神様を殴る為に神を目指すのは間違っているだろうか 作:-恵-
凄まじく圧縮されるおる→凄まじく圧縮されておる
まずい!→(まずい!)
技術の全てを積み込んだ→技術の全てを詰め込んだ
理想だけを積み込んだ→理想だけを詰め込んだ
フィンに…頭が痛いと→フィンは…頭が痛いと言っているかのようだった。
時こそが→今こそが
魔力が瞬間移動という魔法を→魔力がその想いに応えて「皆を連れての『瞬間移動』」という魔法を
椿の工房――
アイズが神ゴブニュと来て…そのタイミングで神ヘファイストスまで来た。
説明に困る最中、フィンは二人の神を前に挨拶を交わし、椅子へと案内しているのが見えた。
その時点から約数分後…
「完成したああああ!!!」
「おめでとう!!」
「魔力を流し込んでくれたこと、感謝する!(ぺこ)
お陰で早くに完成へ持ち込めたぞ!!」
「いやいや、こちらこそ助けられてる側なのでいいっこなしでお願いします」
ようやく完成したそれを前に、礼を言う椿に対して私は逆にお辞儀を返した。
「うむ!ではいよいよ試着をしようではないか!!」
「え?何処で着替えるの?」
「ここでに決まっておろう!」
「えええええ!!?//」
そう言いながら下がる中、背後にあった壁によって逃げ道を失った。
それに対し、椿はずいずいと…手をワキワキさせながら詰め寄ってきた。
「よいではないかよいではないか♪
脱がしても良いであろう?減るものではあるまいし」にやにや&わきわき
「ままままままっ待って///
待って!//心の準備!//心の準備を要求する!!///」ぶんぶんっ
必死に頭を振るも椿はお構いなしに…
「わっはっはっ!遠慮するな!」にまにま
「遠慮したい!!//;」
「人肌も恋しかった所だしよかろう!ほれ脱げ脱げ!」
「それそっちの理屈う!!///;フィンも居るのに椿の馬鹿あ!!;」
「ほおほお。それが素か!余計にお主のことが好きなってきたわ!!」がばっ!!
「やめて離して!//誰か助けてえええ///;」じたばた
「遠慮するなあああああ!♪」意気揚々
「遠慮するううううう!//;」
ギャーギャー
服に手を掛けられ、あわや脱げるといったタイミングで変化は訪れた。
赤髪の人が椿へと歩み寄り、肩を叩いて話しかけてきたのだ。
「椿」ぽんっ
「おお!主神様ではないか!1週間ぶりか?」微笑
「2日ぶりよ(微笑)
その辺で勘弁してあげたら?他にも男性がいるわけだし…」ちらっ
「む?(ちらっ)
おお!フィンのことは覚えてはおったが客が来ていたとは…」
「何故僕に見せつける気でいたんだい?;」
「皆まで言わす気か?
お主の惚れた女じゃ!生まれたままの姿がさぞ見たかろう?」にやり
「頼むから…僕達のペースでさせてくれ////;」かああっ
「本当にそうだよ…フィアナみたいに囃し立てないでよ////;」かああっ
「うむ!では大いに2人で楽しめ!^^」
「「今はまだする気はない!!///」」
「はっはっはっ!似た者同士お似合いじゃな^^」にやにや
「「…/////」」
その言葉に見つめ合い、余計にフィンと揃って赤面していく最中…先程の赤髪の女性が歩み寄ってきた。
椿から主神様って呼ばれてたっけ?
「初めましてね。
私はヘファイストス、ヘファイストス・ファミリアの主神よ」
「始めまして!
ケイト・ディムナです!よろしくお願いします!(ぺこり)
ってあれ?」
「?どうかしたの?」
「!(まずい!!)」うずっ
「あっちでは確か男神なのに、何で女神nもがっ!
「ケイト;」
「……あ;」
『やっちゃいましたね。お馬鹿さん;あーあ』ぽんぽん
「…ごめんなさい;」がくっ
軽くフィンから口を塞がれる中、自分の失言に気付き、フィアナからはドンマイとばかりに肩を叩かれた。
「(嫌な予感が当たった…;)
君はもう少し隠そうとした方がいいと思うよ?;」
「本当、すみません;…何で全部口から出ちゃうんだか;」
「表情にも出とるぞ?手前にも読みやす過ぎるほどにな!」うんうん!
「椿、止め刺してこないで;」ずううん
「神ゴブニュよ、気付かず済まない!」
腕組みをしながら瞑目して二度頷いた椿は私の言葉など気に止めず
神ゴブニュと呼ばれた男神に挨拶をする中、当の男神は「気にせずともよい。それよりも問題はこれだ」と手に持った例の金属を差し出した。
「…これは一体、どうやって造った?」
さーて…絶望の始まりが手を振ってやってきたー;(遠い目)
冷や汗がだらだらと背を伝い、血の気が引いていくのを感じる中…私は挨拶する為に前に出た。
「おお!それはケイトが造ったが誰にも渡さんぞ?
手前と専属契約を交わしたからな」にやり
したり顔で煽らないで…;
内心でそうツッコミを入れながらも、私は自己紹介と共に頭を下げた。
「ケイト・ディムナです。
ゴブニュ様、よろしくお願いします」ぺこ
「うむ。
ディアフォロンと言ったか…この金属は異常そのものだ」
そうして…どれほど異質なものなのかを事細かに指摘された。
既にフィアナから聞かされていた為、椿とアイズは知っていると言った空気を纏っており…私とフィンは、ただただ耳が痛かった。
数分前、ゴブニュ・ファミリア本拠――
「これはかけられた魔法が
たとえ広範囲殲滅魔法であったとして、簡単に耐えうるだろう。
問題は…どのような魔法も受け付けんという性質だ。
内の方ではミスリルとアダマンタイトが多く、オブシディアンソルジャーの体石が分散を押さえ込む形となっている。
そして問題は外殻…オブシディアンソルジャーの体石とオリハルコンのみでできており、魔法も斬撃も一切効かんだろう。
さらにはミスリルの魔法の出口は一ヶ所しかない。
そして…その全てが分子レベルで一つの金属として形を成している。
内に魔法を送り込んだ瞬間から強めつつ、外に出る頃には凄まじく圧縮されておる。
例に出すならば…
「ただの小さな火花を起こすだけの小さな魔法」、それを「周囲一帯をマグマと化す広範囲殲滅魔法」へと早変わりさせるほどだ」
「!!」瞠目
「その仕組みが…この金属一つに凝集され、計算され尽くされている。
これはもはや…芸術品だ。
人が造れる域を優に超えておる。
それと同時に…外に出回れば大変な事態を引き起こしかねん。世に出せば…続きは言わずともわかるな?
さぞかし高名なものが造ったと思うのだが…」
アイズを見やる。
しかしアイズは何も言わず俯いている。
「アイズ…これを造った製作者を教える気はないか?」
「…………(まずい!)」たらたら
アイズの背を冷や汗がだらだらと伝った。
そのさらに数分前、道中にて――
つい先程…アイズには、追い付いたフィンから言われていた言葉があった。
「アイズ、製作者について尋ねられた場合、答えないでもらいたい。
彼女が狙われる事態を引き起こし兼ねない。
後は…わかるね?」
「…うん。わかった…言わない。
私も…ケイトを守りたい」
「そうか…ならいい。
くれぐれも、頼むよ^^」にこ
「うん」こく
頷いてから速度をさらに上げ、数分も掛けずに辿り着いた…
だが…問題はこれである。
「(どうしようどうしようどうしようどうしよう!)」ぐるぐる
幼い自分が頭を抱えて混乱のままに飛び回り、当のアイズ自身は困った表情を浮かべて混乱のあまり固まるばかりだった。
「(ばらしたら怒られる?ケイトも危険になる?)」おろおろ
「(口止めでもされているのか?)
…話せんか?」
「(ギクッ)……;」
冷や汗交じりに考え込んでいたアイズはびくりと体を揺らし無言のままでいた。
それを肯定と捉えたゴブニュは、一つの頼みを打ち明けた。
「済まないが…一介の鍛冶師として、これ程のものを造り出した者に会いたいのだ。
製作者に会わせて欲しい。
頼む。この通りだ…!」
「……(ごめん…フィン、ケイト…;)」瞑目
両膝に両手を付き、神が自ら頭を垂れるその光景に…
アイズには、連れてくること以外できなかった。
そうして今…私の目の前に、ゴブニュ様がいる。
「ケイトよ…
お前が造ったこれは、もはや金属と呼ばれる次元を遥かに凌駕している。
錬金というそれさえも超越した…そう、言い表すとすれば
外殻にある僅か一点のミスリル、つまり出口の箇所を剣先にすればそこから魔法は出る。
そしてそれをいくら刃全体に纏わせた所で、剣自体は一切の影響を受けん。
魔法のそれでさえあれば一様に影響も受けん。オリハルコン故に壊れも欠けもせん。
これが指し示すことがわかるか…?
マグマの如き炎も、氷河の如き氷も…魔法のそれであればそれは一切効かん、ということだ。
たとえ時間や空間に働きかけるそれであったとしてもな。
内にあるミスリルの多い部分を柄にすれば…刃に纏わせる魔法も、その武器や防具から繰り出される魔法も凄まじさは増してゆく一方だ。
目のいい輩には…オブシディアンソルジャーの体石が含まれていることがわかるだろう。
黒耀のように輝くことから、またその性質から見抜く者もまたいるだろう。
内はミスリルが多く占め、アダマンタイトで硬度を高めつつも強めておる。
そして外はオリハルコンとオブシディアンソルジャーの体石…
芸術的とも言える配置で…そして、それで作られた武器と防具…
一見するだけでその凄まじさは十二分に伝わってくる。
魔法も物理も何もかもを受け付けん、それでありながら好きに魔法を強めて撃ち放てる…
正に、『理想の金属』とも言えよう。
最強の矛と盾を併せ持ったもの…矛盾とも言えるがな」ふっ
「…あのー…私に、何をして欲しいの?」
「いや、前置きが長くなってしまったな…
私から言えるのはただ一つ…一つでいい、譲ってくれんか?」
「私も…同じことを言いたかったのよ。
あなたの周囲を常に渦巻く魔力…それがあなたの望みを叶えてしまった要因なのだろうけれど……
これは世に出回るのには早過ぎるわ。
そして…最悪のものにもなり兼ねない。
壊すことさえもできない…それが悪人の手に渡れば…わかるでしょう?」
「…はい」こくり
「私が言いたいのは…これを売りに出すことをやめて欲しい。
そして、その金属はあなたの私物として売り買いを禁じて欲しい。というものよ」
「うむ。
この金属で造られた脇差…それは、如何なる魔法をもその刃の下に叩き斬れる。
そして如何なる魔法も受け付けず、柄から流し込まれた自らの魔法のみ受け入れ強め寄り添う。
分子レベルで一つとなったこれは、もはや一つの金属という形となっておる。
これは最早…神の御業と言っても過言ではない。
お前はこれ程のものを…一体どうやって造った?
神の力を授かった人間か?」
「そんなことはない。強いて言うなら《神秘》持ちだ」
「!ケイト、その情報は
「フィン。こういう時は言わないとダメだよ。そうでないと、神様から怒られちゃう^^;
それに…嘘も要らない。偽りない本心で、ちゃんと向き合いたい。
それは…前々世から続けてきたことなんだ」
「…しかし」
「危惧してることはわかるよ。
でもさ…それを周囲に訴えかけていいことなんてないと思う。
だからそういうことはしないって信じられる。
私にとっては初対面で、そりゃリスクだってないとは思ってないだけどさ…
金属の専門家は、この二人の神だと思う。その業界でないとわからないことだってあると思う。
私が薬学に進んで、人体の構造を理解できたようにね。
だから…専門家の意見を聞きたい。
専門の知識から見える考え方、正しい情報を伝えて、どうするのが得策か一緒に考えていきたい。チーム医療みたいに。
フィンが嫌なら…いや、得策じゃないと思うなら教えて欲しい。
お願いします、教えて下さい」ぺこ
「……わかったよ…君なりの考えからか」
「うん。第一にさ…ロキが黙ってると思う?こんな面白いこと」
「黙らないだろうね。絶対に口を出してくる」
「そうね。せめてロキには伝えずに解決したいわ」
「飛ぶように売れるだろうな」
「…そうなの?」
「当たり前じゃ!
【剣姫】よ、この際だ。使ってみろ、得意の魔法をこの柄を握ったままで!」
「……いいの?」
「うむ!
その方が性能がよくわかるというものだ!」
そう促されるままアイズは椿から手渡され…ケイトもまた頷いた。
「【
ぶおっ!!!!
次の瞬間…剣先から果てのない暴風が出、辺りを包み込んだ。
まるで強大な竜巻を、一つの部屋の中というサイズへと凝縮したかのような…そんな凄まじいものとなって。
それでいながら風の当たり方は優しく、まるで守ろうとするかのように周囲の全てをそっと包み込み、何かを吹き飛ばすということさえもなかった。
そこには、「傷付けようとは思っていない」というアイズの意思を感じさせられた。
「「「「「………」」」」」
「………凄い」ごくっ
それを見た周囲の反応は、絶句…
言葉を零したのは…普段の威力の何万倍ものそれとなったことを身を持って実感しているアイズだった。
「……いやはや…これは凄い!
手前が持つ技術の全てを詰め込んだのだが…これは…//」ごくり
「…やり過ぎよ」
「やはり…武器にするには強大過ぎる」
「ああ…そうだね。
世に出せば奪い合いが生じ、間違いなく戦争まで起きるだろう」
高揚する椿、威力のあまり呆気に取られるヘファイストス様、思案するゴブニュ様とフィンといった順に、言葉が出た。
その頃にようやく、私は我に返った。アイズの颶風とも言える優しい風に全身を包まれている中で…
「この金属については…
そうだ!
神様なら人柄を見抜けるだろうし、人は神へ嘘も付けないだろうから、ヘファイストス様とゴブニュ様に渡す」
「!貰えないわ!こんな理想だけを詰め込んだような金属…」
「え?欲しいって言ってたでしょ?」
「研究の為によ。
でも…身を持って知った今となっては…」
「じゃあ、神様に渡すに値する人かどうかを選んでもらう。
この人なら絶対に取られないし、誰かに奪われることもない。力に慢心せず誇示して他へ振る舞ったりしない。
その見極めをしてもらいたい。
で…この金属の武器は、ただの黒刀と同じ類いのものだと偽装
「できるわけがない」
「じゃあ…正直に話す?
どうせなら、オリハルコンとオブシディアンソルジャーのドロップアイテムの合金化に成功した。
それぐらいならまだ混乱もそれほどなく受け入れられるかと思う。
でもどっちにしろ正しい鍛え方をしない限り、その効果は示せない。僅かでもずれればそれは効能をなくす。非常に扱いが難しい金属だと訴えかければいい。
補助をしてたけど…本当に難しかったから」
『ケイト、一応ロキにも伝えたけれど…ここにいる人達のみでその金属の存在は秘匿しろって言ってたわ』
「やっぱりそうよね」
「争いの種にしかならん」
「でも防具としては必要だよ。皆を守りたいし」
「ケイト、その心意気は買うけれどどう誤魔化す気なんだい?」
「さっきも言ったように二つを組み合わせましたで済ませる」
「難しいと思うけれどね;はあっ」
額を押さえながら瞑目し、溜息まで零すフィンは…頭が痛いと言っているかのようだった。
『その言葉通りに伝えるわね?
「問題ごと増やしてどないすんねん!!ただでさえLv.8になって大変やのに何考えてんねや!!
頭痛の種増やすな!大人しく家帰ってき!寄り道禁止やで!!?」
以上が録音データです♪』
「ロキの声ね。通信手段かしら?」
『私は女神フィアナ。
そちらの世界にて古代に死に、天界にて神として認められてなりましたが…異世界の方へ最高神様から任命されまして』
「……強ち、嘘でもなさそうね」
「うむ。そのような輩は0ではない。
神の力もまた…天界に着き、その後で貰え神として認められるはずだ」
「ほお。そのような仕組みになっておったのか」キラン
「秘匿よ?」
「うむ!わかったぞ、主神様」
『ケイトもまた、異世界にて神に値すると認められ、死後に神界へと直接魂ごと呼ばれました。
霊体が魂から離れ切っていない今こそがチャンス!最高神様から『神の力』も与えられていないので無事送れたのです。
というわけで…私個人の力を使い、転移及び転生させました♪』
「「「「「!!!!」」」」」
「へえ。そうやって神になるんだ。
でもここじゃあ恩恵のでLv.10を超えればなれるんだろう?人としての限界が10というわけだ」
『ナイス先読み♪頑張って下さい!!』
「任された!!」
「所で…一体どうすればこんな技術を」
「私は…無限の魔力と精神力を持った、ただの小人族だ。
感情と共に、魔力が応えてくれた。その結果に他ならない。
分子配列とか金属結合とかの記憶はあるわけだけれど」ぼそり
「是非聞きたいわ」キラン
「え、えっと…;
すみませんが昼から用事があるので^^;」
「残念ね…また時間があれば寄って頂戴。
明日はどうかしら?」
「生憎、明日は迷宮へ潜る予定だ。ケイトとね」
「そうだったんだ」
「寧ろ、冒険者になったのに潜らないのはどうなんだい?^^;」
「あー…そうだね。寧ろ潜らないでどう生計立てるんだって話だ;」
「それに、遠征にも連れて行く気でいるんだ。
24時間みっちりとまでは行かなくとも、覚えておかなければいけない知識は山ほどある。
頼むよ?」
「べ…勉強はもう…;」たじっ
「頑張ってくれ。いつでも傍に居れるわけじゃないんだから」
「むー;わかった;」
結果として、ディアフォロンという金属は出回ることはなかった。
しかし…伝説の金属が生まれた日として英雄譚の本に載せられるなど、今はまだ夢のまた夢の話だった。
だが、問題はもう一つある。
「ケイト…これ、欲しい!//」キラキラ
「ごめん、アイズ。それは私ので;」
「貸すだけでいいから。必要な時に返すから!」
「あの、ちょっと;」
「あー、椿…これとは別に予備の短剣を作ってくれないかな?;」
「おお!勿論じゃ、任せておけ!
こんな金属で武器をまた造れるとは…鍛冶師冥利に尽きるわ!」意気揚々&キラキラ
「どれ、私も打ってみるか。ケイト、一つ貰うぞ」
「はい!どうぞ」
「でもいいわね…私も打ってみようかしら」
「済まないがばらさないようにだけ頼むよ、神ヘファイストス」
「ええ、わかっているわ」
こうして…12時には着かなかった。が、間に合わなかったと言うわけではない。
気付けば11時50分…
大食堂に辿り着かなければいけない時間が12時だったらしく…
魔力がその想いに応えて「皆を連れての『瞬間移動』」という魔法を生み出してくれて助かった。ありがとうと何度も感謝を伝えた。
椿とフィンの接触時(おまけ)
予備の短剣を作り終えた頃…
「人肌が恋しいんじゃ!付き合ってくれえええ」だきっ!
「やめてくれ!;」
「お」
「?どうした?」
「フィンよ、あれを見ろ」にやにや
「ん?」
むっすぅー!!
椿から肩を組まれたまま指差された方を見ると…
そこにはケイトが頬を赤らめながら頬を膨らまし、さも不機嫌そうに目を逸らしていた。
「…………」
「見るからにふくれておるじゃろう?」にまにま
それに対し、僕は歩み寄って尋ねた。
「…ケイト?」
「何?」ふいっ
「嫉妬かい?」にや
「知らない!」ふいっ
にやにや
「……」
不思議と笑みが止まらず、気付けば行動に移していた。
僕がケイトの顔を覗き込み、ケイトは必死に僕から顔を逸らすという行動に…
すっ、ふいっ、すっ、ふいっ、すっ、ふいっすっ、ふいっ、すっ、ふいっ、すっ、ふいっ、すっ、ふいっ、すっ、ふいっ、すっ、ふいっ、すっ
「ってしつこおっい!!」
「うん。君の反応が可愛いのが悪い^^」にっこり
「え!?私悪いことしてたの!!?;」ガーン!
「絶対…してないと思う」
「あっはっはっはっ!^^
実に愉快なカップルじゃな!かっかっかっ!」
アイズと椿が口を挟む中、なおも目を逸らすケイトに…
僕は笑みを隠せず、次に覗き込んだ時に唇を重ねた。
まるで童心に帰ったようで…
ケイトと居る時間が、楽しくて仕方がない…
「馬鹿馬鹿馬鹿!!////」ぽかぽか
「はっはっはっはっ!^^//」腹抱え
赤面しながら何度も僕の肩を叩き、倍返しだとキスを2度返してくるケイトに…不思議と、そう思った。