北斗の拳 ISの章   作:世紀末だらけ人

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能書きはいらぬ、次にゆくぞ!


甦った二人の兄弟

 ケン「ん、ここは?どうやら生き返ったようだが。」

 

ラオウ「うむ、いつのまにか俺の拳に手紙が握られておったわ。」

 

手紙を読むとそこにはリュウケンから今の状況を説明したメッセージがかかれていた。

 

 ・二人は15歳で今年の春にある高校に受験すること。

 ・二人の能力は死んでる時と変わらない状態である。

 ・この時代は “IS” という女性にしか扱えぬ兵器により女尊男卑の時代であること。

 

 ラオウ「ぬ?ケンシロウ、受拳とはどんな拳法なのだ?」

ケン「ラオウ、受拳ではなく受験だ。つまり俺達の通うはずの高校に自分の学力で受かれといったとこだろう。」

 

ラオウ「何!?己リュウケンめ~、謀りおったな!?」

 

ケンシロウはともかくラオウはリュウケンに対して怒りをあらわにする。その怒りの闘気が周りの植物を枯れさせ、地面はひび割れゆく。

 

 ケンシロウ「ラオウ、落ち着け。ここは世紀末と違って平和な日本だぞ。」

 

ケンシロウに抑止され、我に帰るラオウ。やれやれ、どっちがお目付け役なんだか。よく手紙を読めば受験の日程は明日と書かれていたので二人は町の見学と共に受験会場へ向かった。

 

 ケンシロウ「会場はここか、随分立派な建物だな。」

 

ラオウ「ふん、せっかくだから中に入ってみるかケンシロウ。」

ケンシロウ「しかし今は受験の用意で立ち入り禁止だぞ。」

 

ラオウ「この程度の警備、雑作もないわ!」

 

警備員「おい、そこの二人。何をしているんだ!(デカイな・・・、学生か?)」

 

警備員に対しラオウは死環拍を突き、警備員を気絶させた。

 

 ケンシロウ「ラオウ!死環拍はやりすぎだ。」

 

ラオウ「安心せい、全ての記憶を奪った訳ではないわ。ただ今日1日のことは全て忘れてもらう。」

 

そういうとラオウとケンシロウは校内へと人目につかないように入っていった。

 

 ケンシロウ「ラオウ、これでは俺達はただの侵入者ではないか?」

 

ラオウ「貴様は一々五月蝿いやつだな。ん?ケンシロウ、あの教室にある機械の様なものもその受験とやらに使うのか?」

 

ラオウが偶々見つけた教室の中には1台のロボットのようなものがおいてある。無論、二人にはこの機械が何なのかわからない。

 

 ケンシロウ「ロボットか?この時代は進化しているんだな。」

 

なにも知らずに二人は機械に触れる。すると機械はいきなり光だし、二人の脳内に情報が入り込んでくる。

 

 ラオウ「ぬあぁ!?何だこの光は!?ケンシロウ、何がどうなっている?」

 

ケンシロウ「わからん!だが俺達がこの機械を作動させてしまったことに代わりはない。」

 

この騒動に応じて校内の警備員や受験関係者が一斉に集まってきた。

 

 「お前達!そこで何をやって・・・、ISが起動している!?馬鹿な、ISは女性にしか動かせないはず・・・。」

 

集まってきた全員が驚愕していた。IS、通称インフィニット ストラトスは女性にしか動かせないはずのパワードスーツである。それを動かした二人を黙って返すわけには行かないと、関係者達はとりあえず二人を不法侵入として拘束しようとした。

 

 ラオウ「うぬらはこの俺を捕まえる気か?面白い!全員この地の骸と化してくれるわ!!」

 

ケンシロウ「ラオウ、落ち着け!ここはもといた世界ではないぞ!?話せばわかるはずだ。すまなかったな、俺達は明日の受験のために会場の場所の下見に来たついでに勝手に中へ入ってしまった学生だ。あの機械に触ってしまったことも謝る。すまなかった。」

 

ケンシロウの謝罪に対し学校関係者達は彼らの行いを許した・・・、と思われた。が、

 

 「君たちの反省は理解した。だがあの機械、ISをどうやって動かした?あの機械は女性にしか反応しない代物なんだぞ?それをどうして・・・!?」

 

ケンシロウ「あれは触ったら勝手に光輝いただけだ。」

 

ケンシロウの返答に頭を悩ませる女性達。そのリーダー格の判断で二人はある場所で連行されることになってしまった。

 

 ラオウ「ぐぬぬ、世紀末であれば貴様らごとき容易いものの、覚えておれよ女ども!」

 

ケンシロウにこっぴどく注意されたラオウは不機嫌ではあるものの、おとなしく護送車に乗り込んだ。怒りに満ちたラオウの闘気が少し漏れ、車が通った回りの木々や花が枯れてニュースになるのはまた別の話である。

 

 

 IS学園 生徒指導室

 

 千冬「で、君たちが受験会場に勝手に侵入し勝手にISを起動させたという男性二人か。名前は何という?」

 

二人の前に椅子に腰掛けるのは織斑千冬、この学園の教師であり、かつてのIS操縦者世界一を決める大会の初代優勝者であるこの世界で一番強い女である。

 

 ケンシロウ「俺はケンシロウ、こっちは俺の兄ラオウだ。」

 

千冬「ラオウ?変わった名前だな。(似ていない・・・、この二人本当に兄弟か?)名字は何というんだ?」

 

ケンシロウ「名字か・・・、あえていうなら “霞” だな。」

 

ラオウ「貴様!我が名をばかにしおったな!?」 クワッ!!

 

 千冬「(ビクッ!!)す、すまなかった。馬鹿にしたわけではないんだ。気にさわったなら謝る。」

 

ケンシロウ「ラオウ、いい加減そのへんに。彼女も謝っていることだし。」

 

ラオウ「フン!命拾いしたな、小娘。」

 

千冬「本当にすまなかった、今度から気を付ける。(こいつら本当に学生なのか!?私が萎縮するとは、しかも小娘呼ばわり・・・。)」

 

千冬は人生で初めて恐いと思える存在に出会ったと感じるのであった。

 

 千冬「そっ、それで話をまとめたいんだが、君たち二人は悪気があって試験会場に侵入した訳ではないと。そして女性しか動かせないはずのISを何故か動かしてしまったと。間違いはないな?」

 

ケンシロウ「うむ、その通りだ。迷惑をかけてすまなかった。」

 

千冬「(弟の方は話が通じやすいな。)まぁ侵入してしまった件については反省しているようだし私の方で対処しておこう。ただな・・・、ISを動かしたことについては流石に面倒見切れん。今や君たちがISを動かした事は前代未聞のニュースとなって世界中に広がってしまった。このままでは君たちの生活はおろか、世界中から君たちを手入れるため狙われることになるぞ。」

 

ケンシロウ「世界中とはまた話が大きすぎではないか?」

 

千冬「そんなことはない。ISとは一般の女性が装着するだけでも小国ぐらい簡単に殲滅できる兵器なのだぞ。今こそアラスカ条約によって軍事利用は全ての国で禁止されて悪魔で新世代のスポーツ種目として利用されているがISは最先端の科学技術だ。全国家が一番躍起になって研究していり時代に掟破りの男性操縦者。注目しないわけがない。」

 

ケンシロウ「そんな大きな問題であったか。ラオウ・・・、これからの事をよく考えなければならんな。」

 

ラオウ「ふん、例え世界中の国が敵になろうともそれはそれで面白いではないか。そんなことよりケンシロウ、明日の受験とやらの勉強をしなければ受かる以前の問題だぞ?」

 

千冬「まて、君たちの受ける高校の名前を聞きたいのだか。」

 

ケンシロウ「たしか“ IS学園 ”といったな。まさか?」

 

千冬「今いるこの場所だな。しかしIS学園は女子高だと言うのに何故受験しようとした?ISのことに関しても今や常識だというのに知らなすぎではないか?」

 

ケンシロウ「・・・片田舎から引っ越して来たばかりでな、世間にはあまり詳しくないのだ。」

 

千冬「そうか・・・。そんな君たちに提案があるのだが、IS学園に入学しないか?そうすれば在学中は各国から狙われることは無くなるし元々入学希望だったのだろう?まぁ無理には言わないが研究対象になりたくなければ入学することを勧める。」

 

 ケンシロウ「わかった。俺達も面倒事にはまきこまれたくないのでな。その提案を受けよう。」

 

ラオウの意見は聞かずに話を進めるケンシロウ。ラオウも試験を受けずに済んだことを理解し話を聞き進める。

 

 千冬「では入学手続きはこちらでやるとして君たちには明日の昼にちょっとした試験を受けてもらう。」

 

ラオウ「何ぃ!?貴様、受験しなくてもよいようなことを先に言っておいたではないか!?」

 

千冬「ま、まて!?試験といっても簡単なISによる模擬戦やちょっとした簡単なテストだ。結果がどうであれ君たちを不合格にすることはけしてない。」

 

ラオウの気にさわり焦る千冬。もはや世界最強の威厳などどこにもない。

 

 ラオウ「ふん、始めからそう言っておれば怯えずにすんだものを。・・・ISによる闘いか、面白そうではあるな。久々に楽しくなってきたわ!!」

 

 ケンシロウ「それではまた明日この学園に来る。その時はよろしく頼む。」

 

そう言うと二人はこの場をずかずかと立ち去っていく。二人の対応を終えた千冬はふぅ、と息を吐き、力なさげに椅子に座る。

 

 千冬「あの二人はいったい何者なんだ?これでは教師としての威厳もクソもないじゃないか・・・。私もまだまだだな。」

 

 「だ、大丈夫ですか?織斑先生?良かったらコーヒーをどうぞ。砂糖多めにしときましたが・・・。」

 

千冬「摩耶か、ああ、ありがとう。頂くよ。」

 

千冬に摩耶と呼ばれる彼女は 山田 摩耶 、ここの教師である。

 

 山田「それにしてもすごい体のお二人でしたね。あれが今年から高校生とは思えないんですが、何者なのでしょうか?」

千冬「わからん。ただ1つ言えることはあの二人は私より遥かに強い存在であるということだ。ISにおける戦闘はわからんがはっきりいって規格外だな。」

 

山田「ええぇ!?織斑先生より強いんですか!?そんな子が世界にはいるものですね。」

 

千冬「そうだな、私も久しぶりに自分の力の無さを実感したよ。私も鍛えねばならんな。」

 

彼女達はケンシロウとラオウについて話し合い、明日の準備にとりかかった。

 

 

 一方ケンシロウとラオウはリュウケンが用意した家へ向かう途中、腹拵えのため近くのスーパーに向かった。

 

 ケンシロウ「ラオウ、所持金には限りがある。お互い必要なものだけを買おうではないか。」

 

ラオウ「よかろう。ところでケンシロウ、今いくら持っておるのだ?」

 

ケンシロウ「・・・500円だ。」

 

ラオウ「な、何いぃ~!?それだけでは精々1人分しか買えんではないか!?」

 

ケンシロウ「だったらどうしろというのだ?それに俺達は水さえあれば1ヶ月は食べなくても生きられるだろう。」

 

ラオウ「納得がいかん!こうなったらケンシロウ!その500円、このラオウが貰い受けるわぁぁー!!」

 

ケンシロウ「ラオウ!貴様が握るのは金ではなく死兆星だ!」

 

「お、お客様、店内で暴れるのはヤメテーーーー(泣)」

 

結局二人は店員や警備員、警察総動員で説得して何とか治まり、店から出禁を言い渡された。 

 

 ラオウ「強くなったな、弟よ。」

 

ケンシロウ「兄さん・・・。」

 

この日彼らは一躍して町の有名人になったのであった。

 

 そして翌日、

 

 

 ラオウ「ぐぬぬ、簡単な筆記と聞いておったのにふざけおって!あの女ぁ、今度あったらただではすまんぞ!?」

 

ケンシロウ「ラオウ、今のは一般の中学3年までの教養範囲内だ。昔親父に習っただろう。」

 

ラオウは筆記の試験中、迷いと怒りにより何十本もの鉛筆をへし折っていた。

 

 ケンシロウ「その怒りは次のISでの戦闘試験にぶつけるんだな。ただしやりすぎないように。」

 

ラオウ「わかっておるわ。北斗神拳は女は殺さぬ。」

 

二人を待っていたのは千冬であった。

 

 千冬「待っていたぞ。早速始めようか。」

 

ラオウ「!?貴様ぁー!!筆記のどこが簡単だったか説明してもらおうか?」

 

千冬「えっ!?どこと言われても・・・。お、弟くんはできばえはどうだったのだ?」

 

ケンシロウ「無論、問題はない。学習を今まで疎かにしてきた兄が悪い。」

 

ラオウ「ケンシロウ、貴様ー!!」

 

ケンシロウ「それより早く始めたほうがいいんじゃないか?」

 

千冬「そ、そうだな。ISの戦闘試験は本来専門の試験管が担当するんだが今回は例外ということもあるので私が直々に行う。ではまず霞 ケンシロウ、君からそのISに乗ってくれ。乗ればあとは自動的にフィッティングされる。背中を預ける感じでな。」

 

ケンシロウが乗るとIS、打鋼が装備される。

 

 ケンシロウ「(む、空を飛べるのはいいが動きづらいな。)」

 

千冬「準備はいいか?これは試験だが君は初めての搭乗だ。好きなように動いてやれるだけの事をしてみろ。無論、私を倒すつもりでな。」

 

ビーーーーッ、と開始音がなり試合が始まる。

 

 千冬「どうした?来ないのか?それではこちらから行かせてもらう!!」

 

千冬はケンシロウがIS初心者だろうとお構いなしにブレードで素早く斬りかかる。腕の立つ操縦者でも千冬の居合いを受けきるのはかなり困難である。ケンシロウは彼女の居合いに驚いたものの、無駄な動きをせず全ての斬撃をスウェイでかわし、指2本でブレードを受け止める。

 

 ケンシロウ「驚いた。あなたがこれ程までの実力をもっているとは。」

 

千冬「私の剣撃を全てかわしたお前に言われてもな。」

 

ケンシロウの実力をわかってはいたものの、千冬は小手調べとはいえ自分の剣が全く通じないことに驚きとワクワクを隠せないでいた。

 

 千冬「面白い、生身の闘いなら今の時点で私の負けだったがこれはISによる戦闘だ!」

 

千冬は一旦距離を取り、それに対してケンシロウは千冬を追うように間合いをとりつつ拳を握る。

 

 ケンシロウ「ほぁたー!!」

 

ケンシロウが繰り出す拳は弾丸の如く千冬を狙う。千冬はそれを籠手を使って全力で防ぐので精一杯であった。ケンシロウの拳を受けた千冬の腕は一撃で破壊され、千冬は壁際まで突き飛ばされる。

 

 千冬「がはっ!?・・・何という威力だ、左腕が使い物にならんな・・・」

 

 ケンシロウはすかさず追撃に掛かるように千冬に接近する。この一撃が決まれば千冬の敗北は決定的である。

 

 千冬「この戦いがISによるもので良かったよ。」

 

千冬はケンシロウをギリギリまで引き付け、寸の間で拳をかわしケンシロウの腹を目掛けて右腕で斬りさいた。

 

 ケンシロウ「何!?くっ、体が動かん・・・!!」

 

千冬の渾身の一撃でケンシロウのISのシールドエネルギーは0になり、勝負は終了した。

 

 千冬「ふぅ、一時はどうなることかと思ったが、まだ君はISの操縦になれてない。その弱点を一撃で突かせてもらったよ。そうしなければ慣れていない君とはいえ、私は間違いなく負けていたからな。」

 

ケンシロウ「うむ、まだ体が思うように動かせん。まさか敗北を味わうとは、久しいことだな。」

 

千冬「・・・1つ聞こうか。もし生身で戦ってたら何回私を殺せた?」

 

ケンシロウ「殺すことは決してしないが、10から先はわからんな。」

 

千冬「まったく恐ろしい回答だな。よし、君のテストはこれで終了だ。次は・・・ラオウ君、だと言いたいところだが、先にもらった一撃でやれそうにないな。」

 

ラオウ「フン、俺に挑もうなど100年早いわ!しかしそのISとやらは試しに使わせてもらうぞ。」

 

千冬「ああかまわない。テストは私のほうで免除にしておこう。」

 

ラオウ「ふむ、確かにこれは思ったようには動けぬ。ケンシロウが反応できずに負けたのは理解した。」

 

 千冬「ISは搭乗者本人の稼働時間によって操縦技術は基本的に向上し体に馴染んでいく。上手くやっていけば生身と変わらない程度で空中を移動することができる。」

 

ラオウ「ほぅ、それは楽しみだな。ケンシロウ!うぬより先にこのラオウがISとやらを使いこなして見せようぞ。」

 

ケンシロウ「ならばラオウ、今この場で戦ってみるか。」

 

千冬「勝負はかまわん。ただしアリーナを吹き飛ばしたりはしないでくれよ。」

 

ラオウ「という訳だケンシロウ。うぬにはこの俺の糧となってもらうぞ。」ゴキッ、バキッ!

 

 ケンシロウ「俺は昔のケンシロウではない!」ポキッ、パキッ!

 

 千冬「(あの打鋼、ブレード主体何だが・・・)」

 

 千冬の考えを否定するよう二人はブレード等使わず、拳だけでぶつかりあおうと構え、全身全霊の拳をくりだす。

 

 千冬「(まっ、まずい!?何がかはわからんが、そんな気がする!?)」

 

アリーナだけでなく辺り一帯の地域がこの二人を中心に揺れ動いていた。

 

 ラオウ「天に滅っせい、ケンシロウーーーーー!!」

 

ケンシロウ「ホォーーーーアッターーーーーー!!」

 

 二人の拳はぶつかりあい、千冬はこの衝撃で死ぬのではないか?と覚悟をした。

 

 

 しかし、   次におきた結末は予想外のことであった。

 

 拳がぶつかり合った瞬間、二人のISは突如まったく別の機体へと変わり始めたのだ。

 

 




ラオウをアホにしすぎたかもしれないです。
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