北斗神拳伝承者ケンシロウは死んだ。幾多の死闘を乗り越え地上最強の男になったケンシロウといえども病にはどう抗っても無意味である。
ケン「ユリアよ、俺も今そっちに行く・・・」
ケン「(初めて味わうがこれが死というものか。思ったより以外と心地の良いものだな。)」
ケンシロウは死に行く自分がこの暗闇の中どこまで沈んで行くのか、不安を抱きつつも興味があった。沈んで行く先に一筋の光が見えた。
ケン「む、あの光は?」
光の中にあったのは2つの椅子、そして見覚えのある一人の老人である。
ケン「あなたは師父リュウケン!何故ここに?」
リュウケン「来たかケンシロウよ、お前も遂に死んでしまったようじゃな。一子相伝の暗殺拳 北斗神拳をよくぞ極めた。無事に後継ぎにもその極意を伝えたようじゃの。説明すると儂、神様になったんじゃよ。」
ケン「神にだと?師父、訳がわからん。ここは死者達のいるあの世ではないのか?」
リュウケン「その通り!あの世じゃ。だがここでは原作など無視して皆仲良くやっておるぞ。」
ケン「原作?何のことだかわからんが、そうか、ここでは平和にやっているのか。ということはユリアやトキ、ラオウも?」
リュウケン「うむ、奴らに限らず南斗の者達も毎日飲み明かしておるのぅ。」
ケン「そうか、今すぐ皆に会わせてくれ。」
リュウケン「残念じゃがケンシロウ、お主にはまた生き返ってやってもらいたいことがあるんじゃよ。」
ケン「何?生き返るだと?何のために?」
リュウケン「お前のいた時代から数百年後、また戦争が起こりそうなんじゃよ。それをお主に阻止してほしいんじゃ。戦争による死者が大量に増えると儂が面倒なんじゃ。やってくれるな?」
ケン「そんなことを急に言われても困る。とにかく皆に会わせてくれ。話はそれからだ。」
リュウケン「そう言うと思ったわい。もう呼んである。」
ケンシロウが後ろを振り替えると懐かしい影がそこにはあった。北斗の長兄ラオウ、次兄のトキ、三男のジャギにユリア。
ケン「ユリア、それに兄さん達・・・!?会いたかった!」
ラオウ「フム、ケンシロウ。久しいな、お前の生きざま、見守っておったぞ。」
トキ「ケンシロウ、早速で悪いが師父の頼みだ。悪く思わないでくれ。」 ピブーーーーーー~!!
ケン「トキ!?何をする?体が動かん・・・!」
トキ「お前が師父の頼みを拒まないように秘功をついた。言っておくが今のお前でも自力で秘功は解けないぞ。」
ユリア「ケン、私も会って嬉しいのだけれどリュウケン様の頼みを聞いてあげてくれませんか?北斗神拳伝承者のあなたにしかできないのよ。」
ケン「ユリアまで・・・。わかった、師父の頼みだ。引き受けよう。」
リュウケン「よく了承してくれた。流石は我が弟子よ。」
ジャギ「ふははは、ざまぁねぇなケンシロウ!まぁ俺様も応援してやるから気を落とすなって笑」
リュウケン「ではケンシロウ、今からお前が行く時代に合わせてお前を15歳の年齢に戻しそれなりの見た目にする!なーに、身体能力や北斗神拳は失わないようにしておくから安心しておくがいい。あとお前にはある高校に通ってもらい、その生きていく過程で戦争勃発を阻止してほしい。良いかな?」
ケンシロウ「だいたいわかったが俺が学生として1人暮らしできるか不安だな。一般の教養はあるとはいえ心配だ・・・・。」
リュウケン「そう言う事なら誰か後1人お供を着けさせれば良いかの?ラオウ、お主なんかどうじゃ?」
ラオウ「何を?そう言う面倒ごとはトキ、お前がやればよかろう!!」
トキ「何を言っているラオウ!そういうことはジャギの得意分野だろう。ケンシロウを引き立てるのには丁度いいのでは?」
ジャギ「!?冗談じゃねぇよ!あの世がこんなパラダイスなのに何で俺様がケンシロウの!?兄者こそ一番力になれるだろう!?」
ラオウ「ジャギ!?何を抜かすか!許さぬぞ!」
トキ「まぁ一旦落ち着こうラオウ。ラオウかジャギかどちらが手伝うか平和的にじゃんけんで決めたらどうだ?」
ラオウ「トキ!?キサマァーーーー!!」
ケンシロウは思った。自分を除く三兄弟が喧嘩するほど仲良くなっていたのだと。少し嬉しく思うケンシロウであった。
結局じゃんけんした結果、ラオウが共に行くことになった。
ラオウ「ぐぬぬ・・・、まさか俺の剛拳がトキにはともかくジャギにまで負けるとは・・・!」
トキ「(如何にもグーが好きそうだからな・・・)」
ジャギ「(兄者が単純で助かったぜ・・・)」
ケンシロウ「兄さん、よろしく頼む」
ラオウ「ふん、まぁよいわ。ケンシロウ、生き返ったらまた俺と命を賭けて闘ってもらうぞ。」
リュウケン「いや、死んだらダメじゃろ!!」
なんだかんだあってケンシロウとラオウはリュウケンの神の奇跡により転生として生き返ったのだった。