神様を殴る為に神を目指すのは間違っているだろうか   作:-恵-

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死因:過労死(重篤な不整脈)

要因:精神的及び肉体的ストレスの蓄積、過労、睡眠不足

ストレスの要因:話す場がない、軟禁状態に伴い自由に出歩けないよう制限されている、本人のしんどい等の体調や都合は一切無視して車や家の中で絶え間なく話し続ける、だが本人からの話は一切聞かない聞き入れない(それよりもと被せて言わせない&会話にならない)
睡眠不足の要因:母が話し終わるまで寝れない、母の話したくなったタイミングでどんな時でも話しに来る、夜中でも構わず叩き起こす、頭が働いていなくとも真面目に聞いて返答しないと叩く

理不尽とも言えるが父に比べれば非常にマシな為、付き合っていけていた。
だが、24歳に理解者を得てまともな会話ができるようになった後、反抗期を迎えて違う人間だと自覚してこう考えると伝えるも、否定されたと怒られ謂れのないことを言い連ねて叫び続け会話にならない。

唯一の友、恩師ができたもののやはり大事な為、自らの都合で振り回すまいと話しかけるのを押さえ、最低限の事情だけ伝えている。
相手と都合が合った時、もしくは相手から持ち掛けられない限り会話をしようとせず、愚痴を好きな時に零そうなどとはしなかった。
(母と同じことはしたくない。同じ痛みや苦しみは与えたくないという意)


次第に感情が麻痺が進むと共に欲求も途絶え、最終的に何があったとしてもされたとしても何も感じなくなっていったわけだが…
女神フィアナの手によって感情と心をある程度回復してもらった。

会話する相手の気持ちを最優先して言葉を選ぶが、やはり自分と「何に重きを置くか」が違うが故に「何気ない言葉」で傷付けることまで考慮してしまう為、自ら話しかけることが非常に難しくなっている。
人に囲まれるのが苦手で、多人数がいる場所に行くと必ず人酔いをする。

話しかける際に声が出なくなるなどの要因には長年に渡るいじめも理由となっており、主因は父による度重なる暴力と暴力という名のDVである。
(父とは25歳の時に家庭裁判所にて離婚調停を経て、それ以降の関わりは無となっている)


自覚症状として眩暈と急激な意識消失、胸痛があったが、言った所で取り合ってもらえない為いつものことだと放置し続けた結果、死に至った。


入団試験

ようやく見つけた―――誇りと勇気を兼ね備えた同族を。

 

「逃さない」

「ひっぐ…ぇっ」

 

未だ泣きじゃくるケイトを腕の中で抱き締め、後ろ頭を撫でながら呟いた声…それは彼女の嗚咽によって掻き消された。

ちょうどその時、再び部屋の扉は乱暴に開け放たれる。

 

 

ばあんっ!!

「おっしゃ!その心意気、気に入ったで!ウチに入らんかー?!」

 

「……ロキ…空気を読んでくれ。はああっ」

 

笑みを浮かべながら入るや否や叫んでくるロキに、僕は思わず嘆息を零した。

ちょうどケイトが感情の発露と共に鬼気迫る表情で睨み据えながら叫んだ頃、ロキは扉の前へ辿り着いた所だったという。

 

それから程なくして…

 

 

「すーすー」

 

「ん?」

「お?寝とるな」

 

涙を浮かべたまま胸に埋められた状態で動かなくなったケイトに、軽く抱き締める力を緩めると、安心したのか僕の胸に頭を預けたまますよすよと寝息を立てていた。

 

 

『多分、昼まで寝ると思うわよ?睡眠の質が常に悪かったから。

目に隈はないけれどね。

 

あちらでは死んだわけだし、そもそも一日の睡眠時間は常に3時間だったらしいし…最低でも5時間は寝ると思うわ』

 

「情報ありがとう(苦笑)

ロキ、リヴェリアとガレスを呼んできてくれ」

「お?やるんか!?」

 

「ああ。実力は既に見ている。あの中庭でのマグマをね…

見た者も非常に多いし、あの太陽のような純白の閃光と温度に何事かと集まりもした。

それを踏まえて実力は嫌でもわかる。誰も文句は言わないだろう。

 

このまま入団試験を執り行いたい。他のファミリアに取られるわけにもいかないからね」

「おっしゃ!わかった!」

 

そう答えるや否や走り出そうとし、途中でロキは動きを止めた。

 

 

「でも待ち?えーと…」

くるりと振り返り、黒い板へ向かい合った。

 

「なあ、女神フィアナやったか?」

『はい、その通りです』

 

「……一体、ケイたんは何時何分に目覚めると思う?」

『そうですね…15時07分かと』

 

「そうか…まさか異世界に配属された神におるとは思いもせんかったわ。悪いことしてもうたなあ…まあ、やったんはウチやないけど」

『神格を得たのは随分前で、それとほぼ同時に配属されたので神の一員として神界…ここで言う所の天界に』

 

「なるほどなあ…

 

で?頭の中に直接神の力(アルカナム)使って話しかけてきたんは何でや?

ケイたんは気に入ったけど、どういう理屈や?今一狙いがわからん。

 

『力ある者を送ります』って何やねん、見返りは何や?」

 

『……』

 

怪訝な顔で睨み据えるロキに対し、パネルは沈黙を貫いた。

 

 

「…それについては僕が話すよ。何やら事情もあるようだしね」

 

「そうか。んじゃまあその話題は後に回して、二人に伝えてくるわ!」

 

会話も終えて部屋を出ていくロキを見送った後、そっとベッドに寝かせると…あることに気付いた。

 

 

「!…弱ったな^^;」

 

服の裾を強く握り締めたまま寝入る彼女を前に、僕は無理に解くこともできず苦笑を浮かべた。

 

女神フィアナの話が本当なら、人の温もりも知らないまま誰にも頼らず人の為だけに動き続け過労で死んだ。つまりは…人の温もりに飢えているだろう。

映し出された文字を通じて知った今となっては、目が覚めるまで付き添う以外に選択肢が浮かばなかった。

 

 

 

15時7分

 

「……ん」もぞ

女神フィアナの言っていたように、ケイトが起き出した。

 

「起きたか」

「え?あれ?アールヴさ

「リヴェリアでいい」

 

「はい!あ!

 

リヴェリアさん、お手数おかけしてすみませんでした。

まさかあんなマグマになるとは思ってもいなくって、それと治療の方でも手間をかけさせて…えっと、ともかく!多大な迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした!!」

 

ベッドの上で土下座をするケイトの手に引っ張られたが、逆らわず掴んでいたことに気付かせないよう動いた。

 

 

「そのことか…気にしなくていい。

実力を見せて欲しいと言ったのは私だ。責任は私にもある」

『煽った私にも責任はありますからお気遣いなく♪』

 

「……でも…ロキ・ファミリアの皆へ謝った方が!?

あ!フィンさ…フィン…その…まさか……掴んだ、まま?」

さああっ

 

服の裾を掴んでいたことに気付き血の気が引いていくケイトを前に頷きながら「気にしなくていい」と言葉を添えながら笑みを向けると

「わああああああ!!

すみません!!すみません!!すみません!!!

 

あんな風に叫んだ挙句の果てに泣き崩れて咽び泣いて胸に埋もれながら寝て!?

いやあああ!!すみません!!男性苦手なのに何で安心して!?いやそれよりも迷惑をかけたことの方が、方がっ!!

ごめんなさいいいいい!!!!」

ずさあああああっ!!!!!

有無も言わさずに叫び出し、おろおろと思考が丸々声を出しながら右往左往といったように慌て出し、最終的に土下座に落ち着いた。

 

「…随分と騒がしいの」

「色々とたくさんのことがあって混乱しているんだろう」

「そうやな」

「それほど気にすることでもないと思うが…」

「境遇がそうではなかったんだろうね」

ケイトが起きるまでの間、待ち時間を利用して女神フィアナからケイトのことを粗方説明を受けていた。

 

彼女は人に甘えることも頼ることもなく、護る為に奮闘し続けていたらしい。

いくら助けてと訴えかけたとして、返ってきたのが全て自らを追い込むものだったからこの際仕方ないのかもしれない。

 

 

 

『この力を見ても信用できないんですか!?』

ぴょこぴょこと動くそれとそれが映し出す生前の彼女の光景に、息を呑んだ。

コンクリートと呼ばれる建物、アスファルトという地面、車や自転車と呼ばれる乗り物、見たことのないものばかり。その未知にリヴェリアは特に引き寄せられていた。

 

捏造にしては凝り過ぎている。異世界から送ったという話も、この時ばかりは信用する外なかった。

ロキ自身、「嘘やないみたいやな」と言葉を零し、彼女の行動に目を向けていると『彼女は常に人に気を使い、傷付けたり迷惑をかけることに怯えるように動く為、強引にでも自らを出しても大丈夫だと教えてやって欲しい』との言葉をかけられた。

 

風呂に入るにしても勿体なくないだろうか周りが不快にならないだろうか、食事をするにしても食べ過ぎたりすれば周りの分が減って迷惑が…と、逐一気にする性格だったらしい。

いじめられていた時にかけられた罵倒や暴言による心的外傷もあってか、その時を境に家では父母と姉を、学校では周囲を立てて自身のやりたいことは全て放棄していたとのこと。

 

不遇な環境のみに身を置き続けた結果…些細なことでも感謝し、謝罪もまた過敏かつ過剰にするようになったのだろうね。

そう思い至ったのは僕だけではなかったようで、「だから送ったんか」とロキは言葉を零していた。

 

 

『神界に至れるほど尽くし続けたのですが…独断で送っちゃいました♪

 

苦労しかなく、楽しいこともない。心を落ち着ける場も自らを保てる時間さえも無い。

送っちゃいけませんでしたか?』

「送っちゃあかんとは言わん。戦力が増えるとこちらとしても助かるしな。

 

でもなあ…せめて、一言了承取り?」汗

『え、嫌です』きっぱり

「ケイトが怒るんも無理ないで」

『そうするようにしてるんです。

だって感情さえも麻痺したまま機械のように助けて回って、その割に自分だけ助けないんですもん。

 

自我はちゃんとあるしどう在りたいかという考えも確立できていますが、今の彼女に一番必要なのは自分という存在を認知することです。

たとえそれで怒りを抱かれようと私は続けますよ?これは自分がどうして欲しいか、何に怒っているかを認識する為に必要なことですから』

 

他種族が無くヒューマンしかいない異なる世界から来たフィアナ騎士団の信仰者…それがケイトで、こちらの世界に合わせて小人族へと種族を変えたそうだ。

しかしヒューマンであったとしてもそれはあちらの世界での話…同じくフィアナを誇りとしているこちらとしても嬉しい。

 

『それに…私の生まれはあなた方がいる世界なので、ここ以外の世界には送れませんし』

どんがらがっしゃん

「うぉい!!ちょい待て!じゃあ何で聞いたんや?」

『元々行きたい世界は知っていましたし、念の為の確認です』

 

「つまりを言うと…あれか?ケイたんが指定してこなかったら…」

『別のファミリアの下へ送っていましたね。もし希望が無ければ私の故郷にでも送る気でいました』

 

ぞくっ

「あの戦力が敵に回るのか」

「是非とも避けたいね」

「うむ。流石にあれは…のお?」汗

リヴェリア、僕、ガレスの順に、抱いた思いを口々に零した。

そのもしもを想像しただけで血の気が引き、正直生きた心地がしなかった。

 

「そんなチートを放置すんな!!」

『だって望まないことはしたくないんですもん』きゃぴっ

「可愛く言っても誤魔化されへんで!?悪の手に落ちたらどうすんねん!?

温もり与える相手がもし極悪人やったら

『大丈夫です。彼女の正義感は本物ですし、何より曲がったことを嫌います。率先して全滅させるでしょう』

「なお質が悪いわ!!止めれるもん一人もおらんやんか!」汗

『だから送ったしちゃんと伝えたでしょう?神の力を使ってあなたの頭へダイレクト通信♪』

「心の準備させたれや!!ウチにもケイたんにもや!」

 

『私もケイたんって呼ぼうかしら…』ぽつり

「返事になってへんでコラァ!!」

「落ち着け。現実は違う。私達の所へ来ただけでも十分だ」

「わざわざ目の前に落としたらしいからね」

「目の付くように、か…もしダイダロス通りにアイズがいなかったら」

力強く指差しながらロキは叫ぶも、女神フィアナから話を逸らされたことで怒りを爆発させて殴りかかろうとした。

それを止める中、再び最悪の状況が脳裏に浮かぶ。

 

『その時は別の団員の前に落とします♪

他の候補は今目の前にいるあなた方4人なので』

ドキッ!

心臓に悪いその言葉に、心臓は今までにないくらい強く縮む。今までに見たことが無い規格外の階層主がいきなり目の前で生み出される光景を彷彿とさせた。

 

「心臓に悪いからやめてもらえると有り難いんだが…」

『嫌です♪』

どっどっと五月蠅く心臓が早鐘を打っていた。きっと寿命が縮む思いに駆られたのだろう。

未だ果てのない魔力が全身を覆い続けている彼女を前に、いきなりこれが現れたらと想像するだけで…想像も及ばない異常事態(イレギュラー)を前に絶望を抱かさせる光景が想像するまでもなく瞼に浮かんだ。

 

どうやら…女神フィアナは想像とはかなり違う性格を有しているようだ。

振り?いや…反応を見て遊んでいるようにも見える。

 

彼女をロキ・ファミリアに受け入れることは既に確定事項、野放しにできるわけもないと起きるまでの間に意見を固めていた。

 

 

 

「気兼ねなく振る舞ってくれと言っただろう?だから逐一気にする必要は」

「親しき中にも礼儀ありという言葉があります」きっぱり

 

「頑固だなあ^^;」

「……あの…所で…その、お二方は?」

 

「ん?」

「そう言えばワシ等は自己紹介がまだじゃったな。

ガレス・ランドロックじゃ、よろしく頼む」

「ケイトです。よろしくお願いします」

 

「名字はないのかい?」

「んー…それが…思い出せません」汗

 

「…そうか」

「フィン、無理に聞き出す必要もないだろう」

そう言いながら「女神フィアナが『思い出せるのは名前と環境だけ、そうでなければ名字から芋づる式にフラッシュバックを引き起こし精神が崩壊しかねない』と言っていただろう」とリヴェリアが耳打ちし、「ああ、一応確認しておこうかと思ってね」と聞こえないよう返した。

 

 

「???」

「で、ウチがロキ・ファミリアの主神、ロキや!」

 

「ロキ?…ってロキ!?」

「お?何や?あっちでもおったんか?」

『ええ。居ましたよ』

 

「おおー」

「ななななな…何で!」

「ん?」

「ロキって、男神のはずなのに女神なの!?」

「失敬な!!ウチは…よく見抜いてくれたあああ!!男やってよく言われるんやああ!」しくしく

最初こそ男神と勘違いされたと早とちりしたロキが叫んだ数秒後、ヒシィッと抱き締め感涙しながら叫んでいた。

 

それから人格を見据える為に、ここで入団試験を執り行うことを伝えた。

あの叫びからある程度は予測がつくが、やはりちゃんと面接もしておきたいからね。

 

 

「あのっ、入団試験って実力は」

「既にあのマグマで確認済みだ」

「あの板以外へ影響を及ぼさないようにしていながらあの結果だ。期待しているよ」

「は、はい!!」

リヴェリアが答えた後、僕がそう付け加えると緊張してかベッドの上で気を付けをした。

 

「そう緊張することはない。まずは普通に座ってくれ」

「はい!」

さっ!

 

凄まじい速度で座る中、僕は問うた。

 

 

「何の為に戦い、力を振るう?」

 

「痛みを負う者を助ける為」

 

「君にとって勇気とは?」

 

「何が何でも譲れないもの、それを貫く為に前に踏み出す力です」

 

「君にとって知識とは?」

 

「………

時には攻撃、またある時は防御、生き抜く為の術です」

 

顎に手を当てて思考を巡らせた後、理に適った答えに息を呑んだ。

 

 

「君にとって世界とは?」

 

「…今…目の前にあるもの全てです」

 

「うん…いい答えだ」

 

きちんと考えて自らの言葉で示すそれに、僕は微笑みながら頷いた。

 

 

 

ケイト視点――

 

 

「さて、ここからが本題じゃな。

冒険者になることも踏まえて一つ問おう。

 

お主は冒険者になって何をしたい?何を求める?」

 

「…護りたい」

 

「それは何故じゃ?冒険者でなくともできるじゃろう」

 

「…助けられなかった命を、私は知っている。

どれほど助けを求めても無碍にされ、蹂躙され続けた苦しみを、痛みを知っている。

 

だから…護りたい。帰る場所がある者を帰す為に。

大切なものがいたからこそ、余計にそう想った。その為にも強くなりたいって」

 

「ふむ、そうか」ふっ

 

え?何でガレスは笑ったの?フィンまで笑ってたし…

 

と言うか、もうこれ…入団試験と言うよりは面接だよね?(汗)

 

 

「もし仲間が危機に陥った時どうする?

自分よりも圧倒的に強い者が目の前に現れた時、お前ならどうする?」

 

「その時は…是が非でも護り抜いてみせる!この身も、皆も!

 

私も含めて…目の前で誰かが死んだら目覚めが悪いだろうから」

 

「そうか」ふっ

 

何で揃って笑ってるの!?;

 

しかも何でリヴェリアはフィンと目を合わせて頷いて?;

どっちも満足気に笑ってるし!;

 

 

「君は僕達と、ファミリアの為に命をかける覚悟はあるかい?」

 

「当たり前だ!家族を見捨てて、明日を生きられるか!!」

 

「頷)うん^^

やっぱり、思った通りの人だ」にっこり

 

あ…しまった…途中から敬語抜かした!いやでも気兼ねなくって言われてたし…

おろおろと考えを纏めようとする最中、それを察してか「もう僕達は家族だ。敬語は必要ない」とフィンは肩に手を添えて言い放った。

 

「!…え?じゃあ」

「うん」

私の中へ降って湧いた予測…それに対して頷かれた。

 

 

「もちろん合格や!

御飯食べた後にでも恩恵(ファルナ)刻むからな?//」にまにま

え?何で手をワキワキさせてるの?(汗&たじっ)

 

(柔肌を蹂躙したるで//)にやにや&hshs

「やめんか!」

ぱかぁん!!

 

「いったぁー!!!」

「怯えているだろう」嘆息

嫌な予感と共に後ろの壁際へ背を寄せていると、ロキはリヴェリアから頭に拳骨を食らっていた。

 

 

「ありがとうございます、リヴェリア様」お辞儀

「様は要らない。砕けた言葉でいいくらいだ」

「えっと」

「敬語も要らない。僕達にもね」

「でも一番の下っ端で新入りで」

「気にせんでもいいとワシ等は言っとるんじゃが?」嘆息

「………」

今までに向けられたことのない言葉、要望に私は瞠目した。

 

もう、4人が望むことを知ってしまった。それでもなお貫くことは失礼に値する。

十数秒ほど考え込んでそう思い至った私は、4人に対して敬語抜きで伝えることにした。

 

 

「わかった!お世話をおかけします!(あ、しまった、敬語になった!)

 

それと、重ね重ね迷惑をかけてごめんなさい。そして有難う」

「そうだな…あまり心配をかけさせるなとだけ言わせてもらおう。

 

マグマに倒れ込んだ次は血を吐いて、どれほど心配したことか」嘆息

「それに関しては本当にごめんなさい」

 

深々とお辞儀をする中、「次から気を付ければいい」とリヴェリアは優しく言葉を返してくれた。

 

 

(本当に…優しい人達ばかりだなあ)

しみじみと考えながら、涙を浮かべた。

 

こうして…私のロキ・ファミリアへの入団が決まった。




すみません、書き間違い修正します。

最低でも5時間跳ねると思うわ→最低でも5時間は寝ると思うわ
女神フィアナが話を逸らされたことで→女神フィアナから話を逸らされたことで
2018年6月8日16:08変更
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