マダオ戦士Goddamn   作:はんがー

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入間テム。それが今世のおれにつけられた名前である。

 

おれの意識が目覚めたあのときにおれを抱き上げた女性はおれの母親だという。おしめやらミルクやらお世話になりました。ほんとに。

 

名前に関してはキラキラネームだが、気にしない。きっと母さんもマタニティハイで、正常な判断がわからなかったのだろう。もしくは母さんの輝くネーミングセンスが高すぎるか。おれは前者だと信じているが、周りの大人は何も言わない。

 

なぜなら、おれの容姿は母さんの遺伝で金髪だ。おまけに透き通った蒼い目。完璧に異国の血が流れていますね!......ガッデム!!なんとなく自分の容姿に何か引っ掛かるところがあるが、気にしない。おそらく気のせいだろう。

 

 

 

母さんは美人さんだ。肩より少し長く伸びている金髪は風に揺られなびいている。エメラルドグリーンの瞳はおれを慈愛の籠った目でみつめる。絵画から出てきたみたいだ。

 

おれの出身は某山陰地方の砂丘が有名な県だ。春はハイキングや山菜採り、夏は登山、秋は紅葉、冬はスキーと1年を通してアウトドア盛りだくさんである。

 

 

子どもらしく振る舞うが、インドアだった前世には荷が重い。登山?夏の山は虫がいるんだ、虫除けスプレーがないと無理だ。スキー?寒いからこたつで過ごそうよ。おれがそう口にしようとすると、母さんは「テムくん、行くわよ!」とキラキラした顔でおれの手を引いているので、「うん!」と頷くというおれの負けターンが続いている。強くてニューゲームがなんだって?しょうがないだろ、マダオだから。だが、からだを動かすのは楽しい。母さんもおれの成長記録と称して、カメラを回してパシャパシャと、シャッターをきっている。調子にのって走り回ったら、運動神経が刺激されたのか、木に登れるようになっていた。

 

 

 

そんな日々を過ごして5年。母さんは仕事に復帰した。母さんの職業はジャーナリスト。それも世界を飛び回るジャーナリストである。仕事が本格的になったようで、おれと母さんは引っ越すことになった。

 

「米花町っていうところよ」

 

米花町?そんなところあったか?前世の記憶にもやっとした霧がかかる。何か引っ掛かるような......

 

引っ越し先だという住所をみると、「こめはなまち......?」とかいてあり、思わず眉を寄せた。母さんは「“べいかちょう”っていうのよ」とやんわり訂正を入れる。たしかに【米花町】としっかり記載されている。

 

 

 

米花町?

 

 

 

......ガッデム!!!!

 

 

めちゃくちゃ聞きおぼえあるな、それ。もしかしなくても、小さくなった名探偵がいるところだよね!?おまけにお酒のコードネームの危ない組織がはびこってるところだよな!?それってつまり、日本のヨハネスブルクと称される、犯罪都市じゃないか!!

 

おれは生き延びることができるのか!?

 

 

 

 

 




>某山陰地方の砂丘が有名な県

アムロ・レイの出身地(TV版)

>米花町

通称 日本のヨハネスブルク

>おれは生き延びることができるのか!?

ガンダムの次回予告《君は、生き延びる事ができるか!?》

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