防虫がしっかりされているのがよく分かった。

 

 

 

だが俺達は驚いた。

クローシュにではなく、 料理を運んできた人物にだ。

その人物とは───

 

 

 

「こちらが本日のディナー、一品目です。」

 

 

 

───綾崎君だったのだ。

「綾崎、あんた何やってんの?」

「今回はお二方への日頃の感謝のためですから、配膳のお手伝いをさせていただけるように頼んでみたんですよ。

こういう場でじっといている事が出来なかったというのもありますが…。」

「ふぅん…。

あんたはディナー食べなくていいの?」

「交渉の結果、最初の一皿だけとなったのでそこは問題ありません。」

イリーナの問いに綾崎君はそう答えるとそのままホテルへと戻っていく。

「食べるとするか。

せっかくの綾崎君の好意を無駄にしてはダメだろう。」

「………そうね 。」

 

 

 

⇒渚side

 

 

 

「二人とも食べ始めたようですね。」

戻ってきたハヤテ君が外の様子を見てそう言った。

ここからビッチ先生がどう動くのか…それを見届けようとした僕達にハヤテ君が言う。

「さて、僕達は僕達で食べましょうか。」

「え?

見ないのかハヤテ?」

全員を代表するかのように前原君が問いかける。

「ええ、これ以上ジロジロ見るのは野暮だと思いますよ。」

そう言ってハヤテ君は席へと向かう。

ハヤテ君なりの気遣いなのだろう。

 

 

………だけど───

 

 

 

「そういう気遣いが出来るのなんで寄せられてる好意に気づけないんだよ…。」

『うんうん。』

杉野のその一言に全員が頷いた。

 

 

 

この夜が明ければ、僕達は東京へと帰る。

それがこの合宿の終わり。

結局殺せんせーを殺す事は出来なかったけど、これからも変わらず挑み続ける。

最後に殺せんせーを殺すのは…僕達E組だ。




arosのサンデーの目次コメントに漫画家でもないのに答えてみた。



Q.生まれてはじめて映画館で観た映画はなんですか?



A.某カクレクマノミの映画だっけ…?
それとも仮面ライダー剣とデカレンジャーかな?



これからも精進します!!
次回もお楽しみに!!
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