北斗の拳 ISの章   作:世紀末だらけ人

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鈴は鈴でもリンじゃない!貴様は何者!?

 クラス代表決定戦の後日、いつもの変わらない日常。1組のホームルームの時間に一夏は一人叫ぶ。

 

 一夏「何で俺が代表になってるんだよ千冬姉!?」

 

千冬「先生と呼ばんか!!剛の拳!!」 グワァッ!

 

 一夏「ぎえ────!?痛ぇよ!!」

 

ケン「朝から騒がしい奴だな一夏は。」

 

ラオウ「千冬・・・。恐ろしい成長速度よ・・・!」

 

千冬「いい加減教師と生徒の関係を覚えろ!霞兄弟とオルコットは事前に辞退の申し出があったから繰り上がりでお前が代表になったのだ。」

 

 一夏「だからって全敗した俺が代表で言い訳ないだろ?」

 

セシリア「私、反省致しましたの。殿方達の事を理解もせず、横暴な発言して無様な試合を晒したことを。それにやはりここは男性の方に代表になってもらうほうがいいと思って・・・・・・・、(本当はラオウさんになってもらいたかったけど////)ボソ」

 

 セシリアは謝罪の意を込めてこの場で発言する。彼女の誠意はクラスメイトや教師にも伝わったであろう。あのラオウとの全力の試合を見た彼女達になら。

 

 ケンシロウ「良かったなラオウ。彼女はおまえに惚れたみたいだぞ!」

 

ラオウ「どうでもよいわ。俺の心を奪いたくば殺す気でかかってこい!」

 

ケン「セシリアも前途多難だな。」

 

北斗の者に内緒話は無駄、セシリアが漏らした声は二人に筒抜けである。

 

 一夏「だったら俺だって辞退するって・・・」

 

ケン「ホアタァッ!!」 ピブ────

 

 ケン「お前はもう代表になる、と言う。」

 

 一夏「何を言って・・・あっあれ?口が勝手に『代表になります!』」

 

 千冬「そうか、じゃあこの件はこれでしまいだ。授業に移るぞ。」

 

 ケン「随分やる気じゃないか一夏、応援するぞ。」

 

一夏「何でこうなるんだよ!」

 

ラオウ「ふむ一夏よ、俺がお前のその貧弱な体を代表に恥じぬよう鍛えてやろう。」

 

 一夏「不幸だ・・・」

 

  クラス代表は織斑一夏に決定

 

 

 千冬「ではこれよりISに関する実技訓練を行う。全員準備した後グラウンドに集合!」

 

 

 

ラオウ「着替えなど教室ですればいいものを・・・何故更衣室まで移動せねばならんのだ?」

 

一夏「女子と一緒じゃ着替えられないだろ?」

 

ラオウ「見られて恥ずかしいなら奴等が退けばよかろう!」  

 

 ケン「レディーファーストと言う言葉を知らないのか?」

 

一夏「早く着替えないと千冬姉に怒られ・・・」

 

 

ケン・ラオウ「フン!」 ビリビリビリビリ

 

 一夏「・・・・」

 

ケン「鍛えればお前もこれぐらいできるぞ?」

 

一夏「お前らと一緒にするな!」

 

ラオウ「おい、早く着替えろ小僧!」

 

 

一夏が着替え終わるのを待つと3人はグラウンドに向かう。巨漢であるケンシロウとラオウに挟まれる一夏、廊下に出れば只の見せ物にすぎない。

 

 一夏(・・・もっと体鍛えよ・・・。)

 

 

 

 

 夕刻

 

 

 

 

 

 ???「・・・ついに来たわよ。ここがIS学園、ふふふ、私が転入したって聞いたら一夏のやつ驚くだろうな。」

 

 IS学園に立つ一人の少女、彼女の名は鳳鈴音。中国から転校してきた代表候補生である。

 

 鈴「この中国代表候補生、鳳鈴音がIS学園の生徒達の度肝を抜いてやるわ!」

 

彼女は男勝りな性格で基本的に怖いもの知らずである。

 

 鈴「そうと決まればさっそく誰か学生の人を探して・・・」

 

鈴の背後から人の声が聞こえてくる。何やら楽しそうな感じだ。鈴はその声がするほうへ歩み始める。

 

 鈴「ちょっとそこのあんた、聞きたいことが・・・」

 

校舎から出てきた人を見て鈴は思わず立ち止まった。

 

 

 

 

 ラオウ「 ふざけた時代へYO~こそ!君はたっぽ~い たっぽ~い たっぽ~い たっぽ~い!!」 カァッ!

 

 

 ケン「 YOUはSHOCKー!! 愛で 空が 墜ちてく~る~!」 ドンッ!

 

立ち往生する鈴に向かって二人から放たれる音の衝撃波は彼女を軽く吹き飛ばす。

 

 ケン「やはりクリキンこそが北斗の王道・・・!揺らぐことはない!」

 

ラオウ「何を言うかケンシロウ!?盛り上がりに定評があるトムキャットの右に並ぶものなど無いわ!」

 

言い争いをして自分に気づいていないのか?鈴は大柄な男二人にびびったものの、それに負けじと二人に突っかかる。

 

 鈴「ちょっとそこのあんたたち!いきなり大声で叫ばれたらびっくりするじゃない!」

 

ようやく気づいたのか二人は鈴の方に目線を下ろす。

 

 ラオウ「何だ小娘?俺に何かようか?」

 

ケン「ラオウ、相手は子供だぞ?そんなに威嚇することはないだろう。日が暮れるから家まで送ってやろう。」

 

鈴「私は子供じゃな────い!!私は高校生だ!」

 

ケン「お前のような高校生がいるか。」

 

鈴「その言葉そっくりそのまま返すわよ!」

 

 ケン「それで君は誰なんだ?」

 

鈴「ふん、私は鳳鈴音!IS学園に明日から世話になるわ!」

 

ケン「何リンだと!?」

 

鈴「何よ?文句あるわけ?」

 

ケン「(同じ名前でも性格や品にこれ程の差があるとは・・・)」

 

ケン「お前は断じてリンではない!!」ビシィッ

 

 ラオウ「うぬに同意」

 

鈴「もう何なのよこいつら・・・」

 

 

  それから程なくして・・・

 

ラオウ「つまり貴様は小学生ではないと?」

 

鈴「散々話して伝わったのがそれだけか!」

 

ラオウ「うるさいわ!そもそもお前の転校の理由が小学生のそれではないか!」

 

この女、鈴は元々中国の代表候補生としてIS学園への推薦入学の誘いが来ていたのだが、本人の性格上興味の無いことには近づかないと推薦を一蹴、幼なじみの一夏のIS学園への入学の話題を聞きつけ、駄々をこねる小学生の如くIS学園への早急な編入手続きを急遽政府に押し付けたのである。

 

 鈴「別にいいじゃない!私がどうしようとあんたには関係ないでしょ!?」

 

ラオウ「大方貴様は一夏の事が愛しいのであろう。見え見えだ。」

 

鈴「なっ、ななな何言ってんのよあんたは!?別にそんなんじゃないわよ!/////」

 

ラオウ「ふん、あやつの回りには同じ様な女しかあつまらんのか。」

 

ケン「・・・話が逸れているぞ。つまりリン(仮)は愛ゆえに一夏の元へ国の国境を越えて遥々中国から・・・」

 

鈴「もうそれでいいわよ!わかったら早く案内しなさい、と思ったけど話が長くなりすぎて疲れたわ。あいつに会うのはやっぱり明日に・・・」

 

ケン「愛があるなら迷う事はない!今すぐ一夏の元へ・・・」

 

ラオウ「小僧を奪いたくば命を賭してでも奪い取れ!時間は待ってくれぬぞ!」

 

鈴「あああああぁもう何なのよアンタ達は─────!?」

 

 

鈴は堪らず二人から逃げ出した。彼女の学園生活もまた波瀾万丈である。

 

 

 鈴「もう何なのよあいつらは~!?結局一夏に会えなかったじゃない!・・・ていうかIS学園の制服着てたわよね?それじゃあいつらが噂の・・・」

 

 

 

 

ラオウ「まったく度胸のない女だ!あれが北斗神拳創始国の代表候補とは。」

 

ケン「年頃の女性の扱いは難しいな。」

 

ラオウ「うぬぅ」

 

 

翌日

 

 箒「一夏、もうすぐ学年別トーナメントが始まるな。」

 

一夏「そうだな。入学してからいろいろありすぎて忘れるところだったぜ。」

 

ケン「やけに落ち着いているな、修行の成果が出てきたみたいだな。」

 

セシリア「あら?一夏さんはケンシロウさんに教わっているのですか?」

 

ケン「俺ではなくラオウだ。前の試合から就寝前にしごかれているそうだ。」

 

一夏「ラオウって意外に面倒見がいいんだよな~、驚いたよ。セシリアも一緒に(身体を)鍛えてもらえばいいんじゃないか?」

 

セシリア「ラオウさんと一緒に(ISの)訓練・・・////ぜひ私もご指導いただきたいですわ!」

 

一夏「おう!一緒に強くなろうぜ!」

 

ラオウ「貴様ら勝手に決めるな!どうしてもと言うなら対価としてコンビニのスイーツを買ってこい!」

 

 一夏「何ぃ!?そんなの聞いてねぇよ!!」

 

 ラオウ「授業料と心えい!!」

 

セシリア「でしたらそのような物よりかは一流のパティシエに作らせたスイーツを今度ラオウさんにお持ち致しますわ!」

 

ラオウ「オルコットよ、俺の修行は厳しいぞ!」 ドンッ

 

 

 

 一組の朝は男子がいる分他クラスより賑やかで騒がしくもある。その中心にいるのはほとんどケンシロウ、ラオウ、一夏の3人である。ただし、今日に限っては隣の二組のざわつき程ではなかった。

 

 

 「ニュースよニュース!!二組に専用機持ちの子が転校してくるんだってー!!」

 

  エエマジ-? マサカ4ニンメノダンシ-?  オンナノコラシイヨ-

 

 箒「聞いたか一夏、専用機持ちが二組に転校してくるとは・・・」

 

一夏「ああ、だけど今さら驚きはしないさ。」

 

ケン「ラオウ、もしかすると昨日の女の子かもしれないぞ。」

 

 ラオウ「あの喧しい小娘か、喜べ一夏!」

 

 一夏「ケン達は知ってるのか?」

 

 ケン「詳しくは知らんが昨日夕方に偶然話しかけられてな。」

 

 一夏「面白そうだな、1回会いに行ってみるか!」

 

 

と、転校生の噂話をしていると教室の扉が勢いよく開かれる。例の転校生の登場である。

 

 鈴「このクラスに織斑一夏はいるかしら?二組のクラス代表が直々に会いに来てやったわよ!」 ドンッ

 

 一夏「あれ?鈴!お前もしかして鈴じゃないか!?」

 

鈴「そうよ!中国代表候補生 鳳鈴音よ!久しぶりね一夏!」

 

箒「一夏、あいつは知り合いなのか?」

 

一夏「ああ、箒は知らないんだっけか?昔の幼なじみだよ。」

 

 箒「なっ、幼なじみだと!?聞いてないぞそんなこと?」

 

 一夏「そんな大きい声だすなよな。簡単な話、箒がファースト幼なじみで鈴がセカンド幼なじみ見たいなもんだ。」

 

箒はそれを聞いて少し安堵し、鈴はムッ、と彼女に対抗心を抱く。

 

ケン「昨日ぶりだなリン(仮)、本当に高校生だったんだな。」

 

鈴「ていうか何であんたがここにいるのよ!?」

 

ケン「新聞ぐらい読んだらどうだ?今頃世界中に知られていることだぞ。」

 

 鈴「うるさいわよ!ていうことはあのゴリラも・・・」

 

 ラオウ「誰がゴリラだ!!」

 

 ラオウは鈴の背後から頭を鷲掴みにする。

 

 鈴「ちょっ、まっ!?いたたたたたたっ!!やっぱりあんたか~!ごめん!謝るから───」

 

 ラオウ「代表候補生と言う奴らは礼節を知らんのか?」

 

 鈴「死ぬかと思った・・・」

 

ケン「昔のラオウだったらお前はもう死んでいる!」

 

 一夏「命拾いしたな鈴!」

 

 鈴「何であんたは平然としてんのよ・・・」

 

 箒「自己紹介がまだだったな。私は篠々乃箒、よろしく頼む。」

 

 互いに握手をかわす二人、その行為とは裏腹に二人の眼には絶対に譲らない、という火花が飛び散っていた。何をとは言わないが。

 

 セシリア「んんん!私のことを忘れてもらってわこまりますわね!私の名はセシリア・オルコット、イギリスの代表候補生ですわ!以後お見知りおきを」

 

 鈴「あそう、よろしく。」

 

 鈴はセシリアに対しては素っ気ない態度で返事を返す。彼女にセシリアのことは眼中にないようだ。

 

 セシリア「まあ?何ですのその態度は!?ムカつきますわ~!」

 

鈴「それよりアンタらよ!アンタら!確か一夏以外の男性IS操縦者よね」

 

 ケン「俺は霞ケンシロウ、あと兄のラオウだ。」

 

 鈴「ふーん、名前は覚えたわ!まぁ一組のクラス代表は一夏らしいからそこまで期待してないけどいつか戦えるといいわね。」

 

 自信満々に宣戦布告する鈴に対して周りの者達はざわつく。この女、何にもわかっていない。

 

 一夏「ま、まあ仲良くしようぜ?お互い初対面なんだしさ・・・。そう言えば鈴、俺に何か用事があったんじゃないか?」

 

 鈴「そうだったわ!一夏、あのね・・・昔にしたあたしとの約束覚えてる?」

 

 一夏「ん?あぁ覚えてるぞ!確か料理の腕が上がったら毎日酢豚を奢ってくれるってやつだろう?」

 

 鈴「・・・は?」

 

一夏「だから酢豚を毎日奢ってくれるって約束だっただろ。ん~?間違ったかな?」

 

 鈴「意味が全然違うのよ!!」

 

 一夏「何だよ!この約束に何か違う意味があんのか?だったら詳しく教えてくれよ!」

 

鈴「は~!?で、できる訳ないじゃない!!/////」

 

 一夏と鈴の言い合いに周りの者達は注目する。唐変木な一夏には鈴との約束の本当の意味など理解できるはずもなく、他の女子達は大体事の内容を理解し、鈴を哀れに思う。

 

 鈴「もういいわよ!今度の代表戦で私が勝ったら土下座して謝りなさいよ!!」

 

一夏「いいぜ。もし俺が勝ったら約束の本当の意味とやらを教えてもらうからな!」

 

鈴「なっ!?////い、いいわよ!上等じゃない!」

 

長かった話し合いがようやく終わった、と誰もが思った。が、またしてもこの男が割って入る。

 

 

 

 ラオウ「でかい口を叩くな小娘が!」

 

鈴「何よあんた!あんたに話すことなんて何もないのよ!噂じゃ意味不明な拳法使いって聞くけど代表になれなかったんだから一夏より下ってことじゃない!・・・いいわよ、ついでにあんたの実力も見てみたいし今日の放課後アリーナで模擬戦をしようじゃない!」

 

 箒一夏ケン「(またこの流れか・・・)」

 

 セシリア「(前の私を見ているようで鈴さんには何も言えませんわ・・・)」

 

 ラオウ「驕るな鳳!貴様など俺が殺らずとも一夏で十分だ!」

 

 ケン箒一夏セシリア「(お、持ちこたえた!?)」

 

 鈴「上等じゃない!じゃあついでに今度の代表戦で私が一夏に勝ったらあんたも土下座してもらうからね!」

 

 ラオウ「なぬぅ!?」

 

 鈴「あら、自信が無いのかしら?でももう遅いわよ!絶対土下座させてやるんだから!」

 

 ラオウ「やはり自らの手で解らせるしかないようだな?」

 

ケン箒一夏セシリア「(駄目だったか───。)」

 

 一夏「(ていうか俺のことをもっと信用してくれよ・・・泣)」

 

 やっとの思い出話は終わり、鈴は自分のクラスに帰って行った。

 

 一夏「何なんだよあいつ?約束ならちゃんと覚えてたじゃないか!」

 

 ケン「お前はもう少し他人の気持ちを理解できるようにしろ。」

 

 箒「馬に蹴られて死ね!」

 

 一夏「何なんだよお前らまで!?」

 

 

 

 そして放課後、鈴とラオウはどうなったかと言うまでもなく・・・、

 

 

 

 

 

 ホクトゴウショウハ────────  チュドーン!! イヤァ──!?

 

 鈴がラオウに逆らわなくなったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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