ただ、己の為に   作:天澄

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EX.Bonus.
#.Afterword.


 

というわけで己が為完結ッ!!

 

 Twitter見てた人は知ってただろうけど、作者はこの作品を己が為って略してるやで、と言う感じで。

 いやー、己が為完結しましたわ。投稿から二ヶ月半か、それ以上?流石に青薔薇のように毎日投稿とはいきませんでしたが、おかげさまで無事完結までこぎつけることができました。

 私の趣味にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 そんなわけで、青薔薇同様ここからは作品の裏話とか、反省に入っていきたいと思います。

 

 まずはこの作品を書く切っ掛けでも。

 青薔薇の完結が近づいてくる中、次何を書こうかなー、なんてハーメルンを漁っていた折り。ふとヒロアカ原作の作品を読んでて思ったのが、「純粋なヴィランサイドの主人公少なくない?」ということでした。

 ヴィランサイド自体はある。しかしそれは嫌々ヴィランをやっていたりと、根っこがヴィランという主人公があまり見かけなかったのです。今は多少増えたようですがね?

 そんなわけで、当時新しくやるなら大型タイトルを原作にしたらどれだけ閲覧数が増えるか、というのも実験したかったため、ヒロアカ原作のヴィランサイド、というのがその段階で決まりました。

 

 しかしこれがまた、実際書いてみると難しい。

 プロットを組み上げるにあたって、ざっと主人公を構築しようとしたらあまりにもウケが悪そうな主人公が出来上がること。

 当然、といえば当然なんですがヴィランとは悪役。根っこからそうだとなると、どうしても人として気に入らない、感情移入しづらい主人公になってしまうことが発覚したのです。

 そりゃ書く人が少ないわけだ、と納得しつつ、そこからはじゃあどういうヴィランなら読者に受け入れられやすいか、という試行錯誤に突入しました。

 ヴィランである以上、やることは悪であり人を当然のように殺さなければならない。だったらそれを、面白い描写にすれば。ならそもそも周囲のヴィラン自体を―――

 そんな風に作られたのが、主人公、喚導想也とスラム街の面々だったわけです。

 

 あとは個人的にこの作品で練習したかったのは、魅力的なモブですね。名前はない。物語の大筋にも関わってこない。けれどモブはモブなりに全力で生きている、みたいなのを表現したく、スラム街には名前もない連中がちょくちょく外から野次を飛ばしてくる感じになりました。

 読者の目に彼らが少しでも魅力的に映っていたのであれば、幸いです。

 

 ただまぁ、この作品実は全体として見ると失敗作だったりして。

 スラム街が壊滅するまではよかったのです。あそこまでは、スラム街の面々の死を含めて、血反吐を吐きつつもプロット通りでした。

 しかしそこからがプロット的なガバを発見し、物語を進行しつつのプロット修正。結果、予定通りの着地点にはついたけれども、道中が大分ブレた形となってしまいました。

 ほら、ステイン戦とかあのあたり。タイトルの己の為に、からブレてたじゃろ?

 

 そんな風に、プロットの練り込みが甘いと死ぬやで、というのをガッツリ味わったのがこの作品でした。

 

 さて、続いてキャラの裏話でも。

 

 最初は主人公の喚導想也くん。

 彼は、まぁ歳が二十歳超えているのもあって、ある程度落ち着いたキャラとして書いていました。世の中の理不尽さをある程度知っているため、遊んでこそいるが中身は年相応に落ちついているような。

 けれど同時に、彼もまた人間であるため油断もするし、その結果として大切なものを失ってしまう。そしてどれだけ落ち着いていようが、年齢が高かろうが、大切な何かを失う悲しみには耐えられない。彼を通してそんなことを表現させていただきました。

 

 あとはまぁ、あの世界においては個性があまりにも重要視されてるけど、それだけじゃないよね、というのも彼とスラム街を通して表現したかったところですね。

 スラム街では弱個性や個性無しでも戦い、そして主人公は最後に個性を捨てるという選択を取る。そういったところから、個性が無くたってあの世界で生きていける、というが表現できていれば、と。

 

 ついでに個性の話が出たんで、主人公の個性の話をしましょう。

 あの〝召喚〟という個性は、最後のルリの個性を消す、という演出のために生まれた個性でした。未来の分も使って個性を発動する。じゃあどうやって未来の分を引っ張ってくる?

 その方法を考えていった結果、主人公の個性は召喚となりました。

 

 ちなみに召喚は対象が剣に近ければ近いほど、また北欧神話に近ければ近いほどその精度と燃費がよくなったりします。

 剣の方は、作中でいったように、父親の個性故。北欧神話の方は、ソールが影響しています。まぁ詳細はソールについて語る時に。

 そのため、剣を使った北欧神話の存在、に該当するためスルトは神としての力をギリギリ使えた形です。途中で出てきたトールに関しては、あれは人間規格まで性能落としてようやく、ですしね。

 なおあのスルトの炎とソールの炎は理論上関係はありません。確かに炎の扱いはソールの個性を通して学んでるし、北欧神話繋がりではあるけども。理論上は関係ないのです、ええ理論上は。

 

 というわけで、続いてヒロインその1、ソールのお話に入りましょう。

 

 彼女は……うん、プロットの段階で死ぬことが確定していたキャラでした。おかげさまで日常回を書くのが辛い辛い。

 役割としては、主人公の意識を変えるのが目的。そのために深く主人公に関わる必要があり……うん、結果作者も読者も死んだということで。

 思っていた以上に読者へ爪痕が残ったのはほんとごめんやわ。

 

 ちなみにヒロアカ式で海外の人の名前の付け方が分からなかったため、名前は北欧神話の太陽神由来となっています。個性もそれがベースにあり、そのため主人公の方も北欧神話への親和性が高くなった、という形です。

 

 それからヒロインその2、ルリについて。

 彼女はソールの死があったからこそ、主人公が手放したくないものになってもらう予定だったんですが……。

 予想以上にソールが読者に印象深かったようで、感想を見る限り、作者の技量不足もあってルリのヒロイン力が足りなくなってしまった形かな、と。

 だから(ヴィラン)連合行ってからはルリの描写を増やすことを意識してたり。

 

 そしてルリの個性について。

 これがTwitterで軽く触れたんですが、読者などの所謂メタ視点じゃないと分からない力がありまして。

 厳密に言うとルリの個性は、〝惚れた相手を主人公に仕立て上げる〟個性でした。

 故に、喚導想也は危機に追い込まれるし、土壇場で覚醒したりできたのです。本来であれば、喚導想也は超越者(オーヴァード)になれるだけの才能はあるものの、環境はともかくとしてそれなりに平和な日々を送るはずの人間でした。

 だから言ってしまえば、スラム街が滅んだのもソールが死んだのもルリのせいだったりします。あれらはルリが喚導想也に惚れ、喚導想也が主人公となったからこそ降り注いだ苦難なのです。

 そんなわけで実は、ルリは想也に一目惚れだったり。

 

 あとはまぁ、原作キャラなんかもありますが、それに触れてると長くなるので簡単に。

 

 (ヴィラン)連合は、わりと好き勝手やった連中でした。書いてて楽しかった。

 逆にヒーロー陣営は、原作との差異を無くすために弄れなくてつまらなかった……。

 コンセプトとして、原作の裏側で起きたこと、というのがあったが故の縛りでしたね。

 まぁそのわりには轟くんとかとばっちり受けて……ほんとごめん。

 

 ……さて、あまり長々と語ってもあれなので、そろそろ次回作のお話でも。

 

 次回作は、とりあえずSAO原作予定です。コンセプトは、〝茅場晶彦が本気を出したら〟。細かい内容は、Twitterの方で随時公開していく感じで。

 ただすぐに公開するかは微妙で、その前に短編的なのをちょいちょい出すかなぁ、どうかなぁ……。

 

 というわけで、情報の小出しもあるのでTwitterフォローしてね。自分から絡みに行くことは少ないけど、絡んでくれればちゃんと対応するわよー。

 https://twitter.com/Amazumi_creator

 

 

 

 それでは。ここらで己が為は終わりにしようと思います。

 おまけは……アイデアがないのと、青薔薇と違って書くならIFとかになって設定練るのが大変だから現状では予定してない感じですねぇ。

 まぁそんなわけで、改めて。ここまで読んでいただきありがとうございました。次回作でまたお会いしましょう……。

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